「台風が来てからテレビが映らない……」
「もしかして強風でアンテナが故障してる?」
台風などで強風が吹き荒れているときに、急にテレビが映らなくなってお困りではないですか?
台風や強風でテレビが映らなくなる原因は、アンテナの故障の他に、一時的な不具合の可能性もあります。
原因によっては、時間を置いたり、簡単な対処法をおこなったりするだけで直るかもしれません。
そこでこの記事では、台風や強風でテレビが映らなくなる原因や、今すぐできる対処法を解説します。
この記事を読めばテレビが映るようになり、再び台風や強風が来ても安定した電波で視聴できるようになりますよ。
台風や強風でテレビが映らない原因
台風や強風でテレビが突然映らなくなったら、以下の原因が考えられます。
順番に詳しくご説明します。
アンテナの方向が変わった
台風の強い風の影響を受けて、アンテナの方向が変わったことが考えられます。
アンテナの方向がズレると、電波が十分に受信できなくなり、テレビが映らなくなることがあります。
特に、衛星放送の電波を受信するBS/CSアンテナは方向にシビアで、少しでも向きがズレるとテレビが映らなくなることがあります。
アンテナの方向が変わっていたら、正しい方向に調整し直しましょう。
- 地デジアンテナ
-
送信塔に方向を合わせる
- BS/CSアンテナ
-
衛星がある南西に方向を合わせる
BS/CSアンテナの正確な角度は、お住まいの地域によって異なります。
ベランダなどの手の届く場所にあるBSアンテナを自分で調整する場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
壁面や屋根上にあるアンテナの調整には、落下や転落事故の危険がともないます。
ご自分ではおこなわず、プロに調整してもらいましょう。
アンテナが倒れた・落ちた
台風の強い風の影響を受けて、アンテナが倒れたり、落ちたりしていることが考えられます。
アンテナ自体に問題が起きていると、電波を正常に受信できなくなります。
アンテナが倒れていた場合、アンテナを立て直すことで、テレビ映りが直ることがあります。
アンテナ自体が破損している場合は、新しく交換する必要があります。
アンテナケーブルが外れた・断線した
台風の強い風の影響を受けて、アンテナケーブルが外れたり、断線したりしていることが考えられます。
アンテナケーブルは、アンテナで受信し変換されたテレビ信号を、テレビに届ける役割があります。
アンテナケーブルが強い風を受けると、引っ張られてアンテナから外れたり、断線したりすることがあります。
すると、テレビ信号がテレビまで届かず、テレビが映らなくなってしまうのです。
この場合、アンテナケーブルをつなぎ直したり、アンテナケーブルを新しく交換したりすれば、テレビ映りが直ります。
ブースターが故障した
台風の大雨の影響で、ブースターが故障していることが考えられます。
ブースターは、テレビ信号を強くする機器です。
おもに、アンテナ直下に設置されています。
※上記の写真はブースターの増幅部
屋外に設置されているブースターは、台風や強風の影響を受けやすく、雨水が入り込むとショートが発生し、ブースターが故障することがあります。
また、アンテナケーブル同士をつなげている中継接栓も、雨水が入り込むことでショートが発生し、ブースターが故障することがあります。
ブースター自体が故障すると、テレビを見るのに必要な信号が届かなくなり、テレビが映らなくなることがあります。
このような場合は、ブースターや中継接栓を新しく交換すれば、テレビ映りを改善できます。
停電して中継局が電波を飛ばせなくなった
台風の影響で中継局が停電し、電波が飛ばせなくなっていることが考えられます。
中継局で停電が起きると、電波が届かず、テレビが映らなくなることがあります。
この場合、自分の家だけでなく、周りの家も同じようにテレビが映らなくなります。
中継局が停電したら、非常用電源の自家発電装置やバッテリーへの切り替えがおこなわれます。
参考:総務省ホームページ|「放送に係る安全・信頼性に関する技術的条件」のうち「地上デジタルテレビジョン放送等の安全・信頼性に関する技術的条件」(最終閲覧日:2024年6月17日)
中継局から電波が送られるまで、しばらく待ってみましょう。
大雨で衛星放送の電波が遮られた
BS/CS放送が映らない場合、台風による大雨で、衛星からの電波が遮られていることが考えられます。
電波は、水に触れると吸収されたり散乱したりする性質があります。
