もしゴルフ7のエンジンが突然かからなくなってしまったら、まずなにが原因なのかを明確にすることが大切です。多くの方はエンジンがかからない理由として、ゴルフ7のバッテリー上がりを考えるでしょう。しかし、エンジンがかからない原因はバッテリー上がりだけではなくほかにも考えられ、それぞれ対処方法が異なるのです。
そこで、この記事では、ゴルフ7のエンジンがかからない原因とその対処方法について紹介します。エンジンがかからない原因としてもっとも多いバッテリー上がりの解消法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ゴルフ7が動かない原因がバッテリーにあるか確認しよう
ゴルフ7のエンジンがかからないとき、さまざまな原因が考えられます。その中でももっとも多いのが、バッテリー上がりでしょう。バッテリー上がりとは、バッテリー内にエンジンをかけるだけの電力が残っていない状態のことです。
バッテリー上がりを起こしてしまうと、バッテリーの電力供給で動いていたエンジンはもちろんのこと、ライトなどの電装品も使えなくなってしまうのです。エンジンがかからない、室内灯やヘッドライト、メーターランプも光らないといった場合は、バッテリー上がりを疑ってみましょう。
バッテリー上がりは道具を用意して正しい手順でおこなえば、自分で解消することが可能です。詳しい対処法は後ほどご説明いたします。この章では、バッテリー上がり以外の原因を紹介していきます。
よくあるバッテリー上がりに似た症状
バッテリー上がりとよく似た症状が出る原因として、セルモーターの故障、シフトレバーの入れ間違い、燃料切れなどが挙げられます。それぞれの原因と対処法について見ていきましょう。
- セルモーターの故障
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ゴルフ7のエンジンがかからない原因のひとつとして、セルモーターの故障が考えられます。セルモーターとは、エンジンをかける際に回るモーターのことです。本来であればエンジンをかけようとすると、キュルキュルと回転音が聞こえてきます。
しかし、セルモーターが故障しているとキュルキュルといった回転音が聞こえず、エンジンもかかりません。反対に電力の供給をおこなうバッテリーは正常であるため、メーターランプなどの電装品は使用することができます。
このように、セルモーターの回転音が聞こえないが電装品はいつも通り使えるといった場合は、セルモーターの故障を疑ってみましょう。セルモーターの修理や交換は自分でおこなうことは難しいため、整備業者に依頼して直してもらってください。
- シフトレバーの入れ間違い
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ゴルフ7のシフトレバーがパーキングやニュートラルの位置に入っていない場合も、エンジンをかけることができません。最近ゴルフ7に乗り換えたばかりという方にはありがちなミスといえるでしょう。
このような場合もエンジンはかかりませんが、バッテリーは電気を供給してくれるため、電装品を使用することができます。このような場合は、シフトレバーの位置をパーキングかニュートラルに入れることでエンジンをかけることができるはずです。
まずは落ち着いてシフトレバーの位置を確かめて、エンジン始動の手順を確認しながらゆっくりおこなってみましょう。
- 燃料切れ
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ゴルフ7が燃料切れを起こしている場合も、エンジンをかけることはできません。ただし、セルモーターやバッテリーは問題ないため、キュルキュルといった回転音が聞こえたり電装品が通常通り使えたりします。燃料切れを示すもっとも大きなポイントは、メーター付近に付いている燃料ランプです。
この燃料ランプが点灯している場合、燃料切れであることを警告しています。このような場合は、燃料を補給すれば再びエンジンをかけることができるでしょう。燃料はガソリンスタンドなどで購入することができます。
エンジンのかからない原因がバッテリーだったときの3つの対処法
