初めてでも簡単!バイク・原付のバッテリー上がりをすぐに解決する4つの対処法

バイクのバッテリー上がりを数分で直す方法

「バイクで走行中にバッテリーが上がってしまった……」
「早くバイクを動かしたい、どうすればいいの?」

こんな方はぜひ当記事を読んでみてください。

当記事ではバイクがバッテリー上がりを起こしたときの対処方法を詳しくご紹介!
バッテリー上がりの経験が初めての方でも、今すぐ安全にエンジンを始動できます。

この記事のポイントは次のとおりです。

この記事でわかること
  • すぐできる処置はキックスタートと押しがけ
  • 基本的な対処方法はジャンプスタート
  • バッテリー上がりの原因と予防法

当記事を読めば、今すぐバイクを動かせるようになるのはもちろん、今後のバッテリー上がりも予防できますよ。

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目次

まずはキックスタート・押しがけで応急処置

そもそもバッテリー上がりとは、簡単にいうとバイクが電気不足になっている状態です。
電気不足によって、本来エンジンをかけるためのセルモーター(セルスターター)を回せず、バイクが動かなくなってしまうわけです。

しかし、バイクには電気を使わずにエンジンをかける方法があります。
それが、キックスタートと押しがけです。

バイクがバッテリー上がりを起こして動かなくなったときには、まず応急処置としてこれらを試してみましょう。

キックスタート

キックスタートとは、電気の代わりに足で蹴る力によってエンジンをかける方法です。
バイクによってはキックペダルというものが付いていて、これを踏み込むことでエンジンをかけられます

実際のやり方は以下の通りです。

キックスタートのやり方
  1. キーをオンにする
  2. 折りたたまれているキックペダルを出す
  3. キックペダルを踏み込む際の重い部分を探す
  4. キックペダルを勢いよく踏み込む

ポイントはステップ3の部分です。
キックペダルを踏み込む際に、重いと感じる部分を探して、そこに力がかかるように勢いよく踏み込んでください
そうすることでエンジンがかかりやすくなります。
なお、バイクはエンジンの回転によって電気を作る仕組みなっているので、エンジンがかかったらバイクを走らせましょう

ただし、最近のバイクにはそもそもキックペダルが付いていないものが多いです。
そんなときはもうひとつの応急処置、押しがけを試してみましょう。

押しがけ

押しがけもキックスタート同様、電気ではなく人力でバイクのエンジンをかける方法です。
名前からも想像できるかもしれませんが、バイクを押してタイヤを回転させ、その動力でエンジンをかけるという方法です。

押しがけのやり方
  1. キーをオンにする
  2. ギアを1速または2速に入れる
  3. クラッチを切った状態でバイクを勢いよく押して走る
  4. スピードがついてきたらクラッチを繋ぐ

押しがけのやり方はこのようになります。
なおこれでエンジンがかかった場合も、電気を作るためにバイクを走らせてください

ただし、押しがけに関しても最近のバイクではエンジンをかけられないことが多いです。
なぜなら、エンジンにインジェクションという方式を採用していて、電子制御化されたバイクが多いためです

バイクのエンジンをかけるときには、燃料と空気を混ぜて送り込む必要があります。
インジェクション方式とは、このときにエンジンが必要とする燃料と空気の量などをコンピューターがおこなうというもの。
つまり、そもそもエンジンをかけるために電気が必要ということです。

そのためなかにはこの押しがけも、先ほどご紹介したキックスタートもできないという方もいるでしょう。
そんなときは、上がったバッテリーを直接充電することが対処方法になります。

その対処方法については、次で確認しましょう。

外部から電気を供給してバッテリーを充電する方法もある

すでにお伝えしているように、バッテリー上がりというのはバイクが電気不足になっている状態のことです。
そのためバッテリーを充電することが基本の対処方法になります。

なおバッテリーの充電には

  • ブースターケーブルで他車両から電気を供給してもらう
  • ジャンプスターターを使用する

といった方法があります。

以下から、それぞれのやり方を詳しくご紹介していきますね。

ブースターケーブルで他車両から電気を供給してもらう

このように赤と黒の2本からなるブースターケーブルを持っているなら、他車両の元気なバッテリーと接続して、そこから電気を供給してもらうことができます
一般的にジャンプスタートと呼ばれ、車のバッテリー上がりへの代表的な対処方法と同じですね。

