「ゴキブリが出た!洗剤で駆除できるって本当!?」
「でもどうやって使えばいいの?失敗したくない!」
ゴキブリは洗剤で駆除することが可能です。
突然出てくるゴキブリに対して、駆除スプレーや殺虫剤がないときもありますよね。
そんなときでも、身近な日用品である洗剤なら家にあることも多いため、手軽に駆除することができます。
しかし、ただ洗剤をかけるだけではいけません。間違った洗剤の使い方をしては、ゴキブリを駆除できず逃げられてしまうこともあります。
ゴキブリ駆除を成功させるためには、洗剤の使い方や種類がとても重要です。
そこでこの記事では、ゴキブリの駆除を失敗しないために次のことを解説していきます。
この記事を読めば、失敗せずに確実にゴキブリを駆除するための洗剤の使い方やその後の対策までわかります。突然の発生でも冷静にゴキブリを撃退することができますよ。
ぜひ参考にしてください。
ゴキブリを洗剤で駆除!成功させる2つのポイント
ゴキブリは洗剤を使って駆除することができます。
洗剤によってゴキブリを窒息死させることができるためです。
しかし、正しい使い方をしなければ、失敗してしまうこともあります。
洗剤を使ってゴキブリ駆除を成功させるためには、2つのポイントがあります。
- ゴキブリの体を覆うほどの量をかける
- 界面活性剤の入っている洗剤を使う
成功させるための2つのポイントについて、詳しく解説していきます。
ゴキブリの体を覆うほどの量をかける
ゴキブリを洗剤で駆除するときの1つ目のポイントは、ゴキブリの体を覆うほどの量の洗剤をかけることです。
洗剤でゴキブリを駆除できる理由は、窒息死です。
ゴキブリの腹部側面には気門という箇所があり、そこから空気を取り入れています。
気門がふさがれてしまうとゴキブリは空気を取り入れることができなくなり、窒息死します。
洗剤をかけて気門をふさぐことで、ゴキブリを殺すことができるのです。
気門の仕組み(タップ・クリックで開きます)
ゴキブリの腹部の側面には、複数の気門と呼ばれる小さな穴があり、そこから空気を取り入れます。
ゴキブリには肺はありません。
体中にある気管で空気中の酸素を取り込み、二酸化炭素として再び気門から出しています。
ただし、気門は複数あるため、ゴキブリの体の一部のみに洗剤がかかっただけでは、ふさがっていない気門から空気を取り込むことができてしまいます。
洗剤がゴキブリにとって毒性となるわけでもないため、ゴキブリの体の一部のみに洗剤がかかっても意味がありません。
駆除するためには、体全体にたっぷりと洗剤をかけることがポイントです。
参考:日本石鹸洗剤工業会|もっと良く知ってほしい洗剤 (最終閲覧日:2023年4月17日)
界面活性剤の入っている洗剤を使う
洗剤を使ってゴキブリを駆除するための2つ目のポイントは、界面活性剤が入っている洗剤を使うことです。
ゴキブリの体の表面は3層になっており、一番外側の外表皮と呼ばれる部分が油分でコーティングされています。
コーティングには、体内の水分が蒸発して乾燥してしまうのをふせぐ役割があります。
しかしこのコーティングがあるため、水をかけてもはじかれてしまい、気門をふさぐことはできません。
洗剤に使用されている界面活性剤には、通常であればはじきあう水と油を混じり合わせる役割があります。
そのため界面活性剤の入っている洗剤であれば、コーティングにはじかれることなく気門をふさぐことができるのです。
界面活性剤を使用していない無添加と呼ばれる洗剤では、コーティングにはじかれてしまいうまく気門をふさぐことができません。
そのため、ゴキブリ駆除に使用する洗剤は界面活性剤が入っているものを使用してください。
参考:BSI 生物科学研究所|「衛生昆虫の微細構造」第 1 章 ゴキブリ (最終閲覧日:2023年4月17日)
洗剤でゴキブリを駆除するときの注意点
ゴキブリを確実に駆除するためには気門をすべてふさがないけないため、洗剤を大量にかけます。
