「キャストでドライブにでかけたら、道の駅で駐車しているときにバッテリーが上がってしまった……」という方もいらっしゃるかもしれません。キャストのバッテリー上がりは、ブースターケーブルをバッテリーにつないで対処することができます。
ただし、ブースターケーブルを使うときは、つなぐ順番に気をつけておこないましょう。つなぐ順番を間違えると、ショートなどが起こる危険性があるからです。
このコラムでは正しいブースターケーブルのつなぎ方についてお教えしますので、ぜひ参考にしてみてください。また、バッテリーを交換する時期についても解説します。
キャストのバッテリー上がりはブースターケーブルで解決しよう!
キャストのバッテリー上がりを解決するためには、ブースターケーブル(以後ケーブルと省略します)を正しい手順でバッテリーにつなぐことが必要です。手順をしっかり守って、バッテリー上がりに対処してみてください。
つなぐ順番を間違えるとどうなるの?
ブースターケーブルを使う方法では、まずガソリン車またはディーゼル車の救援車とケーブルを準備します。準備したら、バッテリーが上がった被救援車と救援車のバッテリーの位置を確認し、双方を近づけます。近づけたら、双方のバッテリーにケーブルをつなぎますが、ケーブルのつなぐ順番は次のとおりです。
ブースターケーブルをつなぐ手順
- 赤色のケーブルを被救援車(キャスト)のバッテリーのプラス端子につなぐ
- 赤色のケーブルを救援車のバッテリーのプラス端子につなぐ
- 黒色のケーブルを救援車のバッテリーのマイナス端子につなぐ
- 黒色のケーブルを被救援車(キャスト)のエンジンブロックの金属部分につなぐ
- 救援車のエンジンを始動させ、その約5分後に被救援車のエンジンを始動させる
- 被救援車(キャスト)のエンジンが始動したら、ケーブルをつないだときとは逆の手順で外す
手順4で黒色のケーブルをバッテリーのマイナス端子につなぐと大きな電気が流れて、火花が飛び散り、最悪の場合爆発するおそれがあります。そのため、ケーブルをより安全なエンジンブロックの金属部分につなぐのです。
ケーブルをつなぐときの注意
上記の手順で被救援車と救援車のバッテリーをつないでいき、エンジンを始動させますが、つなぐ順番を間違えないように注意しましょう。
たとえば、ケーブルの赤いほうをプラス端子とマイナス端子につなぐといった間違いをすると、大電流が流れてショートすることがあります。ショートすると火花が飛び散り、爆発などが起こるおそれがあるので、気をつけましょう。
また、メーカーや車種によっては救援車としてハイブリッド車や電気自動車を使用することができない場合があります。ガソリン車と構造が違うためハイブリッド車や電気自動車のバッテリーに大きな電気が流れて、電源系統が故障するおそれがあるからです。
エンジンが始動したらしばらく走行して充電しよう!
エンジンが始動したら、約30分~約60分、時速50kmほどの速度で走行させてください。車はエンジンが回転することで発電し、1分当たりの回転数が多ければ多いほど大きな電気を発電させることができます。
そして、バッテリーに十分な電気を効率よく充電させるためには、エンジンを1分当たり約2,000回転させるのがよく、その回転数になるのが時速50km前後なのです。
うまくいかないときは、ロードサービスやカーバッテリー業者に依頼しよう!
ブースターケーブルを使用する方法でエンジンを始動させることができないときは、ロードサービスかカーバッテリー業者に依頼しましょう。ロードサービスとは、使用中の車に発生したトラブルに対処してくれるサービスで、JAFによるものと任意の自動車保険によるものがあります。
任意の自動車保険に加入すると、ロードサービスを受けることができます。JAFは加入しなくてもロードサービスを受けることができますが、非会員の方が依頼すると料金が高額になりますので、注意しましょう。
任意の自動車保険に加入していない方やJAFよりも費用をおさえたい方は、カーバッテリー業者に依頼するとよいでしょう。バッテリー上がりの場合、JAFですと通常13,130円かかり、深夜ですと料金が上がり15,230円かかります。一方カーバッテリー業者に依頼すると10,000円前後で済む場合があります。両者を比較して安いほうを選ぶとよいでしょう。弊社も料金に関しては他社に負けませんので、ぜひご依頼ください。
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車のバッテリーが上がってしまう主な原因
上記の方法でキャストのバッテリーが上がりを解決したら、再発を防いでいきましょう。再発するとブースターケーブルを使用したり、ロードサービスを依頼したりなど手間と時間がかかり、面倒なことになるからです。ここでは、車のバッテリーが上がってしまう主な原因とその対処法を3つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
原因1.ライトの消し忘れ
日中トンネルを走行したあと、ヘッドライトを消し忘れて車を降りたまま放置するとバッテリーが上がってしまうことがあります。
また夜間走行したあと、車内から荷物などをおろすときに室内灯を使いますが、そのときも同様に消し忘れてバッテリーが上がってしまうこともあるでしょう。そのため、車を降りるときはヘッドライトや室内灯の消し忘れがないか、しっかり確認することが大切です。
原因2.車の走行頻度が低い
車は走行していなくても、自然放電します。つまり、車に搭載されたコンピューターなどが機能を維持するために電気を少量ずつ消費するのです。
先ほども少し触れましたが、車はエンジンを回転させることにより発電し、1分当たりの回転数が上がれば上がるほど発電量が大きくなります。そして1分当たり2,000回転ほどで走行する距離が長くなるほど、バッテリーに十分な電気が充電されるのです。