デイトナ DAYTONA 63546 オートバイ用 ブースターケーブル

ジャンプスタートのやり方は以下の通りです。

ジャンプスタートの解説図
  1. バイクの上がったバッテリー(画像の故障者のバッテリー)のプラス端子に赤のブースターケーブルを接続する
  2. 他車両のバッテリー(画像の救援車のバッテリー)のプラス端子に赤のブースターケーブルを接続する
  3. 他車両のバッテリーのマイナス端子に黒のブースターケーブルを接続する
  4. バイクのフレーム(画像の故障車の金属部)に黒のブースターケーブルを接続する
  5. 他車両のエンジンをかけて5分程度待つ
  6. バイクのエンジンをかける
  7. エンジンがかかったら接続したときとは反対の方法でブースターケーブルを取り外す

エンジンがかかったら先ほどご紹介した応急処置の場合と同様、しっかり電気を作って充電するためにもバイクを走らせてくださいね
なお、やり方自体はこのように比較的簡単ですが、いくつか注意点もあります。

バッテリー上がりを起こしたバイクと他車両で電圧をそろえなければいけない

一般的にバイクは、軽自動車や普通車と同じ12Vです。
大型車やトラックだと24Vになるので、他車両にはバイクまたは軽自動車か普通車を選ぶ必要があります。

ブースターケーブルの接続方法を間違えてはいけない

ブースターケーブルの接続方法を間違えると、ショートのおそれがあります。
加えて引火して爆発を起こしたり、電気をわけてくれる他車両を故障させたりするおそれもあるので、ブースターケーブルは正しい方法で接続しなければいけません。

ただ、バッテリー上がりを起こしたのが出先だと、電気を供給してくれる他車両を見つけること自体難しいでしょう。
そんなときは、次のジャンプスターターを使用する方法がオススメです。

ジャンプスターターを使用する

ジャンプスターターとは、簡単にいうと車やバイク用の充電器のようなものです。
持ってさえいれば、ひとりでバイクのバッテリー上がりに対処することができます

Arteck ジャンプスターター 12V車用エンジンスターター 8000mAh

ジャンプスターターでバッテリーを充電する方法は、基本的には先ほどご紹介したブースターケーブルで他車両から電気を供給してもらう方法と同じです。
バッテリーのプラス端子に赤のブースターケーブルを、マイナス端子に黒のブースターケーブルを接続して、あとはジャンプスターターの電源を入れるだけです。

そしてバッテリーの充電がされたら、接続したときと反対の方法でブースターケーブルを取り外せば完了です。
なおエンジンがかかっても電気は十分ではないので、バイクを走らせて追加で充電することは忘れないようにしましょう

※実際の使用方法はジャンプスターターによって異なることがあるので、取扱説明書を確認してください。

ジャンプスターターはそこまで高額なものでもなく、数千円程度で購入できるものもあります。
またスマートフォンなどの充電器として使えるものもあるので、持っておいて損はないアイテムです。

しかし、このジャンプスターターにしろ先ほど紹介したブースターケーブルにしろ、バイクのバッテリー上がりを起こしたときに持っていないということもあるでしょう。
この場合は、バイクショップやロードサービスを利用する必要があります

道具がないならバイクショップやロードサービスを利用する

バッテリー上がりでバイクが動かなくなり、なおかつ対処するための道具がないなら、プロに任せるほかありません。
そのため、バイクショップにバイクを持っていくか、JAFのロードサービスを利用してバッテリーを充電してもらいましょう

バイクショップでは、1,000円~2,000円程度でバッテリーの充電をしてもらえます。
一方JAFのロードサービスを利用した場合、会員なら無料ですが、非会員だと13,130円(税込)という費用がかかります。

なお、ガソリンスタンドという選択肢もありますが、バイクのバッテリーの充電はおこなえないところがほとんどです。
そのためバイクを押してガソリンスタンドまで行くという場合は、事前にバッテリーの充電をおこなってくれるところかどうかを調べるようにしましょう。

当サイト「カーバッテリー110番」加盟店もバッテリー上がりの修理をおこなっています。

窓口にご連絡いただければ、お近くの加盟店スタッフが現場に急行!
24時間365日受付なので、深夜や早朝のバッテリー上がりもすぐに対処できます。

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原因がバッテリーの寿命ならバッテリーの交換が必要

ここまでは、バッテリー上がりを起こしたバイクへの基本的な対処方法をご紹介してきました。
単なるバッテリーの電気不足であれば人力での応急処置や、ブースターケーブルで他車両から電気を供給してもらったりジャンプスターターで充電したりすることでトラブルを解決できます。

