「畳の部屋で寝ていたらダニの被害にあった」
「畳にダニがいる気がするから駆除したい」
畳が古くなったり、体がかゆくなったりすると、ダニがいないか心配になりますよね。
じつは畳は家の中でも、ダニが発生しやすい場所です。
畳は湿気を吸収する作用があり限界まで湿気を含んだ畳は、ダニが発生しやすい高湿度の環境になりやすいためです。
しかし畳のダニ駆除は、道具を使えば誰でも簡単にできます。
また畳を正しくお手入れすればダニ予防にもつながるため、この機会に畳の管理方法を見直しましょう。
そこで今回は、家庭で簡単にできる畳のダニ駆除や予防方法を解説します。
この記事を読んでいただければ、畳のダニを効果的に駆除し、今後ダニが発生するのを防げますよ。
自分でできる!畳のダニ駆除方法
まずはご家庭で簡単にできる、畳のダニ駆除方法を解説します。
今回紹介する方法は以下のとおりです。
- 【即効性があり手軽】ダニ駆除剤を使う
- 【薬剤なしでおこなう】部屋を暗くしてから掃除機をかける
ご家庭にあった方法を選択しましょう。
では、違いや注意点を解説します。
ダニ駆除剤を使う
即効性があり、しかも手軽におこなえるのはダニ駆除剤を使う方法です。
状況にあわせて使いますが、迷ったらエアゾール剤・スプレータイプを選択しましょう。
ダニ駆除剤にはいくつか種類があり、以下のとおりです。
- エアゾール剤・スプレー
-
- 手間なくサッとダニ駆除をしたい方におすすめ
- ダニがいそうな場所に、散布する駆除剤
- 針を突き刺し畳の中に薬剤を流し込むタイプや表面に吹きかけるものなどがある
- 駆除効果、は製品にもよるが大体1ヵ月ほど
- 燻煙剤
-
- 畳だけでなく部屋中隅々まで駆除したい方におすすめ
- 薬剤を水や煙として、部屋中に拡散させる駆除剤
- 部屋全体のダニ駆除が可能
- 防ダニシート
-
- 畳を剥がす予定がある人におすすめ
- 有効成分を浸透させた紙を、畳の下やカーペットの下に敷いてダニを駆除するもの
- 畳の下に敷くため、一度畳を剥がさなくてはならない
- 製品によっては半年ほど効果が続くため、長期駆除予防が可能
ご家庭によって駆除剤を変えるとより効果的ですが、迷ったらエアゾール剤・スプレーがおすすめです。
吹きかけるだけで駆除終了、さらに予防効果のある製品も多いため駆除後もしばらく安心です。
上記のいずれのダニ駆除剤を使っても、ダニの死骸はまだ残っています。
駆除後は必ず掃除機をかけて、ダニの死骸を除去してください。
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部屋を暗くしてから掃除機をかける
薬剤の影響が気になる方は、掃除機によるダニ駆除がおすすめです。
より効果をあげるために、部屋を暗くして1時間後に掃除機をかけましょう。
ダニは暗く静かな場所を好みます。
畳の中にいるダニは、明るい日中は畳の奥に隠れ、夜暗くなると畳から出てきて活動します。
そのため部屋を暗くすると、畳表面にダニが集まり掃除機で一網打尽にできるというわけです。
カーテンや雨戸を閉め切り、部屋を暗くして退室し、1時間後に掃除機をかけましょう。
掃除機のかけ方にもコツがあるため、以下のことを意識してください。
- 畳の目に沿って、掃除機をゆっくり優しく動かす
- 畳と畳の間にもダニがいるため、定期的に畳を上げて掃除機をかける
- 掃除機のゴミは放置せず、ビニール袋に入れてその都度捨てる
掃除機のゴミを放置すると、掃除機の中でダニが繁殖するおそれがあります。
こまめにゴミを捨ててください。
掃除機を使った方法は、薬剤と比べて即効性がなく、こまめにやる必要があり少し面倒です。
しかし薬剤不要なため、お肌や匂いに敏感な方におすすめの方法です。
薬剤の影響が不安な方は、こまめに掃除機をかけましょう。
畳のダニは駆除して終わりではなく、日ごろからの予防が重要です。
畳のダニ予防は畳を正しく管理するだけでよいため、次の章で解説します。
ダニ予防になる!畳のお手入れ方法5選
正しく畳を管理するとダニ予防につながります。
具体的には以下のとおりです。
- 畳や和室の除湿・掃除をおこなう
- 畳を天日干しする
- じゅうたんやカーペットを敷かない
- カビが心配な時期は消毒用アルコールで拭く