しかし、車の走行頻度が低いと発電量も少ないですし、自然放電があるため、バッテリーから電気はなくなっていきます。そのため、バッテリーが上がってしまうのです。
原因3.バッテリーの寿命
寿命がきているバッテリーは、上がりやすくなります。バッテリーは、鉛極板が化学反応を起こすことにより電気を充電する仕組みになっています。そのためバッテリーに寿命がくる、すなわち鉛極板が少なくなってくると、化学反応が起きなくなって電気を充電することができなくなってくるのです。
バッテリーを交換した方がよい3つの症状
バッテリーの寿命は約2~3年ですので、一般的には交換してから2年以上経過したバッテリーは新しいものに交換したほうがよいでしょう。ただ、使用状況によってバッテリーの寿命は2年よりも短くなることがあります。
では、どのようなときにバッテリーに寿命がきていると判断することができるのでしょうか。ここでは、バッテリーに寿命がきているときの具体的な3つの症状について解説していきます。
症状1.アイドリングストップが機能しない
アイドリングストップとは、燃料の消費を節約するために、信号待ちや渋滞時など走行していないときは、エンジンを自動的に停止する機能のことです。アイドリングストップ機能では、エンジンが停止したあと、エンジンをかけるためにセルモーターと呼ばれるモーターを動かします。
セルモーターを動かすためには多くの電気を消費しますので、バッテリーに寿命がきているとセルモーターの動きが悪くなり、アイドリングストップが機能しなくなるのです。そのため、アイドリングストップが機能しないとバッテリーに寿命がきている可能性が高いです。
症状2.ヘッドライトが暗い
走行中に比べて停車中のヘッドライトが暗いと、バッテリーに寿命がきているおそれがあります。走行中はオルタネーターという車載用の発電機が稼働して、電気を発電しているため、ヘッドライトに十分な電気を供給することができます。そのため、走行中のヘッドライトは明るいのですが、停車中はオルタネーターが発電しないため、バッテリーの電力をヘッドライトに供給することになります。
このとき、バッテリーに寿命がきていると停車中のヘッドライトに十分な電気を供給することができませんので、電気は暗くなるのです。したがって、走行中に比べて停車中のヘッドライトが暗い場合は、バッテリーに寿命がきていると判断してよいでしょう。
症状3.バッテリーの電圧が低い
バッテリーの電圧を定期的に計測していて、電圧が低ければ、バッテリーに寿命がきていると判断することができます。バッテリーの電圧は電圧計を使って測ります。車内のシガーソケットにさしこむタイプ・車内のコネクターに配線をつなぐタイプ・バッテリーに直接つなぐタイプなどがありますので、自分にあった方法で測るとよいでしょう。
また、ガソリンスタンドで測定してもらうこともできるため、給油した際に測ってみることをおすすめします。
エンジンが停止している状態で測ってみて、電圧が12.5ボルト~13ボルトの範囲内であれば、バッテリーは正常です。しかし、エンジンが停止している状態で12ボルト下回るようであれば、バッテリーに寿命がきていると判断してよいでしょう。
このような3つの症状がみられたら、新しいバッテリーに交換することをオススメします。
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アイドリングストップ車のバッテリーが高い理由
アイドリングストップ車のバッテリーを交換するときは、バッテリーを購入しなければなりません。ただし、アイドリングストップ車のバッテリーは、アイドリングストップ車以外のバッテリーよりも高額なのです。
アイドリングストップ車のバッテリーが高額なのは、ふたつの役割があるからです。そのふたつの役割とは、アイドリングストップ時に電装品に電力を供給することと、エンジンをかけるときにセルモーターに電力を供給することです。そのため、通常のバッテリーよりも負担が大きく、耐えることができるほどの性能をもっているため金額が高いのです。
通常のバッテリーが約3,000円~約20,000円なのに対して、アイドリングストップ車用のバッテリーは、約6,000円~約30,000円が相場となっています。
このように、アイドリングストップ車用のバッテリーは通常のバッテリーよりも高いです。しかし、バッテリーが機能しないと車を動かすことはできませんので、いずれにしても交換が必要となります。
自分で交換すれば安く済む!
アイドリングストップ車用のバッテリーは高いので、交換を自分でやれば相場よりも安く済ませられるでしょう。アイドリングストップ車用のバッテリーの交換手順は以下のようになります。
- エンジン、電装品が切ってあるか確認して、鍵を抜く
- ボンネットをあけて、バッテリーのマイナス端子を外したあとプラス端子を外す
- バッテリーを固定している金具を外して、バッテリーを外す
- 新しいバッテリーを取り付け、金具で固定する
- バッテリーにプラスの端子をつなげてから、マイナス端子をつなげる
- エンジンをかけて確認し、完了
手順を守らないとショートを起こすおそれがあるので、順番は必ず守るようにしましょう。
自分で交換できない場合はディーラーやカー用品店へ
自分で交換する自信がない方は、ディーラーやカー用品店で交換してもらいましょう。カー用品店の場合、自分で購入して持ち込んでも取り付けてもらえることがありますので、カー用品店に確認してみてください。その場合、費用が安くおさえられるかもしれません。
新しいバッテリーに交換しても、ライトの消し忘れなどでバッテリーが上がってしまうことがあります。その場合は、弊社にご相談ください。弊社は全国に提携した加盟店が多数ございます。バッテリーが上がってお困りの場合は、お気軽にご連絡をお待ちしております。