ゴルフ7のエンジンがかからない原因がバッテリー上がりである場合、バッテリー上がりの根本的な原因がどこにあるかによって対処法が異なってきます。ゴルフ7のバッテリー上がりは、バッテリー自体には問題がないもの、バッテリーに問題があるもの、車自体に問題があるものにわけられるのです。では、それぞれについて解説していきます。
バッテリーに問題がないならジャンプスタートをしよう
バッテリー上がりの原因がライトの消し忘れや長期間運転していないことにある場合、バッテリー自体に問題はないと考えられるでしょう。このようにバッテリーの問題ではなく、人為的なミスに心当たりがある場合、バッテリー上がりはジャンプスタートという方法で解消することができます。
ジャンプスタートは道具を用意して、正しい手順でおこなえば自分でおこなうことも可能です。ジャンプスタートの詳しい方法は後ほど紹介します。
バッテリー自体に問題があれば交換しよう
バッテリー自体に問題があるときの原因として、バッテリーの寿命が挙げられます。バッテリーの寿命はおよそ2~3年とされているのです。寿命が近づくと、停車時にヘッドライトが暗くなったり、セルモーターの回転が弱くなりエンジンがかかりにくくなったりします。
また、バッテリーに蓄えておける電力が少なくなるため、バッテリー上がりを起こしやすくなるでしょう。一時的にジャンプスタートや充電をしてしのぐこともできますが、すぐに電力がなくなり頻繁にバッテリー上がりを起こすようになってしまうのです。
このようにバッテリーの寿命を迎えているなどバッテリーに問題がある場合、早めに交換することをおすすめします。
車自体に問題があるならメーカーや整備業者に問い合わせよう
ライトの消し忘れなどの人為的なミスにも心当たりがなく、バッテリーの寿命でもない場合、車自体に問題があってバッテリー上がりが起こっているおそれがあります。たとえば、オルタネーターの故障です。オルタネーターとは、エンジンをかけることで発電をおこなう機器のことで、バッテリーへ電力を供給しています。
このオルタネーターが故障している場合もバッテリーへうまく充電がおこなわれず、バッテリー上がりを起こしてしまうことがあるのです。ほかにも、自動変速制御コンピューターの不具合も考えられます。
自動変速制御コンピューターとは、路面の状態に合わせてギアチェンジをすることで、自動的にエンジンの回転数や速度などを調節してくれるシステムのことです。この自動変速制御コンピューターに不具合が生じると、バッテリー上がりが起こりやすくなります。
このような場合、なにが原因になっているのか特定するのは難しく、自分で対処するのも非常に困難です。車自体にバッテリー上がりの原因がある場合は、メーカーもしくは整備業者に依頼して修理してもらいましょう。
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ゴルフ7のバッテリー上がり!ジャンプスタートでエンジンを始動させよう
ゴルフ7のバッテリーに問題がなく、ライトの消し忘れや運転不足などでバッテリーが上がった場合、自分でジャンプスタートをおこなってトラブルを解消してみましょう。ジャンプスタートとは、外部のバッテリーの電力を借りて、バッテリー上がりの車のエンジンをかけることです。
自分でジャンプスタートをおこなうにあたって、つなぎ方やつなぐ場所などを守っておこなうことが非常に重要になります。なぜなら、手順を間違えると故障や火花が散って発火してしまうといったリスクのある作業だからです。
安全にジャンプスタートをおこなうためにも、しっかりと手順を把握しておきましょう。この章では、ジャンプスタートの方法やその他の対処法について紹介していきます。
救援車からの電気でジャンプスタート!ブースターケーブルのつなぎ方
ジャンプスタートのひとつの方法として、救援車とブースターケーブルを使ったものがあります。救援車とは、バッテリー上がりのゴルフ7に電力をわけてくれる車のことです。この救援車は、ゴルフ7と同じ12Vの電圧のバッテリーを搭載していることが条件となります。
ブースターケーブルとは、バッテリー同士をつなぐケーブルのことで両端にクリップが付いているものです。カー用品店などにいけば、赤と黒のケーブルが1セットとなって販売されています。
