電気工事とは、住宅を建てる際に電源ケーブルを地面や天井などに配線したり、コンセントを増設したりする場合などに行う工事ですが、それだけではなく、照明の交換や照明器具の取り付けや交換でも電気工事を行います。
これを照明工事と言います。
部屋の照明を変え雰囲気を変えたり、今までは無かった場所へ照明を取り付けてもっと便利にしたりするために照明工事を行います。
ここではどの範囲の照明交換なら自分でできるのか、業者へ頼む費用は何によって変わるのか、照明器具の種類など、照明を変えようという前に知っておくべきことについて説明します。
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自分で工事できる照明の種類
電気周りの工事は電気工事業者へ依頼しますが、自分で照明の交換・取り付けができるものがあります。
それは引掛シーリングという配線器具がついている場所です。
普通、照明を取り付ける部分からは電線が出ています。
引掛シーリング内には配線が施されているため、引掛シーリングにシーリングライトをはめ込むだけで照明を取り付けられます。
そのため、引掛シーリングが付いている場所であれば自分で照明の交換や取り付けが可能です。
業者に依頼したほうがいい照明の種類
住宅内などは自分で取り付けられる照明もありますが、中には電気工事士の資格を持っている業者へ依頼したほうがいい照明もあります。
引掛シーリングが付いていない場所からは電線が出ています。
「電源直接式照明器具」と呼ばれる、電線と照明とを直接つなげるタイプの照明は電線を扱わなければならないため電気工事士の資格が必要です。
資格が無くても取り付け可能な引掛シーリングやワンタッチ取り付け器具など以外は電気工事士の資格を持っている業者へ依頼しましょう。
照明工事前に天井の配線整理が必要なことがある
外からは見えませんが、天井裏には電線が配線されています。
照明を取り付ける場所まで配線され、そこに照明が取り付けられます。
すでに配線されている電線を改めて配線しなおす必要がある場合は以下のようなときです。
- 新しい場所に照明を取り付けたい場合
- リフォームをする際に照明の位置が今までと変わる場合
配線整理をして、今までなかった場所へ電線を引かなければなりません。
電気工事士の資格が無ければ電線を扱ってはいけないため、これらの作業は業者へ依頼しましょう。
場所によっては新しく照明を取り付けられない場所もあるため、業者へきちんと相談しましょう。
照明の電気工事費用は条件によって変わる
照明工事をする際、どの照明器具を使用するのか、どこへ取り付けるのかなどによって費用が変わります。
また、新設工事か増設工事かによっても費用が変わります。
費用を考えるとき、どのような点に注目すべきかを確認しましょう。
- 照明器具にかかる費用
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照明器具にはリモコン式のもの、シャンデリアやシーリングファンが付いているものなどたくさんあります。
豪華な照明器具ほど高額になります。 - 新設工事にかかる費用
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新設工事では電源やスイッチを新たに取り付けるため費用が高くなります。
電線の引き込み距離が長くなればその分費用がかかります。 - 増設工事にかかる費用
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増設工事の配線工事は元からある電源やスイッチを利用します。
そのため新設工事よりも費用を抑えられます。
こちらも電線の引き込み距離によって費用が変わります。 - その他の費用
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シャンデリアなどの重量のある照明器具の場合、重量に耐えられず天井が破損しないように天井の補強工事が必要になる場合があります。
照明器具と工事費以外にもこのような費用がかかることがあります。
LED照明に交換するメリット
近年普及したLED照明。
LED照明に変えることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここではLED照明に交換するメリットと設置場所ごとの効果について説明します。
消費電力が減る
LED電球の消費電力は白熱電球の1/10程度です。
そのため電気代も1/10に抑えられます。
蛍光灯と比べると消費電力は1/2から1/3で、同じように電気代も抑えられます。
耐用年数が長い
LEDの耐用年数は白熱電球の40倍と言われています。
また、蛍光灯と比べると3倍から10倍と言われています。
このためLED電球は以前までの白熱灯や蛍光灯に比べて交換する頻度が少ないです。
このほかにもLEDはすぐに点灯するという特徴もあります。
LED照明の設置場所ごとのメリット
- オフィス
