「新品の蛍光灯に変えたのに電気がつかない!」
そんな経験はありませんか?
普段の生活でもよく使われている蛍光灯ですが、同じように見える蛍光灯にもいくつかの種類があります。
その中でも近年よく使われているのが「インバーター蛍光灯」です。
蛍光灯がつかないときには、蛍光灯の寿命だけではなく、その種類の蛍光灯ならではの問題点が隠されている場合があります。
今回はインバーター蛍光灯がつかないときの原因や、その対処法をご紹介していきます。
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インバーター蛍光灯の基礎知識
近年の物件でよく扱われるインバーター蛍光灯ですが、そもそもインバーター蛍光灯とは何なのでしょうか。
インバーター蛍光灯の特徴を知ることで、インバーター蛍光灯がつかない原因をより深く理解していけるかもしれません。
「インバーター蛍光灯」は、インバーターという電子回路を用いて、受け取った電圧よりも高い周波の電圧を発生させて点灯する仕組みの蛍光灯です。
過去に普及していた「グロースターター蛍光灯」に変わり、近年一般家庭などに普及しています。
インバーター蛍光灯の主な部材は、実際に点灯する部位である「蛍光管」、電気を変圧させる「トランス(変圧器)」、電気を安定させる「安定器」などがあります。
これらの部材が正しく動作しなければインバーター蛍光灯は点灯しません。
日本では、東日本と西日本で異なる周波数の電源を用いています。
一般的に電化製品は対応していない周波数の電源では使用できません。
しかし、インバーター蛍光灯は独自に電気を変圧して高周波電圧を発生させる点灯方式のおかげで、どちらの電源でも同じように使えるメリットがあります。
インバーターとグロースターターの違い
インバーター蛍光灯は、過去普及したグロースターター蛍光灯に比べてさまざまなメリットを持っています。
インバーター蛍光灯は、同じ消費電力でも従来よりも明るい光を発することができます。
また、グロースターター蛍光灯で見られた光のチラつきも、インバーター蛍光灯ではほとんど発生しません。
目に優しい光を発することもインバーター蛍光灯の大きな特徴になっています。
電源を入れれば即時に点灯し、高効率にお部屋を照らすことができるインバーター蛍光灯ですが、グロースターター蛍光灯に比べてコストは少し高くなっています。
安く購入できるグロースターター蛍光灯もまだまだ多く使われている蛍光灯です。
また、「ラピットスタート蛍光灯」という種類の蛍光灯も存在します。
ラピットスタート蛍光灯は点灯までのスピードが早いのが特徴ですが、安定器が非常に大きくなるのがデメリットになります。
店舗の照明などにはラピットスタート蛍光灯が使われていることもあるようです。
インバーター蛍光灯のメリットの方が大きいのは紛れもない事実でしょう。
しかし、だからといって安易にグロースターターからインバーター蛍光灯に交換してしまうと、新品の蛍光灯でも点灯しない場合があるかもしれません。
蛍光灯の種類と同じように、対応する器具にも種類があるのです。
「インバーター蛍光灯がつかない」そんなときは、いったいどのような原因が考えられるのでしょうか。
また、その対処法はどのようなものなのでしょうか。
インバーター蛍光灯がつかない原因
単純に長く使用して蛍光灯の寿命が来たという場合は、蛍光管を交換すれば解決するでしょう。
ただし、交換の際にはそれまでのものと同じ種類の蛍光管を取り付けましょう。
グロースターター蛍光灯を付けるべきところに無理やりインバーター蛍光灯を取り付けても点灯しない場合が多いです。
また、インバーター蛍光灯は、安定器やグロー、各種配線部品が正しく動作することで、初めて点灯します。
正しく接続がされていなかったり、いずれかの周辺部品に寿命がきてしまったりすると、新品の蛍光灯でも点灯しません。
インバーター蛍光灯がつかないときの対処法
新品のインバーター蛍光灯に替えても点灯しない場合、他の場所で既に同じ種類の蛍光管を使用していればまずそちらを交換したい箇所に取り付けてみましょう。
これで点灯すれば、新しい蛍光管に何か問題があることになります。
逆に全く点灯しない場合、結線方法が間違っていないか、極性は間違っていないかなどもしっかりと確認しましょう。
それでも点灯しない場合は、交換箇所のグローや安定器に問題があることも考えられますので、交換する必要があるかもしれません。
部材の寿命が来ている様子でもない、結線の方法も合っているという場合は、部材の品種が合っていないことを疑いましょう。
インバーターではない、他の方式の蛍光管を買っていたり、余計な部品を買って取り付けたりしている場合は正しいものを購入し直す必要があります。
蛍光灯の点検で買い替え時を把握する
グロースターター、インバーターに限らず、蛍光灯は定期的に点検をすることをおすすめします。
蛍光灯はさまざまな箇所に寿命がきやすい電化製品なのです。
蛍光灯がつかない原因は「寿命」がほとんど
蛍光灯の光を発する蛍光管の寿命は2年~4年です。
蛍光管の寿命は蛍光灯の部材の中ではとくに早く寿命を迎えるものですが、このほかに、グローや安定器も、寿命を迎えれば故障や不具合が生じて、蛍光灯がつかない原因になってしまいます。
蛍光灯がつかなくなる原因のほとんどは、こうした各部材の寿命によるものだといわれています。
蛍光灯の各部材は消耗品だと考えて、蛍光管をはじめ、いつでも部材の交換ができるよう備えておくべきでしょう。
必要があれば交換・修理を検討する
蛍光管がチカチカ点滅するようになったら交換をする人も多いと思います。
じつはそうなる前にも、寿命が近づいているサインが見られるのをご存知でしょうか。
照明器具にはめ込む「口金(くちがね)」と呼ばれる金属部品に焦げや変色が見られると、蛍光管の交換のサインだといわれます。
また、グローの寿命は蛍光管の約2倍といわれます。
こちらは頻繁に交換するものではありませんが、寿命がくれば交換する必要があります。
忘れてしまいがちな部品ですが、しっかりとチェックする癖をつけておきましょう。
蛍光管やグローを長い間変えていないという場合は、不調があった際に交換や修理を検討するべきかもしれません。
自分で蛍光灯を交換するのが難しい場合は業者に依頼する
自分で交換や修理をするのが難しい場合は、業者に依頼をするのが安全かつ確実な手段です。
インバーター蛍光灯がつかない場合、蛍光管やグローは、自分で気づけば比較的容易に交換や修理が可能です。
しかし、安定器やトランスは内部部品の劣化が原因で一気に故障につながるケースが多いため、目視で判断することは難しいかもしれません。
そもそも安定器の交換に関しては免許が必要なので、素人では対応できません。
まとめ
インバーター蛍光灯は、家庭などに広く普及している従来のグロースターター蛍光灯よりも高機能な蛍光灯です。
インバーター蛍光灯がつかない場合の原因のほとんどは、部材の寿命によるものといわれています。
蛍光管やグローなどは自分でも交換が可能な部材ですが、安定器やトランスの交換をおこなうには免許が必要です。
自分で交換や修理をするのが難しい場合は、業者に依頼して点検してもらいましょう。
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