車のバッテリーが上がってしまう原因のひとつには、ドライブレコーダーがあります。ドライブレコーダーはバッテリーの電力で稼働するため、長時間録画していると電気を消費してしまうのです。そのため、ドライブレコーダーの不具合などで常時録画になっていると、バッテリー上がりにつながります。
ドライブレコーダーによるバッテリー上がりを防ぐなら、バッテリーが内蔵されたタイプを選ぶとよいでしょう。内蔵バッテリーなら、ドライブレコーダー専用の電力になるので、車からバッテリーの電気を供給する必要がありません。
また、モバイルバッテリーやジャンプスターターといった充電器は、車のバッテリーに使用できるので常備しておくと強い味方になるでしょう。
そこで今回は、ドライブレコーダーでバッテリー上がりを起こしたときの原因と対処法についてご説明します。
ドライブレコーダーでバッテリーが上がる原因
ドライブレコーダーを稼働させるための電力は、車のバッテリーでまかなわれています。そのため、常時録画をしているドライブレコーダーが、バッテリー上がりの原因になることがあるのです。また、バッテリーの劣化や放電などを原因として、バッテリーが上がることも考えられます。
【原因1】ドライブレコーダーの不具合
ドライブレコーダーは、車のバッテリーの電力を使って作動しています。そのため、ドライブレコーダーになんらかの不具合が生じると、バッテリー上がりにつながるようです。ドライブレコーダーの多くには、バッテリー上がりを防止する機能がついていますが、これが故障している場合もあります。
また、ケーブルに故障や劣化がみられる、ドライブレコーダー自体に不具合が起きているなど、さまざまな原因が考えられるのです。もしバッテリー上りを起こしたら、まずはドライブレコーダーに不具合がないかを確認してみましょう。
【原因2】バッテリーの経年劣化
同じバッテリーを使い続けていれば、少なからず劣化していくものです。この劣化があまりにも進んでしまうと、バッテリー上がりの原因となることもあります。もしバッテリーの経年劣化が原因の場合は、新しいものへと交換することで問題を解消できるでしょう。
【原因3】バッテリーの自然放電
車をあまり長い期間走行させていないと、バッテリーが上がってしまうこともあります。バッテリーは走行していなくても自然放電しているため、走行による充電がなければ電力はなくなってしまうのです。
しかし、車を使う機会が少ない場合、バッテリーの自然放電を防ぐのは難しくなります。もしバッテリー上がりで困ったら、自分で解決するよりも業者に依頼することをおすすめします。知識のある業者に任せることで、故障箇所を増やすなどの失敗するリスクを減らすことができるのです。
バッテリー上がりを予防する6つの方法
急ぎの用があるときにバッテリーが上がると、時間に間に合わないなどの問題が生じてしまいます。そのため、できるだけバッテリー上がりが起こるのを防ぎたいという方もいるでしょう。そこで、以下ではバッテリー上がりを予防する、6つの方法についてご説明します。
【予防1】バッテリー内蔵タイプのドライブレコーダーを選ぶ
車のバッテリー上がりを予防するのなら、ドライブレコーダーの中にバッテリーが内蔵されているタイプを購入するのがよいでしょう。
バッテリーつきのドライブレコーダーは、本体に内蔵されたバッテリーから電気を使います。車のバッテリーからは電気を使わないので、ドライブレコーダーによるバッテリー上がりを予防できるのです。
バッテリーつきのドライブレコーダーは複雑な配線がないため、慣れていない方でも取りつけやすいでしょう。
ただ、バッテリーつきドライブレコーダーは録画時間が短く、30分前後しか録画できないものが多くなっています。また、30分の録画をするために90分の充電時間が必要など、使いにくくなる点があることも知っておきましょう。
【予防2】バッテリーの電圧をこまめにチェックする
バッテリー上がりを防ぐには、電圧計を用いて電圧のチェックをする方法もあります。電圧が低くなるとバッテリー上がりが起こりやすくなるので、電圧計を使って定期的に数値を調べておくとよいでしょう。
そこで、以下ではバッテリーの電圧をチェックする手順についてご説明します。
- 車のエンジンを停止させる
- バッテリー本体についた突起を見つける
- バッテリーのプラス(左側についた突起)を見つける
- 電圧計のコードのうち、プラス側の赤いコードを取り出す
- 赤いコードの先を、バッテリーのプラスに当てる
- 同じように、電圧計の黒いコードを取り出す
- 黒いコードの先を、バッテリーのマイナス(右側の突起)に当てる
- 電圧計に表示されていた数値が12.6Vほどであれば問題なし
通常のバッテリーの電圧は12.6Vほどですが、12.5Vを下回るときは注意してください。12.5V以下になるとバッテリー上がりが起こりやすくなるようです。
【予防3】モバイルバッテリーを使用する
モバイルバッテリーは、ケーブルさえあれば車のバッテリーの充電にも使えます。大きさも30センチ以内とコンパクトなものが多いので、常に持っていれば車がバッテリー上がりを起こしても、すぐに充電できるのです。
ただし、車内にずっと常備しておくのは避けてください。なぜなら、モバイルバッテリーは高温の中で放置されていると、発火するおそれがあるのです。そのため、夏場はモバイルバッテリーをカバンなどにしまって持ち歩きましょう。
【予防4】ドライブレコーダー用の外部バッテリーを使用する
バッテリーの中には、ドライブレコーダー専用のタイプもあります。バッテリーの容量も大きいため、ドライブレコーダーで長時間録画することが可能なのです。そのため、夜間や駐車時に長く録画しておきたい人にはおすすめといえます。
