エクリプスクロスがバッテリー上がりするおもな原因のひとつは、バッテリーの劣化です。バッテリーの劣化が原因だと考えてバッテリーの交換を検討している方は、バッテリーの選びかたや手順などをあらかじめ理解しておきましょう。
なぜなら、適合するバッテリーの調べかたを知らずに取り付けられないバッテリーを購入してしまったり、交換手順を間違えてケガにつながったりすることがあるからです。自分でバッテリーを交換しようと考えている方は、バッテリー交換に必要な知識を身につけるために、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
エクリプスクロスがバッテリー上がり……劣化したバッテリーの交換方法
エクリプスクロスのバッテリー上がりの原因がバッテリーの劣化である場合、バッテリーの交換が必要です。ここでは、自分でバッテリーを交換する際に知っておきたい知識を解説していきます。
バッテリーの選びかた
適合するバッテリーを選ぶには、古いバッテリーの本体に記載されている型番を確認しましょう。
電池工業会規格では、アイドリングストップ車用のバッテリーのサイズを、バッテリー型番の冒頭のアルファベット1文字であらわしています。ちなみに、「Q」は標準仕様の「D23」と同じ大きさを、「T」は標準仕様の「D31」と同じ大きさをあらわしています。
サイズをあらわすアルファベットの次にくる数値は、性能ランクをあらわしています。古いバッテリーと同じ性能ランクを選ぶ必要はありませんが、性能の高さを求めるかたは、数値が高い商品を選びましょう。
最後に、バッテリー型番末尾のアルファベット「L」または「R」は、バッテリー端子の位置をあらわします。バッテリーのプラス側短側面からみて、+端子が左側にあるときはLタイプで、+端子が右側にあるときはRタイプです。なかには「L]と「R」どちらのアルファベットも表記されていないものもあり、その場合はLタイプとなります。
バッテリー交換に必要な道具
バッテリー交換に必要な道具は、バッテリーの端子を外すためのスパナと、ケーブル端子を掃除するためのワイヤーブラシです。そして、安全のためにゴム手袋や保護メガネを着用するようにしてください。
また、カーナビや音響機器などに記録されているメモリーは、バッテリー交換によってデータが失われることがあります。メモリーを残しておきたい方は、メモリーバックアップという機器を使用しましょう。
バッテリーの交換手順
バッテリーを交換する前には、車のエンジンを切ってキーは抜いておきましょう。まず、スパナを使い、古いバッテリーのマイナス端子、プラス端子の順に端子を取り外します。そして、バッテリーを固定している金具を外してバッテリーを取り出します。このとき、ケーブル端子が汚れていたら、ワイヤーブラシで掃除してください。
古いバッテリーを取り出したら、新しいバッテリーを取り付けていきましょう。新しいバッテリーを金具で固定し、プラス端子、マイナス端子の順に端子を取り付けます。端子を外すときと、プラスとマイナスの順番が逆であることに注意してください。
バッテリーの交換は、端子の取り付け・取り外しの順番を誤ってしまうと火花が散り、ケガや事故につながることがあります。手順を確認しながら慎重に作業するようにしましょう。
交換後にバッテリー上がりすることも……
バッテリーの劣化によるバッテリー上がりは、バッテリーを交換すれば解消されます。しかし、バッテリーが新品でもバッテリー上がりが起きることはあります。
バッテリー上がりの際は、この記事の最後にご紹介する応急処置を試すか、ロードサービスに救援を依頼しましょう。ロードサービスを利用できない方は、バッテリー上がりに出張対応できる業者を利用してみてはいかがでしょうか。
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車の乗りかたや点検など!バッテリーを長持ちさせるコツ
エクリプスクロスのバッテリー上がりを解消するためにバッテリーを交換した方は、これからご紹介する、バッテリーを長持ちさせるコツを実践してみてください。バッテリーは製品ごとに寿命の目安がありますが、その目安より早く寿命を迎えることもあります。せっかく交換したバッテリーを長く活用するために、ぜひ参考にしてみてください。
【1】ある程度の時間ドライブする
バッテリーの劣化を防ぐには、充電不足の状態にしないことが重要です。そのためには、日常的にある程度の時間走行することがのぞましいです。なぜなら、走行によって発電された電気はバッテリーに蓄えられるため、日常的に運転時間が短いとバッテリーの電気が不足しやすいからです。
車の使用状況はドライバーによってさまざまですが、バッテリーの劣化を予防するためには、週に1度しっかり車を走らせるようにしましょう。
【2】電気を消費しすぎない
バッテリーの電気を消費しすぎると、バッテリーに大きな負荷がかかります。車にはエアコン、音響、テレビ、ライトなど、さまざまな電子機器が搭載されており、知らないうちに大量の電気を消費してしまうことがあります。
とくに、エンジン停止時は走行による発電がないため、バッテリーの電気を消費するいっぽうです。エンジンを停止した状態でエアコンやライトを使い休憩をとる方もいらっしゃるかもしれませんが、可能であれば車の中ではなく休憩施設を利用しましょう。
