近年増えている200V対応家電は、大きなパワーで家事の時間を短縮できる点が魅力です。
ただ、一般家庭用の電圧は100Vなので、200V対応家電を使うためには自宅の電圧を200Vに切り替える必要があります。
そういわれても、
「200V変更工事はどこに頼めばいいの?」
「200V変更工事の費用相場は?」
など気になることはたくさんありますよね。
そこで当記事では200V変更工事の依頼先や工事内容、費用相場をわかりやすく解説します。
今回解説するポイントは以下のとおりです。
当記事を読めば、200V変更工事の依頼先がわかり、すぐに相談を始められますよ。
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200V変更工事どこに頼むか迷ったら電気工事店へ!
200V変更工事は電気工事店に依頼しましょう。
なんとなく電力会社が工事するイメージがあるかもしれませんが、電力会社の管轄は家の外壁に設置された引き込み線の取り付け点までで、その先は家主が各自で業者に依頼する必要があります。
電柱と家をつないでいる電線のことです。
引き込み線と呼ぶのは軒先にある黄または赤のチューブが付いた引き込み線取り付け点までで、その先は屋内配線の扱いになります。
具体的には以下の図をご参照ください。
引き込み線工事の担当範囲のイメージ図
出典:沖縄電力株式会社|どこからがお客さまの設備?(最終閲覧日:2024年9月30日)
現在ほとんどの住宅では基本的に屋内配線工事のみで200Vに変更できます。
まずは電気工事店に相談して、現地調査に来てもらいましょう。
なお、集合住宅にお住まいの方は、まず大家か管理会社に相談しましょう。
たくさんの人が住む集合住宅では、事前の周知や大がかりな工事が必要になることもあるからです。
電線引き込み工事は電力会社が担当する
200V変更工事に際して電線引き込み工事が必要なときは、電力会社にも連絡する必要があります。
先ほど触れたとおり、引き込み線の取り付け点までは電力会社の管轄になるからです。
ちなみに、電線引き込み工事が必要なのは単相2線式から単相3線式へ変更するケースです。
工事に必要な申請手続きは電気工事店の担当者が代行してくれることが多いので、工事を依頼するときに確認してください。
単相2線式から単相3線式への詳しい工事内容は後述します。
工事内容は現在の配電方法によって異なる
200V変更工事の内容は現在の配電方法によって異なります。
ただ少し専門的な話になるので、要点だけ簡潔にわかりやすく解説します。
電線は3本1組になっており、建物へ電気を流すには2本以上の電線が必要です。
2本の電線を使った配電方法を単相2線式、3本の電線を使った配電方法を単相3線式といいます。
ここでは2つの違いを理解していただければOKです。
ご自宅がどちらに該当するかは以下を参考にしてください。
単相2線式と判断できるポイント
単相3線式と判断できるポイント
■ ブレーカー内部
- アンペアブレーカーから赤白黒3本のケーブルがつながっている
- 契約アンペアが30アンペア以上
■ 住宅の外壁
- 外壁(軒下)に引き込み線が3本来ている
単相2線式は100Vを使うための配電方式で、家全体で100Vの電気しか使えません。
一方で単相3線式は100Vと200V両方の電気を使えます。
現在ほとんどの住宅が単相3線式ですが、古い住宅ではまだ単相2線式のこともあります。
単相2線式の家で200V家電を使いたいときは、電線を引き込んで単相3線式に変更し、さらに分電盤も交換する必要があります。
参考:Looopでんき|単相3線式とは?電気が届く仕組みを解説!(最終閲覧日:2024年9月24日)
単相3線式:分電盤交換と200Vコンセント増設
単相3線式の家では以下の工事をおこないます。
- 分電盤の交換
- 室内の配線工事
- 200Vコンセント増設(まだない場合)
ただ、必要な工事は3本の電線がどこまで届いているかで異なります。
具体的には以下をご覧ください。
分電盤まで3本線が来ている:配線工事とコンセント増設
分電盤内に赤白黒の3本線がある場合は比較的簡単です。
200V用専用回路の増設(安全ブレーカーの追加)、200V用コンセントの増設、増設箇所までの配線工事をおこないます。