- 布団は毎日押入れにしまう
畳にダニが発生する原因は、ダニが好きな湿気とエサになるカビがあるためです。
上記をおこなうと除湿とカビ対策ができるため、ダニ予防につながります。
さらに美しい畳を保てるため、できるところから日々心がけてみましょう。
畳や和室の除湿・掃除をおこなう
まずは、もっとも簡単な畳や和室の除湿・掃除を日々おこないましょう。
具体的には以下のとおりです。
- 天気のよい日に窓を開けて、部屋に風を通す
- こまめに掃除機をかける(可能であれば畳の裏もおこなう)
- アレルゲンの舞い上がりが気になる場合は、硬く絞った雑巾で拭いてから掃除機をかける
- 湿度60%以上の日が続いたら、エアコンなどで除湿をおこなう
- 同様に押入れも掃除・除湿をおこなう
- 和室に洗濯物を干さず、座布団やぬいぐるみを置きっぱなしにしない
ダニのエサはフケやカビのため、日々の除湿や掃除で取り除きます。
またダニは湿度60%以上を好み、和室に洗濯物を干すと湿度が上がる原因になります。
その他にも、湿気を含みやすいものは極力しまいます。
湿度60%以下を目安に日常的に除湿、こまめな掃除でダニ予防をしましょう。
畳を天日干しする
年2回畳を干してダニを予防しましょう。
畳を干して除湿をおこない、干している間に畳が敷いてあった場所を掃除します。
1つ注意ですが、ダニを熱処理で駆除するには55℃以上の熱が必要なため、仮に35℃を超える真夏に天日干ししてもダニは駆除できません。
あくまでも除湿を目的としたダニ予防だと覚えておきましょう。
畳の干し方は以下のとおりです。
春と秋の年2回ほど、よく晴れた日におこないましょう。
- 畳に1枚ずつ番号を振る
- 先端の尖ったもので畳を持ち上げて取り外す
- 畳の裏側を日光に向け、4~5時間干す
- 干している間に床に掃除機をかけたり、防ダニシートを敷くとより効果的
- 番号のとおりに畳を戻す
かなり大変ですが、乾いた畳は気持ちがよいため、季節の大掃除のついでにおこないましょう。
畳が干せない場合は、以下のように畳に風を通すだけでも除湿対策になります。
畳の天日干しや風を通して、定期的に畳を除湿しましょう。
ドライヤーや布団乾燥機の使用はおすすめしない
「畳のダニ駆除・除湿にドライヤーや布団乾燥機は使えないか?」という方がいますが、あまりおすすめできません。
ダニ駆除には55℃以上が必要です。
ドライヤーの温度は約100~140℃、布団乾燥機は60℃以上のため、これらを利用すれば駆除ができそうですよね。
しかし以下の理由があるため、あまりおすすめはできません。
【ドライヤー】
高温のドライヤーを畳に当て続けると、畳の傷みや火災のおそれがあるため、ドライヤーでの駆除は現実的ではない。
また小規模範囲の駆除や除湿はできるが、風圧で死骸が飛び散るためアレルギー体質の方は要注意。
【布団乾燥機】
布団乾燥機のダニ駆除モードは、布団1枚の面積で約180分(3時間)かかる
例えば6畳間の場合敷ける布団は2~4枚ほど、布団1枚180分✕布団の枚数2枚=360分(6時間)かかる計算になる。
またこの数字は布団の場合であり、畳とは条件が異なる
参考:電気製品認証協議会(SCEA)|こんな使い方は事故のもと
参考:パナソニック|ふとん暖め乾燥機FD-F06X2
(最終閲覧日:2024年7月18日)
畳に水をこぼした際にふき取りドライヤーで乾かす方法は有効ですが、それでダニ駆除をおこなうのはむずかしいでしょう。
また布団乾燥機はあくまで布団やカーペットを対象としている製品が多く、畳に使えるかわかりません。
以上のことからドライヤーと布団乾燥機によるダニ駆除は、あまりおすすめできません。
じゅうたんやカーペットを敷かない
畳の上にじゅうたんやカーペットを敷くのは避けましょう。
じゅうたんやカーペットの裏側に大量のダニがわきます。
同じマンションの畳の部屋のダニを調査したところ、畳の上にカーペットを敷いていると畳だけのときよりダニの数が一桁以上多いことがわかっています。
さらに詳しく見ていくと、畳だけの家と、畳の上にカーペットを敷いている家では、ダニの数がヒトケタ以上違うことがわかります。20万匹もダニがいたのは畳の上にカーペットを敷いていた家。ですから、畳の上にカーペットを敷くのは、やめることを強くすすめます。
