MT車でバッテリー上がりが起きた際は、「押しがけ」「ジャンプスタート」「ジャンプスターターを使用」「プロへの依頼」の4つの方法で対処します。それぞれメリット・デメリットがあるので、自分に最もあった方法で対処しましょう。この記事では、MT車のバッテリー上がりの直し方や、バッテリーが上がる原因と対策をご説明します。バッテリー上がりが起きた方、防止したい方はぜひ参考にしてみてください。
バッテリー上がりの対処法4つ
MT車でバッテリー上がりが起きた際の対処法について詳しくご説明します。自分にあった方法を見つけるためにも、参考にしてみてください。
対処法1:押しがけ
押しがけとは、車を押してエンジンを始動させる方法です。車はタイヤが回転する力をエンジンに伝えて動いています。そのため、バッテリーが上がってエンジンがかからないときには、車を押してタイヤを回転させることで、その力をエンジンに伝えて始動させることができるのです。
押しがけのメリットは、道具を使わないことです。バッテリー上がりは突然起こることもあるので、道具が用意できないことも多いでしょう。そのようなときでも、押しがけによってエンジンを始動させることができるのです。
ただ、「インジェクションを搭載している車」や「AT車」は押がけでエンジンを始動させることができないという欠点もあります。インジェクションを搭載している車は、電磁ポンプというパーツが燃料を供給してエンジンを動かしますが、バッテリーが上がると電磁ポンプが動かなくなるのです。
また、AT車は押しがけをしてもエンジンにタイヤの回転を伝えられない仕組みとなっています。そのため、押しがけは「インジェクションが搭載されていないMT車」だとわかっている場合におこないましょう。
対処法2:ジャンプスタート
バッテリー上がりが起きたとき、「ジャンプスタート」で解決することもできます。ジャンプスタートとは、ほかの車の電力でバッテリーが上がった車のエンジンを動かす方法です。ジャンプスタートをおこなうには、ブースターケーブルと救援車が必要です。ブースターケーブルとは、ほかの車のバッテリーとつなげて電気をもらうための道具で、赤と黒のケーブルがあります。
また、救援車は、バッテリーが上がった車と同じ電圧のものからでないとエンジンを始動させることはできません。乗用車とトラック・バスなどの大型の車では電圧が異なるので、バッテリーが上がったのが乗用車の場合は、乗用車を救援車としましょう。
また、ハイブリット車も救援車として用いることができません。ハイブリット車を使ってエンジンを始動させようとすると、電流が大量に流れてしまいハイブリット車が故障してしまうようです。電気をもらう際は、救援車がハイブリット車ではないことも確認しましょう。
対処法3:ジャンプスターターを使用
バッテリー上がりを解消するには、ジャンプスターターを使用する方法もあります。ジャンプスターターには、モバイルバッテリーとしての機能もある本体のほかに、赤と黒のケーブルがついています。ジャンプスターターを使えば、ひとりでもエンジンを始動させることが可能です。
対処法4:プロにお任せする
「自分での対処が難しそう」と思った方は、バッテリー上がりに対応するプロに依頼するのがよいでしょう。ロードサービスの会員であったり、加入している自動車保険にロードサービスの機能がついていたりする方は、無料で作業をおこなってもらうことが可能です。これ以外の方は、ジャンプスタートをおこなってくれる業者への依頼も視野に入れておくとよいでしょう。
最も早く受けられるサービスを利用するのがおすすめです。カーバッテリー110番では、全国に多数の加盟店があります。また、24時間365日電話受付しているので、深夜や早朝に突然バッテリーが上がった際もすぐに相談することができます。バッテリー上がりにお困りの際は、ぜひ弊社までご連絡ください。
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バッテリー上がりしたMT車を復帰させよう
ここからは「押しがけ」「ジャンプスタート」でのエンジンの始動の仕方についてご説明します。バッテリーが上がったときには慌ててしまうかもしれませんが、バッテリー上がりを解消するためにも、以下の手順を試してみてください。
押しがけをする方法