専用回路の増設に関しては、安全ブレーカーに空きがあるかどうかで作業が変わります。
空きがあればそこに追加するだけで完了しますが、空きがなければ別の場所に追加で取り付ける工事が必要です。
ブレーカーの追加工事の様子は以下の動画をご覧ください。
軒下まで3本線が来ている:分電盤交換と配線工事
軒下まで3本線が来ていても分電盤が古いままなら、まず200V対応分電盤への交換と分電盤までの配線工事が必要です。
上記が完了したら、専用回路の増設、200V用コンセントの増設、増設箇所までの配線工事もおこないます。
分電盤交換の流れや費用相場は以下の記事をご覧ください。
単相2線式:単相3線式への改修工事が必要
単相2線式の住宅ではまず単相3線式への改修工事をしてから、専用回路の増設、200V用コンセントの増設、増設箇所までの配線工事をおこないます。
改修工事を含む工事全体の流れは以下のとおりです。
- 電力会社に引き込み工事を申請
- 工事店による現地調査・見積り
- 分電盤の交換と配線工事
- 200V用コンセントの増設
- 増設箇所までの配線工事
- 電力会社による電線の引き込み工事
- 電力計の交換
- 電力会社による検査
参考:株式会社大内田電設|単3切り替え工事(最終閲覧日:2024年9月25日)
1~5は電気工事店、6~8は電力会社が担当します。
電力会社への工事申請は、基本的に改修工事を担当する電気工事店が代行してくれます。
念のため工事の依頼時に確認しておくと安心です。
なお、引き込み工事が始まるまで申請から1週間ほどかかることが多いです。
時期によってはもっと長くかかることもあるため、単相3線式への変更を決めている方は早めに電気工事店に相談しましょう。
引き込み工事を除く工事は1~2日程度で完了します。
立ち会いが必要かどうかは工事店によって異なるため、あわせて確認しておきましょう。
単相3線式への改修工事の様子は以下の動画をご覧ください。
200V変更工事の費用は3万円未満が約5割
では、気になる工事費用を解説します。
弊社加盟業者の施工データから算出した200V切り替え工事の費用は36,056円でした。
ただ、費用帯ごとの割合は3万円未満が約5割となっており、実際には相場よりも安く施工できた人が多いようです。
単相2線式から単相3線式に変更する場合は別途引き込み工事が必要になりますが、引き込み線取り付け点までは電力会社の管轄になるため、工事費用はかからないことが多いです。
ただし、電柱から家までの距離や周辺の環境によっては一部費用の負担が発生することもあります。
その他、工事の申請手数料がかかることもあるため、事前に依頼先の電気工事店や電力会社にお問い合わせください。
参考: 株式会社モデルノデザイン|コンテナハウスに電気を引くのは大変な作業?誰に依頼すべきか(最終閲覧日:2024年9月26日)
実際の施工事例と施工料金
では、弊社加盟店が担当した実際の施工事例と施工料金をご紹介します。
先ほどの費用相場とあわせて参考にしてみてください。
施工料金 | 11,000円 |
相談内容 | 現在リノベーション中の住宅に200Vのエアコンと食洗機を取り付けたい おそらく配線は引き込まれているが、しっかり配線されているのか、取り付けできるのか確認してほしいとのこと またエアコン1ヵ所のみ、200V用コンセントへの交換も希望 電気申請がされていないので、電力会社への電気申請もお願いしたいと仰せ まずは現地無料見積りから相談希望 |
施工料金 | 13,001円 |
相談内容 | 200Vのエアコン用コンセントの増設にあたり、配電盤の交換を検討中 まずは相談から希望 |
施工料金 | 27,500円 |
相談内容 | 駐車場のコンセントを200Vへ変更したい また、電力も40Aから60Aへ変更希望とのこと まずはお見積り希望 |
施工料金 | 35,000円 |
相談内容 | IHを使いたいため200Vのコンセント増設を希望 配線なども相談したいとのこと |
施工料金 | 44,000円 |
相談内容 | エアコン設置にあたり、200Vコンセントへの交換と配電盤の交換を希望 配電盤は数が足りないとのこと |
施工料金 | 57,200円 |
