伐採とは木を切り倒すこと！剪定との違いや5つの伐採方法を解説

「伐採と剪定という言葉を聞いたけど、同じ意味じゃないの？」
伐採も剪定もお庭の管理をしているとよく聞く言葉ですが、「意味の違いまではあまり知らない」という方も多いです。

伐採と剪定は違う意味を持っており、それぞれの目的も違います。
伐採は木の成長を止め、剪定は木の成長を促すので、全く別の言葉です。

伐採と剪定の意味や目的を理解しているほうが、樹木を正しい方法で管理するのに役立ちます。
目的に合わせて伐採や剪定などの対処ができるよう、まずは言葉の意味をよく知っておきましょう。

そこでこの記事では、伐採という言葉の意味について解説します。
この記事を読めば、伐採と剪定の違いや基本的な伐採方法を知ることができます。

伐採とは不要な木を切り倒すこと

伐採とは、不要な樹木を切り倒すことを意味します。
伐木という言葉もありますが、それも同じ意味です。
庭木の管理を表すときにも使われますし、林業においても使われる言葉です。

伐採の目的としては、土地を整備する、建物や農地に活用する、自然環境を守るなどがあります。
不要になった木を取り除いて土地を整備したり、木材を切り出したりします。
密集しすぎた木を切り倒して減らすことで、自然環境を守るという目的もあります。

剪定とは木の枝を切ること

剪定とは、木の枝を切って減らすことを意味します。
木の形を整えたり、風通しをよくしたりすることができます。
そのため、伐採とは意味も手段も異なります。

剪定の目的としては、枝葉が伸びすぎることを防いで形を整えることがあります。
ただ枝を短くするだけでなく、木の形を三角や丸になるように枝を切り、見栄えをよくすることもあります。

それ以外にも、枝葉が密生することで木の内側にある葉に日が当たらなくなることを防いだり、枝を減らすことで風通しをよくして虫が付かないようにしたりする目的もあります。

林業における5つの伐採方法

伐採と一言でいっても、目的に応じてさまざまな方法があります。
ここでは、林業における5つの伐採方法の名称と意味を解説します。

伐採には、間伐、除伐、主伐、択伐、皆伐の5種類があります。

間伐とは、木と木の間をあけること

木の間隔が狭くならないように間隔をあけて伐採し、日光が木の枝葉全体に当たるように調節します。
日光が当たることで、木のよりよい成長を促します。

除伐とは、木の成長を妨げる余分な木を取り除くこと

木が密集していると、栄養が分散してしまい、育てたい木がうまく成長しないことがあります。
育てたい木の成長を邪魔しないために、余分な木を減らすのです。

主伐とは、育てた木を木材として利用することを目的として切ること

樹齢40年から60年ほど経過した木が主伐の対象になります。
木材として質のよい木を収穫するために、乾燥して水分の吸収が少ない冬におこなわれます。

択伐とは、木材として利用するために局所的に伐採をすること

意味は主伐と似ているのですが、木材として使うためにたくさんの木を伐採してしまうと森林破壊になってしまうため、決められた割合の木だけを伐採することを択伐といいます。
伐採するだけでなく新しい苗を植えることで、長期的な木材収穫を可能にしています。

皆伐とは、木材として利用するために育てたすべての木を切ること

皆伐をおこなって木がすべてなくなったところに新しい苗を同時に植えれば同じスピードで成長するため、また同じ時期にまとめて収穫することができるようになります。
しかし、広範囲にわたって皆伐をおこなうと森林破壊となってしまうため、近年では小規模な範囲での皆伐が増えているようです。

参考：建機レンタルの株式会社ヨシカワ｜伐木と伐採の違いとは（最終閲覧日：2023年11月2日）

このように、伐採のなかでも目的に合わせて方法に違いがあります。
必要な木材を効率よく収穫しながら、環境のことも考えて伐採方法を選ばなければなりません。

自力で庭木の伐採をする方法

ここまでは林業での伐採方法について解説してきましたが、ここでは庭の木を伐採する方法について解説します。
自宅の木を伐採するときは、安全に木を倒すことができる広さがあるかを基準にして伐採方法を決めます。

木の根元から切る

木を切り倒すことができる広い場所では、木を根元から切り倒す方法があります。
自力で伐採する際、基本的にはこちらの方法になります。

木を根元から切り倒す方法では、木を倒す方向を決めて切り込みを入れ、ロープを引いて木を倒します。
周囲の状況やノコギリ、チェーンソーなどの刃物の取り扱いに注意すれば、自力で伐採することも可能です。

ただし、木の形や風向きによっては思わぬ方向へ木が倒れてしまうこともあるため注意が必要です。
なるべく住宅や車や人が周囲にない状態でおこなわなければいけません。

自力での伐採方法についての詳しい解説はこちらの記事を参考にしてください。

木に登って伐採する

木を倒すことができない狭い場所では、木を一気に切り倒すのではなく、木に登って複数回に分けて切ります。

伐採をする際は、切り落とした木が人に当たって怪我をするおそれがあるため、あらかじめ周囲の人に伐採をすることを伝えておかなければなりません。

木に登って伐採をする場合には、足場の不安定な場所で刃物を取り扱うため、高い場所から落ちないようにすることにも注意が必要です。

倒すことのできない木を伐採する方法についての詳しい解説はこちらを参考にしてください。

まとめ

伐採という言葉には「木を切り倒す」という意味があります。
伐採は木を木材として利用したり、不要な木を取り除いて土地を整備したりする目的でおこなわれます。
余分な枝を切り落とし、形を整えたり成長を促したりする剪定とは違う意味です。

庭の木は自分で伐採する方法もあります。
しかし、高所で刃物を持って作業をしなければならなかったり、重たい木が倒れてきたりと、慣れていない方には危険なことも多い作業です。

そのため、庭木の伐採を考えている場合は伐採110番にご相談ください。
伐採のプロである弊社加盟店が、お庭の木の状態に合わせて伐採作業を安全におこないます。
ご相談やお見積りは無料※でおこなっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

※対応エリア・加盟店・現場状況により事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。