大径木の伐採には資格が必要?作業手順とかかり木のリスクについて

大径木の伐採には資格が必要?作業手順とかかり木のリスクについて

樹木の伐採作業は非常に危険を伴います。
また、大径木を伐採するときには特別教育を受講しなければなりません。

この記事では、「大径木とは何か」ということから、その伐採方法、伐採に必要な資格などについて、わかりやすくご紹介していきます。

もし、自宅の近くなどに伐採したい樹木があったとしても、自分でおこなうと大きなケガや事故につながる可能性もあるので、十分に注意しておこないましょう。

安全に伐採したい場合は業者に依頼する方法もあります。
伐採業者を知らなくても問題ありません。
ご希望に応じた業者をご紹介しますので、伐採110番をご利用ください。

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目次

大径木の伐採に必要な資格とは

大径木の伐採をおこなうときは、資格や特別講習の受講が必要になります。ここでは、その資格とはどのようなものであるのかということを詳しくご紹介していきます。

大径木ってどんな木?

大経木ってどんな木?

そもそも大径木とは一体どのような木のことをいうのでしょうか。大径木とは、幹の直径が70センチメートル以上の樹木のことを指します。より詳しく説明すると、胸高が70センチメートル以上の樹木です。

ここでいう胸高とは、成人の胸の高さのことです。つまり、胸の高さの直径が70センチメートル以上の樹木のことを指します。こういった木を伐採する人は、特別教育を受けていなければなりません。

そのほか大径木以外にも「小径木」「経木」と呼ばれる木があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • 小径木……丸太の先端の直径が14センチメートル未満のものをいいます
  • 経木……材木を薄く削って作る包みのことです。食品を包む際にもちいられることがあります。

大径木の伐採・チェーンソーの使用には資格が必要

大径木の伐採をおこなう場合は、‘‘伐木等作業従事者安全衛生特別教育修了証‘‘という資格が必要になります。この資格は使う道具に関わらず、大径木を伐採するときに必要となる資格です。

小径木を伐採する場合は、道具によっては無資格でも作業をおこなうことができます。しかし、チェーンソーを使って伐採をおこなう場合には‘‘チェーンソー作業従事者特別教育講習修了証‘‘が必要です。これらの取り決めは労働安全衛生規則第36条で定められています。

チェーンソーの特別教育の内容

チェーンソーの特別教育の内容は学科と実技を2日間にわけて学びます。修了試験はなく受講することで資格を取得することができます。

この教育内容と時間数は‘‘労働安全特別教育規程‘‘の規程10条の安衛則第36条8で定められているため、全国どこで受講しても同じ内容を学ぶことができます。具体的な教育の内容は以下のとおりです。

学科

おもに、伐木作業に関する知識(伐倒の方法や合図、退避の方法など)やチェーンソーに関する知識(構造や点検、整備など)、振動による障害やその予防(障害の症状や原因、予防法など)、また、関係する法律などを学びます。実際には扱いませんが、チェーンソーの操作もここで学びます。

実技

実技では、伐木の方法やかかり木の処理方法、チェーンソーの基本的な操作から応用的な操作、チェーンソーの点検や整備などを学んでいきます。

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大径木の伐採手順とかかり木について

大径木の伐採をおこなうときはいくつかの手順があります。この手順は多くの林業家たちが安全に気を入り倒すために考えた方法になります。そこで、ここでは安全に大きな木を切り倒していくための方法や手順をご紹介していきます。

【手順1】はじめに受け口を作る

【手順1】はじめに受け口を作る

はじめに受け口を作っていきましょう。受け口とは、切る部分に切れ込みを入れて木を倒す方向をあらかじめ決めておく方法です。チェーンソーを真横と斜め上から切り込んで切れ込みを入れていきます。この切れ込みは木の直径の4分の1くらいの深さが目安です。角度は大体30度~45度になります。

斜めに入れた切り込みと真横から入れた切れ込みが交わる部分を会合線といい、この会合線に対して垂直に木が倒れていきます。そのため、木の倒れる方向を正確に定めるため、何度も修正します。慣れていないときは小さい受け口を作り、少しずつ切れ込みを深くすることで調整していきましょう。

【手順2】追い口を入れる

次は追い口を入れていきましょう。これは受け口の反対側から水平に切り込んでいくことをいいます。追い口を入れる高さは、受け口の下の切り口から上に木の直径の5分の1ほどの高さをとって切り込んでいきます。