相談内容 | 電気自動車用に200Vコンセントの増設を検討中その他エコキュートなどもあるとのこと ブレーカーから増設になりそうと仰せ |
施工料金 | 99,000円 |
相談内容 | IHクッキングヒーターを使いたいので、200V用コンセントを増設したいとのこと 対応可否も含めてまずはお見積りから希望 |
当サイト【電気工事110番】では電気に関するさまざまなご相談を受け付けています。
200Vへの電圧変更やコンセント増設などを検討中でしたら、まずはお気軽にお問い合わせください。
担当スタッフがご予算や希望条件を伺い、最適な電気工事店をご紹介いたします。
また、加盟業者による無料現地調査・お見積り※も実施中です。
実際に依頼するかどうかは見積りを見てから決めていただいても構いません。
費用が心配な方もお気軽にご利用くださいね。
※対応エリア・加盟業者・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます
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200V変更工事に関するQ&A
最後に200V変更工事に関する疑問と回答をまとめます。
まだわからないことがある方は参考にしてみてください。
200Vに変更すると電気代も上がる?
200Vに変更しても電気代は今と変わりません。
電気代は電力の消費量のことで、電圧(200V)とは別物だからです。
以下は同じエアコンの100V用と200V用の年間電気代を比較したものです。
計算式は期間消費電力量×1kWh(キロワットアワー)であらわします。
10畳用エアコンの比較例
100V用 | 期間消費電力量:768kWh 年間の電気代の目安:23,808円 |
200V用 | 期間消費電力量:768kWh 年間の電気代の目安:23,808円 |
※期間消費電力量は1年間冷暖房を使用した際にかかる電力量のこと
※1kWhは1kWの電力を1時間使用したときの電力量のこと
※現在の目安単価に基づき、1kWh=31円で計算
参考:三菱電機|三菱ルームエアコンZシリーズ MSZ-ZW2824・MSZ-ZW2824S
参考:公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会|よくある質問 Q&A
(最終閲覧日:2024年9月27日)
比較すると電気代はどちらも変わりませんね。
200V用製品はパワーが大きく、例えばエアコンなら短時間で一気に部屋を冷やすことができます。
基本的に10畳以上の広い部屋用にはなりますが、効率よく冷やすことができるので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
200Vに変更すると100Vの家電は使えなくなる?
200Vにしても100Vの家電は使えます。
ただしコンセントの形状が違うため、200V用家電には専用のコンセントが必要です。
■ 100V用コンセント
- 縦長の穴が2つ
■ 200V用コンセント
- 形の異なる穴が3つ
- アース用端子がある(口のような部分)
※上記は一般的な15アンペア(A)用のコンセントです。20アンペア用は少し形状が異なります。
同じコンセントで100V家電と200V家電を同時に使うことはできません。
電圧の異なる家電を使用する際は、プラグを差し込むコンセントを間違えないよう注意しましょう。
200V対応の家電はどのようなものがあるの?
エアコン、IHクッキングヒーター、食器洗い乾燥機などがあります。
近年は電気自動車用コンセントも200V対応製品が登場しています。
以前はおもにサービスエリアの充電スポットで使われていましたが、通常の100V用よりも充電が満タンになるまでの時間が短いため、一般家庭でも普及しつつあります。
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「費用はいくら?」「工事期間はどれくらい?」など、お客様の不安や疑問にも丁寧に対応いたしますので、どうぞお気軽にご相談くださいね。
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