即死ではなく窒息死するため、洗剤が大量にかかったゴキブリは30秒ほどはジタバタと動き回ることがあります。
そしてジタバタと動き回った床は、洗剤やゴキブリに付着していた菌で汚れてしまいます。
そのため、洗剤を使って駆除するときは、その後の処理が重要です。
- ゴキブリは素手で触らない
- 動きの止まったゴキブリはすぐに処分する
- 汚れた床や壁はすぐにふき取り消毒をおこなう
動かなくなったゴキブリはビニール袋に入れて口をしっかりと結び、すぐに処分してください。
処分する際は、ゴキブリを素手では触らないようにしましょう。
例)
- 割りばしなど使い捨てのものを使ってつまむ
- ティッシュなどで包んで捨てる
- ガムテープに引っ付けて取る
触れてしまった場合は石鹸でしっかりと手を洗い、その後消毒してください。
トイレットペーパーで包んでトイレに流すという方法も見受けられますが、トイレつまりの原因となるためおすすめできません。
ゴキブリがいた場所や洗剤がついてしまった場所はしっかりとふき取り、その後消毒をおこなってください。
※ 対応エリア・加盟店により記載価格や条件では対応できない場合がございます。
※ 対応エリア・加盟店により記載価格や条件では対応できない場合がございます。
↓Backup (PC 記事内CTA旧バージョン)非表示
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、本日中の施工が難しい場合があります。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
洗剤以外でゴキブリを駆除する方法
洗剤以外でも、目の前のゴキブリを駆除するために有効な方法があります。
- 界面活性剤が含まれている日用品を使う
- アルコールをかける
- 熱湯をかける
- 掃除機で吸う
- 市販の駆除剤を使う
駆除する際、ゴキブリを叩き潰すことはおすすめできません。
ゴキブリの体表面には、人にも被害を及ぼす無数の病原菌が付着しており、叩くとことで菌が飛び散るおそれがあるためです。
ゴキブリは叩き潰すのではなく、他の方法で駆除しましょう。
洗剤以外の有効な方法について、順番にご紹介していきます。
界面活性剤が含まれている日用品を使う
界面活性剤が含まれているものであれば、ゴキブリの体表面のコーティングに邪魔されることなく窒息死させることができるため、駆除として使用することができます。
界面活性剤が含まれているものは、洗剤だけではありません。
シャンプーやボディーソープ、乳液、柔軟剤、漂白剤など、日常で使っているさまざまなものに使用されています。
ただし、無添加やオーガニックなどと謳われている、界面活性剤を使用していない商品も販売されています。
含まれているか不確かな場合は、商品の後ろに記載されている成分表記を確認しましょう。
洗剤や柔軟剤、漂白剤であれば、成分表記に「界面活性剤」と記載されています。
シャンプーやボディーソープには記載されていませんが、界面活性剤としての役割のある成分が表記されています。
≪界面活性剤の成分例≫
ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、スルホン酸Na など
参考:化粧品成分オンライン|界面活性剤一覧 (最終閲覧日:2023年4月17日)
複数の商品でどれを使用するか迷ったときは、液体などのサラッとした質感のものやスプレータイプのものがおすすめです。
シャンプーなど質感がドロッとしたものでは、ゴキブリにかける前に逃げられてしまうおそれがあるためです。
また、床に止まっているゴキブリであれば使いやすいですが、壁や隙間にいる場合は使いにくいです。
浴室にシャンプーやボディーソープを取りに行って使うのであれば、浴室用の洗剤やカビ取りなど、スプレータイプで出てくるものを選んだほうが使い勝手はよいといえます。
アルコールをかける
アルコールには油を溶かす作用があります。
