「家のスレート屋根が割れている!」
「補修するにはどうすればいい?」
とお困りですね?
スレート屋根を補修するなら、まずは発生している不具合の症状や範囲を確認しましょう。
状況に合った適切な方法で補修することが、屋根の長持ちや費用の節約につながるからです。
スレート屋根の補修には、破損箇所を部分的に直す方法から、屋根全体を交換する方法までさまざまな種類があります。
この記事では、状況ごとのスレート屋根の補修方法や費用を解説します。
この記事を読めば適切にスレート屋根を補修し、きれいで丈夫な屋根を保つことができるでしょう。
スレート屋根の補修方法
スレート屋根の補修方法と、修理できる症状は以下のとおりです。
補修方法 | 修理できる症状 |
---|---|
塗装 | 塗装のはがれや色あせ・コケ |
シーリング補修 | ひび・割れ |
板金補修 | ひび・割れ・欠け |
スレートの差し替え | ひび・割れ・欠け |
屋根カバー工法 | 広範囲の破損・劣化 |
屋根の葺き替え | 広範囲の破損・劣化・下地の傷み・雨漏り |
それぞれどのような補修方法なのか解説します。
塗装をする
スレート屋根の塗装に劣化がある場合、再度塗装をすることできれいになります。
高圧洗浄機などで屋根の表面をきれいにしたうえで、新しい塗料を塗り直すのです。
スレート屋根表面の塗装は雨や日光によって徐々に劣化し、はがれたり色あせたりしてきます。
屋根にできるコケやカビも、塗装が劣化して排水が悪くなることが原因です。
塗装をし直すことで、これらの症状は解消できます。
屋根の塗料には防水効果もあるので、再塗装によってスレート屋根の防水機能も向上します。
ただし、スレート本体にひびや割れがある場合は、塗装の補修だけでは不十分です。
シーリングで補修する
ひびが入ったり割れたりしたスレートを、シーリング材で補修します。
シーリング材とは、壁の目地などに使われている充填剤です。
スレート材のひびをシーリング材で埋めたり、割れたスレートをシーリング材で接着したりします。
破損したスレートの大部分が残っていれば、シーリング材で補修が可能です。
ただし、ひびや割れにそって補修の跡が残るのがデメリットです。
また、シーリング材は5年程度で劣化してしまいます。
そのため、シーリングの補修はあくまで応急処置といえます。
板金で補修する
大きなひびができているときや、スレートが欠損している場合には、板金をかぶせて補修することもあります。
板金は、金属製の薄い板です。
破損している部分を板金でおおうことで、雨水の浸入やさらなる劣化を防ぎます。
板金は丈夫なので、補強に効果的です。
一方、一部だけ見た目が変わって悪目立ちしやすいデメリットがあります。
スレートの差し替えをする
激しく破損、欠損したスレートを、新しいものに交換する方法もあります。
破損したスレートを取り外し、新しいスレートを差し込んで接着します。
同じ色や質感のスレートがあれば、跡を目立たせずに補修が可能です。
ただし、スレートを固定しているくぎを抜くので、下地の防水シートにくぎの穴が残ってしまうデメリットがあります。
スレート屋根が古くなって寿命を迎えている場合は、ここまでご紹介したような部分的な補修をしてもすぐに不具合が再発するおそれがあります。
スレート屋根の耐用年数は、20年~30年程度といわれています。
設置してから20年以上経過しているなら、次にご紹介するカバー工法や葺き替えといった屋根全体の修理を検討する必要があるでしょう。
スレート屋根の劣化度合いを正確に判断するために、屋根修理業者の調査をしてもらうのがおすすめです。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
屋根カバー工法をする
スレートの劣化や破損が屋根の広範囲におよんでいる場合は、屋根カバー工法がおすすめです。
屋根カバー工法は、屋根の上に重ねて屋根材を設置する補修方法です。
新しい屋根をかぶせることで既存の屋根の破損をカバーし、防水性を確保できます。
また、屋根が二重になるので防音性や断熱性の向上も期待できます。
シーリング補修や差し替えなどの部分補修に対して、屋根カバー工法は全体修理なので、比較的費用が高くなりやすいです。
屋根の葺き替えをする
雨漏りが発生しているなど、屋根の下地まで傷んでいる場合には、屋根の葺き替えが必要です。
葺き替えは、今の屋根材を撤去し、下地を補修して新しい屋根材を設置する補修方法です。
下地も含めて屋根全体の劣化や不具合を直すことができます。
既存の屋根材の撤去、処分費用がかかるため、カバー工法よりさらに費用が高額になる補修方法です。
スレート屋根補修の費用
スレート屋根の補修にかかる費用は、作業内容ごとに違います。
この章ではスレート屋根保証の費用の目安と、費用を抑えるポイントをご紹介します。
施工内容別費用の目安
屋根修理業者へアンケートを実施したところ、屋根補修の費用について以下のように回答がありました。
- 再塗装
-
- 費用帯の目安
-
30万円~70万円程度
- 最低料金の目安
-
900円/㎡~
- シーリング補修
-
- 費用帯の目安
-
6万円程度
- 最低料金の目安
-
16,500円~
- 屋根材の部分修理
-
- 最低料金の目安
-
5,000円/㎡~
- カバー工法
-
- 費用帯の目安
-
50万円~350万円程度
- 最低料金の目安
-
6,000円/㎡~
- 葺き替え
-
- 費用帯の目安
-
100万円~400万円
- 最低料金の目安
-
8,000円/㎡~
※弊社加盟店(屋根修理業者)13社へのアンケート回答から抜粋
※一般的な2階建ての建物での、足場代を含めた総額
調査期間:2023年10月27日~2023年10月29日
