「突然、サンバーバンのエンジンがかからなくなった……」そんなときは、バッテリーが上がっているのかもしれません。サンバーバンのバッテリー上がりはジャンピングスタートで解決することができます。
ジャンピングスタートとは、バッテリーが上がった車以外の電源から電気をわけてもらい、エンジンを始動させる方法です。その方法によれば、比較的短時間でエンジンを始動させることができるのです。
本コラムでは、ジャンピングスタートの方法を紹介するとともに、手順についても詳しく解説してありますので、実践してみてください。また、サンバーバンのバッテリー上がりを予防する情報などもご紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。
ジャンピングスタートでエンジンをかけよう
サンバーバンがバッテリー上がりでエンジンが動かないときは、まずジャンピングスタートで対処してみましょう。ここではブースターケーブルを使う方法とジャンプスターターを使う方法をご紹介していますので、参考にして自分ができそうな方法を試してみてください。このふたつの方法が難しそうであれば、業者に依頼しましょう。
1.ブースターケーブルをつなぎ電気を供給してもらう
ブースターケーブルは、バッテリーが上がったサンバーバンと救援車(サンバーバンと同じ電圧の車)のバッテリー同士をつなぐために使います。救援車がみつかったら、サンバーバンと救援車を近づけて、ブースターケーブル(以後、ケーブルと省略します)を双方のバッテリーにつなぎます。
- ブースターケーブルの接続手順
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はじめに、サンバーバンと救援車のバッテリーのプラス端子についているカバーを外しましょう。そしてケーブルは赤色からつないでください。つなぐ順番は、サンバーバン、救援車の順です。
次に黒色のケーブルをつなぎます。救援車のマイナス端子につないだら、最後にサンバーバンのエンジンの金属部につないでください。サンバーバンのバッテリーのマイナス端子に黒色のケーブルをつなぐと、電流が過剰に流れて火花が発生し、バッテリーから漏れているガスに引火するおそれがあるからです。
- エンジン始動
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ケーブル接続後、救援車のエンジンをかけて約5分後にサンバーバンのエンジンをかけます。エンジンがかかったら、ケーブルを外していきます。外すときは、つないだときの手順と逆なので、間違えないようにしましょう。つなぐとき・外すときの手順を間違えると、電装品が故障するなどのトラブルが起こるおそれがあります。
2.ジャンプスターターを使用する
ジャンプスターターとは、自動車用の予備バッテリーのことです。コンパクトにつくられていますので、携帯しておけば救援車がなくても、車のバッテリーが上がったときに電気を供給してエンジンを始動させることができるのです。
このジャンプスターターは本体と付属品のケーブルから構成され、ケーブルにはバッテリー端子に接続するためのクランプがついています。クランプはV字型をしており、バッテリー端子をはさめるようになっている部分です。そんなジャンプスターターは以下のようにして使います。
- ケーブル(赤)のクランプをバッテリーのプラス端子に,ケーブル(黒)のクランプをバッテリーのマイナス端子につなぐ
- 本体をケーブルに接続
- LEDの点灯など通電開始のサインがジャンプスターターに表示される
- エンジンをかける
- エンジンがかかったら、ケーブルのクランプをバッテリーから外す
ジャンピングスタート後にはバッテリーを充電しよう
上記ふたつのジャンピングスタートでエンジンが無事にかかったら、走行させてバッテリーに充電させてください。車はエンジンが回転すると発電する仕組みになっているからです。
走行でバッテリーを充電させるほうがよい理由は、アイドリングだと1分当たりのエンジンの回転数が少ないため、消費する電気量以上に発電するのが難しいからです。そのため、ジャンピングスタート後は車を走行させて充電をおこないましょう。
【ポイント】サンバーバンのバッテリーは座席下
ジャンピングスタートをするときは、バッテリーの位置を知っていることが前提となります。サンバーバンのバッテリーは座席の下です。そのためバッテリーにケーブルをつなぐときは、運転席と助手席のシートをずらさなければなりません。
- シートをずらすときは、はじめに座席の下にあるスライドレバーを上に引き上げましょう。そして座席を限界まで後ろに引いてください。
- 次に座席の横にあるリクライニングレバーを上に引き上げると、座席が前に倒れます。そして、座席のひざがくる位置のあたりにキャッチとよばれる固定用の金具がありますので、探してみてください。
- キャッチがみつかったら、そのキャッチについているレバーを上に持ち上げると、キャッチが外れて座席を後部座席の方向に倒すことができます。
自分で対応できない場合はロードサービスという選択肢もある
ジャンピングスタートをするためには、ジャンプスターターやブースターケーブルといった道具が必要です。そして、ブースターケーブルを使用する場合は救援車が必要になります。このような道具や救援車を準備することができないときは、ロードサービスに依頼しましょう。
ロードサービスに依頼すると、バッテリー上がりなどのトラブルに適切に対処してもらえます。ただしJAFの場合、会員になる必要がありますし、任意の自動車保険の場合、保険に車両が加入していないとその保険のオプションであるロードサービスをうけられないことがあるのです。
JAFや自動車保険などに加入していない場合は、カーバッテリーの業者に依頼しましょう。弊社にもカーバッテリー業者が多く加盟しており、バッテリー上がりで困ったときに電話していただければ、お近くの業者を紹介することができます。バッテリーが上がったときは、ぜひ弊社にお電話ください。
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サンバーバンのバッテリー上がりの原因は放電のしすぎ
バッテリーが上がってしまう原因は、放電のしすぎでバッテリー残量が少なくなってしまうからです。放電をしすぎる状況としては、おもにふたつの状況が考えられます。ひとつは、車の発電量を放電量が上回る状況、もうひとつは車が停止して発電していない場合の自然放電です。
- 車の発電量を放電量が上回る状況
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夏場における渋滞時にエアコンを使用しすぎると、発電量が放電量を上回ります。先述しましたように、車はエンジンが回転することによって発電しますが、渋滞時にはエンジンの回転数が低下するため、発電量は少なくなります。それにもかかわらず、エアコンを使用しすぎると発電量を放電量が上回り、バッテリーが上がってしまうことがあるのです。
- 車が停止して発電していない場合の自然放電
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車には、コンピューターや時計などの電装品が搭載されており、その電装品の機能維持のために、停止中もバッテリーの電気が消費されています。(自然放電)そのため、車を長期間走行させないと、バッテリーの電気が空になってしまい、バッテリーが上がってしまうのです。
サンバーバンのバッテリー上がりは対策ができる!