押しがけをおこなうときは、エンジンキーをオンにして、パーキングブレーキを解除します。そして、ギアを2速に入れた状態で、クラッチペダルを踏んだまま、ほかの人に車を押してもらいましょう。
速度が10km/hくらいになったらクラッチペダルを離し、アクセルを踏みます。そして、エンジンが回転するようになったら車を止めて、アイドリングで充電させたら完了です。なお、2速でエンジンがかかりにくいときは、3速に入れるとかかりやすくなる可能性がありますので、試してみてください。
ジャンプスタートをする方法
ジャンプスタートをおこなう方法を見ていきましょう。まず、両方の車のボンネットを開けて、救援車のエンジンを止めます。そして、ケーブルを端子につなげます。ケーブルは、まずバッテリーが上がった車のプラス端子に赤、次に救援車のプラス端子に赤、その次に救援車のマイナス端子に黒、最後にバッテリーが上がった車のエンジンの金属部分に黒の順につなげましょう。
このとき、ケーブルのつなぎ方を間違えるとショートして周りのものに引火し、火災が起こるおそれがあるので、必ず順番は守ってください。ケーブルを端子につなげたら、救援車のエンジンをかけましょう。MT車はギアを「ニュートラル」、AT車は「パーキング」に入れ、サイドブレーキはかけた状態にしておきましょう。
そしてバッテリーの電気を送るために1分間待った後、救援車のアクセルを踏みながらバッテリーが上がった車のエンジンをかけます。バッテリーが上がった車のエンジンが始動したら、救援車のエンジンを止めてからケーブルを外してください。ケーブルを外すときは、取り付けたときと逆の順番です。
そして、エンジンが始動した状態で、30分から1時間程度車を走らせましょう。エンジンが始動しても充電されているわけではないので、すぐにエンジンを切ってしまうと再びバッテリーが上がるおそれがあるからです。また、ジャンプスターターを持っている方は、救援車の代わりにジャンプスターター本体にケーブルを接続します。
バッテリーが上がった車のプラス端子に赤、マイナス端子に黒の順で取り付けた後、ジャンプスターター本体にケーブルをつなげましょう。そして、ジャンプスターターの電源をつけてから、エンジンをかけます。エンジンがかかったら黒、赤の順にケーブルを取り外して作業完了です。ジャンプスターターでエンジンを始動させた場合も、バッテリーを十分に充電するために30分~1時間以上走らせましょう。
自分での対処には危険もある
「押しがけ」や「ジャンプスタート」でバッテリー上がりを解消する場合、危険な目にあうおそれがあります。押しがけするときは、パワーステリングを使うことができず、ブレーキブースターも効きません。
パワーステリングとはハンドルの回転を補助するための装置で、これによってハンドルを簡単に操作することが可能になります。また、ブレーキブースターとは、ブレーキの操作を補助するための装置で、ブレーキを踏む力を軽減させることができます。
すなわち、パワーステリングやブレーキスターターを使うことができないと、いつもよりハンドルの操作やブレーキに強い力が必要になります。そのため、うまく操作ができなかったりブレーキがかかりにくくなったりして、事故をおこしてしまうおそれもあるのです。また、ジャンプスタートは、つなぎ方を間違えるとショートすることもあります。
「自分でおこなって事故につながるのが不安」という方は、ロードサービスや業者などのプロに依頼するほうがよいでしょう。そうすることで、安全にバッテリー上がりを解決してもらうことができます。
弊社では、ご依頼いただきましたら最も近い加盟店を探し、派遣いたします。わからないことがある方は丁寧にご説明いたしますので、どんなささいなことでもお尋ねください。バッテリー上がりを迅速に解決するためにも、ぜひ弊社をご利用ください。
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バッテリー上がりが起こる原因と対策
バッテリー上がりは、いくつか原因があります。そこで、ここからはバッテリー上がりが起こる原因と対策をお伝えします。突然のバッテリー上がりを防ぐためにも、ぜひ参考にしてください。
バッテリー上がりが起こる原因
車のバッテリーが上がった際、「電力を使いすぎていること」や「車を長期間走らせていないこと」が考えられます。ルームランプやヘッドライト、エアコンなどの電装品は電気を消費します。そのため、これらを使いすぎると充電がなくなってバッテリーが上がるおそれがあるのです。
