「イグニスがバッテリー上がりを起こした!」そんな場合にはバッテリーを復旧させるのもよいですが、バッテリーの交換も検討してみましょう。
バッテリーを復旧させてエンジン再始動することができても、バッテリー自体が劣化していたり寿命が近づいていたりすると、バッテリー上がりを繰り返すおそれがあります。
バッテリーを交換して、安心して運転できるようにしておきましょう。当コラムでは、バッテリー交換の方法とバッテリーを復旧させる方法を紹介しますので参考にしてください。
イグニスのバッテリー上がりへの対処法はふたつ
イグニスがバッテリー上がりを起こした場合の対処法ふたつあります。ひとつはバッテリーを復旧させることで、もうひとつはバッテリーを交換することです。
バッテリーを交換してから何年も経過しているという場合には、思いきってバッテリー自体を交換してしまうのがおすすめです。エンジンがスムーズにかかるようになり、バッテリー上がりの心配が少なくなります。
バッテリーには寿命がある!自力で交換もできる
バッテリーの寿命は一般的に2~4年とされています。ただし、運転のしかたによって劣化が早く進むこともありますので注意が必要です。
また、エンジンが始動しないのはバッテリー上がりが原因ではないケースもあります。イグニスにはスズキのHPに「リコール情報」がありますので念のため確認してみてください。
イグニスバッテリーの型番の選び方
バッテリーの型番を選ぶ方法はふたつあります。ひとつは、現在搭載されているバッテリーの型番を確かめておき、同じ型番のものを選ぶ方法です。もうひとつは、車検証で車両型式を調べて、その型式に適合するバッテリーを選ぶ方法です。
バッテリーの型番は、バッテリー本体の上部に書かれています。数字やアルファベットには大きさや端子の位置などの情報が含まれていますので、同じ型番のバッテリーを選べばまちがいないでしょう。
バッテリーの交換手順
バッテリーを交換する前に、道具を確認しましょう。バッテリー交換に必要な道具は以下の通りです。
- 新しいバッテリー
- 軍手
- 10mmレンチ
軍手は作業時に使います。レンチはナットなどを緩めたり締めたりするときに使う工具なので、絶縁体が巻いてあるものが安全です。
バッテリーの交換は、順番をしっかり守ることが重要です。手順をまちがえるとショートしたり感電したりするリスクが高まります。それでは、作業手順を確認していきましょう。
- バッテリーのマイナス端子からマイナスケーブルを外します。
- バッテリーのプラス端子からプラスケーブルを外します。
- ステー(固定金具)を外します。
- バッテリーを取り出します。
- バッテリートレイ(バッテリー下の受け皿)の汚れをふき取ります。
- 新しいバッテリーを置きます。
- ステーを取り付けます。
- 新バッテリーのプラス端子にプラスケーブルをつなぎます。
- 新バッテリーのマイナス端子にマイナスケーブルをつなぎます。
取り付けが終わったら、エンジンをかけてみましょう。エンジンがかかれば作業は完了です。
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イグニスのバッテリーを復旧させる方法
イグニスがバッテリー上がりを起こしたら、とりあえず復旧させてエンジンを再始動させることが重要です。バッテリー交換をする際にも、エンジンがかからないままでは車が動かせず、作業が困難になる場合があります。
【方法1】ジャンプスターターで解決
ジャンプスターターとは、一時的に電力を供給してバッテリーを復旧させ、エンジンを始動させるための道具です。ジャンプスターターがあれば、簡単にバッテリー上がりが解消するので、常備しておくといざというときに役に立つでしょう。
ジャンプスターターは、商品によってさまざまな機能が付帯したタイプもあります。どの機種も簡単に作業できるように工夫されているので便利です。一般的なジャンプスターターの使い方手順を紹介するので参考にしてみてください。
- ジャンプスターター本体を充電しておく。
- ジャンプスターターの赤クリップをバッテリーのプラス極につなぐ。
- ジャンプスターターの黒クリップをバッテリーのマイナス極につなぐ。
- エンジンをかける。
- エンジンスタートできたら黒いクリップ→赤いクリップの順に外す。
【方法2】救援車を利用してジャンプスタート!
