近年、多くのご家庭で防犯対策のために設置されるようになった、防犯カメラ。あなたのご近所でも防犯カメラを設置しているご家庭があるかと思います。その防犯カメラは一見、ご家庭や地域の安全を守るために設置されているように思えますが、一歩間違えるとまわりの住民との揉め事に発展することもあります。
その理由として挙げられるのが、「近所の家の防犯カメラが我が家に向いている」というトラブルです。なにかしらの意図があって防犯カメラをその向きに設置した可能性もあれば、意図せず設置された可能性もあります。
防犯カメラは、自宅や地域の安全を守る目的で使うものですが、そうでないケースもないわけではありません。防犯カメラがあなたの家に向けられていた場合どのように対処すべきなのか、また、あなたが設置するときはどのようなことに注意すべきなのかを見ていきましょう。
向かいの家の防犯カメラが我が家に向いている理由
防犯カメラを設置するご家庭が増えてきた理由は、同じ地域で犯罪が発生しているから、車や壁にいたずらをされたから、敷地内に知らないゴミや足跡があったからなど、さまざまです。
そんな防犯カメラですが、ご近所の家が映るような角度で設置されるのはなぜなのでしょうか。防犯カメラがあなたの家に向いている家は、向かいの家であることがほとんどだといいます。防犯カメラがあなたの家に向いている理由としては、主に2つ挙げられます。
ご近所への配慮が足りていないから
1つ目は、設置する際、ご近所への配慮をせずに設置してしまった場合です。防犯が起こりそうな向きに設置したら、その方向にたまたまご近所の家が写り込んでしまっていたということもありえます。
本当に防犯対策のために設置していても、ご近所への配慮がないまま設置してしまうことで問題が発生してしまうこともあります。
個人のプライバシーが守られるようになった現代には、自分の家や自宅の一部がカメラに映ることを不快に思う人がたくさんいらっしゃいます。設置する際には、必ずご近所を不快にさせない方角に設置することが大切です。
嫌がらせしているから
すべての防犯カメラが、防犯対策のために設置されたとは限らないことを知っておくべきです。悪質な理由で、防犯カメラの向きを相手の自宅に向けている可能性もあります。実際に起きた事例として、このようなものもあります。
- 年代が違う人の日常生活を見るのに楽しさを覚え、防犯カメラを設置した。
- 人間観察が趣味で、向かいの家の生活にも興味があったため設置した。
- (男性が)女性の生活を覗きたいため、設置した。
- 過去に子どもによるものとみられるいたずらの被害に遭い、向かいの家の子どもを疑っているため、設置した。
防犯カメラを設置した悪質な理由は、このように多岐にわたります。実際、いたずらを経験したことのある人が防犯カメラを設置し、カメラが向けられている家が疑われている場合、議論が滞ることもしばしばあります。
防犯カメラが自宅に向けられていることで、その家の住人が自宅を空けている時間帯もわかってしまいます。中には、空き巣に入るために防犯カメラを隣人に向けて設置したという例もあるようです。
もし、隣人の防犯カメラがあなたの自宅へ向いていたら、一度向きを変えてほしいなどと、交渉してみましょう。信頼していたご近所でも、あなたが知らないうちに嫌がらせの対象になっているかもしれません。
ご自身のプライバシーを守るためにも、どのような目的で設置しているのかを知っておくべきです。後になにか大きな問題に発展させないためにも、あらかじめ聞いておきましょう。
負担が大きい場合はしかるべき対応をとろう
ご近所の防犯カメラがあなたの家に向いていて、
- 防犯カメラの向きを変えるようにお願いしてみたものの、変えてもらえない場合
- 防犯カメラ設置の理由が不自然だった場合
- あなたへの嫌がらせだとあからさまにわかる場合
- もともとそのご近所から被害を受けている場合
などのときには、ご自身だけで解決するとさらに悪質な嫌がらせをされる事も考えられます。ご自身だけで解決しようとするのではなく、警察や弁護士、自治体に相談するようにしましょう。