この作業には注意点があります。この段階ではまだ完全に木と木を切り離してはおらず、1本の支点で立っている状態です。木と木がくっついて支点となっている部分のことを‘‘ツル‘‘といいます。このツルは伐採したい木の10分の1程度を目安に残しましょう。

【手順3】チェーンソーやハンマーで倒す

チェーンソーを使うときは注意が必要です。ツルを作らずにそのままチェーンソーで切り落としてしまうと倒れる方向をコントロールできずに倒れてしまい非常に危険です。

ツルを作るところまで完了したら、チェーンソーやハンマーを使って木を倒していきましょう。ハンマーを使う場合は、追い口にクサビを打ち込んで倒す方向を限定し、ハンマーでさらに差し込み伐倒していきましょう。

かかり木によるリスクとは

伐倒した木が周りの木に引っかかってしまい地面まで倒れないことを‘‘かかり木‘‘といいます。 ‘‘かかり木‘‘になると様々なリスクが発生してきます。かかり木は非常に不安定で、いつ引っかかりが取れて倒れてくるかわかりません。そのため、かかり木を地面まで安全に倒す必要があります。

「かかり木が引っかかっている隣の木を切ってしまえば外れるだろう」と安易に考えて行動に移すのは非常に危険です。なぜなら、倒れてくる方向がわからないため、木の下敷きになってしまう危険性があるからです。

もし、かかり木になってしまったら、このように自分で思いついたことを行動に移すのではなく、正しい知識を持っている人の指示を仰ぎましょう。

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かかり木の解消の仕方

かかり木が発生した場合、の対処方法を自治体や農林組合がガイドラインによって定めています。このガイドラインに従って処理していきましょう。

かかり木を解消するにはいくつかの道具が必要になります。必要な道具は下記のとおりです。

  • フェリングレバー……切り口にかませておく道具です。木を切り倒すときに使います。
  • ロープ……木の幹に結んで引き倒すときに使います。
  • ガイドブロック……安全に作業を進めるために必要です。ロープを引っ張りやすくする滑車付きのブロックです。

これらの道具が準備できたら、かかり木による二次的は被害がでないように周囲の安全を確認して、安全な作業場所を確保してから作業に移りましょう。実際に作業に入っていくのですが、かかり木になっている木の太さによって作業の方法が変わります。

かかり木になっている木の直径が20センチメートル未満の場合は、フェリングレバーやロープを使用して先ほど確保した作業場所へと木を回転させながら倒していきましょう。

かかり木になっている木の直径が20センチメートルを超えている場合は、ガイドブロックやロープなどの牽引具をもちいて処理していきます。もし、大きな林業機械が持ち込める場合は機械を使用すると安全に処理できるでしょう。

こういった手順でかかり木を解消していくのですが、自力でおこなうには危険性が高い作業ですので、確かな知識と技術を持った業者に依頼するのがよいでしょう。

また、かかり木という危険な状態を招かないためにも伐採作業は業者に依頼するのがよいでしょう。
伐採110番にお問い合わせいただければ、1本の伐採から依頼できる業者の派遣をいたします。
伐採してほしい木があるというかたは、ぜひ一度伐採110番にお問い合わせください。

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樹木の伐採にかかる費用相場

伐採を業者に依頼するにあたって気になるのが費用面ですよね。ここでは木の伐採を業者に依頼したときの費用相場をご紹介していきます。

伐採を業者に依頼するときは切り倒したい木の大きさによって値段が変わります。およその費用相場は下記のとおりです。

  • 高さ3メートル未満……およそ3.000円~
  • 高さ3~5メートル……およそ10.000円~
  • 高さ5メートル以上……およそ20.000円~

伐採にかかる費用はこのようになりますが、そのほかにも、抜根や重機の使用、幹や根の回収などによって追加料金が発生する場合があります。「予想外の金額にビックリした」ということがないようにあらかじめ確定した見積りをとって、内容を確認しておくとよいでしょう。

伐採110番にご相談いただければ現地調査や見積りを無料でおこなうことができます。
相見積りをとることもできるので、ご納得いただいた上で作業をおこなうことができます。

安心して作業を依頼するためにも、まずは一度伐採110番にお問い合わせください。

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