ブースターケーブルがあれば、救援車を利用してジャンプスタートをさせることができます。ブースターケーブルとは、バッテリー上がりをおこした車と救援車のバッテリーをつないでエンジンを始動させるためのケーブルです。
ブースターケーブルは、赤と黒の2本で1セットになっています。救援車には、同じ電圧のバッテリーを搭載した車を選びましょう。
ほとんどの国産乗用車のバッテリー電圧は12Vですが、大型乗用車や4輪駆動車、トラックなどのバッテリー電圧は24Vになっています。電圧のちがうバッテリー同士をつなぐと、危険をともなうことがありますので避けてください。
では、ブースターケーブルのつなぎ方を紹介します。作業手順をまちがえるとショートなどの危険がありますので、あらかじめよく確認しましょう。
- バッテリー上がり車と救援車のバッテリー端子を確かめます。プラス端子には赤いカバーがかぶせられていることが多いので、作業前に外します。
- バッテリー上がり車のバッテリーのプラス端子に赤いケーブルの片方をつなぎます。
- 救援車のバッテリーのプラス端子に、赤いケーブルのもう一方をつなぎます。
- 救援車のバッテリーのマイナス端子に、黒いケーブルの片方をつなぎます。
- バッテリー上がり車のエンジンの金属部分に黒いケーブルのもう一方をつなぎます。エンジンの金属部分がわからない場合はマイナス端子につないでもいいです。
- 救援車のエンジンを始動させます。
- 5分くらい間を空けてバッテリー上がり車のエンジンを始動させてみます。エンジンを再スタートできたらジャンプスタート完了です。
- ジャンプスタートができたら、すぐにブースターケーブルを取り外します。外す順番は、取り付けたときと反対の順でおこないましょう。
【方法3】プロの手を借りる
バッテリーを復旧させるためのジャンプスターターやブースターケーブルと救援車がない場合は、自力でのエンジン再スタートが不可能となります。そのため、プロに依頼して対処しましょう。
既にロードサービスに加入していれば、そちらに連絡するのがよいでしょう。ロードサービスとは、車の故障やバッテリー上がり、パンクなどで自力走行できなくなった場合にスタッフが駆け付けてくれるサービスです。
ロードサービスに加入している会員は、無料でサービスを受けることができます。会員以外では有料で、バッテリー上がりの場合の費用相場は13,000円程度です。ロードサービスへ加入していない場合は、もう少し費用の安い業者を探してみるのがおすすめです。
弊社では、急なバッテリー上がりでお困りの際にすぐに駆け付けてくれる業者を紹介いたしております。「〇時までに来てほしい」「費用を安く済ませたい」「旅行先なので近くの業者を紹介してほしい」などのご要望をお聞きいたしておりますので遠慮なくお電話ください。
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ジャンプスタートの後には充電をしよう
これまで紹介してきたバッテリー上がり解消法は、あくまでジャンプスタートさせる方法で、充電不足は解消されていません。エンジンを再始動させることができたら、その後にしっかり充電をしておくことが大事です。
【充電方法1】エンジンを停止させず長時間運転する
車のバッテリーは、エンジンが動いている間にオルタネーター(発電機の役割)が作った電気をバッテリーへ送り込んで蓄電するしくみになっています。走行中に充電を満タンにしておいて、必要なときに電力を使えるようにしているのです。
車は、できるだけ長距離を高速で走り続けるとバッテリーがしっかり充電されます。いちどバッテリー上がりをおこした後は、少なくとも20分~30分程度の時間、時速50~60kmくらいで走行を続けましょう。
【充電方法2】充電器で充電する
車のバッテリーは、専用の道具を使って充電することもできます。カーバッテリー充電器は、車用品専門店などで購入可能です。カーバッテリー充電器は、コンセントから電源をとる必要があります。そのため、自宅の駐車場など電源コンセントが近くにあるところで作業をおこないましょう。
機種によって使い方は異なりますが、一般的なカーバッテリー充電器の使い方手順は以下の通りです。
- バッテリーのプラス端子に赤いケーブルをつなぎます。
- バッテリーのマイナス端子に黒いケーブルをつなぎます。
- バッテリー充電器の電源を入れます。
- 充電器を操作してアンペア数を確認します。
- バッテリー電圧と充電量を確認し、充電量が90%を超えれば充電終了して大丈夫です。
- 充電器の電源を切ってコンセントを外します。
- ケーブルを外します。
バッテリー量を90%以上までに充電するのには、10時間程度かかります。自宅などで夜間に充電させておきたい場合には、充電器を使うのがよいかもしれません。
【要注意】こんな運転がバッテリー上がりにつながる
バッテリー上がりになるもっとも多い原因は、運転せずに放置しておくことです。車は、エンジン停止時にも少しずつ自然放電しています。長い間車に乗らない場合や、走行距離が短い場合などには、電力を消費しつくしてバッテリー上がりをおこします。
バッテリーの交換をせず運転を続けている場合も、バッテリー上がりをおこしやすくなります。劣化が進んで寿命が近くなったバッテリーは蓄電効率が悪くなり、電力不足をおこしやすくなります。バッテリー上がりを繰り返すようなら交換が必要でしょう。
また、冬季や寒冷地では、バッテリー上がりが起きやすくなります。交換したばかりのバッテリーでも、氷点下になると充電能力が半減してしまいます。寒い地域では、車に雪がかぶったままにならないよう頻繁に雪かきをしましょう。また屋内駐車場など冷えない場所に車を置く工夫が必要です。
車の運転のしかたや保管方法などに気をつけていても、予期せぬできごとや環境要因が重なってバッテリー上がりをおこすケースはあります。万一バッテリー上がりをおこして、自力解決が難しいという場合は、業者に連絡をして救援してもらいましょう。