サンバートラックでバッテリー上がりが起こったら、まずはエンジンがかかる状態にして、バッテリーを充電することが大切です。
車は、バッテリーの電力を使ってスターターという部品を動かしてエンジンを始動させています。バッテリー上がりとは、エンジンを始動させるための電力がバッテリーに残っていない状態をいうのです。
本コラムでは、バッテリー上がりが起こってしまったときの対処法と充電方法、トラブルを起こさないための予防法をご紹介します。下記の内容を参考にしっかりと対策をおこなって、サンバートラックを安全に使い続けましょう。
【サンバートラックのバッテリー上がり】対処法3つ
サンバートラックがバッテリー上がりを起こした際にみられる症状はおもに以下の4つです。まずは、当てはまるものがあるかどうか確認してみましょう。
- スターターが回らない
- スターターの回転が弱く、なかなかエンジンがかからない
- ヘッドランプが暗い
- ホーンの音が小さいもしくは鳴らない
これらの症状がある場合は、バッテリーが上がっていると考えてよい状態です。これからご紹介する対処法を実践してみましょう。
まずはサンバートラックのバッテリー位置をチェック
サンバートラックのバッテリーは、荷台の下についています。表面にはカバーがついていて、そのままでは作業できません。両サイドについているクリップを外して、カバーを取り外しましょう。
カバーを外すときは、まずマイナスドライバーなどで中央を浮かせて、それから全体を抜くようにして外します。逆に取り付けるときはクリップを差し込んで中央を最後に押し込んで完了です。作業が終わったらカバーも戻さなくてはならないので、戻し方まで覚えておきましょう。
ただし、2012年4月発売のダンプ仕様車のみカバーの外し方が異なります。車両の後ろ側のクリップを外すと前側のひっかけを外すことができるので、それから前側を外してカバーを取り外しましょう。
バッテリーの準備が整ったら作業をはじめます。以下の3つのうち自分に合う方法でバッテリー上がりを解消しましょう。
対処法1.ジャンプスターターを使用する
ジャンプスターターを持っている場合は、それで電力を供給すればエンジンをかけることができます。ジャンプスターターには12V対応のものと24V対応のものがありますが、サンバートラックは12Vのバッテリーです。12V対応のジャンプスターターを用意しましょう。
手順は簡単です。まずバッテリーのプラス端子に付属の赤いケーブルをつなぎ、次にマイナス端子に黒いケーブルをつなぎます。あとはジャンプスターターの電源を入れて待つだけです。
5分ほど経ったらサンバートラックのエンジンをかけてみましょう。問題なくエンジンが始動したら、つけたときと逆の順番でケーブルを外します。
ただし、そのままではバッテリーの電力は不十分なので、そのまま30分以上走行して充電をおこないましょう。
対処法2.救援車を呼ぶ
別の車の力を借りるという方法もあります。ブースターケーブルを使って、サンバートラックと同じ12Vのバッテリーを積んでいるガソリン車の電力をわけてもらうのです。
ブースターケーブルとは、バッテリー上がりを起こした車に正常に機能する車(救援車)をつないで、電力の供給をおこなうために使うものです。
まずは2台の車のバッテリー同士を近づけて駐車し、救援車のエンジンを切りましょう。それからケーブルの接続をおこないます。
ケーブルの接続順は以下の通りです。順番を間違えるとショートするおそれがあるので、必ず手順通りに接続しましょう。
- サンバートラックのプラス端子に赤いケーブルをつなぎます
- 赤いケーブルの反対側を救援車のプラス端子につなぎます
- 救援車のマイナス端子に黒いケーブルをつなぎます
- 黒いケーブルの反対側をサンバートラックのバッテリーから少し離れた金属部分につなぎます
ケーブルがつなげたら救援車のエンジンをつけて少し待ちます。5分ほど経ったら今度はサンバートラックのエンジンをかけてみましょう。問題なくエンジンが始動したら、そのままケーブルをつけたときと逆の順番で外します。
ただし、ジャンプスターター使用時と同様、そのままではバッテリーの電力は不十分です。そのまま30分以上走行して充電をおこないましょう。
対処法3.ロードサービスを呼ぶ
ジャンプスターターやブースターケーブルを持っていない場合は、ロードサービスを呼びましょう。ロードサービスは保険についていることもありますし、JAFなどに自分で入会することもできます。ただし、保険についているロードサービスは年間のサービス利用回数に制限がある場合が多いので覚えておきましょう。
また、トラブルがなくても保険料や年会費などの費用が必要になるので、めったに使わないという人は加入していない可能性もあります。
ロードサービスが使えないという場合は、一度弊社にご相談ください。弊社では、全国の加盟店よりバッテリー上がりに対応できる業者をご紹介いたします。利用回数や制限について考える必要がないので、いつでも誰でもお気軽にご利用いただけるでしょう。
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バッテリーの復活後は充電をしよう
前章ではバッテリー上がりを解消し、エンジンを始動させる方法についてご紹介しましたが、それだけではバッテリー残量は不十分です。そこからさらに充電をおこない、安定した状態に回復させましょう。
バッテリーを減らさない日々の習慣も忘れずに
バッテリーの充電方法は3つあります。それぞれどのようなことをおこなうのかご紹介しましょう。
- 充電方法1.バッテリー充電器を使う
