地デジアンテナが自分で設置できる!簡単・安全な取り付け方法を動画とイラストで解説

地デジアンテナを自分で簡単に設置する手順

「地デジアンテナを自分で設置したい!」

地デジアンテナは、ベランダへの設置なら、誰でも簡単・安全にできます。

この記事では、地デジアンテナの設置方法を、以下の難易度別に動画や写真、イラスト付きでわかりやすく解説しています。

難易度アンテナの種類(設置場所)
デザインアンテナ
(ベランダ)
デザインアンテナ
(壁面)
八木式アンテナ
(屋根上)

この記事を読めば、DIYの経験がなくても地デジアンテナを自分で設置できるようになり、業者に依頼するより安く地デジ放送を見られるようになりますよ。

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目次

【難易度:低】デザインアンテナを自分で設置する方法~ベランダ~

まず、比較的簡単なデザインアンテナをベランダに設置する方法をご紹介します。

ベランダへのデザインアンテナの設置は、大体以下の流れでおこないます。

デザインアンテナ(ベランダ)の設置方法
  1. 受信テストをおこなう
  2. ベランダの手すりに取付金具を設置する
  3. アンテナ本体を金具に取り付ける
  4. 屋内に同軸ケーブルを引き込む
  5. アンテナに同軸ケーブルを接続する
  6. アンテナの方向を調整して固定する
  7. テレビの映りを確認する

ベランダへのデザインアンテナの設置には、以下のものが必要です。

  • アンテナ本体
  • 取付金具
  • 同軸ケーブル
  • スパナ

デザインアンテナでおすすめなのは、以下の商品です。

商品名DXアンテナ 地上デジタルアンテナ UHF平面 (20素子相当)UH20A
価格Amazon:8,689円
楽天市場:8,600円
Y!ショッピング:9,020円
カラーオフホワイト、ライトブラウン、ブラックブラウン、ブラック

※参考価格は2023年12月12日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。

こちらは、国内メーカーのDXアンテナから販売されているデザインアンテナです。
アンテナ本体をワンタッチで簡単に取付金具に設置できます。

今回は、こちらのデザインアンテナを使った取り付け方法を解説していきます。

受信テストをおこなう

アンテナを取り付ける前に、取り付けたい場所で十分に電波を受信できるか確認します。

受信面を電波塔に向ける
受信テストの方法
  1. アンテナとテレビを同軸ケーブルでつなげる
  2. テレビのチャンネルを地デジ放送にする
  3. 電波塔がある方向にアンテナの受信面を向ける
  4. 地デジ放送の全チャンネルが映るか確認する

アンテナとテレビを同軸ケーブルでつなげるには、先端を加工しておく必要があります。
やり方は、別章「同軸ケーブルの先端の加工方法」で解説しているので、そちらをご確認ください。

問題なく電波を受信できることがわかったら、次の工程に進みます。

ベランダの手すりに取付金具を設置する

ベランダの手すりに、取付金具を設置します。

取付金具をベランダの手すりを挟むようにあてて、ボルトを締めます。
スパナで、左右均等にボルトを締め付けます。

アンテナ取付金具をつける

アンテナ本体を金具に取り付ける

アンテナ本体を金具に取り付けましょう。
アンテナ本体を手すりと平行になるように奥まで押し込みます。

手すりの取付金具とアンテナを組み合わせる

次に、ボルトを軽く締めてアンテナを仮固定します。

アンテナ本体を仮固定する

屋内に同軸ケーブルを引き込む

屋内に同軸ケーブルを引き込みます。
同軸ケーブルは、以下の4つの方法で引き込めます。

アンテナケーブルを引き込む方法 4パターン

エアコンのダクト穴に引き込むときは、市販のパテで隙間を埋めましょう。

アンテナに同軸ケーブルを接続する

アンテナに同軸ケーブルを接続します。

同軸ケーブルを接続する

スパナで締めて固定し、防水キャップを取り付けます。

アンテナの方向を調整して固定する

アンテナの方向を電波塔の向きに調整して固定します。

アンテナレベルを確認しながら方位角調整
アンテナの方向を調整する方法
  1. アンテナを電波塔の方向に向ける
  2. テレビのアンテナレベルの設置を表示させる
  3. アンテナレベルの数値が大きくなるまでアンテナの向きを調整する
  4. ボルトを締めて固定する

テレビの映りを確認する

最後に、テレビの映りを確認します。
地デジ放送が問題なく映っていれば、作業は完了です。

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【難易度:中】デザインアンテナを自分で設置する方法~壁面~

