「防犯カメラを購入してみたのはいいけど、どのように設置するのがベストなんだろう?」防犯カメラを購入した方は、このように考えることも多いのではないでしょうか。確かに防犯カメラの設置は防犯カメラの性能と同じくらい重要なポイントです。もし防犯カメラの角度が適切ではない場合、思うように撮影ができなくなったり、思わぬトラブルが発生したりしてしまうこともあるのです。
このコラムでは、防犯カメラの撮影範囲やレンズの種類、設置する際の注意点についてまとめてみました。防犯カメラを設置する前にまずはこのコラムを読んで、ぜひとも参考にしてみてください。
防犯カメラは角度を間違えると効果半減!?知っておきたい基礎知識
防犯カメラの角度は、防犯対策をするうえで、非常に重要なポイントなのです。防犯カメラにはそれぞれで撮影範囲に関係する値や、画素数、レンズが異なっています。これらの違いによって、防犯カメラの最適な角度は異なってくるのです。
ここからは、防犯カメラの画角や焦点距離、誤った設置をしてしまうことで発生するトラブルについてご紹介していきます。
防犯カメラは撮影したいものとの距離で撮影範囲が決まる
防犯カメラだけでなく、カメラ全般にいえることですが、しっかりと撮影するには、撮影対象にピントを合わせる必要があります。このピントを合わせたときのイメージセンサーからレンズの中心までの距離のことを「焦点距離」といい、防犯カメラの種類によってこの焦点距離もさまざまです。
焦点距離が長いレンズは遠くのものを撮影できますが、撮影できる範囲が狭く、焦点距離が短いレンズは近くのものしか撮影できませんが、広範囲を撮影することができます。撮影したいものと防犯カメラを設置する場所との距離で防犯カメラのレンズの種類を選ぶとよいでしょう。
水平画角と垂直画角
防犯カメラの撮影範囲に大きく関わるのが「画角」です。画角を簡単に説明すると、カメラの撮影範囲を角度で表した数値のことをいいます。さらにこの画角は「水平画角」と「垂直画角」に分かれています。それでは、水平画角と垂直画角についてご説明していきます。
【水平画角】
水平画角とは文字通り、カメラが撮影できる水平方向(左右の方向)の範囲を表す数値です。水平画角の値が高ければ、横に広く撮影できるということですね。
【垂直画角】
ご察しの方も多いかとは思いますが、垂直画角とはカメラが撮影できる垂直方向(上下)の範囲を表した数値です。この数値が高ければ、縦長に撮影することができます。
このように、「水平画角」と「垂直画角」を合わせたものが実際にカメラが撮影できる範囲(画角)になります。少々ややこしい話ですが、画角とは防犯カメラを購入するうえではとても重要なポイントです。しっかりと理解することで、最適な防犯カメラを選ぶことができますよ。
焦点距離とレンズは密接な関係にある
焦点距離については先ほどご紹介しました。防犯カメラは種類によってレンズが異なりレンズによって焦点距離(ピントの合う距離)も変わってくるのです。主に防犯カメラのレンズには広角レンズと望遠レンズがあるのでそれぞれご紹介していきます。
【広角レンズ】
まずは広角レンズについてご説明していきます。広角レンズは焦点距離が短く、画角(撮影範囲)が広いため、近くのものを撮影するのに適したレンズです。狭い室内でもしっかりとピントを合わせて広範囲を撮影することができます。一般家庭で使用されている防犯カメラの多くは広角レンズが使用されています。
【望遠レンズ】
反対に望遠レンズですが、これは遠くの撮影対象でも鮮明に撮影することができます。しかし、撮影範囲は狭く、ピントを合わせるのが難しい、というデメリットがあるのです。撮影対象の近くに防犯カメラが設置できない場合に望遠レンズは使用されることがあります。
「バリフォーカルレンズ」は焦点距離を変えられる
防犯カメラのレンズの中には自由自在に焦点距離を変えられる「バリフォーカルレンズ」というスグレモノがあります。防犯カメラを購入してみたけど、思うように撮影ができなかったときや、防犯カメラの設置場所を変えたい、という方にはおすすめです。
このように防犯カメラで撮影対象をしっかりと撮影するには、防犯カメラの角度や設置場所のほかにも、レンズが重要だということがわかります。購入前にはどのようなレンズが使用されているかもしっかりと確認するようにしましょう。
防犯カメラを設置するときはプライバシーに注意!
近年、高性能な防犯カメラが入手しやすくなってきて、防犯カメラを家庭に取り入れる方も増えてきました。しかしそれにともない発生するのが、近所の方とのトラブルです。ではどうして、防犯目的で使用されている防犯カメラでこのようなトラブルが発生するのかをご紹介していきます。
防犯カメラはときにご近所トラブルになることも!
防犯のために私有地を防犯カメラで撮影することにはまったく問題はありませんが、もしご近所の家の中やベランダ、お庭なども撮影されていたらどうでしょう?もしかすると近所の方から「盗撮されている」と訴えられてしまうかもしれません。防犯カメラを設置することで空き巣被害などを減らすことができますが、このように気を付けないといけない点もあるのです。
注意点1:撮影範囲は必要最小限にとどめる
先述したとおり、防犯カメラは設置場所や撮影範囲を誤ってしまうと、近隣とのトラブルにつながってしまうこともあるのです。このようなトラブルを避けるために、防犯カメラの撮影範囲は必要最小限にとどめることが重要です。防犯カメラを購入する前には、画角や使用されているレンズをしっかりと確認しておきましょう。また、防犯カメラの角度を調節して撮影範囲を定めるのもよいですね。
注意点2:防犯カメラを設置していることを明示しておく
「防犯カメラを設置していますよ」と明示しておけば、通行人や近所の方に防犯カメラの存在を気づかせることができるので、盗撮を疑われるリスクを減らすことができます。また、防犯カメラの存在を知らせることで、空き巣の犯罪予防にもつながります。
防犯カメラは正しい角度で設置することが重要です
どんなに最適な防犯カメラを使用していても、設置角度を間違えてしまうと、撮影したいものが映らないおそれがあります。さらに、近隣の家の中などが撮影されてしまっていた場合は、プライバシーの侵害で訴えられてしまう危険性もあるのです。そのため、防犯カメラの角度はかなり重要なポイントなのです。
防犯カメラの設置に自信のない方は、業者に設置を依頼してもらうことをおすすめします。業者に依頼すれば、安全かつ効率的に防犯カメラを設置してくれます。また、防犯カメラ選びに困っている方も業者に依頼すれば、調査をおこなった後、最適な防犯カメラを紹介してくれますよ。
どの業者に依頼すればよいかわからない方は、複数の業者から見積もりをとって、それぞれを比較してみましょう。そのほか、口コミやホームページなどを参考にするのもよい方法です。きっと自分に合った業者を見つけることができますよ。
まとめ
防犯カメラは角度、レンズ、画角が重要なポイントになってきます。これらのいずれかが不十分になると、しっかりと映したいものを撮影できなくなるでしょう。また、防犯カメラを設置する際は、ご近所とのトラブルには十分に注意しなければいけません。もし、設置に少しでも不安のある方は、業者に依頼して設置することをおすすめします。