チェンソーのキックバック!間違った取り扱いに要注意

チェンソーのキックバック!間違った取り扱いに要注意

初めてチェーンソーを扱う場合、早く使ってみたいドキドキと刃が怖いという恐怖を抱き、ついつい刃の速度を低速にしてしまってはいませんか?じつは刃の速度が遅いほどキックバック(跳ね返り)が起きやすくなってしまいます。そのためエンジンはフルスロットルにしておく必要があります。

キックバックとはチェーンソーや草刈り機、芝刈り機など、可動式の農機具を使用する時に発生する現象です。この事故で命を落としてしまう方も少なくありません。正しい使い方をしっかりとマスターして、事故なく安全に、便利な機材を使用するようにしましょう。

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目次

「キックバック」ってどんなもの?

キックバックとは、チェーンソーの使用中に突然手前に跳ね返ってくる現象のことをいいます。かなりの速度でチェーンソーの刃が迫ってくるので避けきれず、命に係わる大怪我をしてしまうことも少なくありません。このキックバックはチェーンソーのメーカーや品質、種類に問わず発生する可能性があります。新しいものだから起きにくいとは限りません。使用方法を誤ってしまうとケガの恐れがあります。

使用者がベテランの方でも少しの油断で発生しかねない現象ですので、チェーンソーや草刈り機・芝刈り機といった電動刃物を使用する場合は絶対に知っておきたいトラブルのひとつです。チェーンソーは固いものをも断てる強力な刃物ということを忘れないようにしましょう。

また、キックバックが発生しやすい条件が存在します。よく知っておき、対策をきっちり行うことで未然に防ぐことができるでしょう。

どのような時に発生するのか

どのような時に発生するのか

キックバック現象が発生するタイミングは以下のような時になります。

●チェーンソーが切断できない材質に当たったとき
石や金属類は刃物が切断できない硬度を持っている可能性があります。チェーンソーが動いた状態のまま、切断できない材質に接触することでキックバックが起きやすくなります。

●物がキックバックゾーンにふれたとき
チェーンソーの刃は回転する向きがあります。刃を持ったとき、トップ部分の上部半分がキックバックゾーンです。この部分に物が当たると反動で作業者の方に跳ね返ってくることがあります。

●不安定な持ち方をしたとき
片手操作や上に持ち上げたりなど、安定しない持ち方をしたまま使用すると切断の反動を抑えきれません。キックバック現象が起きやすくなるだけでなく、チェーンソーを落としやすくなります。

●低速でチェーンソーを動かしたとき
チェーンソーなどの電動機器は、回転の速度で切断力が向上します。中途半端に速度を落としてしまうと、切断力が低下して物が切りにくくなり、キックバック現象が発生しやすくなります。

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キックバックを発生させない対策方法

キックバック現象を起こさないようにするためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?

木材の伐採などを行う際、周囲に切れない材質がないか確認しておきましょう。誤って稼働中の刃に当たってしまうことを防ぐことができます。釘などの小さい金属もよくキックバックを起こす原因であるため、よけておくか触れないように注意する必要があります。

チェーンソーを扱う時は、本体と周囲にしっかり気を向けておく必要があります。片手操作はチェーンソーの反動に耐え切れなくなるので御法度です。移動を行う時や、どうしても手を離さなくてはいけない時はチェーンソーの動力を切っておきましょう。

物を切断する時、とくに刃の先端に物が触れないように気をつける必要があります。たとえ切れる材質に触れたとしても、キックバック現象が起きる可能性があります。キックバックが起きた時に被害が拡大化しないためにも、慣性自動チェンブレーキ付きのものを選ぶとより安心です。

また、持ち方にも注意が必要です。チェーンソーを上から下に使用する時は、刃の部分が使用者の頭部と平行にならないようにする必要があります。キックバックが起きた時に、怪我を最小限に抑えることができます。

そして、草刈り機も同様にキックバックが起きやすい部分が存在します。左右に動かしながら草を刈りこむことは絶対にしてはいけません。機器の取扱説明書をよく読み、正しい扱い方をしましょう。

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日頃からのメンテナンスが重要

日頃からのメンテナンスが重要

チェーンソーなどの刃物は刃物の切れ味が大切です。切れないと刃が物に引っかかりやすくなってキックバック現象が起きる確率が上がります。

そのため、日頃からソーチェーンや本体のメンテナンスを行うようにしましょう。もったいないからと古いものを使用し続けると、切れ味が落ちていないか心配です。使用期間が空いた場合は刃を交換するとよいでしょう。

チェーンソーは丸ヤスリを使用して刃のメンテナンスをする“目立て”という作業を行います。丸ヤスリのほかに、ホームセンターやインターネットなどでメンテナンス器具も購入できますので、チェーンソーの状態に合わせて使い分けましょう。

この目立てが重要で、チェーンソーの切れ味を大きく左右します。切れない状態にしてしまうと、キックバックの元になりますが、初心者では中々できる作業ではありません。頻度として切れ味が落ちてきたころや、試用期間が落ちるたびに行います。また、目立てを何度も行うとエッジの調整も必要になります。

まとめ

キックバック現象とは、チェーンソーなどを使用した時に突然刃先が使用者に跳ね返ってくることを言います。この現象は突発的に発生するため、気づいた時には対処が困難な現象です。

キックバックが起きる原因は主に「キックバックゾーンに物が当たったとき」「物が切りにくくなったとき」「操作方法を誤った場合」の3つに分けることができます。キックバックは使用者の機器に対する認識で大きく変化します。機器の種類によっても扱い方は変わるので、必ず取扱説明書を熟読してから使用するようにしましょう。

キックバックを発生させないように日頃からチェーンソーのメンテナンスを行っておく必要があります。目立てがきちんと行えているか、パーツに不備がないかチェックを行いましょう。

自力での木や枝の伐採が心配であれば、プロの手を借りるのもひとつの手段です。無理にすべてを行うのではなく、自力でできるかどうか判断してから実行に移しましょう。

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