屋上防水工事をDIYでおこなうのであれば、ウレタン防水という工法がおすすめです。
防水工事にはさまざまな工法がありますが、ウレタン防水は他の施工方法に比べて難易度が低いからです。
この記事では、塗料の選び方や施工手順をご紹介していきます。
よく確認したうえで、実際にDIYをおこなってみてください。
ウレタン防水の特徴
ウレタン防水とは、ウレタンでできた塗料を塗ることで防水層を作る工法です。
塗料は液状ですので、施工場所の形状にとらわれずに施工することができますし、下地を選びません。
また、防水工事のなかでも比較的安価におこなうことができます。
ただ、塗料を塗り重ねて防水層を作るので、何度も乾燥させる時間をとらなければなりません。
また、手作業で塗っていくため塗りムラが起こりやすく、均一に塗るには技術が必要です。
寿命は10年ほどといわれています。
しかし、仕上げに塗装するトップコートを定期的に塗り直すことで、防水層を長持ちさせることができます。
ウレタン塗料の選び方
ウレタン防水で屋上防水工事をDIYすることが決まったら、まずは塗料を準備しましょう。
同じウレタン塗料でも、さまざまな製品が販売されています。
製品には「塗布量」が記載されていますので、これを目安に購入してください。
「塗布量」が施工できる面積となります。
ウレタン塗料は余ってしまっても保存がきかないため、数日しかもちません。
残りは処分しなければならないため、必要な分だけ購入しましょう。
その他にも、塗料の選び方をまとめました。
DIYには1液性がおすすめ
ウレタン塗料には、1液性と2液性があります。
結論から言えば、DIYで使うならそのまま使える1液性がおすすめです。
1液性は開封したらそのまま使えますが、2液性よりも価格が高いです。
2液性は1液性より安価ですが、硬化剤を自分で混ぜてからでないと使用できません。
硬化剤は混ぜる分量が間違っていたり、混ぜ方が悪かったりすると、塗膜が固まらなくなってしまいます。
プライマー塗料・トップコートのセットがおすすめ
ウレタン防水を施工するにはウレタン塗料だけでなく、プライマー塗料とトップコートも必要です。
これらは別々に購入することもできますが、セットで販売されているものの購入がおすすめです。
セットで購入したほうが、各塗料が同じ施工面積に必要な量でそろえて販売されているので無駄が出にくくなります。
また、ウレタン防水用でも違うメーカーのものは相性が合わないおそれもあります。
そのため、セットでの購入のほうが安心でしょう。
塗料独自の効果も確認する
ウレタン塗料のなかには独自の効果があるものがあります。
滑り止め剤が入っているものや遮熱タイプのものなどもあるので、屋上の使用環境に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
ウレタン塗料の取扱いの注意点
ウレタン塗料を使用するにあたって、注意していただきたい点が3つあります。
他の塗料が混ざらないようにする
ウレタン防水にはウレタン塗料・プライマー塗料・トップコートが必要です。
これらはそれぞれ異なった塗料であり、役割も違います。
なんらかの理由で混ざってしまうと塗料の状態が変化して、役割を果たせなくなってしまうことも考えられます。
水の混入や付着を防ぐ
水も塗料が混ざり合ってしまうことと同じように、防水機能をしっかりと発揮できなくなることが考えられるため、混入しないように注意しましょう。
また、施工箇所が濡れてしまっているのもよくありません。
しっかりと乾燥した状態で施工しましょう。
火を近づけない
ウレタン塗料には耐火性はありません。
そのため、火気を近づけると焦げてしまったり、最悪引火したりといった危険性があります。
ウレタン塗料を塗った場所にも火を近づけないようにしましょう。
ウレタンを塗装する手順
準備が整ったら、いよいよウレタン塗料を使って屋上防水工事をDIYしていきましょう。
ウレタン防水工事は手順ごとにしっかりと乾燥させることが重要です。
乾燥ができていないと、水分によって劣化が早まってしまうことがあります。
業者に依頼した場合でも数日かかる作業なので、天気のよい日が続く時期に、余裕をもったスケジュールでおこないましょう。
1.床面を洗浄する
まずは床面を高圧洗浄機やブラシなどで洗浄していきます。
ゴミや汚れが残っていると防水機能の劣化が早まってしまうので、しっかりときれいにしましょう。
既存の防水層の剥がれがある場合は、金属のヘラなどを使って取り除いてください。
洗浄後はしっかりと乾燥させましょう。
2.プライマー塗料を塗る
洗浄後に床面が乾燥したら、まずは下地となるプライマー塗料を塗っていきます。
ハケやローラーなどを使って塗っていきます。
プライマー塗料を塗ることによって、ウレタン塗料の密着性を高めることができます。
塗り終わったら、乾燥させます。
3.ウレタン防水塗料を塗る
メインとなるウレタン塗料を塗っていきます。
コテやローラーを使って塗るとよいでしょう。
ウレタン塗料は1回塗ったら終わりではなく、3回塗り重ねます。
塗り重ねることによって厚みがでてくるため、耐久性を上げることができます。
1回ごとに必ず乾燥させてから塗り重ねてください。
4.トップコートを塗る
紫外線などから防水層を守るためにトップコートを塗ります。
こちらは2回に分けて塗装していきます。
ウレタン塗料と同じく、1回目を塗ったあと、しっかり乾燥させてから2回目を塗りましょう。
2回目の塗装が乾燥したら防水工事は完了です。
ウレタン防水以外の防水工事
屋上の防水工事には次のような工法があります。
- ウレタン防水
- FRP防水
- 塩ビシート防水
- ゴムシート防水
- アスファルト防水
どれも技術の必要な工法で、施工に不備があると防水機能の劣化を早めることにつながります。
それでも屋上防水工事をDIYしたいというのであれば、ウレタン防水がよいでしょう。
それぞれの防水工事の内容や費用などの概要はこちらの記事をご覧ください。
まとめ
- ウレタン防水はDIYで屋上防水するにはおすすめの施工方法
- 施工場所の形状にとらわれず、安価で施工できる
- DIYでのウレタン塗料は1液性がおすすめ
- プライマー塗料・トップコートがセットになっている商品がおすすめ
- 施工は手順ごとに乾燥させることが大切
屋上防水工事をDIYでおこなうのであれば、ウレタン防水がおすすめです。
ウレタン防水はウレタン塗料で防水層を作る工法です。
施工場所を問いませんし、トップコートを塗り替えることで長持ちさせることができます。
ウレタン塗料を購入するときは1液性のもので、プライマー塗料とトップコートがセットになっているものがおすすめです。
ウレタン塗料が準備できたら、しっかりと手順を守って施工していきましょう。
手順ごとに乾燥させることを忘れないでください。
DIYは難しそうだと感じた方は、雨漏り修理110番にご相談ください。
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