「E203と表示されてテレビが見られない!」
とお困りの状況ですね?
E203は、「放送休止」を意味するエラーコードです。
設備メンテナンスなどのために、テレビの放送局が一次的に放送をお休みしているときに表示されます。
番組自体が放送されていないから映らないだけで、テレビの故障ではありません。
放送が再開されるのを待ちましょう。
ただし、まれにテレビやアンテナなど機器のトラブルが原因でE203が出ることもあります。
そこでこの記事では、自分ですぐにできるE203の原因の確認方法や直し方を解説します。
この記事を読めば、E203が消えていつもどおりにテレビを見られるようになるでしょう。
E203が出たら放送休止中か確認する
テレビにE203が表示されたら、まずは放送局が放送を休止しているのかを確認しましょう。
E203の原因が放送休止なら、特に対処は必要ありません。
テレビなど機器のトラブルではないからです。
放送休止中かどうか確認するには、おもに以下の3つの方法があります。
- 番組表を確認する
-
リモコンの「番組表」などのボタンを押してテレビ画面に番組表を表示させ、E203が出ているチャンネルの放送内容を確認してみましょう。
放送休止中であれば、今の時間帯の部分に「放送休止中」などの表示があるはずです。
番組表は、新聞や放送局の公式サイトでも確認できます。 - 放送局の公式サイトを確認する
-
E203が表示される放送局の公式サイトに、「放送休止のお知らせ」などのページがないかチェックしてみましょう。
放送休止であれば、休止する地域や時間帯の情報が掲載されているはずです。 - 他の人に状況を聞く
-
隣家の人や近隣の友人など、同じ放送エリアの別の家で暮らしている人に、同じチャンネルを見られるか聞いてみましょう。
放送休止なら、その地域一帯で同じチャンネルが見られなくなっているはずです。
放送休止中だとわかったら、別のチャンネルを視聴するなどして放送の再開を待ちましょう。
放送休止は基本的に計画的で一時的なものなので、放送はいずれ再開されます。
もしも放送休止中ではないのにE203が出ているなら、テレビやアンテナに不具合が発生している可能性があります。
次章で解説する、テレビとアンテナの確認をしてみましょう。
放送休止していないならテレビやアンテナを確認する
放送休止ではないのにテレビにE203が表示される場合は、テレビやアンテナの状態を確認しましょう。
テレビやアンテナのトラブルによって、放送の信号がテレビまで正常に届いていない可能性があります。
信号が届かないことをテレビが「放送を休止している」と認識して、E203が表示される場合もあるのです。
テレビやアンテナに異常があるかを自分で確かめるには、以下のような方法があります。
それぞれ解説していきます。
テレビ本体側の問題か確認する
テレビの配線などに問題がないかを確認しましょう。
アンテナやレコーダー、チューナーなどの機器がテレビに正しく接続されていないと、信号がテレビに届きません。
以下の点をチェックしてみてください。
- ケーブル類に抜け、ゆるみ、差し間違いがないか
- ケーブル類に断線や接続部分の折れがないか
- B-CASカードに抜けや挿入向きの間違いがないか
- B-CASカードに傷や破損がないか
ケーブルを確認しながら、一度抜いて差し直してみるとよいでしょう。
断線などの劣化がある場合は、交換が必要です。
B-CASカードは、テレビの背面などに挿入してある赤色や青色のカードです。
B-CASカードも一度抜いて、裏面のICチップ部分をふいて挿入し直してみましょう。
B-CASカードに起こる不具合や対処法は、以下の記事でもより詳しく解説しています。
ケーブルやB-CASカードに問題がなくてもE203が出る場合は、テレビを再起動してみるのもおすすめです。
再起動するとテレビ内部の処理がリセットされ、E203が解消されることがあります。
再起動の方法はメーカーや機種によって違いますが、基本的には以下の流れです。
- テレビ本体の電源ボタンを押して電源切る
- 電源ケーブルをコンセントから抜く
- しばらく待つ
- 電源ケーブルをコンセントに差す
- 電源ボタンを押して電源を入れる
以下の記事では、メーカーごとの再起動方法を詳しくご紹介しています。
アンテナレベルを確認する
テレビのアンテナレベルに異常がないか確認してみましょう。
アンテナレベルは、電波の受信状況を表す数値です。
もしもアンテナレベルに異常がある場合、テレビ放送の信号が適切にテレビに届いていない可能性があります。
テレビ画面上で、簡易的なアンテナレベルを確認できます。
確認方法はメーカーや機種によって異なりますが、基本的には以下の流れです。
- リモコンの「メニュー」などのボタンを押し、設定画面を表示する
- 「放送受信設定」などの項目を選択する
- 「地デジ」や「BS」など、確認したい放送の種類を選択する
- 「アンテナレベル」「受信レベル」などを選択する
- 現在のアンテナレベルと基準値が表示されるので、範囲内に収まっているか確認する
アンテナレベルが基準値よりも低すぎたり高すぎたりする場合は、以下の対処で解決する可能性があります。
- アンテナレベルが低すぎる
-
ブースターの設置を検討しましょう。ブースターは、アンテナから送られる信号を増幅させる機器です。
- アンテナレベルが高すぎる
-
アッテネーターの設置を検討しましょう。アッテネーターは、アンテナから送られる信号を減衰させる機器です。
アッテネーターは、テレビに内蔵されている場合もあります。
内蔵されている場合は、設定画面などからアッテネーター機能をONにしましょう。
内蔵されていないテレビの場合は、新たに設置が必要です。
