車のトラブルでよく起こるのがバッテリー上がりです。バッテリー上がりは、普通車だけでなく、トラックでも起こることがあります。基本的にバッテリー上がりが起きた場合、なんらかの手段で外部からの電力でバッテリーを充電する必要があります。
しかし、トラックと普通車ではバッテリーの電圧が異なっているため、自力では対処できないこともあるのです。そこで、この記事ではトラックのバッテリー上がりの原因と対処法、業者に依頼して対応する場合の費用相場などをご紹介します。
トラックがバッテリー上がりを起こしたときの対処法
トラックでバッテリー上がりを起こしたときの対処法は、充電切れを起こしたバッテリーにエンジン始動のための電力を補うことです。トラックのバッテリーは、基本的に12ボルトの電圧のものを直列につないだ24ボルトの電圧のものを使用しています。
しかし、中にはトラック専用の特殊なバッテリーを使用していることもあります。そのため、バッテリー上がりの対処法をおこなう際には、バッテリーのタイプをメーカーのホームページなどで調べておきましょう。
また、バッテリー上がりの対処は、自力で充電ができる場合とできない場合があるので、それぞれの状況と対処法についてご紹介します。
対処法1:ブースターケーブルを使う
車のバッテリーは、積んでいる数が1つなら12ボルト、2つなら24ボルトです。近くに同じ24ボルトのバッテリーを積んだトラックがいれば、ブースターケーブルを使用することでトラックのバッテリー上がりを解消することができます。
ブースターケーブルとは、故障車と救援車のバッテリーをつなぎ、故障車のバッテリーの充電をおこなうためのものです。
赤と黒の2本のケーブルがあるので、赤をプラス端子、黒をマイナス端子につなぎます。トラックのバッテリーは2つのバッテリーが直列でつながっている状態です。故障車も救援車もバッテリー同士のつなぎになっていないほうにケーブルをつないでください。
つなぐ順番は、故障車のプラス端子、救援車のプラス端子、救援車のマイナス端子、故障車のマイナス端子の順です。つなぐ順番を間違えると、火花が散ってケガをするおそれがあるので、必ず間違えないようにしてください。また、ケーブルを誤って車体にぶつけてしまうとショートするおそれがあります。その際、バッテリーの弱っている故障車にケーブルがつながっているほうが、車へのダメージが抑えられるため、故障車に先にケーブルをつなぎます。
両方のトラックにケーブルが接続できたら、救援車のエンジンをかけて数分待ち、故障車のエンジンをかけます。そのまま、車を走らせることができるようになっているのであれば、1時間程度運転することで、後は自車のみでバッテリーを十分な量まで充電することができます。
対処法2:ジャンプスターターを使う
近くに別のトラックがいない場合でも、ジャンプスターターという充電器があれば、自力で対処可能です。ただしジャンプスターターにも種類があるので、必ず24ボルト対応のものを使用してください。
ジャンプスターターにも2本のケーブルがあり、赤をプラス端子、黒をマイナス端子につなぎます。つないだらジャンプスターターの電源を入れることで、トラックのバッテリーに電力を充電することができます。
ジャンプスターターをバッテリーにつないだ状態で数分待ったら、トラックのエンジンをかけて、問題なくエンジンがかかればジャンプスターターをバッテリーから取り外します。
これだけでは、通常通り走行するにはバッテリーの電力が不十分なので、そのまま1時間程度エンジンをかけっぱなしにしてバッテリーの充電をおこないましょう。
対処法3:バッテリー上がり対策業者を呼ぶ
近くに別のトラックもおらず、ジャンプスターターもない場合は、バッテリー上がり対策業者を呼びましょう。
バッテリー上がりを直す作業は、特別難しいものではありませんが、電気を使うため危険がともないます。ケーブルが破損していたり、つなぎ方を誤っていたりした場合、やけどや感電などのケガにつながるおそれがあります。
プロの業者に任せれば、ケガをするおそれもなく、安全で確実にバッテリー上がりを直してくれます。連絡できる業者を知らないという方は、弊社にご相談ください。トラックのバッテリー上がりを迅速に解決してくれる業者をご紹介します。
業者を呼んだときにかかる費用
トラックのバッテリー上がり解決の対処をおこなう業者は、車のトラブル全般に対応可能な場合と、バッテリー上がりに特化している場合があります。それぞれの業者ごとに特徴や依頼したときにかかる費用相場が異なっているのです。この章では、それぞれの特徴と費用相場についてご紹介します。