【3】定期的にバッテリーを点検する
バッテリーを長持ちさせるためには、定期的にバッテリーを点検することをおすすめします。バッテリーの点検はディーラーや整備業者などに依頼できますが、自分で点検したい方は、バッテリーの電圧計測器を購入して電圧を確認してみましょう。
バッテリーは少しずつ電圧が下がっていくものですが、電圧が低い状態を放置してしまうと、バッテリーの寿命を縮めてしまいます。バッテリーの電圧が下がってきたら、数時間走行して充電するか、バッテリー充電器を使い充電するようにしましょう。
バッテリーの寿命が近いときの症状
ここではバッテリーを長持ちさせるコツをご紹介してきましたが、どんなに気をつけていてもバッテリーは少しずつ劣化していきます。バッテリーの寿命が近づくと、ヘッドライトの明るさが以前より暗くなったり、パワーウィンドウの開閉スピードが遅くなったりするなどの症状があらわれます。また、エンジンがかかりにくくなるのも代表的な症状です。
バッテリーの寿命が近いことが原因でバッテリー上がりが起き、エンジンがかからない場合は、次の項目でご紹介する応急処置を試してみてください。しかし、応急処置を試しても解消できない場合は、契約しているロードサービスや、バッテリー上がりに対応できる業者に連絡しましょう。
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バッテリー上がりでエンジンがかからないときの応急処置
エクリプスクロスのバッテリー上がりは、電気を多く消費したり、運転頻度が少なかったりする際などでも起きることがあります。そのため、バッテリー上がりが起きてしまったときに備え、「ジャンピングスタート」という応急処置の方法を知っておきましょう。
ここでは、ジャンピングスタートの方法を2つご紹介します。「これならやりやすい」と感じる方法で使う道具を購入し、車に常備しておくと、突然のバッテリー上がりにもすぐ対処できます。
方法1:ブースターケーブルと救援車を使う方法
1つめにご紹介するのは、ブースターケーブルを使い、故障していない車(救援車)から電気をわけてもらう方法です。救援車として使用できるのは、バッテリーの電圧が同じ車に限られます。また、ハイブリッド車も救援車として使用できない場合が多いので注意してください。
ブースターケーブルの使い方を簡単にご紹介いたします。まずは、故障車と救援車どちらもエンジンを切ってから、ブースターケーブルをバッテリーにつないでいきます。
バッテリーのつなぎかたは、最初に赤いケーブルを故障車のバッテリーのプラス端子、救援車のプラス端子の順につなぎます。そして、黒いケーブルを、救援車のマイナス端子、故障車のエンジンブロック(エンジンの金属部分)につないでください。
ブースターケーブルをつないだら、救援車のエンジンをかけてしばらく待ってから、故障車のエンジンがかかるか確認します。ブースターケーブルの外しかたは、つなぎかたと反対の手順です。故障車のエンジンブロック→救援車のマイナス端子→救援車のプラス端子→故障車のプラス端子というながれで端子を外してください。
ジャンピングスタートでエンジンがかかったら、しばらく走行してバッテリーに電気を蓄えます。念のため、バッテリーに異常がないかをディーラーや整備業者などで確認してもらうとよいです。
方法2:ジャンプスターターを使う方法
2つめにご紹介するのは、ジャンプスターターという機器を使用する方法です。ジャンプスターターとは、エンジン始動に必要な電気を流す携帯型のバッテリーです。この方法は1つ目にご紹介した方法とちがい、救援車が不要だというメリットがあります。
ジャンプスターターの使いかたは製品によって異なるので、取扱説明書にしたがって使用してください。一般的な使いかたは、ジャンプスターターと車のバッテリーを2本のケーブルでつなぎ、ジャンプスターターの電源を起動するというながれです。
ジャンプスターターでエンジンがかかったら、ブースターケーブルでの方法と同じように、しばらく走行してバッテリーを充電してください。
ブースターケーブル・ジャンプスターターの価格
ブースターケーブルの価格は、1,000円から2,500円程度が相場です。ケーブルの長さや対応車種などによって価格が変わってきます。
ジャンプスターターの価格については、安いものでは5,000円程度、高いものでは20,000円以上するものもあり、差が大きいです。バッテリー容量やパワー、対応車種、ジャンピングスタート以外での用途など、スペックや機能が高いものほど価格が高い傾向にあります。
ジャンピングスタートがうまくいかない場合は
ブースターケーブルまたはジャンプスターターでジャンピングスタートを試してもうまくいかないときは、契約しているロードサービスに救援を依頼しましょう。ロードサービスに契約していない方は、バッテリー上がりに対応できる業者の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
弊社は、出張でジャンピグスタートを施す業者をご紹介いたします。24時間ご相談を受け付けているので、深夜のバッテリー上がりにも対応できます。バッテリー上がりでお困りの際は、ぜひ弊社にご連絡ください。