電気消費量の大きいエアコンはブレーカーが落ちる原因のひとつです。
ブレーカーが落ちたときは、それぞれの原因にあわせた対処法が必要になります。
なぜならブレーカーが落ちる原因には、電気の使いすぎだけでなく漏電の可能性もあるためです。
とくに漏電ブレーカーが落ちていたときは、そのまま使い続けると火災が起きるおそれがあるため早急に対処しなくてはいけません。
当記事では、ブレーカーが落ちる原因のほか、それぞれの対策方法などについて解説します。
ブレーカーが頻繁に落ちてお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
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エアコン使用中にブレーカーが落ちる原因は使用電力の大きさ
ブレーカーは、家全体の電気の流れを管理する役割を果たします。
どこの家庭も契約しているアンペア数があり、一度に使える電力の上限が決まっています。
一般的な家庭では20~30Aがほとんどです。
機種にもよりますが、エアコンは家電製品の中でも約10A前後と多くの電力を消費します。
近年はパワフルに使える家電製品が増え、その分消費電力も大きくなっています。
エアコンのほかにも、消費電力の大きい電化製品には以下のようなものがあります。
- 電子レンジ:約7~10A
- 炊飯器:約6~10A
- 電気ポット:約10~12A
- ドライヤー:約10~12A
- アイロン:約10~14A
例えば契約しているのが20Aだった場合、電気ポットとドライヤー、アイロンを同時に使うと30A近くの消費電力になるためブレーカーが落ちます。
今までエアコンをつけてもブレーカーが落ちることがなかったのに、頻発するようになるのは電化製品が変わったことが原因になる場合もあります。
とくにガスコンロからIH調理器(約14A)に変えるなど、電気を多く使用するようになったことも原因のひとつとして挙げられます。
また、エアコンのフィルター清掃がされていないと負荷がかかり、ブレーカーが落ちやすくなる原因のひとつです。
このため、エアコンなど電化製品は定期的に掃除することも大切です。
分電盤には主に3種類のブレーカーがある
ブレーカーは、一度に多くの電気を使いすぎた場合や、漏電が起きたときに一時的に電気の流れを遮断します。
そして、火災や停電の被害を最小限に食い止める役割を果たしているのです。
ブレーカーは「アンペアブレーカー」「安全ブレーカー」「漏電ブレーカー」の3種類があり、それぞれ分電盤にあります。
分電盤のある場所は家庭によって異なり、主に玄関や台所などに設置されているのが一般的です。
アンペアブレーカー
アンペアブレーカーは、家全体の電流の流れを管理するメインブレーカーの役割を果たしており、契約アンペア以上の電気を一度に使うと落ちる仕組みになっています。
このため、エアコンと一緒に消費電力の大きい電化製品を使用すると、アンペアブレーカーが落ちる原因になるのです。
安全ブレーカー
安全ブレーカーは各部屋のコンセントにつながっており、場所ごとの電気の流れを管理しています。
ひとつのコンセントで使用できる電力には制限があります。
エアコンのある部屋で電気を使いすぎた場合は、安全ブレーカーが落ちてしまいます。
漏電ブレーカー
漏電ブレーカーは、家全体のどこかで漏電が起きた場合に落ちる仕組みになっています。
もしエアコンのある部屋で漏電ブレーカーが落ちた場合は、エアコンが漏電している可能性があります。
漏電したままでは火災の危険があるため、漏電ブレーカーが落ちた部屋にある電化製品の使用を止めます。
漏電が起きている部屋を特定する方法は、このあとあらためて解説します。
以下で、それぞれの原因を解消する方法について解説します。
エアコン使用でブレーカーが落ちるのを解消する方法
ブレーカーが落ちるのは、一度に電化製品を使わないように工夫することでも一時的に解消できます。
しかし、毎回消費電力を気にして電化製品を使うのはストレスになるはずです。
このためブレーカーが落ちるのを根本的に解消するには、「回路の増設」と「アンペア変更して容量を増やす」という2つの方法をおすすめします。
頻繁にブレーカーが落ちる場合は、これらの方法を検討してみてください。
分電盤にエアコン専用回路を増設する
