「雨漏り修理の費用は一体いくらかかるの？」
「見積りで修理費用が100万円と言われたけれど妥当な金額？」
雨漏りをすぐに直したくても、費用相場がわからないと依頼に踏み切れませんよね。
雨漏り修理の費用は、施工内容によって大きく変わります。
そこでこの記事では、雨漏り修理の内容ごとの料金目安と、リアルな費用がわかる施工事例をご紹介します。
この記事を読めば、雨漏り修理に大体いくらかかるかがわかり、費用に納得して不安なく雨漏り修理を依頼できるようになるはずです。
-
監修者馬木 拓也所属/肩書プロフィール詳細を見る株式会社スルガ住研 ／ 代表取締役
0120-251-699
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
雨漏り修理の費用相場と事例
「雨漏り修理は実際いくらかかるの？」
そんな疑問を解消するため、現役の修理業者で本記事の監修者でもある馬木さんに最近の施工事例を聞いてみました。
工事内容ごとに料金の目安と事例をご紹介していきます。
屋根の部分的な雨漏り修理費用
屋根から雨漏りするときの対処として、破損した部分だけを修理する方法があります。
瓦1枚だけの交換なら5千円程度でできることもありますが、屋根の下地の交換には20万円程度かかることもあります。
屋根の修理内容ごとの費用相場は、こちらの記事で詳しく解説しています。
より具体的な費用をイメージしやすいように、施工事例をご紹介します。
屋根の部分的な雨漏り修理の事例
こちらは、ルーフィングの経年劣化による雨漏りで屋根の部分修理をおこなった事例です。
| 住宅の大きさ | 30坪 |
| 破損箇所 | 屋根一部分 |
| 屋根材 | 瓦 |
| 雨漏りの状況 | 経年劣化によるルーフィング(屋根材の下の防水シート)の破損 |
| お客様の要望 | 高齢のためなるべく予算をかけずに修理をしたい |
| 施工内容 | ルーフィングの張り替え・棟の積み替え |
| 費用(税込) | 27万5千円 |
経年劣化による雨漏りの場合、傷みは全体に広がっているため屋根の全体修理がベターです。
しかし長く住む予定がなく、費用を安く済ませたい場合には屋根の部分修理をするという選択肢もあります。
屋根全体の雨漏り修理費用
屋根の全体修理には2つの方法があります。
- カバー工法
-
古い屋根材の上に新しい防水シートと屋根をかぶせる方法
- 葺き替え
-
古い屋根材を撤去して下地を補修し、新しい屋根を取り付ける方法
カバー工法なら50万円～350万円程度、葺き替えなら90万円～400万円程度が相場です。
カバー工法より葺き替えが高額になりやすいのは、屋根材の撤去や処分費が必要なためです。
カバー工法と葺き替えの詳しい施工内容は、それぞれ下記の記事をご覧ください。
また、屋根全体の雨漏り修理費用は、屋根の広さや使用する屋根材などでも大きく変動します。
屋根全体の雨漏り修理の事例
スレート屋根の雨漏り修理をカバー工法でおこなった事例をご紹介します。
| 住宅の大きさ | 35坪 |
| 破損箇所 | 屋根材・ルーフィング |
| 屋根材 | ノンアスベスト化粧スレート コロニアルNEO |
| 雨漏りの状況 | ルーフィングの破損による雨漏り |
| お客様の要望 | 屋根の重ね葺き |
| 施工内容 | 既存の屋根の上に金属製の屋根材を重ね葺き |
| 費用(税込) | 150万円 |
なお、屋根の塗装だけで雨漏りを直すことは難しいでしょう。
編集部屋根塗装で雨漏りを防止できますか？
監修者屋根塗装の効果は美観の向上のみです。
塗装しても屋根材の劣化を防ぐのは難しいと思います。
外壁の雨漏り修理費用
外壁の雨漏り修理費用も、破損箇所や修理範囲によって大きく変わります。
部分修理では10万円程度で済むことがある一方で、外壁の全面修理をすれば100万円くらいはかかります。
外壁の雨漏り修理の事例
一般的な2階建ての住宅における外壁の雨漏り修理事例をご紹介します。
| 住宅の大きさ | 40坪 |
| 破損箇所 | ベランダ外側 |
| 外壁材 | 窯業系サイディング |
| 雨漏りの状況 | 笠木からの雨水の浸入 |
| お客様の要望 | ベランダまわりの雨漏りを止めたい |
| 施工内容 | 笠木交換・ベランダまわりに金属サイディングの重ね張り |
| 費用(税込) | 55万円 |