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オフィスでは明かりを長時間点灯させます。
そのためLEDに交換することで電球を頻繁に交換する必要が無くなります。 - 倉庫・トイレ・玄関など
-
倉庫やトイレ、玄関は点灯するのに時間がかかっては困る場所です。
すぐに点灯するLEDに交換することで、点灯するまでの時間を待つ必要が無くなります。 - 工場や倉庫、住宅などの高天井
-
工場や倉庫、高天井の住宅は照明を交換するのが非常に大変な場所です。
そのためLEDに交換することで困難な照明の交換を頻繁に行わずにすみます。
直管蛍光灯をLED照明に交換する方法
消費電力の少なさ、耐用年数の長さとたくさんのメリットがあるLED照明。
今まで使用していた直管蛍光灯をLED照明に交換するための方法を説明します。
ここでは3パターンの交換方法と、電気工事なしでLED照明を取り付ける危険性について説明します。
照明器具はそのままでランプのみ交換する方法
現在発売されている直管型LEDランプの多くは、従来の蛍光灯と同じG13という口金です。
そのため、照明器具を交換する必要なくLED電球を取り付けられます。
使い古した器具でもソケットに異常がなければそのまま使用することができます。
この方法は現在の照明器具をそのまま使用できるメリットがありますが、内部配線のバイパス工事が必要です。
バイパス工事には資格が必要なので業者に依頼しましょう。
照明器具ごと交換する方法
従来の照明器具を使用せず丸ごと交換するのであれば、直管をやめて一体型のベースライトにする方法もあります。
交換しやすい直管型ではなくなりますが、耐用年数の長いLEDは交換頻度がとても少ないため、シンプルなデザインのベースライトにするのも良いでしょう。
照明器具ごと交換して直管型にすることもできますが、LED一体型へ交換する方が費用を抑えられます。
JEL801規格に対応した照明器具に交換する方法
JEL801規格はメーカー間で統一されているため安全性や性能が高いです。
従来とはソケットの形が変わるため、間違って従来の蛍光灯を取り付けてしまう危険性がなくなります。
また給電が片側からだけであるため取り付けの際の感電が防止されます。
このように安全性の高いJEL801規格の照明器具ですが、価格が少し高いため民間ではあまり使われていません。
電気工事なしでのLEDへの交換は危険
LEDランプを使用するためには、安定器を取り外してLED対応の配線にする必要があります。
工事なしでLEDを導入することもできますが、いくつかの問題点があります。
安定器がついたままだと余分な電力を消費する
従来の蛍光灯は安定器が必要でしたが、LED電球では必要ありません。
しかし安定器が付いていることで余分にLED電球1個分ほどの電力を消費してしまいます。
LED電球自体の消費電力は少ないですが、安定器のせいで倍消費してしまっては意味がありません。
安全性の問題がある
従来の蛍光灯を使用している場合、安定器が不良になれば異音がしたり点灯しづらくなったりと問題が発生します。
しかし、LED電球は安定器が不良になってもそのまま点灯することがあります。
そのため突然安定器から発火する恐れも出てきます。
LEDランプが点灯しなくなる場合がある
安定器が不具合を起こすだけでなく完全に壊れてしまった場合には、LED電球が正常であっても点灯しなくなる場合があります。
安定器が壊れれば電気工事が必要となり、余計にコストがかかってしまいます。
天井付近に取り付ける照明器具の種類
照明器具には様々な種類があります。
天井に直接取り付けるシーリングタイプや吊り下げタイプ、壁に取り付けるタイプなど様々な種類から選べます。
しかし、照明の種類ごとに適している設置場所があります。
ここでは照明器具のタイプごとの特徴と、適した設置場所、照明工事にかかる費用の違いについて説明します。
直付けタイプ
直付けタイプとは壁に直接取り付けるタイプの照明です。
玄関やトイレ、浴室に適しているタイプです。
シーリングタイプ
天井に直接取り付けるタイプの照明です。
リビングや寝室などに適しています。
リモコン操作にすることもできます。
吊り下げタイプ
天井から吊り下げる、ペンダントタイプと呼ばれる照明です。
和室のデザイン照明やシャンデリア風の照明など、デザイン性の高い照明を設置したい部屋に適しています。
以上3つのタイプがあります。
証明器具は部屋の用途、部屋の広さに合わせて選択すると良いでしょう。
まとめ
照明を交換する前に、以下のことを覚えておきましょう。
- 引掛シーリングがついている場所なら自分で照明を交換できる
- 配線工事が必要になる場合がある
- 照明器具の取り付けタイプによって適している場所が変わる
- 照明器具や工事方法によって費用が変わるため事前に確認する
- LED照明にすることで消費電力を抑え節約できる
- LED照明に変えることで安全に使用できる
照明を交換する際には以上のことを事前に確認し、安全に行いましょう。
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