しかし、ときにはバッテリーの寿命が原因なこともあります
その場合、根本的にトラブルを解決するためにはバッテリーを交換しなければいけません

そこでバッテリーの寿命目安や考えられる症状、またバッテリーの交換方法をご紹介していきます。

バイクのバッテリーの寿命目安と考えられる症状

バイクのバッテリーの寿命目安は、2年~3年程度といわれています。
バイクに乗る頻度や環境などによって変わりますが、少なくとも2年以上同じバッテリーを使用していてバッテリー上がりを起こしたなら、寿命の可能性が高いです。

また、あわせて以下のような症状が見られるなら、高い確率でバッテリーの寿命が疑われます。

バッテリーの寿命が考えられる症状
  • セルモーターでエンジンをかけられない
  • ホーン(クラクション)の音が小さい
  • 灯火類がいつもより暗い
  • ウィンカーの動作がいつもより遅い
  • 電圧が12.5Vを下回っている

バッテリーは、バイクのさまざまなところで使用される電気を供給する役割を持っています。
そのため、本来電気を使用するところが十分に機能していないのであれば、バッテリーの寿命のサインです。
また同時に、バイクのバッテリーの電圧正常値は12.5V~13Vなので、これを下回っている場合も、寿命が近いと考えられます

バイクのバッテリーの交換方法

先ほどご紹介したバッテリーの寿命目安や症状に当てはまるようなら、バッテリーを交換しましょう。
やり方は以下のとおりです。

バイクのバッテリーの交換方法
  1. キーを抜いておく
  2. シートを取り外す
  3. バッテリーを固定するステー(取付金具)を取り外す
  4. 古いバッテリーを取り外す
    ※マイナス端子→プラス端子の順番で取り外す
  5. 新しいバッテリーを取り付ける
    ※プラス端子→マイナス端子の順番で取り付ける
  6. バッテリーを固定するステー(取付金具)を取り付ける
  7. シートを取り付ける
  8. 古いバッテリーを廃棄処分する

なお、バイクのバッテリーの交換を自分でおこなう場合は取り付けと取り外しの際、端子の順番を間違えないようにしてください
この順番を間違えるとショートさせるおそれがあり、場合によっては引火して爆発を起こすこともあります

交換作業に慣れていなかったり自信がなかったりするなら、プロに任せましょう。
なおバイクショップなどであれば、危険物扱いとなり普通のゴミとして捨てられない古いバッテリーも、そのまま引き取ってくれるところが多いですよ。

バイクのバッテリーの交換費用

バイクのバッテリーの交換をバイクショップなどに任せるときの費用は、バッテリー本体の料金と作業料金がかかります。
合計費用の相場としては、20,000円~30,000円程度になることが多いようです。

基本的に作業料金はどこも同じくらいですが、バッテリー本体の料金がかなり上下します。
安いものだと2,000円程度のものもありますし、逆に高いものだと20,000円程度になるものも。

そのため、バイクのバッテリーの交換をプロに依頼するときの費用はケースバイケースなので、まずはバイクショップなどに確認してみましょう。

当サイト「カーバッテリー110番」加盟店でもバッテリー交換もおこなっています。※1
交換費用は30,100円(税込)〜です。※2

まずは24時間365日対応の窓口までご相談ください。

※1 バッテリー交換は以下の地域で対応しています。
東京都/埼玉県/千葉県/神奈川県/愛知県/滋賀県/京都府/大阪府/兵庫県/奈良県
※2 価格には部材費と工賃が含まれます。エリア、加盟店により別途出張費をいただく場合があります。

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バイクのバッテリー上がりが直らないなら電気系統の故障かも

  • キックスタートをする
  • 押しがけをする
  • ブースターケーブルで他車両から電気をわけてもらう
  • ジャンプスターターで充電する
  • バッテリーを交換する

これらのバッテリー上がりを起こしたバイクへの対処方法をご紹介してきました。

しかし、それでもバイクのバッテリー上がりが直らなかったり、またすぐにバッテリー上がりでバイクが動かなくなったりしてしまうこともあります。
その場合、原因はバッテリーではなくバイク側にある可能性が高いです。

