あなたはエアコンを使用する際、冷房や除湿をどのようにして使い分けますか?
「そもそも、冷房と除湿をどう使い分ければいいのかなんてわからない……」このように思っているかたも多いのではないでしょうか。ですが、エアコンは正しい使い分けをしないと電気代がかさんだり体を冷やしたりしてしまいます。
そこで今回は、エアコンの冷房と除湿の効果の違いについて解説していきます。夏に電気代がかさんでしまっているという経験があるというかたや、冷房で体調を崩してしまったことがあるかたは必見です。
エアコン工事のお見積り
10秒で費用がわかる!
\電気工事110番はお見積りだけでもOK!/
次のページで実際にお見積りをご確認いただけます。
エアコンの冷房と除湿はどう違うの?
エアコンの冷房という機能は、室内の温度を下げることを最優先とした機能で、部屋から熱を追い出して温度を下げる効果のことです。
それに比べ除湿は、エアコンが空気中の湿度を集めてこもっている熱を奪い、水分を部屋の外に出します。そして、湿度の低い空気を部屋に戻します。これを繰り返して、湿度の低い空気を部屋に送り込む機能のことです。
エアコンの除湿機能で期待できる効果や仕組み
除湿の効果はわかったけど、除湿にして何かよいことはあるの?とお思いのかたもいらっしゃるのではないでしょうか。この項目では除湿で得られる効果について説明させていただきます。
除湿機能の仕組み
エアコンの除湿機能は湿度の高い空気を吸い込み、熱交換器という部屋の熱を奪う機能で温度を下げます。空気は温度が下がると水分を蓄えることができなくなるので、水分は水滴になり熱交換器につきます。
ついた水滴は排水ホースで部屋の外に出されますが、水分を取り除かれた湿度の低い空気は部屋に戻ります。これが繰り返されることにより、部屋の湿度がどんどん取り除かれていきます。
部屋の除湿はカビの繁殖を抑える効果がある!
カビの多くは高温多湿な場所を好みます。それなら部屋の温度を下げればいいのではとお考えになるかたもいらっしゃいますが、カビは室温が15度でも生きれるものみいるため、温度を下げるのは現実的な対策ではありません。なので、除湿が効果的ということになります。
また、除湿をおこなうことで部屋干しにも効果があります。エアコンの除湿効果と空気清浄機を使用することで、部屋干しのニオイや菌の発生を抑えることができます。
しかし、エアコンの除湿効果は部屋にはとても効果がありますが、じつはエアコンの本体内部そのものは除湿できていないのです。メーカーによっては内部をクリーンにしてくれる機能もありますが、そうではないエアコンの内部はカビが発生しやすくなっています。
エアコン内部にカビが発生してしまっては、部屋全体にカビが広がることになってしまいカビ防止どころか逆効果になってしまいます。そうならないためにも、エアコン内の掃除はこまめにしましょう。
こんなときにエアコンの除湿機能を使おう!
エアコンの冷房は部屋を冷やす機能で、エアコンの除湿は湿気を取り除く機能だということがわかりました。冷房と除湿を使い分けるタイミングですが、真夏など温度そのものが高くなるときに冷房を、梅雨など湿度が高くなるときに除湿を使いましょう。
特に真夏以外のときに暑さを感じたときは、温度を下げるのではなく湿度を下げることをおすすめします。温度を下げるより湿度を下げたほうが省エネにつながりますし、同じ温度でも湿度が低く風通しがよくなると、体感温度が下がります。
エアコンの除湿機能は全部で3種類!
エアコンの除湿には、さまざまな効果があることをご存じですか?