次に、デザインアンテナを壁面に設置する方法をご紹介します。
設置したい壁面の下にベランダなどのしっかりとした足場がある場合は、比較的安全に設置できます。

壁面へのデザインアンテナの設置は、大体以下の流れでおこないます。

デザインアンテナ(壁面)の設置方法
  1. 受信テストをおこなう
  2. 壁面に穴を開けて取付金具を設置する
  3. アンテナ本体を金具に取り付ける
  4. 屋内に同軸ケーブルを引き込む
  5. アンテナにケーブルを接続する
  6. テレビの映りを確認する

壁面へのデザインアンテナの設置には、以下のものが必要です。

  • アンテナ本体
  • 取付金具
  • 同軸ケーブル
  • スパナ
  • 電動ドライバー

それでは順番に解説していきます。

受信テストをおこなう

アンテナを設置する前に、電波が十分に受信できるか確認をします。

受信面を電波塔に向ける
受信テストの方法
  1. アンテナとテレビを同軸ケーブルでつなげる
  2. テレビのチャンネルを地デジ放送にする
  3. 電波塔がある方向にアンテナの受信面を向ける
  4. 地デジ放送の全チャンネルが映るか確認する

アンテナとテレビを同軸ケーブルでつなげるには、先端を加工しておく必要があります。
やり方は、別章「同軸ケーブルの先端の加工方法」で解説しているので、そちらをご確認ください。

問題なく電波を受信できることがわかったら、次の工程に進みます。

壁面に穴を開けて取付金具を設置する

壁面に、以下の手順で取付金具を設置します。

壁面に取付金具を設置する
壁面に取付金具を設置する手順
  1. 壁面のネジ穴に印をつけて、ネジを取り付ける
  2. 取付金具をネジに引っかける
  3. ネジを締め付ける
  4. すべてのネジを締め付ける

アンテナ本体を金具に取り付ける

アンテナ本体を金具に取り付けましょう。
アンテナ本体を壁と平行になるように奥まで押し込みます。

壁面の取付金具とアンテナを組み合わせる

次に、ボルトを軽く締めてアンテナを仮固定します。

アンテナ本体を仮固定する

屋内に同軸ケーブルを引き込む

屋内に同軸ケーブルを引き込みます。
同軸ケーブルは、以下の4つの方法で引き込めます。

アンテナケーブルを引き込む方法 4パターン

エアコンのダクト穴に引き込むときは、市販のパテで隙間を埋めましょう。

アンテナに同軸ケーブルを接続する

アンテナに同軸ケーブルを接続します。

同軸ケーブルを接続する

心線が曲がっていたら、真っすぐに直してから差し込みましょう。
スパナで締めて固定し、防水キャップを取り付けます。

アンテナの方向を調整して固定する

アンテナの方向を電波塔の向きに調整して固定します。

アンテナレベルを確認しながら方位角調整
アンテナの方向を調整する方法
  1. アンテナを電波塔の方向に向ける
  2. テレビのアンテナレベルの設置を表示させる
  3. アンテナレベルの数値が大きくなるまでアンテナの向きを調整する
  4. ボルトを締めて固定する

テレビの映りを確認する

最後に、テレビの映りを確認します。
地デジ放送が問題なく映っていれば、作業は完了です。

【難易度:高】八木式アンテナを自分で設置する方法~屋根上~

最後に、八木式アンテナを屋根上に設置する方法をご紹介します。

ただし、屋根上での作業はとても危険なため、ご自分で取り付けることはおすすめできません。
あくまでも参考として、プロがどのような手順で設置するかを解説します。

屋根上への八木式アンテナの設置は、大体以下の流れでおこないます。

撮影協力:ACEK

八木式アンテナの設置(屋根上)の設置方法
  1. 受信テストをおこなう
  2. アンテナ本体を組み立てて屋根上に登る
  3. 支線を張って屋根馬を固定する
  4. 同軸ケーブルをつないで雨樋の間から引き込み口に垂らす
  5. 引き込み口で同軸ケーブルを加工・処理する
  6. ブースターを取り付ける
  7. テレビの映りを確認する

八木式アンテナを屋根上に設置するときの全体のイメージです。

八木式アンテナの屋根上設置の写真

屋根上への八木式アンテナの設置には、以下のものが必要です。

  • アンテナ本体
  • 屋根馬
  • マスト(支柱)
  • マストリング(支線リング)
  • 水平器
  • レベルチェッカー
  • 支線
  • 同軸ケーブル
  • ハシゴ
  • 命綱
  • ヘルメット
  • 屋根靴