トラブル全般に対応できるロードサービス
自動車保険などについているロードサービスは、車のトラブル全般に対応できることがほとんどです。ロードサービスの場合は、保険料や会費をすでに支払っているため、バッテリー上がりの対応は無料という場合が多いです。
ただし、サービスの使用回数に制限があったり、非会員だとかかる費用が高めだったりすることもあります。ロードサービス会社によっては、会員は回数制限なく無料でバッテリー上がりに対応してくれますが、非会員は1回につき約13,000~15,000円ほどかかります。
バッテリー上がりに特化したサービス
ロードサービスのほかにも、バッテリー上がりの解決に特化したサービスをおこなう業者があります。
バッテリー上がりに特化した業者は、会費などがないので無料で受けられるサービスはありませんが、出張費や作業費込みで約8,000~9,000円と比較的安価で対応してもらうことが可能です。ただし、高速道路や狭い場所での作業の場合は、追加料金がかかることもあります。
業者は全国に数多く存在します。どのような業者を選べばよいのかわからないという方は、弊社にご相談ください。バッテリー上がりの対処に詳しい業者をご紹介します。
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トラックのバッテリー上がりを防ぐ
トラックのバッテリー上がりの対処法についてご紹介してきましたが、バッテリー上がりの原因を知って、事前に予防することができれば慌てることはありません。
ここからは、トラックのバッテリーが上がる原因と突然バッテリーが上がらないようにするための、予防方法についてご紹介します。
バッテリーが上がる原因と対策
バッテリーはエンジン始動と同時に動く発電機の働きによって、エンジンが動いている限り充電をおこないます。しかし、ライト・エアコン・カーオーディオなどによって電力の消費が大きくなってしまうと、バッテリーの電力が追いつかなくなってバッテリーが上がってしまうことがあるのです。
走行中は発電量も多いので、バッテリーが上がることはあまりありません。しかし、上記のように多くの電力を使用している状態で渋滞にはまったり、駐車場に駐車して時間をつぶしていたりすると、バッテリーが上がる危険性が高くなります。走行中に比べて発電量が落ちるため、電力が不足しやすくなってしまうためです。
また、長期間トラックに乗らないと、バッテリーの電気は自然に放電されてしまい、充電切れになってしまうので、定期的にトラックに乗るようにしましょう。
突然のバッテリー上がりを防ぐための点検
バッテリー上がりが電力不足で起こる場合は、充電して復活させるしかありませんが、バッテリーの状態を点検してバッテリー上がりを予防できることもあります。
バッテリーの中には、バッテリー液という液体が入っています。バッテリー液の量が適切でないと、バッテリーが劣化してバッテリー上がりを起こしやすくなります。そのため、バッテリー液の量が減っていないか、液漏れがないかをこまめに確認するようにしましょう。
電圧からもバッテリー上がりの対処をすることができます。電圧計を用意して、電圧を調べましょう。通常24ボルトあるはずの電圧が低下していると、使用可能な電力が少なくなります。この場合、エアコンやライトを使っての走行が難しいこともあるので、業者に相談したほうがよいでしょう。
そして、もうひとつ確認したいのはバッテリーの使用年数です。バッテリーの平均寿命は2~3年といわれています。使用状況により多少の誤差はありますが、あまり長く持つものではありません。バッテリー上がりなどのトラブルを防ぐために、2~3年に1度はバッテリーの交換をおこないましょう。
それでもバッテリーが上がってしまうことはある
バッテリーの状態が悪くなって起こるバッテリー上がりは、日ごろの点検で防ぐことができますが、渋滞中や気温の変化によるバッテリー上がりは、自分では防ぐことができません。
しかし、そのような事態に備えて相談する先を知っていれば、焦らずに対処できるのではないでしょうか。そして、その相談先として弊社をご利用ください。
弊社には、全国各地に加盟店があります。どこでバッテリー上がりを起こしても、対応できる業者のご紹介ができます。トラックのバッテリー上がりでお困りの方は、ぜひ弊社にお問い合わせください。