エアコンに専用回路が設けられていない場合は、エアコンのある部屋でほかの電化製品と一緒に使用すると安全ブレーカーが落ちやすくなります。
とくにエアコンは消費電力の大きいため、専用の回路を増設することがおすすめです。
エアコンの専用回路があれば、ほかの電化製品とは別の配線になるため、エアコンを使うことで安全ブレーカーが落ちることはなくなります。
ただし、分電盤の回路に空きがなければ専用回路を作れません。
この場合は、ブレーカーを外部に増設するか分電盤の交換が必要になります。
専用回路を新設する場合の費用は業者によって異なりますが、1万5千円~3万円前後が一般的な相場です。
アンペア変更工事をして容量を増やす
ブレーカーが落ちるのを解消するもうひとつの方法は、契約しているアンペア数を増やすことです。
専用回路を新設すれば安全ブレーカーが落ちるのを解消できますが、多くの電化製品を使う家庭では契約アンペア以上の電力を消費する可能性があるためです。
アンペア変更で分電盤の交換が必要になる場合、一般的な費用相場は5~8万円前後です。
業者に依頼する際は必ず見積もりを出して、あらかじめ費用の内訳を確認しましょう。
見積もりを出しておかないと、追加請求が発生して費用が高くつくおそれがあるためです。
分電盤の交換には費用がかかるため、限られたアンペアで上手に電気を使うことも大切です。
また、アンペア数を上げれば電気の基本料金が高くなります。
家庭で使用している電力を把握して、適したアンペアで契約しましょう。
漏電ブレーカーが落ちたときは電気の使用をやめる
漏電ブレーカーが落ちたときは、配線が漏電を起こしている可能性があります。
漏電の原因には配線のショートなどがあり、目には見えない場所で起きている場合もあるため注意しなくてはいけません。
場合によっては、分電盤にホコリなどがたまってショートしてしまうケースもあるのです。
また、漏電している箇所を特定するには以下の方法があります。
- すべてのブレーカーを切る
- 安全ブレーカーをひとつずつ入れていく
- 漏電している部屋は安全ブレーカーを入れた瞬間に漏電ブレーカーが落ちる
漏電ブレーカーが落ちた部屋で電化製品をそのまま使い続けると、発火して火災の原因となるおそれがあります。
このため、漏電ブレーカーの落ちた部屋にある電化製品のコンセントはすべて抜きましょう。
コンセントを抜くときは、ゴム手袋を着用しておくと安全です。
漏電していない部屋は、そのまま電化製品を使用できます。
もしエアコンの専用回路で漏電ブレーカーが落ちたときは、すぐに使用をやめて速やかに業者へ連絡をして点検依頼をしましょう。
ブレーカーが落ちる原因と、対処法の詳細はこちらの記事もご覧ください。
電気工事は業者に依頼する
電気配線に直接ふれる作業は電気工事士の資格が必要です。
配線には100Vの電流が流れており、安易にふれてしまうと感電のおそれがあります。
場合によっては死にいたる危険もあるため、資格がないまま配線にふれることは絶対に避けてください。
専用回路の増設や分電盤の交換などは、資格がなければ自分で解消できないので、業者に点検や工事の依頼をしましょう。
とくに原因が不明でブレーカーが落ちる場合は、速やかに業者へ依頼すべきです。
もし電気工事おこなうプロの業者をお探しなら、ぜひ電気工事110番にご相談ください。
日本全国に対応しており、24時間365日受付が可能です。
業者ならブレーカーが落ちる原因を特定して、確実に解決してくれます。
さらに誠実な業者であれば、契約アンペアに適した正しい電気の使い方の提案もしてもらえるでしょう。
まとめ
電力消費量の大きいエアコンは、ブレーカーが落ちやすくなる家電製品のひとつです。
ブレーカーが落ちる原因はさまざまあり、原因によって落ちるブレーカーも種類が異なります。
頻繁にブレーカーが落ちる際は、原因を知ってそれぞれの解消方法を検討してみましょう。
ブレーカーが落ちるのは、専用回路の増設や契約アンペア数を上げることで解消できます。
ブレーカーは一度に多くの電力を消費すると落ちるため、適切に電気を使うことが大切です。
ただし、ブレーカーが落ちる原因が不明の場合や漏電ブレーカーが落ちるときは、速やかに業者に依頼しましょう。
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