「防犯カメラの画質が悪くて万引犯を特定できない……」とお困りではありませんか。そのほかにも、「うちのカメラはいつ設置したものだっけ?」と自分のお店に設置している防犯カメラの状態が気になっている方もいるかもしれません。
防犯カメラは、せっかく設置していても画質が悪いと効果を発揮することができません。万引の抑止効果は期待できるかもしれませんが、万引犯の顔までしっかり特定できてこそ、いざというときに役立つのです。
ここでは、防犯カメラの設置後の効果と注意点、防犯カメラ選びの6つのコツ、防犯カメラ設置業者の選び方などに関してご紹介します。防犯カメラについての疑問をスッキリさせて、万引対策を万全にしてみませんか?
防犯カメラ設置の必要性と注意点まとめ
「防犯カメラが万引の抑止力になることは想像できるけど、防犯カメラを設置したらどんなメリットがあるの?」と疑問をもっている方も多いでしょう。それでは、防犯カメラ設置の必要性と注意点についてみていきます。
防犯カメラ設置で年間売上ロス率を下げよう!
みなさんは「年間売上ロス率」というものをご存知でしょうか。年間売上ロス率とは、年間売上高から万引などでなくなった商品金額を差し引き、そこから求められた損失額を割合で示したものです。企業にとってはこの年間ロス率が低ければ低いほど利益向上に繋がります。式で表すと次のとおりです。
「ロス金額÷年間売上高×100=年間売上ロス率(%)」
万引による被害額がロス金額のおよそ半分を占めているというデータもあり、対策の強化が必要であることがうかがえます。年間売上ロス率を下げるためには、「万引をいかに減らすか」が課題となってくるでしょう。そこで、万引犯からお店を守り、利益向上にも一役買ってくれるのが、「防犯カメラ」なのです。
防犯カメラの映像に証拠能力があるかが重要
防犯カメラは、万引の抑止力だけでなく、お店の利益向上に関しても欠かせないツールです。しかし、ただ防犯カメラを設置するだけで安心してはいけません。防犯カメラの映像から犯人御用となるには、「映像の証拠能力」が鍵となってくるのです。
犯人を起訴するためには、「防犯カメラの映像が鮮明か」が重要になります。映像が不鮮明であると、犯罪成立の証拠不十分とされてしまうのです。せっかく防犯カメラを設置するならば、泣き寝入りしないためにも画素数の高い防犯カメラの設置が有効です。おすすめの画素数に関しては、2章の「防犯カメラ選びのコツ」で紹介しています。
防犯カメラの映像の取り扱いには要注意!
みなさんは、もし防犯カメラの映像に万引の犯行現場が映り込んでいた場合、どうしますか?映像に犯人の顔がバッチリと映っていたら、「やったぞ!犯人が特定できた!」となりますよね。店内に「この人物を見かけたらお声掛けください!」というポスターを張り出そうと考える方もいるかもしれません。
しかし、その行為は「名誉棄損」となってしまうおそれがあるのです。名誉棄損とは、他人の名声や信用などの社会的評価を違法に低下させることをいいます。いくら真犯人と特定できるからといって、顔にモザイク処理などを施さずに公開してしまうことは、刑法上、許されていないのです。
名誉棄損とならないためには、「公共性が認められる、公益を図る目的がある、真実である」という3つの条件が必要となります。犯罪の被疑者に関する情報は、公共の利害に関することです。したがって、「防犯カメラの映像に万引の犯行現場が映っていた」という場合は、公共性が認められます。
しかし、2つめの「公益を図る目的がある」というなかに、「盗まれた商品を取り戻したい!」という個人的な強い目的があれば、公益性が低いと判断されて、名誉棄損となってしまうおそれがあります。
3つめの真実性に関しては、公共性、公益性が確認されたあとに判断されます。先に真実性を証明してしまうと、個人的な問題を公開してしまう危険性があるためです。真実性が認められるためには、防犯カメラの映像に、公共性と公益性が備わっていないといけません。
名誉棄損とならないためにも防犯カメラの映像は、警察から協力要請があった場合に提供するようにしましょう。どうしても映像を公開する場合は、モザイクをかけるなど、顔の特定ができないように注意してください。のちのちトラブルにならないためにも、「防犯カメラ作動中」というステッカーを貼るといったことで対策してもよいでしょう。
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防犯カメラ選びの6つのコツとは?
