伐採というとただ木を切るだけのシンプルなものと思われがちですが、そこに辿り着くまでには、実はさまざまなことを考慮する必要があります。その証拠に、伐採をするにあたり注意すべきことを示す、古くからの言い伝えが今日まで残っています。
このコラムでは、伐採に適した時期についてだけでなく、そのような言い伝えや伐採にともなうお祓いについてもご紹介いたします。伐採をおこなうなら、昔から伝わっている慣習的にも問題ない方法でおこないたいという方は、ぜひ読んでみてください。
木を切ってはいけない日があるって本当?
古くからの言い伝えに、木を切ってはいけない日があるといわれています。ですが、これは当時根強かった信仰的なもので、現在、無宗教が多いとされる日本では信じがたい部分かもしれません。
ですが、実はこのような迷信がかった考えには、ちゃんとした理屈があるといわれています。ここでは、言い伝えやその理屈について詳しくご紹介していきます。
【言い伝えその1】つちの日
大つち・小つちとは土に触れてはいけない7日間のことを指します。土の中には土公神と呼ばれる土を司る神がいるため、この期間は土を触ってはいけないということだそうです。
だいぶ昔の伝統であるため、その期間は干支によって表されています。干支の表記では分かりづらいですが、大つちも小つちも7日間のことを表しているだけなので、実際は複雑ではありません。以下で、それぞれの7日間が具体的にいつのことなのかご説明します。
【大つち】
大つちは、庚午(かのえうま)という干支の組み合わせの7番目にあたるものと、丙子(ひのえね)という干支の13番目までの間のことを指します。
【小つち】
小つちは、戊寅(つちのえとら)という干支の組み合わせの15番目にあたるものと、甲申(きのえさる)という組み合わせ21番目までの間のことを指します。
双方を現在の月日に照らし合わせると、大つちは偶数月の始めのほうから7日間、小つちは大つちの期間が終了してから1日空けて7日間とされています。
大つちのほうは月によって始まりの日が多少変動するため、詳細が気になるという方は森林組合などのHPに載せてある立木伐採カレンダーなどを確認してください。
つちの日に木を切ってはいけないとされる理由
つちの日は木にとって不調な時期とされています。具体的につちの日に伐採を避けることで得られるメリットは2つといわれています。ひとつは虫に入られにくくなること、もうひとつは木が腐りにくくなることです。
つちの日について、確かな論拠があることではありませんが、その日を避けるだけで伐採が上手くいくことを思えばつちの日を避けてもよいかと思います。
【言い伝えその2】土用の日
土用とは、大つち・小つち同様に、土に触れてはいけない期間のことを指します。具体的には立夏、立秋、立冬、立春に入る前の18日間のことです。この土用の日は、期間中は土が活発になるから触れてはいけない、ということから始まったとされています。
土用の日に木を切ってはいけないとされる理由
これも大つち・小つちと同様で、木が不調な時期とされているからです。また、土木工事などの土に触れる行為もしてはいけないとされています。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、本日中の施工が難しい場合があります。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※3 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
木を切るのに適した時期はいつ?
切りたい木が病気であったり邪魔であったりする場合は、時期を気にせず伐採しても構いません。しかし、切った後で木材として利用したいという場合は、伐採の時期を詳しく知る必要があります。
たとえば6月の木は水を多く含んでいるため、木材として利用しようとしても腐りやすく虫に入られやすいという理由から、伐採時期としては不適切とされているのです。
このように、伐採をする際には事前知識が必要となります。ここでは木材利用として伐採をおこなう方のために、木を切るのに適した時期についてご紹介していきます。
伐採に適した時期
前の見出し「木を切ってはいけない日があるって本当?」では、つちの日や土用の日の伐採は避けたるべきだとご紹介しました。しかし、伐採する際にこの時期だけを避ければいいのかといわれると、そうではありません。
一般的には、木の休眠時期である秋の終わりごろから春の始まり(9月~3月)に伐採することがよいとされています。しかし、すべての木がこの時期に適しているわけではありません。動物と同じように、木にも生態があります。
伐採するときには、その種類と生態を把握しなければなりません。十分に調べるなどの対策をしてから伐採をしましょう。
「木を切るなら8月」という言い伝え
あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが「木六竹八塀十郎」という言い伝えをご存知でしょうか。簡単に説明すると、「木は旧暦6月に切ったほうがよい、竹は8月に切ったほうがよい、土塀は10月に塗ったほうがよい」、という考えを人の名前のようにしてまとめたものです。
旧暦の6月は、現在でいう8月にあたります。この言い伝えによって「木を切るなら8月」という考えが、伐採を生業とする人達の間で広まったのでしょう。ですが、先ほど述べた通り、木によって適した伐採時期は変動します。実際に伐採する際には、事前にしっかりとその樹木に適した時期を調べてください。
木のお祓いは必要?