そのため、アルコールをかけると油のコーティングがはがれ、ゴキブリの気門をふさぐことができます。
使用するアルコールは、度数が60〜80%のものを選んでください。
アルコール度数が低すぎてしまうと、駆除効果は弱いです。
例えば身近なアルコールとして、家で飲む缶ビールや缶酎ハイなどがあります。
しかしこれらはアルコール度数が低すぎるため、駆除の効果はなく、逆にゴキブリに餌を与えていることになってしまいます。
また、アルコール度数が高すぎると、その分揮発性が高くなります。
ゴキブリの体の表面についたとたん蒸発してしまうと、気門をふさぐことはできません。
そのため、60〜80%のアルコールがおすすめです。
手指の消毒で使用されているアルコール(エタノール)にも60~80%のものは販売されています。
消毒用のアルコールが自宅にある方は、駆除用品として使用することが可能です。
熱湯をかける
熱湯をかけることでもゴキブリを駆除することができます。
ただし、ゴキブリが発生してからお湯を沸かしていると逃げられてしまうおそれもあります。
そのため熱湯をかける駆除方法は、ケトルがありすぐにお湯が沸く、ウォーターサーバーがありすぐにお湯が出る、という場合におすすめです。
使用する熱湯の温度は60度以上が望ましいです。
ゴキブリは10度~36度が生存範囲とされ、それ以上の高温の環境では動きが鈍くなります。
そのため40度ほどのお湯でもダメージを与えることは可能です。しかし殺すことはできません。しばらく動かず死んだと思っても、その後に動き出すことがあります。
そのため、熱湯でゴキブリを駆除するときは60度以上のお湯を使用してください。
ゴキブリが発生しているときに60度を計測することは現実的ではないと思いますので、沸騰したお湯をかけると考えてもらえればよいです。
熱湯は人にとってもやけどの危険性があります。取扱いには十分注意してください。
参考:大阪教育大学|「ゴキブリ退治」について(最終閲覧日:2023年4月17日)
掃除機で吸う
掃除機が近くにあれば、そのまま吸い込んで駆除することができます。
吸い込んだあともしばらく掃除機のスイッチを入れておくと、よりゴミパックやダストカップの中に入るので処分するときに安心です。
掃除機はゴミパック式かサイクロン式かで注意点やその後の処理方法が異なりますので、別々にご紹介します。
- ゴミパック式掃除機の場合
-
ゴミパック式の掃除機であれば、吸い込んだあとゴミパックごと捨てることができます。
ただし、ゴミパック式の掃除機でゴキブリを吸い込んでも死んだわけではなく、気絶しているだけということが多いです。
そのまま放置してしまうとゴミパックの中でまた動き出すことがあります。そのため、放置せずゴミパックはすぐに処分してください。
ゴミパックを捨てるときは、ガムテープなどでしっかりと口をふさぎ、ビニール袋などに入れて口を閉じてください。
- サイクロン式掃除機の場合
-
吸引力の強いサイクロン式の掃除機であれば、吸うときにゴキブリが死んでしまうことが多いです。
しかしゴキブリの表面には無数の菌が付着しており、吸い込む力で体がバラバラになっていることも多いです。
ゴキブリは死んでいたとしても、卵が付いておりそのまま幼虫が孵ることも考えられます。
そのため、サイクロン式の掃除機を使用している場合も、ダストカップのゴミはすぐに処分してください。ビニール袋などに入れて、しっかりと口を閉じて捨てましょう。
ゴキブリの処分後はダストカップを洗い、消毒をしておくと安心です。
参考:国立研究開発法人科学技術振興機構 J-STAGE|吸引掃除機によるチャバネゴキブリ吸引後の虫体の状況(最終閲覧日:2023年4月17日)
市販の駆除剤を使う
市販されている駆除剤であれば、目の前のゴキブリを退治するためにはスプレー式の殺虫剤が効果的です。
スプレー式の殺虫剤は即効性が高いものが多いため、すぐに確実に駆除したい人におすすめです。
スプレー式の殺虫剤をゴキブリに噴射するときは、正面からではなく後ろからおこなってください。