出典:高岡正敏.お父さん、お母さんが知っておきたいダニとアレルギーの話.株式会社あさ出版,2021 p169
特にダニの被害でお困りの方は、畳の上にじゅうたんやカーペットを敷くのはやめましょう。
カビが心配な時期は消毒用アルコールで拭く
カビが不安な時期は、消毒用アルコールで畳を拭くとカビ予防ができます。
ちなみにお湯で薄めたお酢でも同様の効果があります。
もしすでにカビが生えている場合は、以下のようにカビを除去してください。
- 使い捨てマスクと手袋を装着する
- お酢の原液をスプレー容器に入れてカビに吹きつける(畳のヘリにかけると変色する可能性があるためビニール袋などでガードしておくと安心)
- 畳に詰まったカビを歯ブラシでかき出す
- 天気のよい日なら窓をあけるか、エアコンの除湿機能を使い乾燥させる
- 消毒用アルコールか酢を入れた熱めのお湯で、畳を拭いて乾燥を早める
参考:全日本畳事業協同組合|カビについて(最終閲覧日:2024年7月18日)
カビが生えるとダニのエサになるため、カビ除去や予防が重要です。
雨の日が続いたらしっかり対策しましょう。
布団は毎日押入れにしまう
和室で寝ている方も多いですが、畳の上に布団を敷きっぱなしだと畳が傷む原因になります。
布団を1時間ほど放置してから押入れにしまいましょう。
布団には人が寝てる間にかいた汗が、染みこんでいます。
この布団を畳の上に放置すると、畳が湿りカビが生えて、畳と布団がダニの温床になります。
そのため毎日押入れにしまう必要がありますが、湿った布団をしまうと今度は押入れの湿気の原因になります。
そこで起きたら1時間ほど放置して、布団を少し乾燥させましょう。
1時間経ったら今度は畳を乾燥させるために、布団を押入れにしまいます。
少し面倒ですが、布団は毎日押入れにしまいましょう。
以上が自分でできるダニ駆除や予防方法です。
ただ畳の天日干しなど少し手間のかかる方法があり、「思ったよりも大変そう、誰かに相談したい」という方も多いでしょう。
ご自分での対処が難しい方のために、次の章ではダニ駆除をおこなう業者を解説します。
畳のダニ駆除が依頼できる業者2選
畳のダニ駆除は畳専門店か害虫駆除業者に相談しましょう。
それぞれ対応が異なるため、じっくり解説します。
畳をメンテナンスしたいなら畳専門店
畳専門店では、畳の販売だけでなくダニ駆除をおこなっています。
畳専門店がおこなう対応は、殺菌熱処理と畳の交換です。
詳しく解説します。
殺菌熱処理
畳の殺菌熱処理とは、乾燥室に畳を入れて丸ごと乾かすことです。
殺虫剤は使わず100℃近い熱風を畳に吹き付けて、畳の内部からダニを駆除します。
さらに熱処理をおこなうことで、除湿はもちろん殺虫剤や掃除機では取り除けないカビ臭い匂いも除去できます。
価格は店によって異なりますが、1畳で2千~5千円ほどです。
畳をケアしたいなら殺菌熱処理がよいでしょう。
参考:前田畳製作所 |畳加熱乾燥サービス(最終閲覧日:2024年7月18日)
畳・畳表の交換
畳の寿命は約10~20年といわれています。
もし畳が古いのであれば交換を検討しましょう。
近年では、防ダニ素材で作られた畳も開発されています。
専用の和紙や化学繊維で作られた物ですが、見た目はイグサの畳そっくりです。
畳表(表面のゴザ)だけ防ダニ素材に交換するサービスもあるため、検討してみましょう。
畳をケアしつつダニ駆除したいなら、畳のプロ・畳専門店に相談しましょう。
すぐに駆除してほしいなら害虫駆除業者
ダニの悩みにすぐに駆けつけてくれるのは、害虫駆除業者です。
害虫駆除業者は全国にあり、24時間営業や365日営業している業者が多くあります。
即効性の高い殺虫剤をつかった駆除がメインになりますが、相談次第で影響が少ない薬品に変更できます。
また薬品の定期散布も依頼できるため、継続的なダニ予防の相談も可能です。
すぐに対応してほしいなら、害虫駆除業者に相談しましょう。
もし害虫駆除業者をお探しなら、害虫駆除110番にご連絡ください。
害虫駆除110番は全国の害虫駆除業者と提携して、お客様に業者をご提案する事業をおこなっています。
24時間365日受付のため緊急でのご相談も可能です。
一般家庭のご依頼はもちろん、旅館や飲食店など店舗のダニ駆除も受付中です。