業者のサイトなどに「◯円~」と表示されている場合、それはあくまで最低料金であることに注意が必要です。
屋根修理の費用は、状況によって変動します。
例えば、以下のような場合には費用が高くなりがちです。
- 施工面積が広い
- 階数が高い
- 屋根の傾斜が大きい
- 材料の搬入がしにくい
- スレートにアスベストが含まれている
実際の料金は、業者から見積りを取って確認しましょう。
屋根修理の費用は、以下の記事でも解説しています。
アスベスト(石綿)は、粉じんを人が吸い込むと健康被害をおよぼすことがある物質です。
アスベストを含んだスレートを撤去する際には、飛散防止のための養生や処理施設への運搬などが必要になります。
特殊な作業があるため、通常よりも費用がかかります。
参考:環境省|大気環境中へのアスベスト飛散防止対策について|大気環境・自動車対策
参考:環境省|石綿含有廃棄物等処理マニュアル(第3版 令和3年3月)(PDF)
(最終閲覧日:2024年9月13日)
費用を抑える方法
スレート屋根補修の費用をできるだけ抑える方法を3つご紹介します。
- 火災保険を使う
-
スレート屋根の破損の原因が台風など突発的な事故なら、火災保険が適用できる可能性があります。
適用には条件があるので、保険会社に確認してみましょう。
経年劣化など突発的な事故でない場合は、基本的に対象外です。 - カバー工法を選ぶ
-
アスベスト含有のスレートが使われている屋根の大規模な修理が必要な場合は、葺き替えではなくカバー工法を選ぶのも1つの方法です。
カバー工法では既存の屋根を撤去しないので、アスベストの処分にかかる費用を抑えられます。
ただし、次回のメンテナンス時にはアスベスト含有スレートも含めてすべて撤去する必要があります。 - 相見積りをする
-
2~3社程度の業者から見積りを取りましょう。
それぞれの見積りを比較して、料金やサービスの条件がもっともよい業者を選べます。
当サイト雨漏り修理110番では、スレート屋根の補修に対応している屋根修理業者をご紹介しています。
調査・見積りは無料で対応しています。※
相見積りの1社にぜひご検討ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいたうえで、調査費用等をいただく場合がございます。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
スレート屋根の不具合の放置は危険
スレート屋根に割れや欠けなどの不具合がある場合、できるだけ早めの補修をおすすめします。
スレート屋根の不具合を放置しないほうがよい理由は、おもに以下の4つです。
- 雨漏りの原因になる
-
スレートの破損によって下地の防水シートが露出すると、防水シートも少しずつ劣化します。
防水シートに破れやはがれがあると雨水が室内に侵入し、雨漏りにつながります。 - スレートの劣化を早める
-
割れやひびができたスレートの断面から雨水が染み込み、スレートの強度が弱まります。
スレートが水分を含んだ状態になることで、コケの発生や部材のサビの原因にもなります。 - 飛散、落下の危険がある
-
ひびが入るなどしてもろくなったスレートが、強風や飛来物によって割れるおそれがあります。
割れたスレートの破片が飛散、落下すると、周囲の人や物を傷つける危険性があります。 - 修理費用が高くなる
-
スレートの劣化によって屋根の下地まで傷みが進めば、葺き替えなどの大規模な修理が必要になります。
その分、修理にかかる費用も高くなってしまいます。
わずかな不具合であっても、放置すればいずれ大きなトラブルにつながるおそれがあります。
損害を最小限に抑えるために、早めの補修を検討しましょう。
スレート屋根補修のDIYはおすすめできない
わずかなひびや割れであっても、自分でスレート屋根の補修をするのはおすすめできません。
以下のようなトラブルを招くことがあるからです。
- 転落の危険がある
-
屋根上は足元が不安定なので、転落の危険があります。
高所から転落すれば、命を落としかねません。 - 踏み割れのおそれがある
-
劣化したスレートの上を歩くと、重みで割れてしまうことがあります。
かえって補修が必要な箇所を増やしてしまうおそれがあります。 - 雨漏りが起きるおそれがある
-
補修したときにスレート同士を完全に密着させてしまうと、雨漏りにつながることがあります。
スレートの重なっている部分には、通気と排水のためにわずかに隙間が作られています。この隙間をシーリングやテープなどでふさぐと、スレートの下に浸入した雨水が排水できずにたまり、雨漏りにつながるのです。
安全で確実な修理をするために、無理せずプロに相談しましょう。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
まとめ
スレート屋根の補修には、以下のような方法があります。
- 塗装をする
- シーリングで補修する
- 板金で補修する
- スレートの差し替えをする
- 屋根カバー工法をする
- 屋根の葺き替えをする
破損や劣化の状況をよく確認し、適切な方法を判断しましょう。
スレート屋根補修の費用は施工内容によって違い、部分補修に比べて全体修理は費用が高いです。
損害が広がらないよう早めに補修をすることが、費用の節約につながります。
また、火災保険や相見積りで費用を抑えることも可能です。
相見積りの際には、ぜひ当サイト雨漏り修理110番にご相談ください。
調査・見積り無料の屋根修理業者をご紹介します。※
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいたうえで、調査費用等をいただく場合がございます。