【予防5】ジャンプスターターを準備しておく
ジャンプスターターとは、車のバッテリーを充電するための道具です。車のバッテリーが上がったとき、救援車が来なくてもジャンプスターターがあれば充電できます。また、ケーブルや充電器とセットで売られていることが多いので、車の中に常備しておけば安心でしょう。
【予防6】車を走行させる
バッテリー上がりを予防するには、1週間前後に1回を目安にして車を走らせるようにしましょう。バッテリーは車が走ることによって充電されるため、定期的に走らせることで充電不足になるのを防ぐことができるのです。
また、バッテリー上がりを防ぐには、日ごろからのメンテナンスも大切です。とくに、バッテリー本体の中にある希硫酸は、使うにつれて減っていくため、定期的に補充する必要があります。しかし、希硫酸の扱いには注意が必要なため、自力で補充はせず業者にメンテナンスを任せるのがよいでしょう。
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バッテリーが上がってしまったときの対処法
どんなに予防をしていても、バッテリーが上がってしまうことはあります。そのため、万が一にもバッテリーが上がったときのために、対処方法を知っておくと役に立つでしょう。そこで、以下ではバッテリーが上がったときの対処法についてまとめてみました。
【対処法1】救援車を呼び、バッテリーを分けてもらう
救援車からバッテリーの電力を分けてもらうことを、ジャンピングスタートといいます。これはバッテリー上がりの対処法のひとつで、ジャンピングスタートをおこなうことで走行できるようになるのです。
また、ジャンピングスタートをおこなうには、専用のブースターケーブルが必要になるので、常備しておくのをおすすめします。そこで、以下ではジャンピングスタートの手順をご説明します。
- 故障車と救援車のボンネットを開ける
- ボンネットの中にあるバッテリーを見つける
- 赤と黒のケーブルのうち、赤いケーブルを故障車のバッテリーのプラスにつける
- 次に赤いケーブルを救援車のバッテリーのプラスにつける
- 黒いケーブルを故障車のバッテリーのマイナスにつける
- 次に、黒いケーブルを救援車のバッテリーのマイナスにつける
- つないだまま救援車、故障車の順でエンジンをかける
- エンジンをかけたまま5分ほど待つ
- 充電ができたら、ケーブルを接続したときと逆の順番で取り外す
- ケーブルを外したら、故障車を30分ほど走らせ、バッテリーを充電させる
救援車を呼ぶときは、バイブリット車や電気自動車を避けて普通の自動車を呼びましょう。ハイブリット車や電気自動車は、普通の自動車と構造が違うため、接続すると故障する危険性があるので注意が必要です。
【対処法2】ジャンプスターターを使う
モバイルバッテリーのジャンプスターターが車にあるようなら、それを使ってバッテリー上りに対処することもできます。使い方は、基本的に救援者でジャンプスタートするときと同じです。製品によっては、ケーブルをつなげる順番を気にしなくてよいものあるようですが、しっかりと説明書を確認して作業するようにしてください。以下が手順です。
- 赤と黒のケーブルを用意する
- 赤のケーブルを故障車バッテリーのプラスにつなぐ
- 黒のケーブルをバッテリーのマイナスにつなぐ
- ケーブルをジャンプスターターに接続し、電源を入れる
- 5分ほどたったら車のエンジンを入れる
- 黒のケーブル、赤のケーブルの順で取り外す
- その後、30分ほど走り続けて充電させる
ケーブルをつけたり、外したりするときは、手順をしっかり守っておこなってください。ケーブルを接続する手順が間違っていると、火花が出で故障の原因になります。
【対処法3】プロに依頼する
ドライブレコーダーの不具合など、さまざまな要因でバッテリーは上がってしまいます。すぐに対処できる問題であればよいですが、なかには自分ではどうすることもできない場合もあるでしょう。そのようなときは、自分で無理に対処しようとせず、業者に任せるのが安心です。
知識のある業者に任せることで、自力でやるよりも余計に故障させてしまうリスクを減らすことができ、バッテリーが上がった原因を知ることもできるでしょう。しっかりと原因がわかることで、今後の対策にも生かせます。
しかし、業者に依頼をするとなると、費用が心配になる方もいるでしょう。業者にバッテリー上がりの対処をしてもらうときは、20,000円~40,000円ほどが相場になるようです。
ジャンピングスタートの作業にかかる基本料金は8,000円前後ですが、そこへ作業代や出張費用がかかります。また、バッテリーやその他の部品を交換すると、部品代が別途でかかります。そのため、修理にかかる費用の総額は、基本料金よりも高くなるのです。
ただし、ロードサービスの会社によっては、有料の会員登録をしておくことで、基本料金や作業料金が無料になるサービスがあることもあります。そのため、急な出費が怖いという人は、ロードサービス登録をするか、サービスが無料になる保険に加入しておくとよいでしょう。
さらに業者によっては、出張料金や基本料金を無料にしている場合もあります。そのため、コストをおさえたい人は、あらかじめ安く依頼できる業者を探しておくのもおすすめです。
カーバッテリー110番の加盟店では、出張料金が無料※になっているので、コストをおさえたい方はぜひご利用してみてください。カーバッテリー110番は年中無休で対応できるので、いつでもお電話をお待ちしています。
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