外壁の雨漏りが起こりやすい箇所は、こちらの記事でご確認ください。
雨樋の雨漏り修理費用
雨樋の修理費用は1mあたりの料金で決まることが多いです。
2階建ての一般的な住宅で雨樋の全体交換をする費用相場は20万円くらい※です。
※足場代は別途必要
雨樋の一部だけを交換する場合や、部分補修で対応できるケースでは修理費用は安く済みます。
雨樋の雨漏り修理の事例
下記は雨樋から雨漏りがあったときの部分修理の事例です。
| 住宅の大きさ | 38坪 |
| 破損箇所 | 軒樋と軒樋のジョイント |
| 雨樋の素材 | 樹脂製 |
| 雨樋の形状 | 半丸 |
| 雨漏りの状況 | ジョイントから漏水 |
| お客様の要望 | 部分補修 |
| 施工内容 | 軒樋一部1ｍ交換 |
| 費用(税込) | 2万5千円 |
窓（サッシ）の雨漏り修理費用
窓枠と外壁との間のコーキングが劣化して雨漏りする場合、コーキング剤の補修をおこないます。
コーキングの補修費用相場は窓1ヵ所で3万円ほどです。
窓の雨漏りに気づかず放置してしまうと、窓枠が腐食するケースもあります。
コーキング剤の補修で対応できないときは、下地や窓枠、建具本体の交換など大がかりな修理が必要です。
窓の雨漏り修理の事例
窓の雨漏り修理で、下地や窓枠、サッシを交換した事例をご紹介します。
※建具撤去のために外壁のモルタルも一部撤去したため、その外壁の復旧費用も含まれます。
| 住宅の大きさ | 30坪 |
| 破損箇所 | サッシと躯体部の取り合い |
| 窓枠の素材 | サッシはアルミ製、躯体は木、外壁はモルタル |
| 雨漏りの状況 | 室内のサッシまわりから漏水 |
| お客様の要望 | 長年の雨漏りを止めてほしい |
| 施工内容 | アルミサッシ交換・木下地交換・窓枠交換 |
| 費用(税込) | 32万円 |
ベランダの雨漏り修理費用
一般的な2階建ての住宅におけるベランダの雨漏り修理費用相場は10万円程度です。
ベランダから雨漏りする場合、防水工事として防水層の取り換えや窓枠周辺のコーキング剤の補修をおこないます。
ベランダの雨漏り修理の事例
ベランダの雨漏りで防水工事をした事例をご覧ください。
| 住宅の大きさ | 30坪 |
| 破損箇所 | 床の防水層破断 |
| 雨漏りの状況 | 室内の天井に雨染み |
| お客様の要望 | 雨漏りを止めてほしい |
| 施工内容 | ベランダ防水工事 ウレタン通気緩衝工法 |
| 費用(税込) | 12万円 |
屋上の雨漏り修理費用
屋上（陸屋根）の防水工事費用は1㎡あたりの料金で決まります。
屋上の雨漏り修理の事例
こちらは屋上の雨漏り修理で防水工事をおこなった事例です。
| 住宅の大きさ | 45坪 |
| 破損箇所 | 屋上のシート防水が破断・めくれ |
| 雨漏りの状況 | 天井に雨染み |
| お客様の要望 | 防水層のやり替え |
| 施工内容 | 屋上防水工事 ウレタン通気緩衝工法 |
| 費用(税込) | 85万円 |
雨漏り修理に追加でかかることのある料金
雨漏り修理を依頼する際には、雨漏り箇所の修理費用とは別に、以下の料金がかかることがあります。
- 雨漏り調査費用
-
雨水の浸入原因と浸入経路を特定するための調査費用。
- 足場代
-
屋根や外壁などの高所作業を安全におこなうための足場の設置費用。
相場は13～14万円程度。参考：全国仮設安全事業協同組合｜足場に係る改正労働安全衛生規則等について（最終閲覧日：2024年2月13日）
- 天井の張り替え費用
-
雨漏りで傷んだ天井のクロスの張り替えや下地の補修費用。
内装工事のため、一般的に屋根や外壁とは別の業者がおこなう。
上記の費用は、業者によって雨漏り修理費用に含まれる場合と、別で請求される場合があります。
見積りを取る際は、内訳までよく確認しましょう。
編集部部分的な雨漏りの調査でも、足場を組まないといけないんですね。
監修者立地にもよりますが、高所作業車で作業をおこなえる場合もあります。
編集部高所作業車を使えば、作業時間は短くなり、費用も安く済みそうですね。
現役業者に聞いた！雨漏り修理費用を安く抑える方法
雨漏り修理費用を安くする方法はないものでしょうか。
実際に雨漏り修理をおこなう馬木さんに、ズバリ聞いてみました！
編集部急な雨漏りで出費に困った場合、安く済ませる方法はないものでしょうか。
監修者雨水の浸入箇所を特定できる業者であれば、補修箇所をフォーカスできるので価格を抑えることができます。
