N-VANがバッテリー上がりを起こしたら、まず何らかの対処をしてエンジンをかけることが先決です。具体的な対処法としては、他車に救援をお願いする、ジャンプスターターを使用する、ロードサービスに依頼する、業者に依頼するという4つになります。
その後、原因を究明すれば、今後のバッテリー上がりの予防にもつながるでしょう。この記事では、N-VANがバッテリー上がりをしたときの対処法やバッテリー上がりの原因について紹介します。この記事を参考にして、自分に合った対処法を見つけましょう。
N-VANのバッテリー上がりの対処法
N-VANが突然バッテリー上がりを起こしたら、エンジンがかけられなくなるためすぐに対処をして解消しなくてはなりません。バッテリー上がりのおもな対処法としては、他車による救援、ジャンプスターター、ロードサービス、業者に4つの選択肢があります。
その中でも、他車による救援やジャンプスターターによる対処法は、道具があり正しい手順で作業すれば、素人でもおこなうことができるのです。ただし、手順を守らなければ、発火や爆発、さらなる故障の原因にもなるかもしれません。この章では、安全にバッテリー上がりを解消する方法について見ていきましょう。
1.他車に救援してもらう
バッテリー上がりを解消するひとつの方法として、救援車とブースターケーブルを使った方法があります。救援車とはバッテリーの電力をわけてくれる車のことで、N-VANと同じ12Vの電圧のバッテリーを搭載していることが条件です。
また、ブースターケーブルとは救援車とバッテリー上がりの車のバッテリー同士をつなぐ役割をしています。形状は、赤と黒のケーブルが1対となっており、それぞれの両端にバッテリーの端子をはさむためのクリップがついているのが特徴です。
このように、ほかのバッテリーから電力をわけてもらい、エンジンを始動させることをジャンプスタートといいます。救援車とブースターケーブルをつなぐジャンプスタートは、手順をしっかり理解して正しくおこなえば自分で作業することができるのです。他車による救援方法は、次のようになります。
他車に救援してもらうための手順
- 救援車をバッテリー上がりのN-VANに近づける。
- 救援車のエンジンスイッチをOFFにする。
- N-VANのエンジンスイッチもOFFになっているかを確認する。室内灯やオーディオなどの電装品もすべてOFFにする。
- ボンネットを開け、N-VANのバッテリーのプラス端子に赤のブースターケーブルのクリップをはさむ。
- 次に赤のブースターケーブルの片側を、救援車のバッテリーのプラス端子にはさむ。
- 黒のブースターケーブルのクリップを救援車のバッテリーのマイナス端子にはさむ。
- 黒のブースターケーブルの片側を、N-VANのスタッドボルト(※)にはさむ。
※スタッドボルト:ネジの頭部がない、ネジ部だけでつくられたボルト。 - 救援車のエンジンをONにして、アクセルを踏みエンジンの回転数を高める。
- 5分ほどしたらバッテリー上がりのN-VANのエンジンをONにする。
- エンジンがかかったら、ブースターケーブルを取り付けた順とは反対の順番で外していく。
このように正しい手順でジャンプスタートをおこなえば、バッテリー上がりを安全に解消できるでしょう。ただし、ブースターケーブルをつなぐ場所を間違えたり、順番を間違えたりすれば火花が散って火災が発生してしまうおそれがあります。
また、助けてくれた救援車まで故障して動かなくなってしまうこともあるので、慎重に作業しましょう。エンジンがかかった後も、まだバッテリー内の電力は不十分な状態です。
エンジンが動いている状態であれば、発電機によって電気がつくられバッテリーに電力を供給してくれます。効率的に充電をおこなうためにもエンジンは切らず、30~60分ほど車を走らせるようにしましょう。
2.ジャンプスターターを使う
自分でできるバッテリー上がりの解消法として、ジャンプスターターを使った方法があります。ジャンプスターターとは、救援車と同じ役割を持っているものでバッテリー上がりの車に電力をわけてくれる機器のことです。
すでに2本のケーブルが付属されているため、ジャンプスターターさえあればバッテリー上がりを解消することができるでしょう。そのため、なかなか救援車が見つからない場合などに重宝します。
ジャンプスターターを使う際も、N-VANのバッテリーに対応したものを用意しましょう。ジャンプスターターによるバッテリー上がり解消法は、以下の通りです。
ジャンプスターターの使い方
- バッテリー上がりをしたN-VANのエンジンがOFFになっているか確認する。電装品などのスイッチもすべてOFFにする。
- ボンネットを開け、ジャンプスターターの赤のケーブルをN-VANのバッテリーのプラス端子につなぐ。
- 次に黒のケーブルを、N-VANのバッテリーのマイナス端子につなぐ。
- ジャンプスターターの電源をONにする。
- 5分ほどしたら、N-VANのエンジンをかけてみる。
- 無事エンジンがかかったら、黒、赤の順番でケーブルを外す。
ジャンプスターターを使えば、より簡単にバッテリー上がりを解決することができます。しかし、他車による救援の際と同様につなぎ方や順番を間違えると、発火や故障などのさらなるトラブルを引き起こすことが考えられるでしょう。事故が起きないように正しい手順でおこなうようにしてください。