基本的にお祓いをしたほうがよいといわれているのは、古木だとされています。なぜなら日本では樹齢を重ねた木には神が宿ると考えられているからです。そのような神聖な木を感謝の念も込めずに切り倒してしまうとバチがあたる、という考えのもとにお祓いをするそうです。
では、実際に木のお祓いをすべきかどうかについてですが、これについては自由でいいと思います。思い入れのある木を伐採するという場合は、これまでの感謝という意味でお祓いをしてもよいと思いますし、それがお祓いという形である必要もないと思います。
木のお祓いが必要かどうかについては、深く考えなくてもよいでしょう。それでも気になるという方は、家族など周りの人たちと相談してから決断することをおすすめします。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、本日中の施工が難しい場合があります。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※3 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
庭木の伐採は自分でできる?
庭木の伐採をする前に、そもそも素人が木の伐採をおこなってよいのか不安になる方がいると思います。その不安はもっともなもので、未経験者が無理に伐採をおこなうと木を倒す方向がぶれてしまったり、チェーンソーなどの道具で大ケガをする危険性があります。
ここでは、そのような方に向けて、素人でも伐採できる基準や、業者に依頼するときに知っておくとよい費用相場などをご紹介していきます。
自分でできる伐採の判断基準
未経験者が伐採できる木の判断基準は、高さ3メートル、直径20センチメートルまでといわれています。これ以上、樹高が高い木や幹が太い木の場合は、ケガにつながるおそれがあるため自力での伐採はやめておきましょう。
また、深く根が張った木の伐根も、とても労力のいる作業ですし重機が必要になる場合もあるため、自力でやることは避けましょう。
もし自分では伐採、伐根ができないと感じたら、業者に依頼するのがオススメです。プロの業者であれば、安全かつスムーズに悩みの種を解消してくれます。
庭木伐採を業者に依頼する場合の費用相場
伐採費用は対象の木の成長度合いなどによって大幅に変動します。大雑把なものにはなりますが、ここでは庭木伐採の費用についてご紹介します。
- 出張費:0円~8,000円(距離によって変動)
- 伐採費用:6,000円~25,000円(木の高さによって変動)
- ゴミ処理費用:2,000円~8,000円(単価と同様に変動)
また、伐採の難易度によっても費用は変動します。そのため、業者に依頼する際は、見積りをしてもらって明確な費用を把握してからにしましょう。また、相見積りをすれば費用を抑えることができます。
なぜなら自分の依頼したい施工内容の費用相場を把握することができるからです。見積りが異常に高かった業者は省くことができ、また安すぎる業者からは追加の費用請求をされることがありますが、相見積りでそれらをさけることができます。
庭木伐採者を選ぶポイント
インターネットで伐採業者について調べてみると、多くの業者がヒットすると思います。その中から信頼のおける業者に依頼するのは、なかなか困難なことです。そのため、みなさまが業者選びで失敗することがないように、これから業者を選ぶ際に重要となるポイントをご紹介します。以下がそのポイントです。
- 親身に状況などを聞いてくれる
- 無料見積りをしてくれる
- 見積り内容がハッキリしている
- 実績が豊富である
これらのポイントを抑えていれば、信頼のおける業者である可能性が高いです。しかし、あまり時間がとれなくて希望の業者が見つけづらい状況にある方は、弊社のご利用をオススメします。弊社であれば全国各地の加盟店から、お客様に適した業者をご紹介させていただきます。
また、上記の信頼のおける業者の項目にも当てはまる業者のみの派遣となります。「優良な業者を見極めるのは少し不安がある……」そんな人は、ぜひ一度ご相談ください。