ミニキャブバンのバッテリー上がりを解消する1つの方法が、バッテリーの交換です。自分でバッテリーを交換しようと考えている方は、バッテリーの選びかたや手順を知っておきましょう。ミニキャブバンに適合するバッテリーを選び、正しい手順で交換しないと、ケガや事故につながることもあります。
この記事を参考にバッテリーの選びかたや交換手順について理解し、バッテリーを自分で交換してみましょう。また、バッテリー上がりの予防法と対処法についても解説していくので、あわせてご覧ください。
ミニキャブバンがバッテリー上がり!バッテリーを交換するには
ミニキャブバンのバッテリー上がりの原因がバッテリーの劣化である場合、バッテリーを交換する必要があります。バッテリーの交換はディーラーや整備業者などに依頼できますが、バッテリーを購入して自分で交換する方もいらっしゃいます。自分で交換しようと考えている方は、これからご紹介する情報を参考にしてください。
ミニキャブバンのバッテリー格納場所
ミニキャブバンのバッテリーは、ボンネットではなくトランクルームの床下に格納されています。バックドアを開け、手前のフロアカバーをとめているクリップを外してください。
クリップを外してフロアカバーめくると四角形のプレートがあり、プレートの下にバッテリーが格納されています。プレートはネジで固定されているので、ネジをゆるめてプレートを取り外してください。
バッテリーの選びかた
適合するバッテリーを探すためには、古いバッテリーの型番を調べる必要があります。バッテリーの型番はバッテリー本体に記載されています。
例として、「40B19R」と記載されている場合で説明していきます。40は性能ランクを、Bはバッテリーの大きさを、19はバッテリーの横の長さを、Rは端子の左右の位置をあらわします。適合するバッテリーを探す際には、性能ランク以外の3点が同じものを選んでください。性能ランクについては、求める性能に応じて選びましょう。
正しくバッテリーを選べるか不安な方は、自動車部品の販売店などで店員に古いバッテリーの型番を伝え、適合するバッテリーを紹介してもらうのも1つの方法です。
バッテリーの交換手順
バッテリーを交換するには、ケーブルを外すためのスパナと、バッテリーまわりを掃除するためのワイヤーブラシを用意してください。安全に作業するために、手袋や保護メガネを着用しておくとよいでしょう。
バッテリーを交換する際には、車のエンジンは切ってカギを抜いてから作業をはじめてください。古いバッテリーは、スパナを使ってマイナス端子→プラス端子の順にケーブルを外したあと、固定金具を外すと取り出せます。古いバッテリーを取り出したら、ワイヤーブラシで周囲を掃除しておきましょう。
新しいバッテリーは、固定金具を取り付けたあと、プラス端子→マイナス端子の順にケーブルをつなぎます。古いバッテリーを取り外す際と逆の順番なので、間違えないよう注意してください。プラス端子とマイナス端子の順番を誤ってしまうと、ショートすることがあるので、慎重に作業しましょう。
また、ケーブルをつなぐ際に、端子をきつく締めすぎてしまわないよう注意してください。過度な締めつけは端子を傷つけてしまうことがあります。
交換前にバッテリー上がりが起きてしまったら
バッテリーを交換する前にバッテリー上がりがふたたび起きてしまったら、契約しているロードサービスに救援を依頼しましょう。ロードサービスを契約していない方は、バッテリー上がりに対処できる業者を利用してみてください。
また、この記事の最後にご紹介する、バッテリー上がりの応急処置を試してみるのも1つの対処法です。
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バッテリー交換後にも注意は必要!バッテリー上がりの予防方法
ミニキャブバンのバッテリー上がりをバッテリー交換で解消したあとでも、バッテリー上がりが起きることはあります。なぜなら、バッテリー上がりのよくある原因には、ドライバーの習慣や行動などもあるからです。ふたたびバッテリー上がりが起きないためにどんなことに注意したらよいか、みていきましょう。
【1】ライトや電飾の消し忘れに注意する
バッテリー上がりの原因として多いのが、降車時のヘッドライトや室内灯の消し忘れです。また、半ドア状態に気付かず室内灯がつきっぱなしになることも、バッテリー上がりの原因となります。降車時にはライトや電飾をすべて消したかや、半ドアになっていないかを必ず確認するようにしましょう。
【2】運転頻度・運転時間に注意する
