アリオンのバッテリーが上がったときは、充電して復旧させる方法とバッテリーを交換する方法があります。どちらの方法で対処するかは、状況に応じて選択するとよいでしょう。もしアリオンにバッテリー上がりがよく起こるのであれば、そのつど充電するより思い切って交換したほうが、バッテリー上がりを心配しなくてすむため安心できます。
このコラムを読むことで、アリオンの突然のバッテリー上がりにも適切に対処することができるようになります。さらにバッテリー上がりの予防にも役立ちます。ぜひ参考にして実践してみてください。
初めてのバッテリー上がりでパニック!この方法で対処する!
JAFの2018年度の統計によると、バッテリー上がりが出動件数の第一位となっています。この結果から、バッテリー上がりは車を運転する人がいちばん経験しやすいトラブルといえるでしょう。
初めてバッテリー上がりを起こしたときは、パニックになってしまうかもしれませんが、そのときは落ち着いて対処しましょう。緊急時にすぐに使えるおもな方法としては、救援車を呼ぶか、プロに依頼するかのふたつの手段があります。ここでは、それぞれの手順を確認していきましょう。
1.救援車を呼ぶ
救援車を呼ぶ方法の場合、ブースターケーブル(以下ケーブルと省略します)を使用して、エンジン始動に必要な電気をバッテリー上がりを起こしたアリオンに供給します。救援車とは、バッテリーが上がったアリオンとケーブルでつなげて電気を供給する車のことです。
アリオンと同じ電圧の車に救援してもらいましょう。ケーブルに破損などがないかを確認したら、救援車を呼びます。
そして、救援車とアリオンをケーブルが届く位置まで近づけてください。近づけたら、救援車のエンジンを止め、電装品のスイッチも消してからケーブルを救援車のバッテリーとアリオンのバッテリーにつなぎます。そのつなぐ手順は次のようになります。
- アリオンのバッテリーのプラス端子に赤色のケーブルをつなぎ、続いて救援車のバッテリーのプラス端子にも赤色のケーブルをつなぐ。
- 救援車のバッテリーのマイナス端子に黒色のケーブルをつなぎ、最後にアリオンのエンジンルーム内にある金属部分に黒色のケーブルをつなぐ
手順の2ではエンジンルーム内に金属部分がなければ、ケーブルをマイナス端子につないでも問題ありません。金属部分につなぐのをおすすめする理由は、マイナス端子よりもバッテリーから遠い位置にあるので、火花がでてもバッテリーから漏れる水素ガスに引火しにくいからです。
ケーブルをつないだ後にすること
ケーブルをつないだら、救援車のエンジンをかけてください。そしてアクセルを踏み込み、エンジンの回転数を2,000回転前後でキープしましょう。
車はエンジンが回転することによって発電し、発電量はエンジンの回転数をあげると大きくなります。2,000回転をキープすることでエンジンの始動に十分な電気が供給され、アリオンのエンジンがかかりやすくなるのです。
アクセルを踏んでから5分ほど経過したところで、アリオンのエンジンをかけます。エンジンがかかったら、ケーブルをつないだときとは反対の順番で外してください。そして、30分ほどアリオンを時速50kmほどの速度で走行させましょう。走行させることで、バッテリー内に電気をたくさん充電することができるからです。
バッテリー上がりがひんぱんに起こる場合は、バッテリー交換がおススメです。バッテリー交換はプロにお願いしたいという方は、この方法でエンジンを始動し、お店まで車を走らせることができます。具体的な依頼先は【アリオンのバッテリーを交換する!DIY手順・困ったときの依頼先】を参照してください。
2.急速充電器を使う
上記の方法とは別に、急速充電器で電気をバッテリーが上がったアリオンに供給して、エンジンを始動させることができます。急速充電器を使う手順は、まず十分に充電されている急速充電器のケーブルをバッテリーにつなぎます。プラスには赤色のケーブルを、マイナスには黒色のケーブルをつないでください。
そして、ケーブルのソケットを充電器本体につなぎ、20~30分充電してください。充電が終わったらエンジンをかけましょう。そしてケーブルを充電器から外し、続いてケーブルをバッテリーから外します。最後に救援車を呼ぶ方法と同じように、車を走行させバッテリーに充電します。
3.プロに依頼する
上記の方法を自分でおこなう自信がない方や救援車を呼べない方は、プロに依頼するとよいでしょう。おもにJAFや自動車保険のロードサービス、バッテリー上がり対応業者があります。
ただし自動車保険に加入しないと、自動車保険のロードサービスをうけることはできません。そしてJAFの場合、加入者には基本的に無料で対応してもらえますが、非加入者が依頼すると費用が約13,000円とやや高額になります。
そのため、これらに加入していない方は、バッテリー上がり対応業者に依頼することをオススメします。バッテリー上がり対応業者に依頼すると、バッテリー上がりは10,000円前後で対応してくれるからです。
バッテリー対応業者は弊社にもたくさん加盟しておりますので、バッテリー上がりでお困りのときは弊社にお電話ください。お近くのバッテリー上がり対応業者をご紹介することができます。迅速に対応いたしますので、ぜひ、一度ご依頼ください。
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アリオンのバッテリーを交換する!DIY手順・困ったときの依頼先
