「テレビの映りが悪い!」とお困りではないですか?
電波が悪くなったのか、それともテレビが故障したのか。
どちらにしても高額な修理費用がかかるのではと、不安になりますよね。
じつは、テレビの映りの悪さは簡単な対処で直せるかもしれません。
テレビの画面が乱れたり、画質が悪くなったりするのは、テレビまわりの軽微な不具合が原因のことも多いからです。
この記事では、テレビの映りが悪くなる原因と直し方を、わかりやすくまとめて解説します。
この記事を読めば、余計なお金や時間をかけずにテレビの映りをよくすることができるでしょう。
テレビの映りが悪くなる3つの原因
テレビの映りが悪くなる原因は、大きく分けて次の3つです。
このなかで、テレビまわりの不具合なら、自分でもすぐに直せる可能性があります。
それぞれ具体的に解説していきます。
なお、「画面が真っ暗」などテレビが映らないときには、こちらの記事を参考にしてください。
テレビまわりの不具合
テレビ自体や、テレビ周辺の機器に問題が生じてテレビ映りが悪くなることがあります。
具体的には以下の問題です。
- 配線の断線や接触不良
- B-CASカードの故障や接触不良
- テレビ本体の故障
これらは、ケーブルのつなぎ直しやB-CASカードの差し直しなどの簡単な対処で直ることも多いです。
まずは自分でできる対処法を試してみてください。
テレビまわりの対処をおこなっても直らないときは、ご自宅周辺の電波状況が悪くなっていないか確認しましょう。
自宅周辺の電波状況の悪化
次のような状況に心当たりがあるなら、ご自宅に十分な電波が届いていないせいでテレビ映りが悪くなっている可能性があります。
- 台風や線状降水帯などで天候が悪い
- 家の周りに高い建物が建った
- 700Mhz利用推進協会のお知らせがポストに入っていた
悪天候による一時的な不具合なら、天気の回復とともにテレビ映りも直るでしょう。
近くに建物が建ったことで電波が遮られているときには、建築主に補償をしてもらえる可能性があります。
ご近所でも同じようにテレビ映りが悪くなっているなら、建築主と協議をおこないましょう。
参考:横手市|隣地に建物が建設されたあと、テレビの映りが悪くなりました。きれいにテレビを見られるようにするにはどうしたらいいでしょうか。(最終閲覧日:2024年9月16日)
他にも、携帯電話に使う周波数帯が広がったことで、地上デジタル放送の電波に干渉してしまうこともあります。
対象の地域には「700MHz利用推進協会」からチラシやパンフレットが届きます。
記載されているコールセンターに連絡しましょう。
参考:一般社団法人700MHz利用推進協会|テレビの「受信障害」対策を実施しています。(最終閲覧日:2024年9月16日)
上記の状況に当てはまらない場合は、アンテナや周辺機器の不具合が疑われます。
アンテナや周辺機器の不具合
受信設備の不具合で十分な信号が届かないと、テレビの映りが悪くなります。
具体的には、以下のような機器の不具合です。
- テレビアンテナ
- アンテナケーブル
- ブースター(増幅器)
- ミキサー(混合器)
- 分配器
- 分波器
強風などでアンテナの向きがズレて、電波が十分に拾えなくなってしまうことがあります。
また、テレビ信号を増幅するブースターなど、アンテナとテレビの間につないだ機器の劣化や故障で、テレビに送られる信号が弱まってしまうことがあります。
特に、ご自宅の複数台のテレビの映りが悪くなっている場合は、アンテナや周辺機器の不具合の可能性が高いでしょう。
受信設備の不具合が疑われるときには、アンテナ工事業者に点検を依頼してください。
以上がテレビの映りが悪くなるおもな原因です。
思い当たる状況はありましたか?