防犯カメラを設置・増設をするといっても、「種類がたくさんありすぎてわからない」という方も多いのではないでしょうか。設置が簡単で、工事も不要で、映像を好きな時間・場所で確認できるようなカメラがあればうれしいですよね。ここでは、防犯カメラ選びの6つのコツをご紹介します
1.画素数
防犯カメラは、一般的に200万画素数以上あれば、映像がくっきり見えるとされています。4K(約830万画素)や8K(約3,300万画素)の高画質の映像を撮ることが可能になってきていますが、画素数が大きければいいということでもありません。画素数が大きいとバッテリーの消耗がはやく、記録媒体の容量がすぐにいっぱいになるなどのデメリットもあるのです。防犯カメラを選ぶさいは、200万画素程度が実用的とされています。
2.屋内タイプと屋外タイプ
防犯カメラの設置場所によっても、カメラの種類に注意が必要です。特に屋外に設置する場合は、雨風に打たれても平気なように防水性があって、防風構造のあるカメラがおすすめです。また、耐熱性があると、夏でも安心です。
黒色は太陽の熱を吸収してしまいやすいので、カメラの色は白やシルバーを選ぶとよいでしょう。逆光(WDR機能)に対応しているものであれば、光で犯人の顔がしっかりと録画されていないという事態を予防することができます。
3.防犯カメラの形
防犯カメラは大きく分けて、「ボックス型」「ドーム型」の2種類があります。ボックス型は、長方形の箱型になっており、比較的大きいため目につきやすいという特徴があります。カメラの存在をアピールしやすいので、万引の抑止力が強いです。
一方ドーム型は、丸形になっていてお店の内装にとけこむようにコンパクトサイズになっているという特徴があります。カメラが目立たないので、ブランドイメージを重視している店舗でよく使用されています。
4.録画機能
防犯カメラの録画時間も抑えておきたい項目です。万引常習犯の万引行為を突き止めようと思うと、過去に遡って映像を確認する必要が出てきます。しかし、「確認したかった映像がすでに消えていた……」となってしまうと元も子もありません。1か月以上の映像が残せる録画機能があると余裕がもてるでしょう。
5.撮影範囲
もしも撮影範囲に問題があると、「防犯カメラの映像に見たい箇所がしっかり映っていなかった……」というトラブルに繋がってしまいます。こういった経験のある方は、バリフォーカルレンズという、撮影範囲の広さを調節できるレンズが搭載された防犯カメラがおすすめです。
6.有線タイプと無線タイプ
防犯カメラは有線タイプが主流ですが、無線タイプもあります。無線タイプなら配線を通す工事もいらないので、設置費用を安く抑えることができます。しかし、無線だと電波状況がよくない場合は映像が乱れてしまいます。店舗に防犯カメラを設置する場合は、映像が乱れる心配がない、有線タイプの防犯カメラのほうが人気が高いようです。
こんな最先端な防犯カメラもある!
「特殊防犯カメラ」をご存知でしょうか。たとえば、防犯ミラーにしか見えない防犯カメラというものがあります。万引犯は、防犯カメラではとらえることができない「死角」を探すことに必死になります。そこでこの防犯ミラー型の特殊防犯カメラを死角に仕掛けると、万引犯は防犯カメラがないと思い込み犯行に及びやすくなるのです。
防犯ミラー型の特殊防犯カメラは、万引行為をバッチリとカメラに収めることができるので、意図的に犯行を誘発できる優れたカメラとして注目されています。防犯カメラの死角を狙った万引に、効果的といえるでしょう。
防犯カメラ設置をプロに任せるメリット
防犯カメラを選ぶコツのなかには、「有線タイプのほうが、映像の乱れもなくしっかりと記録を残せる」というものがありました。そうなると、防犯カメラの設置は、配線工事が必要になるので、業者に設置を依頼する必要が出てきます。ここでは、防犯カメラの設置をプロに任せるメリットをいくつかご紹介します。
プロに任せるメリット
・防犯設備士という資格をもったプロに相談できるので安心
防犯設備士とは防犯カメラなど、防犯カメラを建物に設置するために専門的な知識とスキルをもった防犯のプロのことです。日本防犯設備協会が認定する資格となっています。防犯設備士が在籍している会社は、警察署に登録がされているので安心して相談ができます。
・素早い対応が期待できる
プロに設置を依頼すると、すぐに対応してくれるため、防犯カメラがなくて不安な日々からいち早く解放できます。
弊社では、24時間365日の電話受付が可能です。「すぐに防犯カメラを設置したい!」という場合でも、時間を問わずいつでもお気軽にご連絡いただくことが可能です。
・保証やサポートが充実している
防犯カメラには保証期間がついているため、保証期間内に故障してしまった場合は、すぐに修理してもらえます。設置後のメンテナンスに関しても相談できると、サポートが充実しているといえます。
・設置しにくい場所でも対応してくれる