また、同様に、バッテリーの充電をおこなうためにも30~60分ほど車を走らせることをおすすめします。
3.ロードサービスに依頼する
ここまで自分でバッテリー上がりを解消する方法について紹介してきましたが、作業に慣れていない方は自分でおこなうことに不安を感じる方もいるでしょう。そんなときは、JAFや保険会社のロードサービスを利用するのがおすすめです。ロードサービスを依頼すれば、現地にプロが駆け付け、修理してくれます。
その代表的なものがJAFと呼ばれる協会です。JAFとは、入会金や年会費を支払うことで車のあらゆるトラブルを無料で解決してくれます。会員でなくとも利用はできますが、1回の修理につき、10,000円以上の費用がかかってくるでしょう。
バッテリー上がりなどのトラブルに遭ったときに自分で対応できる自信がない方は、加入を考えてみてもよいかもしれません。また、任意の自動車保険に加入されている方は、ロードサービスがついていることがあります。保険会社のロードサービスも、JAFと同様に無料で車のトラブルを解消してくれるのです。
さらに、車を動かせない場合の宿泊費やほかの交通手段を利用する交通費なども補償してくれる場合もあります。ただし、無料で修理してくれる回数に制限がある場合もあるので、再度契約内容を確認しておきましょう。
このように、各種ロードサービスを利用すれば、安全にN-VANのバッテリー上がりを解消できます。しかし、トラブルが多い日は現地への到着に時間がかかってしまうこともあるので、早めの依頼がおすすめです。
4.エンジン始動サービス業者に依頼する
プロにバッテリー上がりを解消してもらうもうひとつの方法として、エンジン始動サービス業者に依頼する方法があります。エンジン始動サービス業者は、現地に駆け付けジャンプスタートをおこなってくれる業者です。ロードサービスと違い、費用はかかりますが作業にも慣れているため、すばやくジャンプスタートをおこなってくれるでしょう。
弊社では、全国各地のエンジン始動サービス業者が加盟しています。そのため、ご依頼頂ければ自宅や会社、旅行先など場所を問わず、最短5分で駆け付けることができるのです。早くバッテリー上がりを解消したい方は、ぜひご連絡ください。
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バッテリーが上がりの原因を知って予防しよう!
N-VANがバッテリー上がりを起こし解消した後も、なぜバッテリー上がりが起きてしまったかの原因を知ることは大切といえるでしょう。なぜなら、バッテリー上がりの原因を知ることで今後の予防につなげていくことができるからです。この章では、バッテリー上がりの原因について見ていきましょう。
ライトや室内灯の消し忘れ
バッテリー上がりの原因としてよく報告されるのが、ライトの消し忘れです。車を長時間離れる際、うっかりヘッドライトやハザードランプなどを消し忘れてしまうことがあります。また、半ドア状態に気付かずに車を離れてしまうと、室内灯がついたままになってしまうでしょう。
車はエンジンがかかっている状態で発電がおこなわれ、バッテリーに充電がされる仕組みになっています。そのため、エンジンを切った状態でライトなどの電装品を使用すれば、発電がおこなわれない状態で、バッテリーの電気が使われてしまうということなのです。
つまり、バッテリーの電力は減る一方となり、それが長時間となればバッテリーの電力がなくなってしまいバッテリー上がりを起こしてしまいます。このようなライトの消し忘れを防ぐためにも、車を離れる際はライトがついていないか確認する習慣をつけるのがおすすめです。うっかりミスが起こらないように、普段から気をつけるようにしましょう。
バッテリー液の補充忘れ
バッテリー液の補充をし忘れた状態で車を使い続けると、バッテリー上がりを起こしやすくなります。バッテリー液が少なくなると、バッテリーへのダメージが大きくなり、急激に劣化してしまうのです。
劣化したバッテリーは十分に電力を貯めることができず、エアコンや電装品などを一気に使用すれば電力が足りなくなり、バッテリー上がりを起こしてしまうでしょう。さらにバッテリー液が少ない状態で使い続けると、火花が出て発火や爆発などのおそろしい事故にもつながりかねません。
このようなバッテリー液の不足を防ぐには、定期的な点検が大切です。月に1回、バッテリーの残量を確認して、下限の目盛りに近づいているようであればバッテリー液を補充しましょう。
エアコンの長時間使用
夏の暑い時期や冬の寒い時期は、エアコンを長時間使用することが多くなります。このようなエアコンの長時間使用も、バッテリー上がりの原因になるのです。エンジンをかけている状態であれば、常に発電がおこなわれているため問題はありません。
しかし、エンジンを切った状態でエアコンを長時間使用すればバッテリーは電力を消費するだけになり、バッテリー上がりを起こしやすくなります。
お盆やお正月など長時間運転する際は、サービスエリアなどで休憩される方や仮眠される方も多いでしょう。エンジン停止時のエアコンの長時間使用は、バッテリー上がりの原因になるため、注意が必要です。車の停車時にエアコンを使用する際は、使用時間や風力調整に注意しながら使うようにしてください。
バッテリーの寿命も原因のひとつ!