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ジャンプスターターのような緊急時にエンジンを動かすためのものとは別に、時間をかけてバッテリーの電力を復活させる充電器があります。コンセントの近くに車を停めて、充電をおこないましょう。
まずは、ジャンプスターターと同じようにプラス端子に赤のケーブル、マイナス端子に黒のケーブルをつなぎます。次に、充電器をコンセントにつないで電源を入れましょう。そのまま充電量が90%を超えるまで約10時間放置しておけば完了です。
必要以上に充電をおこなうとバッテリーの故障原因になるので、過充電を防ぐ機能やタイマー機能がついた充電器を使うことをおすすめします。
- 充電方法2.車を走行させる
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車がずっと走り続けられるのは、車内にオルタネーターという発電機の役割を果たしている機器が搭載されているからです。
オルタネーターは車のエンジンを始動させると稼働するのですが、アイドリング程度では力不足なので、ある程度モーターの回転数を上げる必要があります。そのため、週に一度50kmほどのスピードで30分以上走行するとよいでしょう。
- 充電方法3.ディーラーや整備業者へ依頼
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自分であれこれするのが面倒という方は、業者に依頼する方法もあります。ディーラーや整備業者であれば、充電だけでなくほかにも異常がないか点検してもらうことができるでしょう。
バッテリーを減らさない日々の習慣も忘れずに
バッテリー上がりの対処法や充電方法を知ることも大切ですが、トラブルが起こらないよう予防することも大切です。
バッテリー上がりは電力の使い過ぎで起こるトラブルなので、日ごろから下記のようなバッテリーの消費を抑える習慣をつけましょう。
- エンジンを止めてライトやオーディオを使い過ぎない
- 不要な電飾品の使用は控える
- パワーウィンドウの開閉はなるべく走行中におこなう
- 車から離れるときはエンジンスイッチをLOCKの状態にしてからキーを抜く
予防をおこなっていたとしても、トラブルが発生する可能性はあります。バッテリー上がりが起こってしまったら、すぐに弊社にご相談ください。迅速な対応を心がけていますので、ご相談をいただいてから最短5分で業者が現場に駆けつけます。
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サンバートラックのバッテリー交換!手順と注意点
正しい対処をおこなっても、バッテリー自体が弱っていたり寿命を迎えていたりすると、バッテリー上がりが再発するおそれがあります。その場合はバッテリーを新しいものに交換する必要があるので、その方法も覚えておきましょう。
バッテリー交換の手順
バッテリーの交換には、新しいバッテリーのほかにバッテリーを取り外すためのスパナが必要です。そして、安全のためにゴム手袋と保護メガネを着用して作業をすることをおすすめします。
また、新しいバッテリーを購入する際は、バッテリーの形式をよく確認しましょう。形式の異なるバッテリーは設置できないか、故障の原因になります。古いバッテリーの上部に記載されている数字やアルファベットを見て、同じ形式のものを購入しましょう。
交換の手順は難しくありません。まずバッテリーを固定している金具を外しましょう。ホルダーをゆるめて手前に倒すと外れます。
あとは端子をゆるめてバッテリーを取り外すだけです。端子は、マイナス端子、プラス端子の順に外します。
同じ場所に新しいバッテリーを取り付けるのですが、使用状況によっては台座がサビていることがあるので、そのときは先にサビている部分の塗装をおこないましょう。
台座がきれいになったら新しいバッテリーを取り付けます。プラス端子を先に接続し、次にマイナス端子を接続しましょう。最後にバッテリーを固定する金具を取り付ければ完了です。
バッテリー交換の注意点
バッテリーは、車を動かすための大切なものです。形式の異なるものはもちろん、メーカー指定のもの以外のバッテリーを使っても、火災などのトラブルに発展するおそれがあります。交換するものを選ぶ際には、適応するものかどうかよく確認するようにしましょう。
そして、適したバッテリーに交換することができた場合にも、注意すべきことがあります。バッテリーには時計やナビなどのデータが入っているのですが、交換するとそれらはリセットされてしまうのです。データを残しておきたい場合は、あらかじめメモリーにバックアップをとっておきましょう。
また、自分でバッテリー交換をおこなった場合は、古いバッテリーの処分も自分でおこなわなければなりません。ゴミとして捨てることはできませんし、わずかでも電気は残っているので、安全に処理しなくてはなりません。バッテリーを購入した販売店に持っていって処分してもらいましょう。
ただし、バッテリーを扱うのが不安な方や、古いバッテリーの処分に困るという方は、無理に自分でおこなう必要はありません。ディーラーや整備業者に交換を依頼しましょう。
新品のバッテリーに交換しても、前章でご紹介したような対策を怠れば、再びバッテリー上がりが起こるかもしれません。日ごろの対策はしっかりとおこない、万が一バッテリー上がりが起こってしまった場合は弊社にご連絡ください。
弊社では、24時間365日ご相談を受け付けているので、早朝・深夜に発生したバッテリー上がりでも対処できる業者をご紹介いたします。焦って間違った対処をおこなう前に、まずは一度お電話ください。