また、車は走らせることで発電し、バッテリーを充電します。そのため、車を長期間走らせないとバッテリーが上がる原因になるのです。「車を使わなければ、電力を使わないからバッテリーが上がらないのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、車に乗らなくても時計やナビ機能を正常に保つために電力は消費されるので、長期間車を使用しないとバッテリーが上がる場合があるのです。このほか、バッテリーが寿命を迎えていることも考えられます。バッテリーは2~5年で寿命を迎えるといわれているので、定期的に交換をおこなう必要があるのです。
バッテリー上がりをさせないために
バッテリー上がりをおこさないためには、「電力を使いすぎないこと」と「車を定期的に使用すること」が重要です。そうすることで、バッテリーの消費を抑えつつ、十分に充電をおこなうことが可能です。オーディオやエアコンなどの電装品や、室内灯やハザードランプなどのライトは必要以上に使わず、週に1回30分~1時間を目安に車を走らせるとよいでしょう。
また、定期的に点検をおこなってバッテリーが正常かを確認することも重要です。点検では、バッテリー液の量、電圧、交換時期をチェックしましょう。バッテリー液とは、バッテリーに入っている液体のことで、これが減るとバッテリーの性能が悪くなって破裂事故につながります。バッテリー液は、「UPPER LEVEL」と「LOWER LEVEL」という印の間にあれば適量です。
バッテリーの交換は最後にバッテリーを交換した日から3年経過したらおこなうのがおすすめです。最後に交換した日は、新車の場合は最初の車検の日、ディーラーが点検をおこなった場合は整備点検記録簿に記載されている日ですので、確かめてみてください。
電圧は、電圧計を使って確かめます。ガソリンスタンドで測ってもらうことが可能なので、電圧計を持っていない方は利用してみるとよいかもしれません。
バッテリー上がり以外のトラブルにも注意
エンジンがかからないとき、バッテリー上がり以外にもいくつか原因が考えられます。エンジンがかからない原因を判断するには、エンジン以外にセルモーターが回るか、室内灯や警告灯がつくかをチェックしてみてください。
ちなみに、セルモーターとは、エンジンをかけるためのモーターのことです。エンジンをかけるときに鍵をひねると「キュルキュルキュル」という音がしますよね。これがセルモーターの回りはじめた音です。
トラブル内容によっては、セルモーターが回る音が聞こえなくなります。そのため、セルモーターの音が聞こえるかどうかを確認することで、エンジンがかからない原因を絞ることが可能です。
セルモーターも室内灯・警告灯もつかないときは「バッテリー上がり」、セルモーターが回らず室内灯や警告灯がつくときには「セルモーターの故障」が考えられます。セルモーターが回って室内灯・警告灯がつくときには「ガス欠」や「燃料ポンプの故障」が原因かもしれません。
また、このほか十分にブレーキペダルやクラッチを踏めていない、キーが車内にないなどの人為的なミスのこともあります。人為的なミスが原因でない場合は修理が必要ですので、ディーラーか専門店に修理を依頼しましょう。
対策してもバッテリーが上がることはある
バッテリー上がりは対策をしても起こることがあります。バッテリー上がりが起きたら、慌てずに対処しましょう。また、バッテリー上がりを放置することはやめましょう。地面に面しているタイヤが変形してしまったり、ガソリンが変質して詰まってしまったりして、さらに修理が必要になります。
バッテリー上がりは「押しがけ」や「ジャンプスタート」によって自分で対処することもできますが、自分で対処できそうにないときは、ロードサービスを利用するか業者に依頼するのがおすすめです。そうすることで、車トラブル解決のプロが駆け付け、すぐに直してくれます。
カーバッテリー110番では、ご依頼いただきましたら、現場から最も近い加盟店のスタッフを派遣いたします。そして、料金に納得してお任せいただけるよう、見積り額を提示してから作業をおこないます。見積り後から追加料金はかかりませんので、ご安心ください。バッテリー上がりが起こった際は、まず弊社までご相談ください。