「バッテリー上がりに前兆はあるの?」
「どんな症状があったら気を付けるべき?」
バッテリーが上がりかけている状態だと、エンジンや電装品を動かすための電力が不足するため、エンジンがかかりにくい、パワーウインドウが開かない、ライトが暗いなどの症状が出ます。
これらの前兆を放置すると、やがて完全にバッテリーが上がって車が動かなくなるため、異変に気付いたら早く対処するのが大切です。
そこで当記事では、バッテリー上がりの原因と前兆サイン、バッテリー上がりを予防する方法を詳しく解説。
特に以下の内容をメインにお伝えします。
- バッテリー上がりの主な原因は電力の使い過ぎ
- 走行不足やバッテリーの寿命が原因なことも
当記事を読めば、前兆に気付いたときの適切な対処法がわかり、バッテリー上がりを防いで車を快適に使えます。
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バッテリーが上がる3つの原因
バッテリーが上がる原因は大きく3つあります。バッテリーが上がる原因を理解せずに車に乗ると、知らず知らずのうちにバッテリーが上がる原因となる行動をとってしまい、「突然バッテリーが上がった」ということにもなりかねません。そうならないためにも、以下の内容を理解しておきましょう。
電装品の使い過ぎやライトの消し忘れ
エアコンやオーディオなどの電装品の使い過ぎやライトの消し忘れがあると、電力を大量に消費してバッテリーが上がりやすくなります。また、ライトが消えていると思っても、半ドアの状態だと室内灯が付きっぱなしになっていることがあります。その場合も電力を消費してバッテリーが上がってしまうこともあるので、半ドアにならないようにしっかりとドアを閉めましょう。
長期間運転していない
車を長時間運転していない場合も、バッテリー上がりの原因になります。「車を使っていないからバッテリーが上がらないのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、車のエンジンをかけていないときでも時計機能やカーナビを正常に維持するために電力が使われています。そのため、週に1回程度、最低でも月に1回程度は運転をおこなって、電力を溜めるとよいです。
バッテリーの寿命
車の使い方にもよりますが、車のバッテリーの寿命は2~5年といわれています。寿命を迎えたバッテリーは、新しいものと交換する必要があります。
バッテリーの交換は、ディーラーに依頼する方法もありますが、やり方を理解すれば、素人でも交換することが可能です。
自分でバッテリーを交換する方法
自分で交換する際は、まずボンネットを開けましょう。多くの場合、バッテリーはボンネットの中にあります。
次に、「ステー(バッテリーを固定している部品)」をレンチで取り外します。その次に、メモリーバックアップを接続しましょう。
メモリーバックアップは、時計やオーディオ、カーナビなどの車内のメモリー情報を飛ばさないための道具で、赤と黒のクリップが付いています。メモリーバックアップを取り付ける際は、赤いクリップをプラス端子に取り付けた後、黒いクリップにマイナス端子を取り付けます。
メモリーバックアップを取り付けたら、バッテリーからケーブルをマイナス、プラスの順に取り外しましょう。このとき、ほかの金属へ接触するのを防ぐためにプラス端子にゴム手袋や軍手をまいておきます。
そして、古いバッテリーを持ち上げて取り外して新しいバッテリーに交換します。新しいバッテリーを取り付けるときは、端子の向きを間違えないよう古いバッテリーと同じ方向で入れるようにしてください。
新しいバッテリーを入れたら、バッテリーの端子にプラス、マイナスの順で取り付けましょう。そして、メモリーバックアップを、マイナス端子、プラス端子の順で取り外してください。最後にステーを元の位置に固定したら、作業完了です。
ただし、バッテリーは扱い方を間違えると大事故につながりかねないので、少しでも不安があるなら無理せずプロに依頼してください。
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真夏と真冬はバッテリーが上がりやすい
バッテリーは、特に1~2月の真冬に上がりやすいです。なぜなら、バッテリーが寒さに弱いためです。気温が下がると「バッテリー液(バッテリーの中に入っている液)」の温度が下がってしまい、性能が悪くなってしまうのです。
また、エアコンを使う頻度が高い真夏もバッテリーが上がりやすい時期です。
知っておきたいバッテリー上がりの前兆
バッテリー上がりには、以下のような前兆があります。
- エンジンがかかりにくい
- ライトが暗い (走行時と停車時でライトの明るさが違う)
- パワーウインドウの開閉が遅くなった
- アイドリングストップしない
このような症状を放置するとバッテリーが上がってしまいます。頻繁に上記の症状が出るようになったら、早めにディーラーや自動車整備工場に点検を依頼しましょう。
バッテリー上がりを予防するポイント
バッテリー上がりを予防するには、ライトやエアコン、オーディオなどは、必要以上に使わないようにしましょう。これらの使用を控えることで、電力の消費を防ぐことができます。また、日ごろから短距離走行を控えることも重要です。短距離走行をおこなうと、バッテリーの充電量よりも消費量が上回ってしまうため、バッテリーが上がりやすくなるのです。