それでは順番に解説していきます。

受信テストをおこなう

アンテナを取り付ける前に、取り付けたい場所で十分に電波を受信できるか確認します。

アンテナ本体を持ち、ハシゴを使って屋根に登ります。

アンテナレベルをチェックする様子

八木式アンテナ本体の、くの字ではないほうを電波塔のある方向に向けます。

電波を計測するレベルチェッカーをアンテナにつなげて、アンテナレベルを確認します。

レベルチェッカー

「MER」の数値を確認します。

地デジ放送の場合、20dB以下だと安定した受信ができません。
25dB以上であればOKです。

問題なく電波を受信できることがわかったら、次の工程に進みましょう。

アンテナを組み立てて屋根上に登る

アンテナを組み立て、屋根の上に登ります。

屋根馬マスト(支柱)アンテナ本体を組み立てます。

八木式アンテナを組み立てる様子

組み立てたアンテナを片手に持ち、ハシゴを使って屋根の上に登ります。

支線を張って屋根馬を固定する

アンテナを立てたら、支線を張って屋根馬を固定します。

支線を固定する様子1

まず、支線を対角に張ります。
支線の端を雨樋の内側の金具に引っかけ、支柱まで引っ張ってきたら、マストリング(支線リング)に通します。

対角に支線を張ったら、マストリング(支線リング)に通した支線2本を下に引っ張り、水平器でマスト(支柱)が真っすぐ立っていることを確認してから固定します。

次に、つなげた支線と屋根馬の間に支線を4本張って固定します。

支線を固定する様子4

あらためてレベルチェッカーで電波を確認し、角度を固定したらOKです。

同軸ケーブルをつないで雨樋の間から引き込み口に垂らす

同軸ケーブルの先端を加工し、アンテナにつなげます。
同軸ケーブルの加工方法は、別章「同軸ケーブルの先端の加工方法」で解説しているので、そちらをご確認ください。

同軸ケーブルを雨樋の間から引き込み口に垂らします。
屋根上の同軸ケーブルは、先端を加工してからアンテナ本体に取り付けます。

最後に同軸ケーブルを支柱に固定して、屋根上での作業は完了です。

ケーブルを屋根馬に固定する様子2

引き込み口で同軸ケーブルを加工・処理する

アンテナから引っ張ってきた同軸ケーブルの先端と、引き込み口にあらかじめ束ねてある既存の同軸ケーブルの先端を加工し、F形中継接栓でつなげます。

つなげた部分に防水用のテープを巻きつけます。
同軸ケーブルは、結束バンドでまとめるとスッキリさせることができます。

引き込み口の作業の様子2

室内に引き込んだ同軸ケーブルにレベルチェッカーをつなげてアンテナレベルを確認し、電波が問題なく来ていればOKです。

ブースターを取り付ける

アンテナが受信した電波(テレビ信号)を増幅させる、ブースターを屋内に取り付けます。
ブースターは絶対必要ではありませんが、3~4部屋以上でテレビを見る場合は必要です。

