「突然テレビが映らなくなった!もしかしてさっきの雷が原因?」
雷が鳴ったあとにテレビが映らなくなると、雷が原因でアンテナやテレビが故障したのではないかと疑ってしまいますよね。
じつは、雷が原因でテレビが映らなくなることは、実際にあります。
家の周りに落ちた雷が近くの通信線や電力線に誘導され、異常な電圧・電流が家の中に入り込むことがあります。
すると、テレビを含む受信機器が不具合を起こし、テレビが映らなくなることがあるのです。
このような症状は、自分で直せることもあるので、まずは自分でできる対処法をおこないましょう。
この記事では、雷でテレビが映らなくなる原因や、自分でできる対処法、雷からテレビを守るための対策方法を解説しています。
この記事を読めば、なぜ雷でテレビが映らなくなるのかがよくわかり、今後は雷でテレビが映らなくなるのを防げますよ。
テレビは雷が原因で映らなくなることがある
雷が原因でテレビが映らなくなることはあります。
雷が落ちると、「雷サージ」が建物内に入り込み、アンテナやテレビなどの受信機器に不具合が起きたり、損傷したりすることがあります。
雷サージは、雷が落ちることで発生する、異常な過電圧・過電流のことです。
雷サージには、「直撃雷」「誘導雷」「逆流雷」の3種類があります。
- 直撃雷
-
物や建物に雷が直接落ちる現象。
「雷が落ちる」とは、一般的に直撃雷のことをいう。 - 誘導雷
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樹木や建物への直撃雷によって電磁界が発生し、近くの通信線や電力線に誘導され、建物内に雷サージが侵入する現象。
- 逆流雷
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建物や大地への直撃雷が大地を経由して、近くの通信線や電力線に流れ込み、建物内に雷サージが侵入する現象。
雷サージによる被害は、誘導雷や逆流雷といった非直撃雷によるものがほとんどです。
参考:公益社団法人全国市有物件災害共済会|公共施設のための雷害対策ガイドブック(最終閲覧日:2024年7月4日)
つまり、家に直接雷が落ちていなくても、家の周りに雷が落ちることで、異常な電圧・電流が家の中に入り込み、テレビが映らなくなることがあるというわけです。
雷でテレビが映らないときの3つの対処法
雷のあとにテレビが映らなくなったら、以下の3つの対処法で改善できる場合があります。
ただし、これらの対処法は、雷が完全に収まってからおこなうようにしてください。
雷が発生しているときに電源プラグを触ると、感電するおそれがあり、大変危険です。
テレビを再起動する
1つ目は、テレビを再起動する方法です。
一時的な不具合であれば、テレビの再起動で直ることがあります。
以下の方法で、テレビを再起動しましょう。
- テレビ本体の電源を切る
- 電源プラグをコンセントから抜く
- 2分ほどたったら電源プラグをコンセントに差し込む
- テレビ本体の電源を入れる
通常の再起動方法で直らないときは、1時間ほど待ってから電源プラグを差し込んでみてください。
テレビの動作が一時的に止まっているだけなら、時間を置けば改善される可能性があります。
チャンネル設定をする
2つ目は、チャンネル設定をする方法です。
視聴可能なチャンネルを再設定することで、直ることがあります。
以下の方法で、チャンネル設定をしましょう。
- リモコンの「ホーム」ボタンを押す
- 「設定」→「機器設定」→「設置設定」→「地域設置」を選び、「決定」ボタンを押す
- 「県域設定」を選び、「決定」ボタンを押す
- お住まいの地域を選び、「決定」ボタンを押す
- 「郵便番号」を選び、「決定」ボタンを押す
- 「設定」→「機器設定」→「設置設定」→「チャンネル設定」→「地上デジタル」を選び、「決定」ボタンを押す
- 「初期スキャン」 を選び、「決定」ボタンを押す
- リモコンの「地デジ」ボタンを押して、地デジが映るか確認する
参考:SONY|チャンネル設定したい /チャンネルスキャンをやり直す方法は?(最終閲覧日:2024年7月8日)
- 「メニュー」ボタンを押す
- 「初期設定」→「設置設定」→「チャンネル設定」→「地上デジタル放送」→「初期スキャン」の順に選ぶ
- お住まいの地域を選ぶ
- 「UHF」または「全帯域」を選ぶ
- スキャンをおこなう
- 確認後、「終了」ボタンを押す
参考:Panasonic|チャンネル設定がわからない。(最終閲覧日:2024年7月8日)
テレビブースターの電源を入れ直す
3つ目は、テレビブースターの電源を入れ直す方法です。
テレビブースターは、アンテナから送られてくるテレビ信号を増幅する機器です。
テレビブースターは、本体(増幅部)と電源部に分かれています。
- 本体(増幅部)
-
テレビ信号を増幅して出力する機器。
アンテナ直下に設置されることが多い。 - 電源部
-
本体(増幅部)へ電源を供給する機器。
テレビ付近、屋根裏、浴室の天井点検口、マルチメディアボックスに設置されることが多い。
テレビブースターは、本体(増幅部)と電源部の途中でショート(瞬時に大きな電流が流れること)が発生すると、保護回路が作動してテレビが映らなくなることがあります。
電源部のランプが消灯していたら、ACプラグをコンセントから外し、再度差し込みましょう。
これら3つの対処法をおこなってもテレビが映らない場合は、残念ながらアンテナやテレビなどの受信機器が故障している可能性が高いです。
アンテナ工事業者に調査を依頼し、どこに問題が起きているのか確認してもらいましょう。
アンテナ110番では、現地調査・見積りを無料※でおこなっている業者をご紹介しています。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
アンテナ工事業者をお探しの際は、ぜひアンテナ110番にご相談ください。
雷でテレビが映らなくなるのを防ぐ方法
今後、再びテレビが映らなくなるのを防ぐために、以下の対策をおこないましょう。
順番にご紹介します。
雷の予報が出たらテレビ周りのプラグをコンセントから抜く
雷の予報が出たら、テレビ周りのプラグをコンセントから抜いておきましょう。
テレビやレコーダーの電源プラグと、アンテナケーブルのプラグを抜いておくと安心です。
あらかじめプラグを抜いておくことで、雷の電流がテレビに届くのを防ぐことができます。
雷が完全に収まったら、テレビ周りのプラグをコンセントに差し直しましょう。
雷サージ保護機能付きの電源タップを使用する
雷サージ保護機能付きの電源タップを使用しましょう。
雷サージ保護機能付きの電源タップは、高電圧の電気が電化製品に流れるのを防ぐ機能がついている電源タップです。
テレビ周りで使用している電源タップを、雷サージ保護機能付きの電源タップに交換しておくことで、雷の電流がテレビに届いて故障するのを防ぐことができます。
まとめ
テレビは、雷が原因で映らなくなることがあります。
雷が家の周りに落ちることで、異常な電圧・電流が家の中に入り込み、テレビやアンテナなどの受信機器に不具合が起きることがあります。
雷が原因でテレビが映らなくなったら、雷が完全に収まってから、以下の対処法をおこないましょう。
- テレビを再起動する
- チャンネル設定をする
- テレビブースターの電源を入れ直す
それでも直らない場合は、テレビやアンテナなどの受信機器が損傷していることが考えられます。
アンテナ工事業者に調査を依頼し、どこに問題が起きているのか見てもらいましょう。
アンテナ110番では、アンテナ工事業者をご紹介しています。
どの業者に依頼したらいいのか迷ったら、ぜひアンテナ110番にご相談ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、本日中の施工が難しい場合があります。
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