ブレーカーが落ちて停電してしまったときは、まずはどの種類のブレーカーが落ちているのかを確認してから対処をしましょう。
ブレーカーには3種類あり、それぞれ役割や対処法が異なるからです。
今回は3種類のブレーカーの特徴をご紹介していきます。
この記事を参考に、安全に対処していきましょう!
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アンペアブレーカーの役割
アンペアブレーカーとは、電気会社と契約しているアンペア数を超える電気量を使ってしまった場合に、電気の供給を遮断する役割をもつブレーカーです。
契約している電気会社によっては、「契約ブレーカー」「サービスブレーカー」と呼ばれることもあります。
アンペアブレーカーは家全体の電気を管理しているため、落ちると家全体が停電してしまいます。
分電盤にアンペアブレーカーがない場合は、スマートメーターに切り替わっていると考えられます。
スマートメーターとは、電気の使用量をデジタルで計測できる電力メーターのことをいいます。
スマートメーターが設置してあると、スマートメーター側が電気の管理をするため、分電盤のアンペアブレーカーは必要なくなるのです。
家にある電力メーターに円盤がついていたら従来型の電力メーター、円盤がなければスマートメーターである可能性が高いです。
スマートメーターは、契約アンペア数以上の電気を使ってしまうと一時的に停電し、数十秒後には自動的に復旧してくれるシステムになっています。
ただし、同時に使用している電気の使用量が多いままだと、再び停電して復旧するのを繰り返してしまいます。
何度か連続して電気が切れると自動的に電気が入らなくなりますので、その場合は電力会社へ連絡しましょう。
安全ブレーカーの役割
家全体を管理しているアンペアブレーカーに対して、回路ごとの電気を管理しているのが安全ブレーカーです。
そのため複数の小さなブレーカーが設置されています。
回路はおもに部屋ごとに分かれていることが多いですが、消費電力の大きいエアコンなどは専用の回路がある場合があります。
安全ブレーカーにもいろいろな呼び方があり、「子ブレーカー」「分岐ブレーカー」などと呼ばれます。
電気を使い過ぎた回路の安全ブレーカーが落ち、電気を遮断します。
アンペアブレーカーと違うのは、落ちた回路だけが停電するという点です。
また、その回路で使用している機器がショートした場合も落ちることがあります。
漏電ブレーカーの役割
漏電ブレーカーは、家のどこかで漏電が起きたときに落ちるブレーカーです。
漏電が起きたまま電気が流れ続けると、感電や火災などの危険があります。
また、漏電すると電気機器が故障してしまうこともあります。
それを防ぐために、漏電が起きたら電気を遮断するという大切な役割があるのです。
ブレーカーが落ちたときの操作方法
ブレーカーは種類によって、作動したときの復旧方法にも違いがあります。
落ちているブレーカーの種類が分かったら、それぞれの手順を確認して安全に復旧させましょう。
アンペアブレーカーの復旧方法
アンペアブレーカーは家全体の電気の使い過ぎによって落ちてしまいます。
そのため、使用していた電気機器の電源を一旦すべて切りましょう。
その後、アンペアブレーカーを「入」にしてください。
ブレーカーが落ちる前と同じように電気機器を使うと再び落ちてしまう可能性が高いので、一度に使い過ぎないようひとつずつ電源を付けていきましょう。
安全ブレーカーの復旧方法
安全ブレーカーが落ちたら、落ちた回路の部屋を確認しましょう。
その部屋での電気の使い過ぎによって落ちているので、部屋のなかの電気機器を一旦切ります。
それから安全ブレーカーを「入」にしましょう。
電気の使い過ぎが原因でない場合は、部屋にある電化製品がショートしているおそれがあります。
安全ブレーカーが落ちている回路の部屋で何か異変が起きていないか確認してみましょう。
漏電ブレーカーの復旧方法
漏電ブレーカーが落ちた場合は、家のどこかで漏電が起きています。
そのため、まずは漏電している箇所を確認していく必要があります。
- 安全ブレーカーを一度すべて「切」にする
- 漏電ブレーカーを「入」にする
- 安全ブレーカーをひとつずつ「入」にしていく
- 途中で再び漏電ブレーカーが落ちたら、そのとき「入」にした回路で漏電が起きている可能性が高い
- 漏電している回路の安全ブレーカーを「切」にする
- 漏電ブレーカーをもう一度「入」にする
- 漏電している回路以外の安全ブレーカーを「入」にする
この手順で漏電している回路を特定するとともに、漏電している回路以外は電気を復旧させることができます。
ブレーカーが落ちる原因と対策の詳細については、こちらの記事をご覧ください。
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