さまざまな除湿を使い分けることで、皆さんの生活を快適にしてくれます。この項目では、除湿のタイプについて3つにまとめてみました。
弱冷房除湿
湿気を集めるために温度を下げた空気を部屋に戻し、湿度を目標の値まで下げる目的の機能です。メリットとしては、電気代が冷房より安く済むので省エネに効果的という点です。
デメリットとしては、梅雨のような低温で湿度の高い時期では弱冷房除湿機能が使えないことと、温度を下げた空気をそのまま出すことから寒さを感じてしまうということです。ですので、真夏日とまではいかないが暑い日には最適な機能といえるでしょう。
再熱除湿
湿気を集めるために温度を下げた空気を暖め直し、室内の空気を冷やし過ぎないようにする機能です。暖房でもないのにそんな機能が必要なのかとお思いかもしれませんが、部屋の温度を下げないので雨の続く夜や梅雨の夜などは快適に過ごせます。
デメリットとしては、電気代が高くなってしまうということです。夜や梅雨の時期に快適に過ごしたいというかたや、寒がりで弱冷房除湿だと体が冷えてしまうというかたにはおすすめです。
ハイブリッド除湿
湿気を集めるために温度を下げた空気を、室内の空気と混ぜて室温に近い温度で送風される機能です。弱冷房除湿と同じくらい電気代が安く済むのに、部屋の中が寒くならないというメリットがあります。
デメリットとしては、すべてのエアコンにハイブリッド除湿がついているわけではないというところです。エアコンを買い替える場合は、ハイブリッド除湿がついたエアコンもおすすめします。
エアコンの除湿効果は換気扇をつけると上がる?
「エアコンの除湿機能があるなら、換気なんてしなくていいのでは?」と思うかもしれませんが、それは違います。この項目では、エアコンと換気について、そしてエアコンの除湿効果に換気扇はよいのかをまとめてみました。
エアコンそのものに換気機能はない
エアコンの基本的な仕組みは「冷媒」という物質が関わっているのです。この冷媒は冷房を使うときは室内の熱い空気を外に運びだし、室外機から排出します。暖房の仕組みは簡単に言えばこの逆です。つまり、エアコンそのものには換気機能はないといえます。
エアコンを使用する際は換気をすること
エアコンを使う際、冷気や暖気を逃がさないように部屋の閉め切ることが多いと思われますが、実は換気をすることでたくさんのメリットがあります。
- 息苦しさを解消できる
-
人間が排出した二酸化炭素や部屋のわずかな隙間から侵入した病原菌は、逃がさないと体調不良や病気にかかる原因になってしまいます。換気をよくして、二酸化炭素や病原菌を追い出しましょう。
- 脱臭効果がある
-
生活していると、カビやたばこなどのさまざまな原因により部屋にニオイがついてしまいます。その原因を除去せずに閉め切ったら、さらにニオイを感じることになります。換気をしてニオイを外に出しましょう。
- アレルギーの緩和
-
空気中のホコリを含むハウスダストはアレルギーをおこす原因になってしまうことがあります。換気をしたりエアコンを入れる前に掃除をしたりすることで、アレルゲンの除去をおこないましょう。
エアコンの除湿と換気扇
ここまで見ると、エアコンを使用しながら換気扇をつけたほうがよいのではと思うかもしれません。たしかに、エアコンで部屋を冷やしている際に換気をすることで汚れた空気を換えてくれます。
しかし、エアコンの除湿機能と換気扇を同時に使用しないほうがよいのです。換気は除湿に効果があるのではと思っているかたがいるかもしれませんが、室内が乾燥しても、外が雨などで空気が湿っていると湿った空気を入れることになります。
部屋の除湿をしたい場合は、まず部屋の掃除をしてハウスダストを除去し換気を十分におこなったあと、閉め切った部屋で除湿をおこなってください。
まとめ
雨の日に換気をしてしまうと除湿効果の意味がありませんし、雨が降る中換気をしてしまうと雨粒が部屋に入ってくるとはいえ、汚れた空気が広がった家で過ごしたくはありませんよね?
また、エアコンは夏や冬といったシーズンになると使用する頻度が高くなりますし、料理するかたは換気扇にいたっては毎日使用するものです。急に壊れてしまうと、快適に過ごせなくなるおそれがあります。
壊れてしまう前に、定期的に掃除をしたり業者に修理や掃除を依頼したりしてメンテナンスをしてもらいましょう。
エアコン工事のお見積り
10秒で費用がわかる!
\電気工事110番はお見積りだけでもOK!/
次のページで実際にお見積りをご確認いただけます。