「アンテナが原因かもしれない」「地域の受信障害かもしれない」
と思うときにも、まずは自分でできる対処法を試してみるのがおすすめです。
じつは軽微な不具合で映りが悪くなっているだけで、簡単に直る可能性もあるからです。
テレビの映りが悪いときに自分でできる対処法
以下の4ステップで対処すれば、テレビの映りが悪い原因を特定して改善できます。
詳しく説明していきます。
ケーブルをチェックする
まずは、アンテナケーブルがしっかりと差し込まれているか確認しましょう。
アンテナケーブルの接触が悪いと、テレビに十分な信号が届かなくなり、画像が乱れることがあります。
一度抜いて差し直すと接触が改善されることもあるので、試してみてください。
アンテナケーブルの抜き差しは、テレビ本体のスイッチで電源を切った状態でおこないましょう。
アンテナケーブルの先端
アンテナケーブルを抜いたら、先端のピンが曲がっていないかも確認しましょう。
ピンが曲がっていると、接触不良でテレビの映りが悪くなってしまうことがあります。
また、ケーブルが断線しかけているときにも、受信状況が不安定になります。
劣化したケーブルは買い替えてください。
B-CASカードをチェックする
ケーブルをきちんと差しても映りが悪いままなら、B-CASカードがきちんと差さっているか確認しましょう。
B-CASカードとは、デジタル放送をテレビに映すのに必要なICチップ入りのカードです。
※4K8K対応のテレビにはB-CASカードの代わりにACASチップが内蔵されていることもあります。
B-CASカードの差し込み位置
テレビの電源を切った状態でB-CASカードをテレビから抜き、裏面のICチップを乾いた柔らかい布で優しく拭いてください。
B-CASカードの抜き差しの手順は、以下の記事でも詳しく解説しています。
ケーブルやB-CASカードのチェックをおこなっても映りが悪いままなら、テレビが故障していないか確認しましょう。
別のテレビをつないでみる
家の中にきれいに映る別のテレビがある場合は、映りが悪いテレビと交換してつないでみてください。
別のテレビをつなげばきれいに映るなら、映りの悪いテレビ自体に不具合があるとわかります。
テレビのメーカー修理か買い替えを検討しましょう。
別のテレビをつないでも映りが悪いときや、テレビが1台しかない場合は、配線の変更を試してみてください。
テレビと壁の端子をケーブルで直接つないでみる
テレビと壁の端子の間にレコーダーなどの機器を挟んでいるなら、機器を外してテレビと壁の端子を直接つないでみましょう。
例えば、下の配線図をご覧ください。
この状態でテレビの映りが悪いなら、次の図のようにレコーダーを外して配線してみましょう。
このように、壁の端子とテレビを直接つないで映りが改善した場合は、間に挟んでいた機器に原因があるとわかります。
ただし、「それなら間に挟んでいた機器を買い替えればいいんだ」と断定することはできません。
なぜなら、次の2パターンが考えられるからです。
- 機器の不具合で映りが悪くなっていた
- 受信している電波が弱く、機器を通すことでさらに弱まって映りが悪くなっていた
前者なら機器の買い替えで解決しますが、後者の場合は電波の受信状況を改善する必要があります。
そのため、テレビと壁の端子をつないだ状態でアンテナレベルの確認をしてみましょう。
アンテナレベルの確認方法
テレビ画面で確認できる「アンテナレベル」は、テレビに届いている信号の品質を簡易的にあらわしたものです。
テレビを直接つないだ状態でこのアンテナレベルが低いなら、電波の受信状況が悪いということになります。
代表的なメーカーのテレビのアンテナレベル確認方法は次のとおりです。
※操作方法は機種によって異なることがあります。
- パナソニック VIERA(ビエラ)
-
- テレビの視聴中にリモコンの「サブメニュー」ボタンを押す
- 「視聴オプション」を選択する
- 「アンテナレベル」を選択する
- 「受信設定」を選択する
- 「現在」の数字を確認する
参考:パナソニック|テレビ(ビエラ)のアンテナレベルの目安を知りたい(最終閲覧日:2024年9月16日)
- シャープ AQUOS(アクオス)
-
- テレビの視聴中にリモコンの「ホーム」ボタンを押す
