ショッピングモールやホテル、オフィスやカラオケなど、外へ出ればいたるところで防犯カメラを見かけると思います。また、マンションやアパートなどの賃貸住宅でも防犯カメラを見かけるようになりました。
そんな中最近では一戸建ての住まいへ防犯カメラを取り付ける方が増えてきました。近年、防犯カメラはとてもお求めやすい価格になっており、個人のご家庭での普及が進んでいます。
しかし豊富な機能、メーカー、デザインなどの様々な機種からどの製品選べばよいのかわからないという人も多いと思います。そこで今回は家庭用の防犯カメラを選ぶための4つのポイントと、設置方法や注意点についてご紹介します。
家庭用防犯・監視カメラの効果とおすすめ活用法
近年、自宅に防犯カメラを設置するという家庭が増えてきました。設置する目的はそれぞれですが、どのご家庭も狙った効果を得られるように防犯カメラの種類を選択し、設置場所を決めていると思います。
ここでは家庭用防犯カメラによって得られる効果とどのようなときにその効果を発揮するのかを説明します。
家庭用防犯カメラの効果
家庭用防犯カメラには、設置場所によってさまざまな効果があります。
- ▶ 玄関ドア付近へ設置は空き巣などの侵入防止
- ▶ 駐車場へ設置は車上荒らしやいたずらの防止
- ▶ 玄関や室内へ設置は留守にしているときの子供やペットの様子を見守るため
他にも防犯カメラを設置していることで建物へのいたずらの防止や女性のストーカー被害のなどの防止効果もあります。また、隣人トラブルが起きた際の参考資料として活用する方もいるそうです。防犯カメラを設置することで家族がより安全に安心して暮らすことができます。
家庭用防犯カメラはこんなときに助かる!
防犯カメラがついていることにより、トラブルが発生したときの参考映像や証拠映像として利用することができます。しかし、防犯カメラは設置しているだけでも効果を発揮します。
一戸建て住宅は泥棒や放火、のぞきやストーカーなどさまざまな犯罪のターゲットとなりやすいです。見える場所に防犯カメラを設置すると、犯人を威嚇することができ犯罪を未然に防ぎやすくなります。
また、トラブルが起こった際には防犯カメラの映像を証拠として警察へ提供できるため、大きな防犯効果が期待できます。
空き巣はごく普通の男性会社員を装って事前に家を偵察することが多く、インターフォンを押し、どの時間帯が留守なのかを調べておくそうです。その際、インターフォンによる自動撮影を見越してカメラを手で隠す犯人もいるそうです。インターフォンや玄関鍵、ドアスコープが撮影できる位置に設置することで、犯行を行う犯人の動きを捉えることもできます。
家庭用防犯カメラを選ぶポイントは4つ!
画質のよいものやアプリ対応のもの、デジタルズームのついているものなどさまざまな種類があります。そのためどれを選べばよいか悩んでしまうと思います。
選ぶ際は4つのポイントを押さえることでニーズに合ったカメラを選ぶ助けになります。
ポイント1 室内?玄関?防犯カメラを設置する場所と時間帯を決める
防犯カメラにはさまざまな種類があります。便利な機能がたくさんあるなかで、どの防犯カメラを選ぶかは設置場所や使用する時間帯、目的などによって左右されます。
たとえば、駐車場に防犯カメラを設置したい場合、暗視機能が付いていない防犯カメラでは夜間の監視を行うことができません。このように時間帯によって選択するカメラの種類が変わってきます。
また、監視したい対象の大きさや範囲によって選択するカメラの性能が変わります。撮影範囲によって最大フレームレートや画質などの必要数が変わることで、選択するカメラも変えなければなりません。
このように、防犯カメラを設置する場所や使用する時間帯、使用する目的を明確にしてからどの機能を付けるのか、設定や画素はどうするかなどのスペックを決めるようにしましょう。
ポイント2 家で利用する防犯カメラに必要な機能を見極める
防犯カメラの録画機能を大きく2つに分けることができます。1つ目は一般的な防犯カメラ、2つ目はネットワークカメラです。
● 一般的な防犯カメラ
こちらは防犯カメラとは別に録画機器を用意する必要があります。ケーブルでカメラと録画機器を接続するものや無線電波を利用したワイヤレスタイプなどがあります。
● ネットワークカメラ
インターネット回線を利用して映像をサーバーへ記録するタイプです。そのため録画機器を用意する必要がないです。インターネット回線を使用しているためスマートフォンなどからリアルタイムで映像を確認できます。お子様やペットのようすを見守りたい主婦の方などから人気があります。
このように、映像の記録方法にも違いがあるため、目的や場所に合ったカメラを選ぶことが大切です。
ポイント3 防犯効果の低い防犯カメラは選ばない
防犯カメラの中でも防犯効果があまり期待できないものがあります。それぞれの名称と理由を説明します。
● ワイヤレスカメラ
ワイヤレスカメラの強みは電源ケーブル以外の配線がないということです。反面、配線がないために通信が不安定になりカメラの映像が途切れてしまう場合があります。偶然何かトラブルが起こった時に映像が途切れていたり乱れていたりした場合、証拠として映像を残すことができません。
● 室内の様子を確認するカメラ
空き巣等が侵入したときには室内で何が行われたかの証拠映像として使用することができます。しかし、室内に設置してあれば防犯カメラがあるという威嚇には使用できないため防犯効果という点ではあまり期待できません。
● SDカード録画カメラ
