電源が入らなくなったり、電源コードが接触不良を起こしてしまったりしたときには、コンセントプラグを交換してみましょう。
しかし、まずはなぜトラブルが起こってしまっているのかの原因を突き止める必要があります。
また、コンセントプラグの自力交換は失敗やリスクをともなうことがあるので、手順や注意点をよく確認しておこなうことが重要です。
この記事では、自力でコンセントプラグを交換する方法や道具をご紹介していきます。
あわせて、コンセントプラグを交換しても解決しなかったときの対処方法もみていきますので、ぜひ参考にしてください。
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コンセントプラグの交換方法
電気に関する工事をおこなうときには、電気工事士の資格を必要とします。
しかし、コンセントプラグを交換する際には資格は必要としないため、DIYでもおこなうことができます。
しかし、自力でおこなうには危険性もともないますので、かならず手順を守り、安全を確保しておこなうようにしましょう。
この項目では、コンセントプラグを交換する際に必要な道具や手順、また、自力で交換をおこなう際のリスクもご紹介していきます。
コンセントプラグを交換する前にはぜひご確認ください。
道具の準備
コンセントプラグの交換を自力でおこなう際に必要な道具は以下のものです。
- 新しいコンセントプラグ
- ニッパー
- ワイヤーストリッパー
- プラスドライバー
ワイヤーストリッパーとは、コンセントプラグの配線をカバーしているビニールをはぎ取る際に使用するペンチのようなものです。
普通のペンチやカッターナイフでも代用可能ですが、ワイヤーストリッパーはより簡単、安全にビニールをはぎ取ることができるので、あると便利です。
コンセントプラグ交換の手順
それでは早速、コンセントプラグの交換方法をみていきます。
- コンセント本体からコンセントプラグを抜く
- コンセントプラグについている電気コードをニッパーで切り落とす
- 2本くっついた電気コードを5~8センチメートルほど割く
- 新しいコンセントプラグを用意し、割いてふた手にわかれた電気コードをプラグに合わせ長さ確認をする
- 長さの確認ができたら、ワイヤーストリッパーを使用して電気コードのビニールをはぐ
- 新しいプラグに留まっているネジをプラスドライバーで外し、中のネジも緩める
- 端子のネジに右回りで銅線を巻きつけていく
- 巻きつけできていない銅線のひげが出ていないか確認して、カバーをプラスドライバーで固定する
もし、銅線のひげが出てしまっていると、コンセントにプラグをつないだ際に火花が散ることがあります。
注意して巻きつけ作業をおこなうようにしましょう。
自力交換をおこなうリスク
コンセントプラグの交換をおこなう場合には資格は必要ありません。
しかし、自力で交換をおこなう場合には、失敗してしまったり危険性がともなったりします。
- 失敗例
-
- ワイヤーストリッパーで電気コードをはぐ際、サイズを間違えて銅線が切れてしまうおそれがある
- 危険例
-
- 銅線のひげが出たままコンセントにプラグをつなぐと、火花が飛び散る
- 火花だけにとどまらず、火災が起こってしまう場合もある
分解や改造をともなうコンセントプラグの交換ですが、上記のような失敗をしてしまうとメーカー保証を受けられなくなる場合があります。
自分での交換に自信がない場合は、無理せずメーカーに相談するようにしましょう。
コンセントプラグを交換しても改善しないときの対処法
コンセントプラグの交換をおこなっても電源を入れることができなかったり、コンセントプラグが発熱していたりする場合には、コンセント本体が故障しているおそれがあります。
コンセント本体を修理する際には電気工事士の資格を必要とするため、基本的にはDIYはできません。
コンセント本体の交換は、資格を保持した業者に依頼しましょう。
ここからは、コンセント本体が故障しているのかどうかを確認する方法をご紹介していきます。
業者利用が必要かなと思ったら、こちらの内容をご確認ください。
コンセントの故障を確かめる順序
コンセントが故障しているかどうかは、以下の3つの手順を順番におこないましょう。
大切なのは、故障をしているのがコンセントなのか、コンセントにつながっている電化製品なのかを見極めることです。
ブレーカーが落ちていないか確認する
ブレーカーが落ちていると、建物全体に電気が通っていない状況になるので、電化製品をコンセントにつないでも使用することができなくなります。