雨による吸収や散乱は、電波の波長が雨粒の大きさに近いほど起きやすいです。
衛星放送の電波の波長は雨粒の大きさに近いため、大雨の影響を受けて電波が弱まってしまうことがあります。
大雨が原因でテレビが映らないなら、天気が回復するまで待てば改善します。
なお、地デジ放送の電波は波長の大きさが雨粒と近くないため、雨の影響は受けにくいです。
参考:株式会社放送衛星システム|大雨が降ると衛星放送の画像が乱れるのはなぜ?(最終閲覧日:2024年6月18日)
このように、台風や強風でテレビが映らない原因はたくさんあります。
早くテレビが映るようにしたい方は、アンテナ工事業者に調査してもらいましょう。
アンテナ110番は、現地調査・見積りを無料※でおこなっている業者をご紹介しています。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
お電話は、24時間365日受け付けていますので、いつでもご相談ください。
マンションにお住まいの方は、まず大家さんや管理会社に連絡をして、他の部屋でも同じ症状が起きていないか聞いてみてください。
マンションの共同アンテナや受信設備に問題がある場合は、大家さんがアンテナ工事業者に連絡をして、修理をおこなってくれます。
勝手に修理を依頼するとトラブルになるおそれがあるため、大家さんに任せましょう。
アンテナの修理にかかる費用は、以下の記事で詳しく解説しています。
台風や強風とは関係ない原因でテレビが映らない可能性もある
まれですが、台風や強風と同じタイミングで別の不具合が発生して、テレビが映らなくなったことも考えられます。
例えば、以下のような不具合が起きていると、テレビが映らなくなることがあります。
- 放送していないチャンネルを選択している
- テレビの一時的な不具合
- テレビ周りのケーブルが緩んでいる
- B-CASカードが接触不良を起こしている
- チャンネル設定ができていない
これらの不具合は、自分で直せる場合があります。
詳しい原因と対処法は、以下の記事で解説しています。
台風や強風からアンテナを守る対策方法
「台風のたびにテレビが映らなくなる」
「強風が吹くとテレビの映りが悪くなる」
このような事態を防ぐには、以下の対策がおすすめです。
順番にご説明します。
アンテナを屋根裏に設置する
1つ目は、屋根裏へのアンテナ設置です。
屋根裏なら直接風の影響を受けることがないため、アンテナの方向がズレたり、倒れたりする心配がいりません。
ただし、アンテナを屋根裏に設置するには、以下のような条件が揃っている必要があります。
- アンテナが設置できるスペースがある
- 屋根裏に配線が通っている
- 屋根裏で十分に電波が受信できる
また、業者によっては屋根裏設置に対応していないこともあります。
屋根裏へのアンテナ設置を検討される方は、一度アンテナ工事業者に相談してみましょう。
風の影響を受けにくいアンテナに交換する
2つ目は、風の影響を受けにくいアンテナへの交換です。
地デジアンテナには、「デザインアンテナ」と呼ばれる、平らな形のアンテナがあります。
デザインアンテナを壁面に設置すると、設置面積が広くなるため、風の影響を直接受けにくくなります。
また、BS/CSアンテナも、風圧を逃がすための穴(パンチング)が複数開いている機種があります。
今後アンテナが風の影響を受けないように、他のアンテナへの交換も検討してみてください。
まとめ
台風や強風でテレビが映らないときは、以下の原因が考えられます。
- アンテナの方向が変わった
- アンテナが倒れた・落ちた
- アンテナケーブルが外れた・断線した
- ブースターが故障した
- 停電して中継局が電波を飛ばせなくなった
- 大雨で衛星放送の電波が遮られた
しばらく待ってみてもテレビ映りが改善されなかったら、アンテナやアンテナ周辺の機器に問題が発生しているおそれがあります。
アンテナ工事業者に来てもらい、どこに問題があるのか調査してもらいましょう。
依頼先をお探しなら、アンテナ110番にご連絡ください。
アンテナ110番では、24時間365日ご相談を受け付けています。
大きな台風のあとには、アンテナ工事業者への依頼が集中することもあります。
テレビが映らなくなってしまったときは、ぜひお早めにご相談ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、本日中の施工が難しい場合があります。
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