急にブレーカーが落ちて慌てた経験はありませんか?
たとえ短時間でも家の電気が使えなくなるととても困りますよね。
ブレーカーが落ちる理由でいちばん多いのは【電気の使い過ぎ】です。
例えば、家全体の使用量が契約アンペア数を超えたり、1ヵ所に大量の電気が流れたりするとその瞬間にブレーカーが落ちます。
一方でどこかの部屋で漏電が起こり、安全のためにブレーカーが落ちることもあります。
このケースは火災や事故につながる危険性があるため、早急な対処が必要です。
今回はブレーカーが落ちる理由や適切な対処法を詳しく解説します。
具体的には以下のとおりです。
当記事を読めば速やかにブレーカーを復旧させることができ、今後の再発も防げますよ。
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ブレーカーが落ちたらどのスイッチが落ちたかを確認する
ブレーカーは3種類あり、通常はすべてのスイッチが【入】になっています。
急に停電したときは【切】になっているスイッチがないかを確認しましょう。
- アンペアブレーカー(左)
- 漏電ブレーカー(真ん中)
- 安全ブレーカー(右)
※製品によって各ブレーカーの位置が若干異なることがあります
では、以下で各ブレーカーを詳しく解説します。
アンペアブレーカー
アンペアブレーカーは家に流れる電気の総量を監視しています。
家全体の電気使用量が契約アンペア数を超えると、アンペアブレーカーが落ちて家全体が停電します。
契約アンペア数は電力会社との契約内容により異なりますが、一般住宅では30~60アンペア(A)が多いです。
なお、比較的新しい家や新築住宅にはスマートメーターが設置されていることが多く、分電盤にアンペアブレーカーがないこともあるので、一度確認してみてください。
(順次スマートメーターへの取り替えが進められているため、両方付いている住宅もあります)
スマートメーターは通信機能が付いた最新の電力メーターです。
内部にアンペアブレーカーと同じ機能が搭載されているため、契約アンペア数を超えると自動的に停止し、数十秒で復旧します。
スマートメーター
※個人情報保護のため、画像の一部を加工しています
漏電ブレーカー
漏電ブレーカーは住宅内で漏電が発生したときに電気を遮断します。
そのため、漏電ブレーカーが落ちると家全体が停電します。
漏電ブレーカーが落ちた場合は、火災や事故を防ぐために速やかな対処が必要です。
詳しい復旧手順は後述しますが、漏電が疑われる箇所を特定できたらすぐに電気工事業者に相談し、詳しく調査してもらいましょう。
安全ブレーカー
安全ブレーカーは電気回路が通っている部屋ごとにスイッチがあります。
それぞれの回路で使用容量が決まっており、その容量を超えた部屋だけ停電する仕組みです。
安全ブレーカーが落ちるのは基本的に電気を使いすぎたときですが、契約アンペア数の範囲内でも1つの回路に大量の電気が流れると落ちることがあります。
対策の章でも詳しく解説しますが、電力消費量の大きな家電はコンセントを別にするなど工夫しましょう。
復旧手順はブレーカーの種類によって異なる
では、ブレーカーごとの復旧手順を確認しましょう。
手順を参考に作業してみてください。
アンペアブレーカーの復旧手順
アンペアブレーカーが落ちたときは、以下の手順で復旧させます。
- 使っていた家電のコンセントを抜く
- スイッチを【入】にする
アンペアブレーカーが落ちるのは、全体の使用量が契約アンペア数を超えたときです。
そのままの状態でスイッチを戻しても再び落ちてしまうので、まずは原因になりそうな家電のコンセントを抜き、それからスイッチを【入】にしましょう。
スイッチを入れてきちんと電気が点けばOKです。
もし【切】のまま電気が点かないときは、契約している電力会社に相談しましょう。
なお、スマートメーターを設置している場合は、10秒程度で自動的に復旧します。
ただし、短時間で複数回続けて停電するとロックがかかり、自動復旧できなくなります。
ロック解除は自分ではできないので、契約している電力会社に相談してください。
参考:中部電力パワーグリッド|スマートメーターとは(最終閲覧日:2024年9月5日)
漏電ブレーカーの復旧手順
漏電ブレーカーが落ちたときは、まず以下の作業をおこないます。
- アンペアブレーカーが【入】になっているのを確認する
- 安全ブレーカーのスイッチをすべて【切】にする
- 漏電ブレーカーを【入】にする
- 安全ブレーカーのスイッチを1つずつ【入】にする
4までおこなったあと、再びスイッチが切れてしまう箇所があれば、その部屋のどこかで漏電していると考えられます。
漏電が疑われる部屋を把握したら、次は以下の作業をおこないます。
- 安全ブレーカーのスイッチをすべて【切】にする
- 再び漏電ブレーカーを【入】にする
- 問題のある回路以外の安全ブレーカーを1つずつ【入】にする
これで漏電が疑われる部屋の回路だけ電気が遮断されます。
そのあとはすぐに電気工事業者に相談し、詳しく調査してもらいましょう。
漏電ブレーカーの復旧手順と漏電箇所の特定方法は、以下の動画も参考にしてください。
安全ブレーカーの復旧手順
安全ブレーカーが落ちたときは、以下の手順で復旧させます。
- 使っていた家電のコンセントを抜く
- スイッチを【入】にする
安全ブレーカーが落ちる原因も、だいたいは電気の使い過ぎです。
まずは原因になりそうな家電のコンセントを抜き、それからスイッチを入れましょう。
スイッチを入れてきちんと電気が点けばOKです。
漏電ブレーカーが落ちたら電気工事業者に相談を!
