不要な植木を処分するには、木の大きさや状態によって最適な方法があります。方法によって、必要な費用も変わってきます。小さな木であればゴミとして出すことができますが、大きな木や庭植えの木は業者に伐採してもらったり、運んでもらったりしなければいけませんので、費用がかかるのです。
このコラムでは、植木の処分方法とそれぞれの費用、不要な植木を放置しておくリスクを解説します。処分したい植木がある場合はこちらを参考にしてみてください。
植木の処分は方法によって費用が変わる
処分する木が大きいか小さいか、庭植えか鉢植えかなどによって最適な処分方法は変わり、かかる費用も変わります。おもな処分方法をいくつかご紹介しますので、どの方法にするかを決め、必要な費用を予測しましょう。
自治体のゴミ回収に出す
木は木材などと同様に、可燃ゴミとして自治体のゴミ回収に出すことができます。室内に置いてある鉢植えの観葉植物などなら、自治体指定のゴミ袋に入れられることもあるでしょう。ある程度の大きさのものでも切り刻んでゴミ袋に入れることが可能であれば、ゴミ袋代だけで処分することができるのです。
出し方や一度に出せる量などは、自治体によって違います。また、土は通常のゴミ回収では出せず、地域のゴミ処理施設に持ち込む必要がある場合もあります。自治外のルールを確認しておきましょう。
ゴミ処理施設に持ち込む
ゴミ回収に出すことが難しい場合、自分で地域のゴミ処理施設に持ち込むという方法もあります。木を載せられる車などがあれば一度に処分してしまえますが、処分は有料です。
ゴミの品目や重量に応じて、数百円~数千円程度の料金が自治体や施設ごとに設定されています。また、持ち込める木の大きさには制限がある場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
オークションなどで売る
状態のよい観葉植物などなら、オークションやリサイクルショップで売れることもあります。費用を抑えられるだけでなく、利益を生み出せる可能性もある方法です。
ただ、オークションは登録して出品手続きをし、落札者が出るまで待ちます。また、落札者がいれば直接やり取りをして発送するといった手間と時間がかかります。リサイクルショップも、植物を扱っているお店を探し、そこまで運ぶという手間が必要です。
廃品回収業者に回収してもらう
庭木を自分で切り倒したものの、自分で運ぶのは大変だという場合は、廃品回収業者に引き取りにきてもらう方法があります。回収する品目ごとに料金が設定されていて、そこに基本料金と出張費などの追加費用がプラスされる形式が一般的です。
小さな木であれば数千円程度で済むことが多いですが、複数の作業員が必要な大きな木の回収は、10,000円を超えることもあります。事前に業者に問い合わせて見積りを取るのがよいでしょう。
伐採業者に依頼する
自分で伐採することが難しい庭木を処分したいときには、伐採業者に依頼しましょう。伐採業者は安全に木の伐採をしてくれるだけでなく、追加オプションで伐採した木を引き取ってもらうことも可能です。
伐採業者では基本的に、木の大きさによって伐採や処分の料金が設定されています。大きな木や狭い場所にある木を伐採するためにショベルカーやクレーンなどの重機を使用した場合には、その使用費も追加されます。また、切り倒した後の残る切り株を取り除く抜根作業も、別料金になっていることが多いです。以下は、費用の相場です。
伐採業者の費用相場 | ||
伐採費 | 高さ3m以下 | 2,000円~8,000円程度 |
高さ3m~5m程度 | 10,000円~18,000円程度 | |
高さ5m以上 | 20,000円~30,000円程度 | |
処分費 | 高さ3m以下 | 2,000円~5,000円程度 |
高さ3m~5m程度 | 4,000円~10,000円程度 | |
高さ5m以上 | 5,000円~15,000円程度 | |
重機使用費 | ショベルカー | 20,000円~50,000円程度 |
クレーン | 100,000円~200,000円程度 | |
抜根費 | 幹周り15cm以下 | 3,000円~5,000円程度 |
幹周り15cm~30cm程度 | 5,000円~15,000円程度 | |