設置工事は一般の方では難しいので、アンテナ業者などのプロに相談しましょう。
アンテナレベルが下がる原因や上げる方法は、以下の記事でも解説しています。
テレビで確認できるアンテナレベルはあくまで目安です。
ブースターなどでテレビのアンテナレベルが基準値になっても、トラブルが必ず解消されるとは限りません。
ブースター設置などで本当に解決するかを判断するためにも、プロへの相談をおすすめします。
アンテナの向きや周囲を確認する
テレビアンテナの向きや周囲の状況、環境を確認しましょう。
アンテナの向きのズレや破損、周りの障害物などが原因で、アンテナが電波を受信できなくなっている可能性もあります。
以下のような状況がないか、安全な場所から見える範囲でチェックしてみましょう。
- アンテナの向きが以前と違う
- アンテナの向きが他の家と比べて違う
- アンテナが傾いたり折れたりしている
- アンテナにゴミなどが引っかかっている
- 周囲に大きな建物や樹木がある
このような状況がある場合、アンテナの調整や修理が必要です。
アンテナの調整や修理は自分では難しいので、アンテナ業者に相談しましょう。
アンテナの状況確認も、プロにまかせることをおすすめします。
アンテナが屋根の上など高所にある場合は、確認する作業も自分では危険だからです。
多くのアンテナ業者では、アンテナの無料調査を実施しています。
アンテナのトラブルが疑われるときには活用しましょう。
E203と似たエラーコード
テレビにはE201やE202など、E203以外のエラーコードもあります。
代表的なエラーコードの意味と、対処法をご紹介します。
※下線部分をタップ・クリックすると、それぞれの解説記事へジャンプします。
- E100・E101・E102
-
B-CASカードに抜けや破損などの異常があります。
B-CASカードの差し直しなどを試してみましょう。 - E201
-
アンテナレベルが低下しています。
アンテナレベルを上げる方法を試してみましょう。 - E202・0020
-
テレビ放送の信号がテレビに届いていません。
テレビやアンテナ、配線の状態を確認してみましょう。
その他のエラーコードやテレビのトラブルの原因と対処法は、以下の記事でも解説しています。
アンテナのトラブルならアンテナ業者へ相談する
E203の原因がアンテナにあるかもしれないと思ったら、アンテナ業者に相談してみましょう。
アンテナ業者に確認してもらえば、E203の原因がアンテナかどうかはっきりします。
アンテナ業者は、以下のようなさまざまな作業に対応してくれるので、アンテナに関する多くのトラブルが解決するでしょう。
- アンテナの向きの調整
- アンテナ本体の新規設置・移設・交換・撤去
- ケーブルの交換や配線工事
- ブースターやアッテネーターの設置
- 電波環境の調査
ただ、「業者に頼むと費用が高そう」「どの業者に頼めばいいのかわからない」という不安もありますよね。
そこで、それぞれポイントを解説します。
ぜひ参考にしてください。
アンテナ業者への依頼にかかる費用
当サイト【アンテナ110番】編集部が調査したところ、地デジアンテナの修理・交換費用の平均は49,755円です。
価格帯の割合を見ると、2万円~4万円程度が多いです。
ただし、アンテナ業者の費用は状況や施工内容によって変動するので、いくらとは言い切れないところがあります。
まずは見積りを取って実際にかかる料金を確認してから、依頼するかを検討するのがおすすめです。
以下の記事では、より詳しいアンテナ工事の費用や安く抑えるコツを解説しています。
アンテナ業者探しのポイント
アンテナ業者は、以下の条件にあてはまるところを選ぶのがおすすめです。
- 現地調査・見積りが無料
- 保証が充実している
- 施工実績が多い
- 料金や施工内容の説明がていねい
業者の公式サイトを見たり、実際に見積りを依頼したりしてチェックしてみましょう。
以下の記事では、選び方のコツやおすすめのアンテナ業者をご紹介しています。
当サイト【アンテナ110番】では、調査・見積り無料のアンテナ業者をご紹介しています。※
無料電話相談を年中無休で受け付けているので、画面下に表示されている電話番号へぜひお気軽にお問い合わせください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいたうえで、調査費用等をいただく場合がございます。
まとめ
基本的にE203エラーの原因は、放送休止です。
その他、テレビやアンテナのトラブルが原因でE203が表示されることもあります。
以下をチェックして、原因を探ってみましょう。
- 本当に放送休止しているか確認する
-
- 番組表や放送局公式サイトに放送休止の情報がないか
- 近隣のテレビも見られないか
- テレビ周りに異常はないか確認する
-
- B-CASカードに抜けや破損がないか
- ケーブル類に抜けや断線がないか
- 再起動で直らないか
- アンテナ周りに異常はないか確認する
-
- アンテナレベルが低すぎたり高すぎたりしないか
- アンテナのズレや傾きがないか
- アンテナの周りに障害物がないか
もしもE203の原因がアンテナにありそうなら、アンテナ業者に調査や修理を依頼しましょう。
アンテナ業者をお探しの際は、ぜひ当サイト【アンテナ110番】にご相談ください。
ご要望に合わせて、対応可能な業者を素早くご紹介します。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、本日中の施工が難しい場合があります。
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