さらに、渋滞の後は要注意です。バッテリーはエンジンが回ると「オルタネーター(電気を生み出す装置)」が電気を発電し、充電がおこなわれる仕組みです。つまり、アクセルを踏み込んでエンジンの回転数が多いときは、バッテリーの充電量が多くなります。
そのため、渋滞時は回転数が少なくなるので十分に充電することができず、電気量が少なくなります。こういった状況を防ぐためにも、渋滞後はバッテリーを充電させるために長距離走行をするとよいでしょう。
また、バッテリー上がりの原因には、電力の使い過ぎ以外にもバッテリーの寿命が来ていることが考えられます。バッテリーの寿命を迎えた際は、ディーラーや自動車設備工場に交換を依頼するか、自分で新しいものに交換しましょう。
バッテリーが上がったときの症状
バッテリーが上がった際は、駆動音が弱くなり、エンジンがかからなくなります。通常、エンジンをかけようとエンジンキーを回すと、モーターを回す音が聞こえます。しかし、バッテリーが十分に充電されていないと、モーターを回す音が弱々しい、または止まってしまい、エンジンがかからなくなるのです。
また、パワーウインドウやパワーシートなどの電装品が動かなくなります。電装品は、電力で動くため、バッテリーが充電されていないと動かすことができないためです。
バッテリー上がりの対処方法
バッテリーが上がった際は、慌てずに対処することが大切です。慌てて対処しようとすると、対処法を誤って、症状が悪化してしまうおそれがあるのです。そこで、ここからは、バッテリーが上がったときの対処法についてお伝えします。
自分で対処する
ひとつ目は、自分で対処する方法です。ほかの車から電気を供給してもらう「ジャンプスタート」をおこなう方法と、バッテリー上がりを解消する道具である「ジャンプスターター」を使った方法があります。
ジャンプスタートの手順
ジャンプスタートをおこなうには、救援車(バッテリーを分け与える車)とブースターケーブルが必要です。ブースターケーブルとは、バッテリーが上がった際にエンジンを始動させる道具のことで、赤と黒のケーブルが付いています。
まず、救援車のエンジンを切り、ボンネットを開けます。このとき、ヘッドライトや室内灯、エンジンキーがオフになっていることを確認してください。
次に、故障した車にブースターをつなぎます。プラス端子に赤、マイナス端子に黒のケーブルをつなぎましょう。つなぐ順番は、電力を分けてもらう車のプラス端子、救援車のプラス端子、救援車のマイナス端子、電力を分けてもらう車のマイナス端子の順です。
ケーブルをつないだら、救援車のエンジンをかけた状態で1分くらい待ちましょう。その後、救援者のアクセルを踏んだまま、バッテリーが上がった車のエンジンをかけます。
エンジンがかかったら、救援者のエンジンを止めてブースターケーブルを外します。このとき、つないだときと逆の手順で取り外しましょう。はずす順番が異なると火花が散ってケガをするおそれがあります。ブースターケーブルを取り外したら、ジャンプスタートでの対処は完了です。
ジャンプスタートが完了した後は、しばらく車を走らせましょう。ジャンプスタートをおこなった直後はバッテリーの充電量が少ない状態のため、そのままエンジンを切ると再び上がってしまうおそれがあります。だいたい30分以上走らせれば、次に使用する際も正常にエンジンがかかります。
ジャンプスターターを使用する方法
ジャンプスターターがある方は、救援車がなくてもバッテリー上がりを対処することができます。
まず、ジャンプスターターのケーブルをバッテリーにつなぎましょう。はじめは赤のケーブルをプラス端子に、次に黒のケーブルをマイナス端子に取り付けてください。
そして、ジャンプスターターの電源を入れて1分ほど待ちましょう。1分経過したら、エンジンを始動させて正常にかかることを確認します。
エンジンが正常にかかったら、ジャンプスターターの電源を切って黒、赤の順にケーブルを取り外したら作業完了です。
このときも、エンジンが始動した後は30分程度車を走らせましょう。そうすることで、再びエンジンが止まってしまうことを防ぐことができます。
ロードサービスを利用する
このほかにも、JAFや自動車保険のロードサービスを利用する方法もあります。自分でおこなうよりも費用がかかってしまいますが、自動車トラブルのプロに依頼することでスムーズに、確実に直してもらうことができます。
プロの業者へ依頼する
業者に依頼して確実に直してもらう方法もあります。業者によっては、JAFや自動車保険のロードサービスよりも早く駆け付けてくれるところもあるので、チェックしてみることをおすすめします。
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まとめ
バッテリーが上がりかけている状態だと、エンジンや電装品を動かすための電力が不足するため、次のような症状が前兆としてあらわれます。
- エンジンがかかりにくい
- ライトが暗い
- パワーウインドウが動かない(開閉が遅い)
- アイドリングストップが効かない
このような症状が頻繁にあらわれるようになったら、早めにディーラーや自動車整備工場に点検を依頼しましょう。
「車を動かそうとしたらバッテリーが上がっていた」
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