幹周り30cm以上 | 15,000円~50,000円程度 |
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、本日中の施工が難しい場合があります。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※3 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
植木の放置はトラブルの原因!不要な木は早めに処分しよう
手入れしていない植木を放置したり、伐採した木を処分せずに庭などに放置したりしていると、さまざまなトラブルの原因になるおそれがあります。このようなトラブルを回避するために、不要になった植木は処分したほうがよいのです。
伸びた枝による近隣トラブル
木は自然の状態にしていれば、枝が伸びていきます。剪定などの手入れがされていない植木はどこまでも枝が伸びていき、いずれ家の外にはみ出してしまうのです。隣家に枝が侵入すれば、その住人に迷惑がかかってしまいます。道路に枝がはみ出せば交通の妨げになり、道路法で罰せられることもあるのです。
このように植木を手入れせずに放置しておくと、近隣とのトラブルに発展することがあります。剪定などをして枝の長さを調整するか、それが難しいのであれば早めに伐採し、処分しましょう。
倒木の危険
手入れをしていない植木は、枝や幹が自然に枯れてしまうこともあります。枯れてもろくなった枝や幹は、地震や風などで倒れるおそれがあり、大変危険です。大きな木が倒れ、もしもそこに人がいれば、最悪は命を落としてしまうこともありえます。そのような危険を回避するために、不要な木は枯れてしまう前に処分しなければなりません。
害虫の発生
伐採した木や倒木した木を庭に放置していると、そこに害虫が発生することがあります。とくにシロアリは枯れて柔らかくなった木を好んで食べ、住処にもしてしまうのです。また、家のなかにシロアリが侵入する経路になることもあります。家の被害を防ぐためにも木は放置せず、早めに処分しましょう。
伐採は業者に頼もう!植木を処分する際の注意点
庭植の木を処分するには、まず木を根元から切り倒す伐採が必要です。伐採や処分の注意点を解説しますので、これを参考に植木を処分してお庭をすっきりとさせましょう。
自分で伐採は危険
素人が自分で伐採をするのは、非常に危険です。伐採で木を倒したときに幹の下敷きになったり、枝がぶつかったりすると大変な事故につながります。また、伐採をする際に必要になるチェーンソーは誤って刃に触れると大ケガをしてしまいます。伐採の現場では、専門の職人であっても死亡する事故が度々発生しているのです。
また、伐採には木の倒れ方を緻密に計算する技術も必要です。業者に任せれば道具をそろえたり手順を覚えたりすることなく、なにより安全に植木を処分することができます。
切り株も処分しよう
伐採をした後には、その後に残る切り株も処分しましょう。切り株をそのままにしておくと、シロアリなどの害虫が巣を作ってしまうことがあります。
小さな木であれば自分で伐採はできるかもしれませんが、切り株を取り除く抜根はとても大変です。木の根は地中で縦横無尽に広がって伸びています。切り株を抜き取るには、根がある程度細くなるところまで木の周りの土を数メートルも掘り進めなければいけないこともあるのです。
抜根も、伐採と同様に自分でおこなうのは大変です。伐採業者では抜根は別料金になっていることが多いですが、労力を考えると抜根も一緒に頼んだほうがよいでしょう。
相見積りで業者を選ぼう
伐採の業者にもいろいろなところがあり、料金の設定には差があります。状況によって費用は変動することもありますので、まずは見積りを出してもらいましょう。その際には、いくつかの業者に相見積りを取るのがポイントです。
相見積りを取ることで、それぞれの業者の料金やサービス内容を比較検討できます。スタッフの対応の雰囲気を実際に確認できる機会にもなるでしょう。
見積りを依頼する業者を選ぶのが面倒だというときには、弊社にご相談ください。弊社には多くの伐採業者が加盟していますので、ご相談内容に応じた最適な業者をすぐにご紹介することができます。ご紹介も見積りも無料ですので、相見積りの1社にぜひご検討ください。