ブレーカーは電気を使いすぎると自然に落ちるので、まずはブレーカーが下がっていないかを確認するのが先決です。
ブレーカーが上がっていて、部屋全体に電気がいきわたっている場合(ほかの電化製品は使える場合)にも電化製品が使えない場合は、コンセント本体が故障しているおそれがあります。
原因究明のため、次のチェックに移りましょう。
別の電化製品のコンセントプラグを挿しこむ
ブレーカーが原因ではないということがわかったら、次は、故障しているかもしれないコンセントに別の電化製品のコンセントプラグを挿しこんでみましょう。
このとき、新しくつないだ電化製品が問題なく使えたら、問題はコンセントにありません。
もともと差し込んであった電化製品の配線に問題がある可能性が高いので、最後のチェックに移りましょう。
もともとつながっていた電化製品を別のコンセントにつなぐ
最後のチェックでは、もともとのコンセントにつながっていた電化製品を、別のコンセントにもつないでみましょう。
このとき、一度だけ使おうとするのではなく、別のコンセントを転々としながら何度も試してみるのが大切です。
別のコンセントで数回電源がつくか試してみて、電化製品の電源がつかなかったり作動しなかったりする場合は、電化製品側が故障しているとわかります。
以上のように、一見コンセントの故障に見えても、実は電化製品のほうが壊れている場合もあります。
上記の3つの手順を使って原因を確かめ、コンセントの故障だと確認してから対処をすると、よりスムーズな問題解決につながります。
コンセント故障のおもな原因
ここでは、コンセントが故障してしまう原因についてみていきます。
- コンセントが寿命を迎えている
-
コンセントの寿命は10年ほどといわれています。
同じコンセントを使用し続けて不具合が生じている場合は、コンセントの寿命を疑いましょう。 - コンセントを使用している環境がよくない
-
コンセントプラグをコンセント本体に挿しっぱなしにしている場合、プラグの上にゴミやほこりが溜まる場合があります。
そうなると、火災が起きてしまうなどのトラブルの原因となります。
プラグの上にほこりなどが溜まっていたらこまめに掃除しましょう。
しかし、コンセントの交換が必要であるかどうか判断が難しい場合もあります。
そのような場合には、業者に調査を依頼するようにしましょう。
電気工事110番には全国に多くの加盟店が存在しますので、依頼者様に合った業者を手配することが可能です。
業者選びに困っているという方はぜひ、弊社のサービスをご利用ください。
コンセント本体の交換は業者に依頼する
ここからは、コンセントの交換をするうえで必要となる資格について、また業者を利用した際にかかる費用をご紹介していきます。
それでは早速確認していきましょう。
コンセント修理・交換は電気工事の資格が必要
コンセント修理や交換をおこなうためには、「電気工事士」という資格が必要になります。
そのため、万が一コンセントプラグではなくコンセント本体にトラブルが起きてしまっている場合は自力で修理できないのです。
もしDIYでコンセントの修理や交換をおこなってしまうと、3か月以下の懲役、または3万円以下の罰金が科せられてしまうおそれがあります。
資格の有無に限らず工事には危険がともないますので、身の安全を確保するためにも業者を利用しましょう。
コンセント修理・交換にかかる費用相場
コンセント修理や交換にかかる費用は6,500~20,000円程度です。
かかる費用に関しては、修理や交換が必要となるコンセントの数によって異なります。
もともとコンセントがあった箇所の取り換え工事だと費用は比較的安く済みますが、新しい場所へのコンセント増設工事になると20,000円ほどかかる場合があります。
コンセント修理の費用や依頼先の詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
コンセントの修理や交換をおこなう場合には、複数社で見積りをおこないましょう。
複数社で見積りをとることで、自分に合った業者を見つけやすくなります。
もし、業者選びに迷ってしまったり急いでいたりする場合には、一度電気工事110番にお問い合わせください。
弊社には多くの加盟店が存在しますので、依頼者様のご要望に沿うことのできる業者をご紹介させていただけます。
また、24時間コールセンターでお問い合わせを受け付けておりますので、いつでもご連絡していただけます。
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