上記のような状況でバッテリー上がりが起こるということを理解したところで、ここではサンバーバンのバッテリー上がりを防ぐための対策をご紹介します。
- エアコンの風量を小さくする
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車のエアコンは家庭用のエアコンとは異なり、車内に風を送るファンの回転に電気を消費しています。そのため夏場における渋滞時に、ファンの回転数を上げると放電量が発電量を上回りバッテリーが上がるおそれがあるのです。
そこで、車内が冷えたら風量を小さくするようにしましょう。電気の消費がおさえられ、バッテリー上がりを起こす確率が低くなります。
- 車を走行させるひん度を上げる
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自然放電によるバッテリー上がりは、車を長期間走行させないことが原因で起こります。そのため、走行のひん度を上げることで、バッテリー上がりを回避できる確率が高くなります。少なくとも1週間に一度は、車を1時間ほど走行させるようにしましょう。
このようなバッテリー上がりの対策をしていても、突然バッテリーが上がってしまうことがあります。そんなときは、弊社にご依頼ください。弊社加盟の業者がすぐに駆け付け、お助けいたします。早くバッテリー上がりを解決してほしい方は、ぜひ弊社にご連絡ください。
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バッテリーの寿命がきたら交換を検討しよう
何度もバッテリーが上がるようであれば、バッテリーの寿命がきていることが考えられます。バッテリーに寿命がくると充電する性能が低下し、たくさんの電気をたくわえることができなくなるからです。
その場合は、バッテリー交換をすることをオススメします。交換することで、何度も充電する手間が省けるからです。
ここでは、サンバーバンのバッテリーを交換する手順を解説します。ただし、バッテリー交換は難しいので、できるだけプロに任せるようにしましょう。
サンバーバンのバッテリー交換手順
サンバーバンのバッテリー交換をするときは、はじめに適合するバッテリーを用意しなければなりません。ただし、サンバーバンには一般車とアイドリングストップ車のふたつのタイプがあります。
それぞれのバッテリーは型番がちがいますので、購入するときは注意しましょう。例をあげれば、一般車の場合ですと「34B19L」、アイドリングストップ車の場合は「M-42」というように表示の仕方が異なっています。
もし適合するバッテリーがわからないときは、車検証を手元に用意して、ディーラーなどに問い合わせましょう。すると店員さんがバッテリーの型番を調べるために車の年式などを聞いてきます。型番を調べるための情報は車検証に記載してありますので、聞かれたときは車検証をみながら、伝えるとよいでしょう。
サンバーバンのバッテリーが用意できたら、次は交換に必要な道具を準備します。交換に必要な道具としては、以下のものがあります。
- ゴーグル(バッテリー液などから目を保護するため)
- 作業用の手袋(エンジンルーム内の金属でケガをしないようにするため)
- レンチ(バッテリー端子のナットを外したり、締めたりするため)
このほか、絶縁性の高いものも用意しましょう。バッテリーのプラス側のケーブルが車体の金属部分に直接触れると、電流が過剰に流れて火花が発生し、車両火災などの事故が起こるおそれがあるからです。そのような事故を防ぐために、ケーブルの先端を絶縁性の高いものでおおうことをオススメします。
バッテリーの交換手順
準備ができたら、バッテリーを交換していきます。交換するときは、はじめにエンジンが止まっているか確認し、車から鍵を抜いてください。さらにライトなどの電装品も消してあるか確認しておきましょう。電装品のスイッチが消えていないとバッテリーが放電状態になるため、そのままバッテリーを外すと故障するなどのトラブルが起こるおそれがあるからです。
- 上記のことが確認できたら、バッテリーの端子からケーブルを外していきます。ケーブルを外す手順は、マイナス・プラスの順です。
- 次に旧バッテリーを外し、新バッテリーを取り付けます。
- 新バッテリーを取り付けたら、ケーブルをバッテリーの端子に取り付けます。取り付ける手順は、プラス・マイナスの順です。
エンジンをかけてみて、問題がなければ交換作業は完了です。
バッテリー交換はムリをしないことが大切
自分でバッテリー交換することはできますが、バッテリー交換は難しい作業です。手順などを間違えると思わぬトラブルを招くおそれがあります。そのため、できるだけバッテリー交換はディーラーやカー用品店などに依頼することをオススメします。
カー用品店のなかには、他店で購入したバッテリーでも交換してくれるところがあります。すでに交換用のバッテリーを購入されてしまった方は、そのようなお店に依頼するとよいでしょう。
バッテリー交換をしても、ライトの消し忘れなどでバッテリーが上がってしまうことがあります。そのときはパニックにならずに弊社にご依頼ください。弊社に加盟する業者が、すぐに駆け付け、冷静にバッテリー上がりに対処してくれます。ぜひ安心して、ご依頼ください。