日常的に運転頻度が少なかったり、運転時間が短かったりすることも、バッテリー上がりの原因となることがあります。なぜなら、車は走行によって発電した電気をバッテリーに蓄えるため、あまり運転しない場合、バッテリーの電気が不足しやすいからです。
車の使用状況はドライバーによって異なりますが、バッテリー上がり予防の面では、運転頻度を多くすることや運転時間を長くすることを心がけましょう。
【3】定期的にバッテリーを点検する
バッテリーの寿命は一般的に、2年から3年といわれています。しかし、バッテリーの劣化度合いは運転のしかたや環境などによって左右されるため、定期的に点検するのがのぞましいです。バッテリーの点検やメンテナンスはディーラーや整備業者に依頼できますが、自分で管理したい場合は、バッテリー液の量と電圧を確認してください。
バッテリー液の量は、バッテリー本体を横からみると減り具合がわかります。液が不足している場合は自動車部品販売店などでバッテリー液を購入し、補充しましょう。
電圧については、専用の計測器を使って確認します。新しいバッテリーは13Vから14V程度ですが、しだいに電圧は低下していきます。電圧が低下している場合は、バッテリー充電器で充電しましょう。電圧計測器やバッテリー充電器は、自動車部品販売店や通販サイトなどで購入できます。
予期せぬバッテリー上がりでお困りのときは……
ここでご紹介したようなバッテリー上がりの予防法を実践していても、バッテリー上がりが起きてしまうことはあるかもしれません。そのときは、以降でご紹介するジャンピングスタートという応急処置を試すか、ロードサービスに救援を依頼しましょう。
ロードサービスを契約していない方や、ロードサービスがすぐ対応できない場合には、バッテリー上がりに対応できる業者の利用も検討してみてはいかがでしょうか。
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もしもの事態に備えよう!バッテリー上がりの応急処置グッズ
バッテリー上がりは、どんなに注意していても起きてしまうことがあります。そのため、バッテリー上がりが起きたときにすぐ対処できるよう、備えておくことをおすすめします。
バッテリー上がりの応急処置である「ジャンピングスタート」には2つ方法があり、それぞれ必要な道具は異なります。どちらかの方法で使用する道具を用意し、車に常備しておきましょう。
【1】ブースターケーブル
ジャンピングスタートのやり方として認知度が高いのが、ブースターケーブルを使う方法でしょう。この方法では、ブースターケーブルのほかに、バッテリー上がりしていない車(救援車)が必要です。
救援車として使用できる車は、バッテリー上がりした車(故障車)と同じ電圧の車です。また、一般的にハイブリッド車は救援車として使えないので注意してください。ここからは、ブースターケーブルの使いかたを、簡単に説明していきます。
- 赤いケーブルを、故障車のプラス端子→救援車のプラス端子、という順番でつなぐ。
- 黒いケーブルを、救援車のマイナス端子→故障車のバックドア手間にある、U字の金属のでっぱり(ストライカー)の順番につなぐ。
- 救援車のエンジンをかけ、しばらく待つ。
- 故障車のエンジンがかかるかを確認する。
- 黒いケーブルを、故障車→救援車の順番に外す。
- 赤いケーブルを、救援車→故障車の順番に外す。
ジャンピングスタート後は、念のためディーラーや整備業者などでバッテリーを点検してもらいましょう。
【2】ジャンプスターター
ジャンプスターターとは、ジャンピングスタートに必要な電気を流す携帯型の装置です。ブースターケーブルを使う方法と違い、救援車を必要としないことが大きなメリットです。ジャンプスターターの使用方法は、付属の取扱説明書にしたがってください。基本的には、2本のケーブルでジャンプスターターとバッテリーをつなぎ、スイッチを入れてバッテリーに電気を流すという使いかたです。
応急処置を試してもダメなときは業者へ連絡!
ミニキャブバンのバッテリー上がりの応急処置として、ジャンピングスタートを試してもエンジンがかからない場合は、ロードサービスに救援を依頼しましょう。ロードサービスに契約していない場合は、契約者でなくてもサービスを利用できる業者はありますが、契約者に比べて料金は高くなります。
ロードサービスを契約していない方は、バッテリー上がりに出張対応できる業者を利用してみてはいかがでしょうか。弊社は、バッテリー上がりの現場にかけつけ、ジャンピングスタートをほどこす業者をご紹介しています。24時間ご相談を受け付けているので、バッテリー上がりでお困りのときは、ぜひご連絡ください。