アリオンがすぐバッテリー上がりを起こすので、「そろそろバッテリーを交換したい」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。バッテリー交換は自分でもできます。DIYなら出費はバッテリー代のみですし、業者に依頼する手間もかかりません。
ただし、DIYのバッテリー交換は思わぬ事故などのリスクもあります。そのため、DIYはリスクがあることを理解したうえでおこないましょう。交換がうまくいかなかい方、最初からプロに任せたい方は、ここで依頼先と費用相場をご覧ください。
まずは車検証でアリオンの年式・型式をチェック
DIYでバッテリー交換をおこなう方は、まずアリオンに適合する型番のバッテリーを購入しましょう。アリオンに適合するバッテリーの型番は、車検証で確認することができます。バッテリーはインターネット通販や車用品の専門店で購入します。
適合するバッテリーが分からない場合は、専門店などで問い合わせてみるとよいでしょう。
自分でバッテリーを交換する手順・注意点
アリオンに適合するバッテリーを用意できたら、古いバッテリーを外します。古いバッテリーはマイナス端子・プラス端子の順にケーブルを外し、最後にバッテリーの取付金具を外します。古いバッテリーを外したら新しいバッテリーを取付金具で固定し、ケーブルをプラス端子・マイナス端子の順につなぎます。
交換するときの注意点ですが、ケーブルを外す順番と取り付ける順番を間違えないようにしてください。間違えると電源系統などがトラブルを起こすおそれがあるからです。そのため、自分でバッテリーを交換することを避けたい方は、以下のディーラー、または車用品専門店に依頼するとよいでしょう。
依頼先1.ディーラー・料金目安
ディーラーに依頼すると、工賃が2,000円くらいかかります。そしてバッテリーは純正品を使うのが一般的なため本体価格が約20,000円前後かかり、合計で少なくとも22,000円ほどとなります。
少々料金はかかりますが、バッテリー以外の不具合についても対応してもらえますので、安心して依頼することができるというメリットがあります。
依頼先2.車用品専門店・料金目安
車用品専門店に依頼すると、店にあるバッテリーのなかから選ぶことができます。費用をおさえたい、寿命が長いものがよいなど自分のニーズにあったものを選ぶことができるというメリットがあります。
工賃は540円~1,000円ほどですので、ディーラーよりも安く対応してもらえます。そのため、費用をおさえたいという方は車用品専門店に依頼するとよいでしょう。
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自分でもできる!バッテリー液点検の手順・注意点
バッテリーを交換したからといって、絶対にバッテリー上がりが起こらないという訳ではありません。日にちが経てば再びバッテリーは劣化するので、バッテリー上がりが起こる可能性は十分に考えられます。
だからこそ、日ごろからバッテリーの点検を怠らないようにしましょう。バッテリーの点検というといっけん難しそうですが、バッテリー液の点検であれば車に詳しくない方でも比較的簡単におこなえます。ここでバッテリー液の点検の手順や注意点を確認して、ぜひ実践してみてください。
バッテリー液点検の注意点
バッテリー液には、濃度が低くなった硫酸が使われています。そのことを踏まえたうえで、バッテリー液を点検するときは以下の点に注意してください。
- バッテリー液に水道水をいれない
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水道水には不純物が含まれているので、蒸留水であるバッテリー液に混ざるとバッテリーの劣化を早めるおそれがあります。そのため、補充するバッテリー液はカー用品店などで購入したものを使うようにしてください。
- 補充するときは、ゴム手袋と保護メガネを着用する
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バッテリー液には硫酸が使われており、皮膚に付着するとヤケドなど、ケガの原因となります。さらに目に入ると失明するおそれがあります。したがって、バッテリー液を補充するときは、必ずゴム手袋と保護メガネを身につけておこないましょう。
バッテリー液の残量を確認する方法
バッテリー液の残量を確認するときは、バッテリーに表示されているUPPERとLOWERの横の線を目安にします。UPPERはバッテリー液の上限、LOWERはバッテリー液の下限です。
バッテリー液の液面がこのふたつの線の範囲内であれば、問題ありません。しかし、液面がLOWERを下回っていたらバッテリー液が不足していますので、補充してあげましょう。
バッテリー液の補充手順
バッテリー液の残量を確認して不足しているときは、バッテリー液を補充します。補充するときは、次の手順でおこないます。
エンジンがかかっているとエンジンルーム内が高温になっています。その状態でバッテリー液を補充するとヤケドするおそれがありので、エンジンが冷えてから補充するようにしましょう。
そのとき、プラス極とマイナス極の液面の高さがそろうように補充する。
液面の高さがそろっていないと、バッテリーがその機能を正常に発揮することができない場合があります。液面の高さを微調整するときは、スポイトなどを使って補充するとよいでしょう。
バッテリー液をこまめに点検していたとしても、突然バッテリーが上がることがあります。そんなときは、弊社にご連絡ください。弊社には、突然のバッテリー上がりにも対応できる業者が多数加盟しております。バッテリーが上がったら、パニックにならずに落ち着いて弊社にお電話ください。