逆に浸入箇所を特定できない業者の場合は広い範囲を補修対象とするので高額になる傾向にあります。
編集部そのような腕のいい業者はどうやって見つけたらいいのでしょうか。
監修者よい業者を見つけるのは簡単ではありません。
ただ、1つ言えるのは目視調査だけで雨水の浸入箇所を確定するのは危険ということです。
目視の調査では長年の経験や構造を総合的に判断して雨漏りの原因の仮説を立てるのが基本です。
その仮説に沿って散水調査等でその原因を確定（答え合わせ）していく流れになります。
明らかに屋根が損壊していれば、その箇所の雨漏りは特定できますが、表面上損壊していないところの雨漏りは散水調査が必要になります。
編集部では散水調査をする業者ならある程度信頼できるのでしょうか。
監修者残念ながら散水調査は奥が深いので、一概には言えません。
ありえない水量・水圧でどうやっても漏れるでしょって量を散水して、「ほら、こんなに漏れてるのでここもやって●●万です！」みたいな業者もいます。
本来は、台風や横殴りの雨を想定した量を散水して調査するべきです。
編集部やはり相見積りを取って比較するのが失敗しないコツかもしれませんね。
相見積りで注意すべきことは何かありますでしょうか。
監修者経験がないところは、原因がわからず不安なので「見積り100万です！」といって、不要なところも工事に含めてしまうことがあります。
この場合雨漏りの再発は防げるものの、かなり高額になるので注意が必要です。
編集部相見積りを取ったら、単純に安いほうの業者を選んでよいものでしょうか。
監修者経験のある修理業者なら、「Aパターンなら●●と●●をやって再発のリスクを極力減らして保証をつけて●●円で、Bパターンなら●●をやるけど再発のリスクがあるから●●円で……」といくつかのパターンを提示してくれるはずです。
各パターンのメリット・デメリットまでしっかり説明してくれれば信頼できると思います。
この他に、資格や保証も確認すると、より安心して雨漏り修理を依頼できるはずです。
- 「雨漏り診断士」など、雨漏り修理に関する資格を持っている業者を選ぶ
- 雨漏りの再発保証など、万が一に備える保証を設けている業者を選ぶ
雨漏り修理110番は相見積り歓迎！
雨漏り修理の見積りを取るときには、雨漏り修理110番をぜひご利用ください。
多数の加盟店のなかから、お客様のご要望に合わせて修理業者をご紹介いたします。
また24時間365日オペレーターが受付をしており、お急ぎの場合にも対応できます。
「壊れた箇所だけ最小限の修理をしたい」といったご要望もうけたまわっておりますので、お気軽にご相談ください。
0120-251-699
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
火災保険や補助金で実質安くなることもある
火災保険や補助金を利用すれば、雨漏り修理費用を実質安くできる可能性があります。
火災保険は、雨漏りの原因が台風や豪雨などの自然災害の場合に適用されることがあります。
火災保険の適用条件や保証内容は、こちらの記事をご覧ください。
雨漏り修理でご自宅を改装する際には、自治体のリフォーム補助金が使えるかもしれません。
補助金の種類や注意点は、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
- 雨漏りの修理費用は工事内容で大きく変わる
- 修理費用に調査費用、足場代、張り替え費用などが含まれているか確認する
- 費用を抑えるには相見積り、火災保険、補助金が重要
この記事を通して、雨漏り修理費用の相場感をつかんでいただければ幸いです。
雨漏り修理費用は100万円を超えることも珍しくありません。
費用に納得して雨漏り修理をおこなえるよう、まずは見積りを取って料金の内訳や施工内容を確認しましょう。
雨漏り修理110番では、お見積りのご依頼を24時間365日受け付けております。
ぜひお気軽にご相談ください。
#雨漏り修理費用 #雨漏り修理相場 #雨漏り修理 #雨漏り工事
22才で屋根外壁専門会社に就職し一般住宅・工場・店舗など、あらゆるニーズに合わせた販売、設計、施工に携わる。そこで得た知識と経験をもとに、独立。独立直後雨漏り修理後の再発等失敗を経験。雨漏りしない為の調査方法・修理方法を研究し現在では雨漏り修理成功率99％を達成。