ゴキブリは前にしか進むことができません。そのため前から噴射すると、ゴキブリが逃げようとしてこちらに向かって来るおそれがあるためです。
ゴキブリ駆除の詳しい方法はこちらの記事をご覧ください。
再発を防ぐ!やっておきたい日頃のゴキブリ対策
ゴキブリは「1匹いると100匹いる」といわれるほど繁殖力が高いです。
そのため、目の前にあらわれたゴキブリを退治しても、家の中にはまだいることも十分考えられます。
家の中にいるゴキブリには、くん煙剤やベイト剤を使ってまとめて駆除することがおすすめです。
そしてゴキブリが再び発生することを防ぐために、日頃から対策をおこなうことが大切です。
- 外からの侵入を防ぐ
- 餌や水を与えない
- 不要なものを片付けて掃除をする
それぞれのポイントについて詳しく解説いたします。
外からの侵入を防ぐ
ゴキブリは家の外に巣を持ち、餌を求めて家の中に浸入してくるということも多いです。
そのため、ゴキブリを家の中に侵入させないための対策も重要です。
隙間からこっそり侵入してくることもあれば、玄関やベランダから堂々と侵入してくることもあります。
玄関の開けっ放しにせず、ベランダや窓は網戸を閉めるようにしましょう。
壁の隙間はパテやテープで埋めるとよいです。通気口や換気扇など埋めることができない場所は、汚れ防止のフィルターを使うことで、侵入を防ぐことができます。
- 玄関やベランダのドアは開けっ放しにしない
- 配管、エアコンホースの壁穴などの隙間はパテやテープを使って埋める
- 通気口や換気扇はフィルターやネットを使ってカバーする
餌や水を与えない
ゴキブリに餌や水を与えていないと思っていても、体の小さなゴキブリにとっては少しの量でも満腹になります。
食べ物を出しっぱなしにすることはもちろん、台所に水滴がついている、部屋の中に食べこぼしが落ちていることは、ゴキブリに餌付けしていると同じことです。
食品を扱うキッチンやダイニング、水回りは特に注意を払い、餌や水を与えないように注意しましょう。
- 三角コーナーのゴミは毎日捨てる
- シンクに水滴が残っていないようにする
- スポンジの水はしっかりと切る
- 魚焼き器の中の水は入れっぱなしにしない
- 食べこぼしはそのままにせず片付ける
- ペットの餌は出しっぱなしにせず片付ける
不要なものを片付けて掃除をする
ゴキブリにとって、身を隠すことができる暖かい場所は、とても居心地のよい場所です。そして汚れている環境を好んで生息しやすいです。
ゴキブリが住みにくい、居心地が悪い環境になっていれば、住み着くことが少なくなります。
物であふれている場所やホコリが溜まっている場所は片付け、換気や掃除をしっかりとおこないましょう。
- 床に直に置いているものをなくす
- 不要な段ボールや紙袋は処分する
- ホコリや髪の毛がないよう掃除をする
- 湿気が溜まらないよう換気をする
ゴキブリ対策の効果的なやり方やおすすめ商品については、こちらの記事にて詳しく解説しております。
ぜひ参考にしてください。
まとめ
洗剤を使ってゴキブリを駆除するポイントは「ゴキブリの体を覆うほどたっぷりと洗剤をかけること」と「界面活性剤が含まれている洗剤を使用すること」です。
間違ったやり方で洗剤を使用しても、ゴキブリは駆除できません。
また、駆除後のゴキブリの処分や、再発を防ぐための対策もとても重要です。
ゴキブリは1匹いたら100匹いるといわれるほど繁殖力や生命力が強いため、しっかりと対策をおこないましょう。
身近な日用品である洗剤での駆除方法について解説しましたが、自分でおこなうことに少しでも不安がある、ゴキブリを根こそぎ駆除してしまいたいと思う方は、業者に依頼することもおすすめです。
害獣駆除110番であれば、突然あらわれたゴキブリにでも対応できるよう、相談窓口は24時間365日受け付けております。
いつでもお気軽にご相談ください。
#ゴキブリ #ゴキブリ対策 #ゴキブリ駆除