マンションで漏電した!管理者が知っておくべき場所ごとの漏電対処

マンションで漏電した!管理者が知って

マンションで漏電が発生した場合、電気工事士の資格を持つ業者に修理を依頼する必要がありますが、どこで漏電が起きているか特定できていると、対応がスムーズにやすいです。
マンションの管理者としても、できるだけ早く漏電を直せた方が良いと思うのが普通です。そこで、マンション内で漏電修理が必要になった場合の対処方法と、漏電しやすい部分について覚えておいても損はないでしょう。

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マンション内で漏電が発生しやすい場所

マンションは戸建て住宅に比べると電気設備が多いので、漏電が起きた時、原因を特定するのも大変です。
しかし、代表的な場所を押さえておくことで、トラブルの原因を素早く特定できる場合もあります。

共用部の漏電箇所の代表例

ビルの外観

・インターホン
集合玄関機が屋外に設置されていると、インターホンが漏電してしまう場合があります。特に外からの雨が振り込むような場所に設置されているなら要注意です。

・共用部分電盤
分電盤内部での結露や、虫・ネズミなどの侵入により漏電が起きる恐れがあります。
分電盤が漏電すると、共用部の電源が落ちるだけでなく、各戸への電気供給が止まる恐れもあるので、対処は迅速さが求められます。

・マンション内の電気配線
マンションの建築年数と共に電気配線も劣化していくので、メンテナンスが不足していると漏電することがあります。また、ネズミが電気配線を齧って被覆などを破っていると、漏電する恐れがあります。

共用部な入居者の全員に関係する部分ですから、できるだけ早急な対処が必要です。
また、トラブルが発生した場合には、入居者の方にそのことを通知しておくのをわすれないようにしましょう。
更に、電気設備関係の大規模修繕が必要になることも考え、事前に準備を進めておくことも必要です。

専有部の漏電箇所の代表例

専有部は入居者の方に管理してもらうのが基本とは言え、電気設備の知識が無い方がほとんどです。
管理者の方は、報告を受けたらチェックして、電気工事業者の手配などを代行してあげる必要があるでしょう。

・各種家電製品
専有部で使われている冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどから漏電しているケースが多いようです。また、室内に入居当時から据え付けられている電気設備がトラブルを起こしていることも考えられます。特にインターホンや照明などは要注意です。

・各戸の分電盤・電気配線
共有部の分電盤と同様に、結露や虫の侵入により漏電する事があります。また、建物が古ければ古いほど、各戸内の電気配線も傷んでいる事が考えられます。

専有部の不具合は、本来その専有部を所有している方の責任で管理することになっている事が多いですが、漏電については、同じフロア、同じマンション内で共通の原因があるかもしれません。

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マンション内で漏電が発生した時の対処方法

ブレーカー

共用部の場合

共用部のトラブルの場合は、管理者がトラブルに対処しなければなりません。対処が遅れると住人の信用を失くすこともありますので、なるべく早く対処しましょう。特に、配電盤関係からの漏電は、建物内全戸に影響を与えることもありますので、異常を発見次第、速やかに対処しましょう。
漏電修理は基本的に業者に依頼することになりますので、いざという時に備えてあらかじめ連絡先を決めておくのもおすすめです。

照明設備の場合は、漏電する場所としない場所があるので、該当箇所だけ修理完了まで点灯しないという応急処置もあります。

オートロックの集合玄関なども、一時的に手動で開閉してもらうか、開放状態になりますが、この場合は各戸に通知しておかないと、防犯上のリスクになります。

専有部の場合

専有部の漏電については、原因がそのお部屋特有のものか、他の部屋でも同じ現象が起きているのか見極める必要があります。
お住いの方の家電製品が原因であれば、その家電の使用を止めてもらい、早めに修理を依頼するように伝えれば良いですが、もし、ブレーカーの老朽化や設置場所、各戸の配線が原因であれば、全戸への対処が必要になる場合もあります。

室内の電気が使えない状況は、生活に大きな負担を掛けます。管理者の方も、相談を受けたらできるだけ早く、対応が必要です。 単に電気の使いすぎで停電している場合もあるので、業者に連絡する前にブレーカー部分が落ちた原因を突き止めておくと良いでしょう。

まとめ

マンションでの漏電は、戸建て住宅に比べて電気設備が沢山ありますので、それらの中から、トラブルの原因を見つけるのは大変なことです。電気工事業者に対処を依頼するにしても、原因特定から対応してもらうと、時間を要する恐れがありますが、漏電箇所を事前に伝えておくことで対応がスムーズになることもあります。

そのためには、管理者の方がある程度漏電に対する知識を持っておかなければなりません。
予め、漏電が発生しそうなところを覚えておくと、原因の特定や漏電場所を発見できることもあります。

但し、電気設備は資格を持っていない方が、勝手に漏電修理を行なうと、感電事故や漏電火災の原因になる恐れもあります。
原因がわかったら、速やかにマンション内の漏電修理を、電気工事業者に依頼するようにしましょう。

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