これらの道具をそろえたら、ジャンプスタートでバッテリー上がりを解消しましょう。救援車とブースターケーブルを使ったジャンプスタートの方法は、以下の通りです。
救援車とブースターケーブルを使ったジャンプスタートの方法
- 救援車をバッテリー上がりのゴルフ7に近づける。
- 救援車のエンジンを切る。
- バッテリー上がりのゴルフ7のエンジンや電装品がOFFになっているか確認する。
- ボンネットを開け、バッテリーのターミナルカバーを外す。
- ゴルフ7のバッテリーのプラス端子に、赤のブースターケーブルを取り付ける。
- 赤のケーブルのもう片方を、救援車のバッテリーのプラス端子に取り付ける。
- 黒のブースターケーブルを救援車のバッテリーのマイナス端子に取り付ける。
- 黒のケーブルのもう片方を、ゴルフ7のマイナス端子、もしくはエンジンルームの塗装されていない金属部分に取り付ける。
- 救援車のエンジンをかけ、アクセルを踏み込む。
- 1~5分ほどしたら、ゴルフ7のエンジンをかけてみる。
- エンジンが無事かかかったら、ブースターケーブルを付けた順とは反対の順番で外す。
ジャンプスタートでエンジンをかけた後も、まだバッテリー内の電力は不十分な状態です。バッテリーはエンジンをかけることで発電がおこなわれ、バッテリーへ充電がおこなわれるしくみになっています。さらに、走行中すればエンジンの回転数が上がり、発電する力も高まるので、早く充電することができるでしょう。
そのため、ゴルフ7のエンジンがかかった後もすぐにエンジンを切らず、30~60分ほど走行するのがおすすめです。
救援車の代わりにジャンプスターターを使う手も
周りに車や人が見当たらず、救援車を用意できない場合はジャンプスターターという道具が非常に役立ちます。ジャンプスターターとは、救援車と同様にバッテリー上がりの車に電力を与える道具です。
ジャンプスターターには赤と黒のケーブルがすでに付属されているため、1台あれば1人でジャンプスタートをおこなうことができます。ジャンプスターターを用意する際は、ゴルフ7のバッテリーの電圧に対応したものを準備しましょう。ジャンプスターターによるジャンプスタートの方法は、以下の通りです。
ジャンプスターターによるジャンプスタートの方法
- バッテリー上がりのゴルフ7のエンジンと電装品がOFFになっているか確認する。
- ボンネットを開け、バッテリーのターミナルカバーを外す。
- ジャンプスターターの赤のケーブルを、バッテリーのプラス端子にはさむ。
- ジャンプスターターの黒のケーブルを、バッテリーのマイナス端子にはさむ。
- ジャンプスターターの電源を入れる。
- 1~5分ほどしたら、バッテリー上がりのゴルフ7のエンジンをかけてみる。
- エンジンがかかったら、ジャンプスターターの電源を切る。
- 付けた順とは反対の順番でケーブルを外す。
ジャンプスターターでジャンプスタートをおこなった後も、30~60分ほど走らせてバッテリーの充電をおこないましょう。
必要なものがないならロードサービスや業者に依頼
救援車やブースターケーブル、ジャンプスターターなどの道具が手元にない場合、自分で修理するのではなく、ロードサービスや業者に依頼するのがおすすめです。たとえば、JAFや保険会社のロードサービスに依頼するのもよいでしょう。
JAFとは、車のあらゆるトラブルを解決してくれる協会のことで、入会費や年会費を支払えば何度でも無料で修理に駆け付けてくれます。会員でなくても利用することはできますが、その都度10,000円以上の費用がかかってしまうでしょう。また、事故やトラブルが多い日には、現地への到着に時間がかかることもあるようです。
任意の自動車保険に加入されている方は、保険にロードサービスが付いていることがあります。保険会社のロードサービスは回数制限があることが多いですが、JAFと同じように無料で修理をおこなってくれるでしょう。また、車を動かせなくなってしまった場合、宿泊費や交通費まで補償してくれる場合もあるようです。