バッテリー上がりはご自身の不注意や電装品の使い過ぎだけではなく、バッテリーの寿命でも起こります。バッテリーの寿命は2~3年とされており、寿命を過ぎると急速に劣化が進んでしまうのです。
バッテリーが劣化すれば発電された電力を少量しか蓄えることができないため、消費電力に追い付かず、バッテリー上がりを起こしてしまいます。しかも一時的にジャンプスタートや充電をおこなってバッテリー上がりを解消したとしても、またすぐにバッテリー上がりを起こしてしまうでしょう。
寿命を迎えたバッテリーは交換してあげることで、バッテリー上がりを防ぐことができます。バッテリーの寿命を見逃さないためにも普段から点検を心がけ、バッテリーの寿命がいつごろか把握しておきましょう。また、2~3年のタイミングでやってくる車検で交換しておくと安心です。
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バッテリーを交換して快適に走ろう!
バッテリーの寿命が近づいたときは、新しいものに交換しておくことが安全なカーライフにもつながります。バッテリー交換は手順さえわかれば自分でおこなうこともできますが、間違った方法で交換すると非常に危険です。バッテリー交換する際もジャンプスタートと同様に、正しい手順でおこないましょう。
バッテリーの選び方
N-VANのバッテリーを交換する前に、適切なバッテリーを選んで購入するのも大切です。バッテリーは、サイズ、性能、プラス端子の位置などが、ものによって異なります。適切なバッテリーを選ばなければ、バッテリーが上手く収まらないなどといったトラブルも発生してしまうでしょう。また、無理やり取り付ければ故障などの原因にもなりかねません。
的確なバッテリーを選ぶには、現在N-VANについているバッテリーの形式を確認してみましょう。バッテリーの形式は、バッテリーの上部に記載されています。同じ形式のものを購入すれば、問題なく取り付けることができるでしょう。
より性能が高いものを求める方は性能ランクの表記が異なってくるため、カー用品店などのスタッフに相談しながら購入してみてください。
交換の前にメモリーバックアップをしよう!
バッテリーを交換する際には、メモリーバックアップを使用するのがおすすめです。メモリーバックアップをしないままバッテリー交換をおこなうと、既存のバッテリーを外した瞬間、カーナビなどのメモリーが初期化されてしまいます。
今まで設定した目的地や自宅などのメモリーも消えてしまうため、交換後に再び設定し直さなくてはなりません。ときに商用車として使うことの多いN-VANであれば、カーナビのメモリーは削除されてしまうのは致命的でしょう。
このような現象を防ぐことができるのが、メモリーバックアップです。交換の際にメモリーバックアップをつないでおくことで、カーナビなどの履歴を消すことなくバッテリー交換をおこなうことができます。交換後の再設定の手間も省けるので、ぜひ使ってみてください。メモリーバックアップの使い方は、以下の通りです。
メモリーバックアップの使い方
- N-VANのエンジン、電装品のスイッチもすべてOFFにする。
- バッテリーのターミナルカバーを外す。
- バッテリーのプラス端子につながる金具部分に、メモリーバックアップの赤のクリップをはさむ。
- メモリーバックアップの黒のクリップを、マイナス端子とつながる金具部分にはさむ。
- バッテリーを交換する。
- メモリーバックアップを、黒、赤の順番で取り外す。
このようにメモリーバックアップを上手く使用すれば、カーナビなどのメモリーを消すことなく、バッテリー交換をおこなうことができます。ただし、バッテリーを交換している最中にメモリーバックアップのクリップが外れてしまうと、データが削除されてしまうので慎重に交換するようにしましょう。
バッテリーの交換方法
バッテリーの交換は自分でおこなうことが可能です。しかし、バッテリーからは可燃性のガスが発生したり、交換中にバッテリー液がこぼれたりすることもあるため、危険な作業になることもあるでしょう。
自分で交換する際は換気をしっかりおこない、ゴム手袋や保護メガネで肌を保護してからおこなうようにしてください。バッテリーの交換手順は、以下の通りです。
バッテリーの交換方法
- N-VANのエンジン、電装品をOFFにする。
- ボンネットを開け、ターミナルカバーを外してメモリーバックアップをつける。
- バッテリーのマイナス端子につながるケーブルをスパナなどの工具で外す。
- 次にバッテリーのプラス端子につながるケーブルも外す。
- バッテリーの固定金具を全部外す。
- 既存のバッテリーを取り出し、新しいものに交換する。
- 新しいバッテリーに固定金具を取り付ける。
- バッテリーのプラス端子に、ケーブルをつなげる。
- バッテリーのマイナス端子に、ケーブルをつなげる。
- メモリーバックアップを外す。
- ターミナルカバーを取り付ける。
- エンジンが正常にかかるかどうか確認する。
自分でバッテリー交換をおこなう自信がない方は、無理に自分ではおこなわずディーラーなどに依頼して交換してもらうことをおすすめします。