バイク側で考えられる原因

バッテリー上がりの原因がバイク側にある場合、電気系統に問題があるかもしれません。

バッテリー上がりを起こす電気系統の問題
  • ジェネレーターの劣化
  • レギュレーターの故障

まず考えられるのが、ジェネレーターの劣化です。
ジェネレーターは、エンジンの回転する動力によって電気を作る部品です。

このジェネレーターを構成するステーコイルというパーツは、経年劣化によって断線することがあります。
その結果、ジェネレーターが電気を作れなくなり、バッテリーも蓄電できず上がってしまうというわけです。

また、レギュレーターの故障も原因のひとつです。
レギュレーターというのは、ジェネレーターが作った電気をバッテリーが蓄電できるように調整してくれる部品です。
レギュレーターが故障するとバッテリーがうまく蓄電できなくなりバッテリー上がりという事態が引き起こされます。

電気系統の故障はプロに直してもらう

バッテリー上がりの原因がジェネレーターやレギュレーターといった電気系統にあるかどうかを判断するには専用のテスターが必要です。
もしこれらに原因があった場合、部品の交換で対処することになります。しかし、慣れていない方からするとハードルが高いでしょう。

しっかりと適した部品を用意するのに時間もかかりますし、慣れていなければ失敗してしまうことがあるかもしれません

できればバイクショップなどに持っていきプロに任せることがオススメです。

バイクでバッテリー上がりを起こさないための予防方法

ここまで、バッテリー上がりを起こしたバイクへの対処方法をご紹介してきました。
ただ、できればこのトラブルには直面したくないですよね。
そこで最後に、ここではバイクがバッテリー上がりを起こさないようにするための予防方法をまとめました。

灯火類の消し忘れに注意する

灯火類が点いたままの状態というのは、それだけ電気を消費していることになるので、バッテリー上がりを起こす原因になります。
とくに、昼間に気づかずに灯火類が点きっぱなしになっているということはよくあるので、意識するようにしましょう。

定期的にバイクに乗る

バイクはエンジンを回転させて電気を作り、バッテリーを充電しています。
そのため、定期的にバイクに乗ることで、バッテリー上がりを予防することができます。

具体的には、1度に30分程度バイクを走らせれば充電できるので、これを目安に定期的に乗るようにしましょう。
なお、アイドリングでも充電はおこなわれますが、エンジンの回転数によって電気は作られるので、これでは十分とはいえません
そのため、バイクに乗ってしっかり走らせることがオススメです。

ちなみに自然放電の予防方法としては、バッテリーを取り外しておくこともあげられます。
通電を止めればよいので、マイナス端子を取り外しておくだけで大丈夫です。

バイクとバッテリーのメンテナンスを定期的におこなう

バイクがバッテリー上がりを起こさないようにするためには、バイクとバッテリーのメンテナンスを定期的におこなうことも大切です。

バッテリーに関しては、電圧が低くなっていないかを確認しましょう。
また端子がしっかりつながっていなければ電気がバイクに供給されないので、このことも確認ポイントです。
そして定期的にジャンプスターターを接続して電気不足にならないようにしておくことも有効です。

さらに、レギュレーターやジェネレーターのチェックもあわせておこないましょう。
自分でこれらのメンテナンスを定期的におこなえない方は、バイクに乗ったついでにバイクショップに顔を出してプロに状態を診断してもらいましょう。

バッテリー上がりの対処法をおさらい

バッテリー上がりでバイクが動かなくなったときの対処方法をまとめると以下のようになります。

STEP
キックスタートや押しがけをおこなう

エンジンがかかった→バイクを走らせて電気を作る
バイクの仕様上この対処方法をおこなえない→2へ

STEP
ブースターケーブルもしくはジャンプスターターで充電する

道具や他車両の用意がある→それぞれの方法で充電→バイクを走らせて追加充電
道具や他車両を用意できない→3へ

STEP
バイクショップやJAFのロードサービスを利用

ただこの行動フローに従っても、そもそもバッテリーの寿命やバイク側の故障が原因であることもあります。
そのためバイクのバッテリー上がりが直らない場合はもちろん、仮に直ったとしても、一度プロに見てもらうようにしましょう。

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全国に加盟店があるので、お近くの加盟店スタッフが最短5分で現場に駆けつけます!

※対応エリア・加盟店・現場状況により異なります

また、バッテリー交換にも対応可能です。

※ バッテリー交換は以下の地域で対応しています。
東京都/埼玉県/千葉県/神奈川県/愛知県/滋賀県/京都府/大阪府/兵庫県/奈良県

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