- 「設定」→「(視聴準備)」→「テレビ放送設定」の順に選択する
- 「アンテナ設定」を選択する
- 「電源・受信強度表示」を選択する
- 「現在値」の数字を確認する
参考:シャープ|受信強度(アンテナレベル)を確認する方法(最終閲覧日:2024年9月16日)
- ソニー BRAVIA(ブラビア)
-
- リモコンの「ホーム」ボタンを押す
- 「設定」を選択する
- 「放送受信設定」→「アンテナ設定」を選択する
- 「地上デジタル:アンテナレベル」
または「BS:衛星アンテナレベル」
または「CS:衛星アンテナレベル」を選択する - 地上デジタルは「伝送チャンネル」
BS/CSは「3桁チャンネル番号」で確認したいチャンネルを選択する - バーの色を確認する
参考:ソニー|アンテナレベルを確認する(最終閲覧日:2024年9月16日)
きれいなテレビ映りに必要なアンテナレベルの目安は、テレビの型番やメーカーによって違います。
以下の表やテレビの取扱説明書を参考にしてください。
メーカー(製品名) | アンテナレベルの目安 |
---|---|
パナソニック(VIERA) | 地デジ:44以上 BS/CS:50以上 |
シャープ(AQUOS) | 地デジ:60以上 |
ソニー(BRAVIA) | 緑の範囲 |
アンテナレベルが目安を十分上回っているのに機器を挟むとテレビ映りが悪くなるなら、機器の不具合が疑われます。
機器の買い替えを検討してもよいでしょう。
一方、アンテナレベルが目安を下回っている場合やギリギリの場合なら、電波の受信状況に問題があることが考えられます。
アンテナ工事業者に、ご自宅の電波状況の調査をしてもらいましょう。
テレビ映りが直らないときは電波調査を依頼しよう
対処法を試してもテレビの映りがよくならないときや、アンテナレベルが低いときには、アンテナ工事業者に調査を依頼しましょう。
アンテナや周辺機器の不具合は、プロでないと特定が難しいです。
高所に設置されたアンテナの調査には、落下の危険もともないます。
しかし、業者に頼むとなると費用がいくらかかるか不安になりますよね。
じつは、アンテナ修理の事前調査は無料でやってもらえることが多いです。
当サイトアンテナ110番でも、現地調査が無料の業者をご紹介※しています。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
調査の結果、アンテナの調整や交換が必要なときは、見積りを提示いたします。
詳細な金額を確認後にご依頼いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。
賃貸住宅のテレビ映りが悪いときは管理者に相談
マンションやアパートなど、賃貸住宅のテレビ映りが直らないときは、管理者に相談しましょう。
集合住宅では共用の大きなアンテナが設置されていることが多いです。
共用のアンテナの調査や修理を、入居者が勝手に依頼することはできません。
まずは他の部屋でもテレビ映りが悪くなっていないか、管理会社や大家さんに問い合わせてみましょう。
まとめ
テレビの映りが悪くなるおもな原因は次の3つです。
- テレビまわりの不具合
- アンテナや周辺機器の不具合
- 自宅周辺の電波状況の悪化
まずは自分でできる対処法を試してみましょう。
- ケーブルやB-CASカードをチェックする
- 別のテレビをつないでみる
- テレビと壁の端子をケーブルで直接つないでみる
対処法を試してもテレビの映りが悪いままなら、アンテナ工事業者に電波状況の調査を依頼しましょう。
お近くのアンテナ工事業者をお探しの際には、アンテナ110番にご相談ください。
アンテナ110番では、独自の審査を通った優良な業者を日本全国でご紹介しています。
現地調査は基本無料※です。
「まずはテレビ映りが悪い原因だけ調べてほしい」という方も、お気軽にお問い合わせください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、本日中の施工が難しい場合があります。
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