ロードサービスの内容については契約によって異なるため、1度保険会社に問い合わせてみてください。いち早くゴルフ7のバッテリー上がりを解消したい方は、カーバッテリー業者に依頼するというのもひとつの方法です。
修理費用はかかりますが、カーバッテリー業者はジャンプスタートの作業にも慣れておりスムーズに解決してくれるでしょう。弊社では、全国各地に加盟店があるため、ご依頼いただければ現場から近い業者がいち早く駆け付け、ジャンプスタートをおこなうことができます。また、24時間365日電話受付しておりますので、お時間を問わずご連絡ください。
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寿命を過ぎたバッテリーは交換しよう
寿命を迎えたバッテリーは、トラブルを防ぐためも早めの交換が大切です。バッテリーの交換もジャンプスタートと同様に、自分でおこなうことができます。ただし、交換の手順を間違えると火災の危険もある作業です。慎重に作業しましょう。
バッテリーの選び方
交換するバッテリーを選ぶ際には、ゴルフ7に対応しているものを選ばなくてはいけません。サイズが異なったりプラス端子の位置が異なったりすればうまく取り付けることができない上に、エンジンがかからないなどのトラブルの原因となります。
ゴルフ7に合ったバッテリーを購入するには、既存のバッテリーの形式を確認してみましょう。バッテリーの形式は、バッテリーの上部にアルファベットと数字の組み合わせで表記されています。同じ形式のものを選べば、問題なく取り付けることができるでしょう。
もしバッテリーの容量を増やしたい、性能ランクをよくしたいなどといった場合は、カー用品店のスタッフと相談して購入するのがおすすめです。
メモリーバックアップを忘れずに
バッテリー交換の際、既存のバッテリーを取り外すとカーナビなどのデータが初期化されてしまいます。そんなときに役立つのがメモリーバックアップです。メモリーバックアップとは、バッテリー交換する前に取り付けることでカーナビなどのデータを消すことなく交換することができる道具のことをいいます。
メモリーバックアップを使って交換をおこなえば、交換後のカーナビ設定の手間も省けるでしょう。メモリーバックアップの使い方としては、エンジンを切った状態でバッテリーのプラス端子の金具にメモリーバックアップの赤のクリップをはさみます。
次に、バッテリーのマイナス端子につながる金具にメモリーバックアップの黒のクリップをはさみましょう。その後、既存のバッテリーを新しいものに交換してください。新しいバッテリーにそれぞれの端子に金具を固定し終わったら、メモリーバックアップを黒、赤の順で外します。
このようにメモリーバックアップを使えばデータを消すことなく、バッテリー交換をおこなうことができるでしょう。注意しておきたいのは、バッテリーの交換中にメモリーバックアップが外れてしまうことです。途中で外れてしまうとその時点でデータが消去されてしまうので、慎重に作業しましょう。
バッテリーの交換手順
ゴルフ7のバッテリー交換をおこなう際は、手順をしっかり守っておこなうことが大切です。また、安全のためにもゴム手袋や保護メガネを着用してからおこなってください。バッテリーの交換手順は、以下の通りです。
ゴルフ7のバッテリーの交換方法
- ゴルフ7のエンジン、電装品のスイッチをすべてOFFにする。
- ボンネットを開け、バッテリーの固定金具を外す。
- メモリーバックアップを取り付ける。
- バッテリーのマイナス端子の金具をスパナなどで外す。
- バッテリーのプラス端子のカバーを外し、端子の金具を外す。
- 古いバッテリーを取り外す。
- 古いバッテリーから専用のカバーを取り外し、新しいバッテリーに付け替える。
- 新しいバッテリーを車に入れ、固定金具で止める。
- プラス端子から金具を取り付ける。
- 次にマイナス端子の金具も元に戻す。
- メモリーバックアップ取り外す。
- ボンネットを閉め、エンジンがかかるか確認する。
バッテリーの交換をおこなう際は可燃性のガスが発生することがあるため、換気をしながらおこないましょう。また、工具などが端子に触れると火花が散って発火するおそれがあるため、自分で作業するのが不安と感じる方は整備業者へ依頼することをおすすめします。