テレビ信号は分ければ分けるほど弱くなってしまいます。
複数台のテレビへの分配で弱まった信号を強くするために、ブースターが必要になります。

ブースターには、増幅部と電源部があり、増幅部は電波を増幅させる機器で、電源部は増幅部へ電源を供給する機器です。

ブースターは、テレビの分配器がある場所に設置します。
テレビの分配器は、お風呂場の天井、屋根裏、情報分電盤内にあることが多いです。

以下の配線例を参考に、ブースターをつなげましょう。

ブースターの配線

アンテナからの引き込み線が分配器の「入力」の端子につながっているので、外してブースター増幅部の「UHF入力」の端子につなげます。

次に、ブースターの増幅部の「出力」と電源部の「ブースターへ」を同軸ケーブルでつなげます。

最後に、ブースターの電源部の「テレビへ」の端子と分配器の「入力」を同軸ケーブルでつなげます。

テレビの映りを確認する

最後に、テレビの映りを確認します。
地デジ放送が問題なく映っていれば作業は完了です。

同軸ケーブルの先端の加工方法

アンテナやテレビにケーブルを接続するには、先端にF型接栓を取り付ける必要があります。

ケーブルの先端から心線を出して、F型接栓を取り付けましょう。

同軸ケーブルの先端の加工に必要なもの
  • 同軸ケーブル
  • F型接栓
  • カッター
  • ニッパー(もしくはハサミ)
  • ペンチ

同軸ケーブルの加工方法は、動画でもご確認いただけます。

難しいと思ったら、あらかじめF型接栓が付いている同軸ケーブルを購入するのがおすすめです。

心線を出す

まず、以下の手順で同軸ケーブルの心線を出しましょう。

アンテナケーブル先端の加工手順①被膜に切り込みを入れる

同軸ケーブルの端から2〜3cmの箇所に、カッターで切り込みを入れます。

アンテナケーブル先端の加工手順②被膜をはがす

カットした部分の被膜を引き抜きます。

アンテナケーブル先端の加工手順③網線をめくる

アルミ箔をバナナの皮のようにめくります。

アンテナケーブル先端の加工手順④網線を切る

アルミ箔をねじって束ねたら、ニッパーもしくはハサミでカットします。

アンテナケーブル先端の加工手順⑤絶縁体に切り込みを入れる

外側のアルミ箔を3〜5cm残して、カットします。

アンテナケーブル先端の加工手順⑥絶縁体をはがす

カットした部分を引き抜き、心線だけ残します。

F型接栓を取り付ける

心線を出したら、先端にF型接栓を取り付けます。

アンテナケーブル先端の加工手順⑦プラグを押し込む

リングを同軸ケーブルに通し、プラグを強く押し込みます。

アンテナケーブル先端の加工手順⑧リングをとめる

リングの突起部分をペンチで潰します。

アンテナケーブル先端の加工手順⑨心線を切る

心線を2mm程度残して、ニッパーもしくはハサミで斜めにカットします。

アンテナケーブル先端の加工手順⑩完成形

これで、同軸ケーブルの先端の加工は完了です。

地デジアンテナの設置はプロに依頼したほうがいい理由

ここまで、地デジアンテナの設置方法をご紹介しました。
なかには、「頑張れば自分でもできそう!」と思われる方もいるでしょう。

しかし、アンテナの設置はやはりプロに任せたほうが安心です。
その理由を詳しくご説明します。

高所作業に慣れていないと落下する危険性がある

地デジアンテナの設置は、高所での作業が基本になります。

ベランダなどの足場がない屋根上や壁面では高いハシゴを登ることになり、落下する危険性があります。

厚生労働省が作成した、墜落防止のための安全設備設置の作業標準マニュアルを見ると、建設業における事故の死亡災害発生状況は、墜落・転落が47%と多くを占めていました。

引用 建設業における事故の型別死亡災害発生状況(平成25年)
出典:厚生労働省|足場の設置が困難な屋根上作業での墜落防止対策のポイント(最終閲覧日:2023年12月15日)

つまり、屋根上での作業は、プロでも落下するリスクがある危険な作業ということです。
足場がない場所の地デジアンテナの設置は、無理せずプロに任せることをおすすめします。

購入したアンテナが十分に電波を受信できないおそれがある

せっかくアンテナを購入しても、電波が受信できないおそれがあります。

自宅の電波状況に合った地デジアンテナの商品を選ぶのは、意外と難しいです。
プロでも、実際に現場に行って電波調査をおこなってみないと、どのようなアンテナが適しているのか判断できません。

電波調査の結果、希望のアンテナが設置できないとなれば、別のアンテナに変更したり、電波が受信しやすい場所に設置したりして対応する必要があります。

このように、一般の方が設置場所の環境に合わせたアンテナを選ぶのは難しいです。
そのため、地デジアンテナの設置は、アンテナ選びも含めてプロに任せるのがよいでしょう。

アンテナ110番では、プロのアンテナ工事業者を多数ご紹介しています。
地デジアンテナの設置のことなら、お気軽にアンテナ110番にご相談ください。

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まとめ

地デジアンテナは、ベランダへの設置なら自分でも簡単にできます。

難易度アンテナの種類(設置場所)
デザインアンテナ
(ベランダ)
デザインアンテナ
(壁面)
八木式アンテナ
(屋根上)

ベランダへのデザインアンテナの設置は、以下の流れでおこないます。

デザインアンテナ(ベランダ)の設置方法
  1. 受信テストをおこなう
  2. ベランダの手すりに取付金具を設置する
  3. アンテナ本体を金具に取り付ける
  4. 屋内に同軸ケーブルを引き込む
  5. アンテナに同軸ケーブルを接続する
  6. アンテナの方向を調整して固定する
  7. テレビの映りを確認する

しかし、地デジアンテナを自分で設置しても、必ずテレビが映るとは限りません
適切なアンテナの商品を選べていなかったり、設置場所が悪かったりすると、十分に電波が受信できないおそれがあります。

失敗したくない方は、やはりプロに任せるのが安心です。
地デジアンテナの設置をお考えの方は、ぜひアンテナ110番にご相談ください。

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② アンテナの種類を選択してください

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