屋外や天井など、素人では設置が難しい場所でも、丁寧に設置してもらえます。また設置するカメラの種類によっては、高度な技術が必要な場合もあるので、防犯カメラの設置はプロに任せたほうが安心です。
プロに防犯カメラの設置を依頼すると、取り付け工事などのコストがかかってしまうことは仕方ありません。しかし、資格を保有しているプロに素早く安全に防犯カメラを取り付けてもらえると、それだけ万引対策の時間を長く確保できます。
また、防犯カメラを設置したほうが万引きを抑止でき、結果的に万引きで受ける被害よりも安く済むことが多いでしょう。
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防犯カメラ設置業者の選び方
防犯カメラの設置をプロに任せるメリットを知ったところで、防犯カメラ設置業者の選び方についてもまとめていますので、参考にしてみてください。
- 防犯設備士がプランニングしてくれる
- お客様満足度が高い
- 設置にかかる目安時間の記載がある
- 防犯カメラ設置プランや価格を明記している
- カメラの取り扱い種類が豊富
防犯設備士については先ほどご紹介しましたが、「防犯のプロが在籍している」としっかり明記している業者を選ぶと安心です。また、「お客様満足度が高い」など、知名度が高く実績のある業者を選ぶようにしましょう。
防犯カメラの設置に緊急性を有する場合は、設置にかかる目安時間を表示しているかも確認するようにしましょう。焦って設置業者を決めると、かえって対応に時間がかかる可能性もあるためです。
費用の面に関しても、注意が必要です。設置には防犯カメラ本体の料金だけでなく、工事も必要な場合があるため、総合的にどれくらいの料金がかかるか相場を知ることが大切です。
複数の業者から見積りをとって比較し、作業内容に何が含まれているのかまで、しっかりと確認するようにしましょう。気になる業者がいくつもあって、どこから見積りをとればいいか迷った場合は、防犯カメラ設置プランや価格を明記している業者なら安心できるでしょう。
取り扱っている防犯カメラの種類が豊富であることも、業者選びのポイントとなります。どれくらいの画素数・記録時間が必要なのかなど、防犯カメラに欲しい機能をしっかりと伝えて、親身に相談にのってもらえる業者を選ぶようにしましょう。
万引犯の手口や万引されにくい環境づくり
最後になりましたが、万引をされにくい環境づくりについてご紹介します。万引犯を寄せ付けないためには、「死角をつくらないこと」が重要です。ここでは万引犯の手口を知って、万引されにくい環境づくりについてお伝えします。
万引犯の手口はコレ!
万引は複数犯でおこなわれる場合もありますが、単独犯が80%ほどと圧倒的に多いようです。手口は、店員から見えにくい死角を狙ったものや、トイレや試着室に入りタグを外されるというものまであります。
万引がされにくいお店の環境とは
万引がされにくいお店の環境づくりとして大切なことは、「防犯カメラの台数が多い、商品陳列位置の工夫がある、店員からの声掛けが多い、POPで警告している」ということが挙げられます。特に、防犯カメラを設置しているというPOPやステッカーを設置すると、「この店は警戒していますよ!」ということをアピールできるので効果的です。
万引犯を捕まえるタイミングってあるの?
いざ、万引犯を発見して捕まえようと思ってもどのタイミングで声をかければいいかわかりませんよね。では、いつ声をかければいいのでしょうか。
商品をバックなどに入れたあと、レジを通さないまま外に出て行ったときです。バックに商品を入れていても、店のなかにいれば、「後から精算するつもりだった」と言い訳をされるおそれがあります。
そのとき声をかける自信がなければ、防犯カメラの映像を確認しましょう。カメラにしっかりと万引の犯行現場が映っていれば、映像を証拠にできます。防犯カメラには一連の犯行の映像が途切れず記録されていて、なおかつ犯人を特定できる映像が鮮明であることが重要です。防犯カメラ選びのコツを活かして、実用的なカメラを手に入れましょう。
まとめ
万引の発生率を下げるためには、防犯カメラを設置することが最も効果的です。ただ防犯カメラを設置するだけでなく、「映像に証拠能力があること」も重要とされます。防犯カメラの映像が不鮮明だと犯人の特定ができず、逮捕に繋がらないためです。
防犯カメラの取り扱いにも注意が必要です。カメラの映像を公開するのは警察から協力要請があったときなど、取り扱いには注意を払い、名誉棄損で訴えられないように気をつけましょう。
防犯カメラは種類が豊富なので、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。そういったときは防犯カメラ設置のプロに相談してみるのもひとつの手です。
弊社では、防犯カメラのことに関して相談・見積りを無料でおこなっています。弊社がみなさんの防犯カメラ設置業者選びの候補になれば幸いです。