漏電ブレーカーが落ちたときは、先ほどの手順で漏電箇所を特定し、電気工事業者に相談しましょう。
そのまま放置すると火事や思わぬ事故の原因になります。
また、漏電箇所が見えるところにあるとは限りません。
壁の中や床下の電気配線が損傷し、漏電を引き起こしていることもあります。
その場合、自分で原因箇所を特定するのはとても難しいので、プロに詳しく調査してもらいましょう。
電気工事110番は漏電調査に対応可能な工事業者をご紹介できます。
漏電箇所の特定から必要な対処までプロにお任せください。
まずは当サイト【電気工事110番】窓口までお気軽にご相談くださいね。
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集合住宅の漏電は大家か管理会社に連絡する
集合住宅が急に停電したときは、近所の建物の電気が点いているか確認しましょう。
その地域で自分が住む住宅だけ電気が消えているなら、建物のどこかで漏電している危険性があります。
漏電が疑われるときは大家か管理会社もしくは管理組合に連絡しましょう。
漏電箇所によってはオートロックが使えなくなるなど防犯上の問題も出てくるため、速やかな調査と復旧が必要になります。
参考:エネトーレ|マンションの漏電はどこに連絡?相談先や解決策を紹介(最終閲覧日:2024年9月5日)
ブレーカーが落ちる原因と対策法
ここからは、ブレーカーが落ちる原因と対策法を解説します。
今後の予防に役立てていただければ幸いです。
総使用量が契約アンペア数を超えた
アンペアブレーカーが落ちるのは、電気の総使用量が契約アンペア数を超えたときです。
頻繁に落ちるなら、今の生活スタイルに契約アンペア数が見合っていないのかもしれません。
まずは今の契約アンペア数を確認してみましょう。
契約アンペア数は電力会社から毎月送られてくる検針票に記載されています。
そのうえで以下のポイントを考慮し、今の生活スタイルに合っているか見直してみてください。
もし合っていないようなら、契約先の電力会社に相談し、アンペア数を変更してもらいましょう。
ただし、集合住宅では勝手に変更できないため、一度大家か管理会社に相談してください。
世帯人数ごとのアンペア数の目安
一般的に家族が多いほど電気の使用量は多くなります。
世帯人数ごとのアンペア数の目安は以下のとおりです。
- 1人:20~30アンペア
- 2人:20~50アンペア
- 3~4人:40~50アンペア
- 5人以上:60アンペア
参考:NURO光|一般家庭におけるアンペア数目安を世帯別に解説|確認・変更方法も(最終閲覧日:2024年9月5日)
上記はあくまで目安です。
自分やご家族の生活スタイルをよく考慮したうえで検討しましょう。
ピーク時の消費電力
1年で特に電気を使う時期は夏と冬、時間帯では夕方です。
この時期や時間帯にどれくらい電力を使うのかをざっくりでも把握しておくと、適切な契約アンペア数が見えてきます。
例えば夏の夕方に冷房、液晶テレビ、電子レンジ、炊飯器を同時に使うと35.9アンペアになります。
さらに照明などの電力が加わることもふまえると、余裕を持って50~60アンペアにしたほうが安心です。
参考:東京電力エナジーパートナー|主な電気機器のアンペアの目安(最終閲覧日:2024年9月5日)
1ヵ所に大量の電気が流れた
契約アンペア数の範囲内でも、1つの回路に大量の電力が流れると安全ブレーカーが落ちることがあります。
このケースでは以下のような対策が効果的です。
- 消費電力の大きな家電はコンセントを別にする
- なるべく家電を同時に使わないよう時間をずらす
1つのコンセントに流せる電気量は15アンペアです。
一般家庭の電圧は100ボルト(V)なので、100ボルト×15アンペア=1500ワット、つまり1つのコンセントでは同時に1500ワット(W)まで使えます。
例えば、1つのコンセントでドライヤー(1200ワット)とヘアアイロン(240ワット)を使うと合計1440ワットで容量ギリギリになります。
この場合は消費電力の大きいドライヤーを別のコンセントにつなぎ、電力を分散させましょう。
また、家族が多いご家庭では使用時間をずらす工夫も大切です。
どこかでショートした
コンセントがショートし、ブレーカーが落ちることもあります。
ショートする原因で多いのはタコ足配線やプラグ周りのホコリです。
特にタコ足配線で長期間プラグを差し込んだままだと、プラグの周りにホコリがたまり、発熱や発火を引き起こすことがあります。
これは【トラッキング現象】と呼ばれる現象で、住宅火災の原因にもなります。
心当たりがある方はすぐにタコ足配線をやめて、できる限りコンセントを分けましょう。
使っていない家電のコンセントは抜いておくことも大切です。
参考:中部電力パワーグリッド|トラッキング現象(最終閲覧日:2024年9月5日)
頻繁にブレーカーが落ちるならそろそろ寿命かも
ご紹介した対策をしても頻繁にブレーカーが落ちるなら、そろそろ寿命かもしれません。
ブレーカー(分電盤)の寿命は約13年といわれています。
すでに13年以上使用していたり、以下のような症状が頻繁にある場合は、早めの修理・交換をおすすめします。
- 電気をあまり使っていないのにブレーカーが落ちる
- 電気代が急に上がった
- 分電盤から異音がする
- 電気の明るさが安定しない、チカチカする
参考:株式会社木村電工|分電盤の寿命・交換時期とは?(最終閲覧日:2024年9月5日)
ブレーカー(分電盤)の修理交換方法や費用相場は以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひあわせてご覧ください。
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