このタイプは録画機器を使用せず、防犯カメラ内にセットするSDカードへ映像を記録するというものです。そのため、玄関など見える位置に設置されている場合、SDカードを抜かれたり防犯カメラ自体を壊されたりすれば映像を残すことができなくなります。
● HD-SDIカメラ
こちらのカメラは高画質、高精細で映像を記録できる代わりに記録データの容量が大きいタイプのカメラです。大容量の録画機器を用意しておかなければいつの間にか録画が止まっていたということも起こりえます。そのため、高画質でも小容量で録画をすることができるAHDカメラを使用する人が増えています。
ポイント4 防犯効果と費用をバランスよく考える
防犯効果を高めることは大切ですが、費用とのバランスをきちんと考えなければなりません。どの程度の防犯対策を行いたいのかで選択するカメラの性能や機能が変わってきます。
● リーズナブルに防犯対策を行いたい方
この場合にはネットワークカメラをおすすめします。雨のかかる屋外へ設置することは難しいですが、狙われやすそうと不安に思っている部分へリーズナブルなネットワークカメラを設置することで安心感を得ることができます。
● 家の周りをきちんと見守りたい方
この場合には防犯カメラが複数セットになっている商品がおすすめです。カメラによって威嚇することができ、複数あることでさまざまな場所の防犯対策を行えます。
● 徹底的に防犯したい方
この場合は防犯カメラの機能として通報機能がついていたり、警備サービスと併用できたりするものがおすすめです。ホームセキュリティ会社が販売している防犯カメラもあるため、そのような通報システムまで付いているものを選びましょう。
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家庭用防犯カメラの設置方法と注意点
防犯カメラにはさまざまな種類がありますが、設置方法はどれも基本的に変わりません。ここでは防犯カメラの基本的な設置方法と、設置する際の注意点、設置後に気を付けるべきポイントについて説明します。
新築やリフォーム時は防犯カメラ設置のタイミング?
新しく家を建てる際、リフォームする際に防犯カメラを設置することで配線や配管を綺麗に隠すことができます。
防犯カメラの配線を通すためには天井や壁に穴を空ける場合が多いです。しかし、新築やリフォームの際に一緒に防犯カメラを設置することで、ケーブルや有線LANケーブルを見栄えよく綺麗に配線することができます。あとから防犯カメラを設置しようと考えているのであれば、壁材や天井材を張る前に防犯カメラ設置をするのがよいかもしれません。
防犯カメラの設置手順&ケーブルの引き方3種類
防犯カメラの設置手順は以下のようになっています
1.防犯カメラの設置場所を決める
2.電源の確保
設置場所の近くに電源がある場合は通常のACアダプタを使用します。
電源が遠い場合は電源延長ケーブルを使用します
3.ケーブルをどこから屋内に引き込むかを決める
・壁に穴を空ける方法
・エアコンダクトから通す方法
・すきまケーブルを使用し窓から通す方法
4.ケーブルを敷設する
日差しや雨でケーブルが劣化しないよう、保護配管を使用します。
5.防犯カメラを取り付ける
壁や天井に取り付ける際は直接取り付けます。壁や天井がない場所へ取り付ける場合にはポールを使用し取り付けます。
自宅で防犯カメラを設置する際の注意点
- ▶ 機材を自分で用意する必要がある
- ▶ 間違いの無いように配線する必要がある
- ▶ 屋外のケーブルを部材などで保護する必要がある
- ▶ 角度などを間違いなく取り付ける必要がある
- ▶ カメラで映す範囲によっては法に触れることもあるため注意する必要がある
このようにDIYする場合には綺麗に設置することはもちろんカメラに映りこむ範囲にも気を配る必要があります。そのため、事前にカメラに映る範囲や配線のしかたなどをきちんと考えておきましょう。
防犯カメラ設置後は2つのポイントを意識
防犯カメラを設置すれば終わりという訳ではありません。設置後でも気を付けるべきポイントが2つあります。
● 耐年数を覚えておく
設置後、映像を確認する機会がなければそのまま設置しておくことになると思います。しかし、耐年数を忘れて放置をしてしまうといつの間にか故障して撮影できなくなっている場合があります。使えないと気づいてから新しいものを検討しているのでは防犯対策としての意味がありません。
防犯カメラを設置したときにはきちんといつまで使用できるかを頭に入れておきましょう。
● 定期的なメンテナンス
取り付けたからといってそのまま放置していてはケーブルや本体も少しずつ劣化して行きます。とくに屋外へ取り付ける場合には紫外線や雨風にさらされ劣化しやすくなっています。そのため定期的に点検と掃除を行うことが大切です。
まとめ
防犯カメラを選ぶところから設置するまでには以下のようにたくさんのポイントがあります。
- ▶ 空き巣やいたずら防止、トラブルの際の証拠映像として家庭用防犯カメラを使用している方が多い
- ▶ カメラを選ぶときは、設置場所と使用する時間帯、必要な機能、費用とのバランスを考える
- ▶ 自分で設置する場合には壁や天井への穴開けやケーブルの保護などを自分で行う必要がある
- ▶ 設置後のメンテナンスや耐年数についても気を配る必要がある
これらすべてを頭に入れ、正確に対処するのは難しいため、確実なカメラ選びや丁寧な設置を行いたい場合には業者へお願いするのがおすすめです.