まずは自治体に相談して、それでも解決が難しいと思われたら、警察や弁護士に相談するとよいです。日々の生活を安心して送れるよう、はやめに解決するよう努めましょう。
\無料でご相談いただけます/
\無料でご相談いただけます/
防犯カメラを我が家に設置する際に配慮してほしいこと
では、あなたが防犯カメラを設置する際には、どのようなことに配慮すべきなのでしょうか。一度ご近所とトラブルがあると、その後もなかなか悪い印象が払拭されないのが現実です。ご近所トラブルを避けるためにも、防犯カメラを設置する際に気をつけたいことを知っておきましょう。
ご近所トラブルに発展しないかどうか
最も考慮するべきなのは、防犯カメラを設置することで、ご近所トラブルに発展しないかどうかを確かめることです。ご近所の中には、少しでも自宅の敷地が映るのを嫌う人もいるかもしれません。
あなたが防犯カメラの設置を考えている場所は、どれだけの範囲が映るのか、ご近所に迷惑になる要素はないかを必ず確認しましょう。あなたが考えている以上に、防犯カメラの設置を嫌がる人はいるかもしれません。
最もよいのは、防犯カメラの設置を考えているならば、一度ご近所に相談してみることです。ご近所付き合いがよい方は、その関係を壊さないためにも、あらかじめ防犯カメラを設置する旨を伝えておくと安心です。
本来の目的である防犯効果があるかどうか
防犯が目的であっても、防犯カメラが設置した場所が悪ければ、その意味をなしません。そこに防犯カメラを設置することが、本当に防犯につながるのか、一度冷静に考えてみましょう。
また、過去にいたずらをされた経験がある方で、ご近所を疑っている方は、防犯カメラを設置する前に警察や弁護士などに相談するようにしましょう。
本来の目的を果たせるとわかってから、防犯カメラの設置に踏み込みましょう。
防犯カメラの設置は、信頼できる業者に依頼するとよい
これまで紹介したような防犯カメラ設置に関するトラブルを避けるためにも、適切な場所に効果的に防犯カメラを設置するためにも、よい業者に依頼するのが一番の方法です。
設置を考えている人は、業者に頼むことを検討しましょう。業者に頼む際は、できるだけよい業者を選びたいですよね。ここでは、よい業者の選び方をご紹介します。
- 業者ホームページを見る
-
まずは、あなたの地域に対応している業者のホームページを見てみましょう。ホームページを見れば、これまでの実績やお客様の声、どのようなスタッフが駐在しているのかを知ることができます。
- 口コミを調べてみる
-
口コミサイトで、業者の口コミを見てみましょう。依頼主の評価なので、その業者の雰囲気がつかめるはずです。口コミを鵜呑みにするのではなく、あくまで参考程度に見てみましょう。
- 相見積りを取る
-
気になる業者をしぼったら、相見積りを取ってみましょう。提示された費用は適切か、その内訳はしっかりと明示されているかなどを確認します。
- 電話対応をみる
-
電話で問い合わせをする際、その電話対応がよいかどうかを確認してみましょう。特に、初めて防犯カメラを設置する方は、わからないことだらけです。電話でその不安を払拭してくれるような業者であれば、信頼できますよね。
まとめ
防犯カメラは、思わぬトラブルを巻き起こしてしまう可能性があることを忘れてはいけません。ご近所が防犯カメラを設置していて、それがあなたの家に向けられていたら、そのご近所に確認をしましょう。
また、確認をして向きを直してもらえなかったり、プライバシーの侵害が疑われたりする場合は、ご自身だけで解決しようとせず、警察や弁護士、自治体の力を借りましょう。
防犯カメラの設置を検討している方は、設置の際、必ずご近所への配慮をするようにするべきです。カメラに敏感な人もたくさんいらっしゃいます。相談できるようであれば、ご近所に防犯カメラを設置する旨を伝えましょう。
安心してご自宅で生活できるよう、防犯カメラを設置する側も配慮を忘れないことが大切です。