「今すぐにでもダニ駆除をしてほしい」のであれば、ぜひ害虫駆除110番にご連絡ください。
※ 対応エリア・加盟店により記載価格や条件では対応できない場合がございます。
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畳に発生するダニの種類とその被害
この章からは、ダニの生態を中心に解説します。
まずは畳に発生するダニの種類を見てみましょう。
畳に発生するダニの種類によってもたらす被害が異なります。
畳に発生するダニは、おもに次の3種類です。
- 人を刺すツメダニ
- ツメダニを呼ぶコナダニ
- アレルギーの原因チリダニ(ヒョウヒダニ)
ちなみにダニは、まず目視できません。
もし現在畳の上に虫がいる場合は、ダニ以外の虫の可能性が高いです。
詳しくは「ダニは目視できる?」をご確認ください。
ではダニの種類を解説します。
人を刺すツメダニ
コナダニと一緒に発生することが多いのがツメダニです。
ツメダニはコナダニの天敵で、コナダニを捕食します。
ツメダニはお腹や二の腕などやわらかい部分を刺すため要注意です。
新築後2〜3年の畳や、湿度が高い部屋の畳に多く発生します。
体長 | 約0.5~1mm |
被害 | 人を刺し体液を吸う 赤く腫れてかゆみが出る |
おもな 発生場所 | 畳 じゅうたん ほこりの中 |
ツメダニを呼ぶコナダニ
コナダニは植物由来の小麦粉やドライフラワーなどに発生するため、イグサでできた畳にも発生します。
コナダニは人を刺しませんが、人を刺すツメダニがコナダニを食べるため、コナダニを放置するとツメダニ被害が起きます。
ツメダニ予防としてコナダニの駆除が必要です。
体長 | 0.3~0.5mm |
被害 | 食品に発生し汚染する ツメダニを誘引する |
おもな 発生場所 | 畳 食品 |
アレルギーの原因チリダニ(ヒョウヒダニ)
室内に生息するダニのなかで、もっとも数が多いのがチリダニです。
ヒョウヒダニと呼ばれることもあります。
ダニの死骸を吸い込むことで起きるダニアレルギーの原因のほとんどが、チリダニによるものです。
ダニアレルギーが起きると、鼻炎や皮膚接触によるしっしんやかゆみが出ます。
チリダニが人を刺すことはありませんが駆除を心がけましょう。
体長 | 約0.4mm |
被害 | 人を刺すことはない 死骸、フン、虫体がアレルギーの原因になる |
おもな 発生場所 | 部屋、ベッド、枕の下 人間が多く集まる場所 (学校の教室、映画館、公共交通機の座席など) |
関連記事ではマダニやイエダニなど、別の種類のダニについて解説しています。
ダニの種類、生態が知りたい方は、こちらの関連記事をご確認ください。
畳とダニに関するよくある質問
最後に畳とダニに関するよくある質問を解説します。
- ダニが畳に発生する原因は?
- 寝具もダニ対策すべき?
- ダニは目視できる?
ダニが畳に発生する原因は?
ダニが畳に発生する原因は、高い湿度と食べ物があるからです。
ダニの好む環境は、以下のとおりです。
- エサとなるフケや垢(アカ)、カビがある
- 室温が20~30℃、湿度が60~80%
日常生活をおくっていると畳の上にフケや垢が落ちて溜まり、それを食べにダニが集まります。
また畳は湿気を含んで室内の湿度を調節する役割があり、どうしても湿度が高くなりがちです。
そのため畳は、ダニが発生しやすくなります。
ちなみに古い畳ほどダニが多いイメージがありますが、じつは新しい畳の方がコナダニが発生しやすいです。
特に新しい畳は水分も栄養分も多いため,コナダニが発生しやすい.一般的には,汚れた古い畳の方がダニがわきやすいと思われているが,大きな間違いである.
出典:島野智之・高久元.ダニのはなし‐人間との関わり‐.朝倉書店,2016 p6
コナダニは植物性のものを食べるため、栄養豊富な新しい畳に集まりやすいためです。
畳はどうしてもダニがわきやすいですが、こまめな除湿と掃除でダニの発生は抑えられます。
こまめなダニ予防を心がけましょう。
寝具もダニ対策すべき?
畳だけでなく、寝具もダニ駆除が必要です。
布団は汗で湿りやすいため、放置しているとダニが繁殖しやすくなります。
畳だけでなく、布団も正しく管理しましょう。
- こまめに布団を干す、布団乾燥機を使い布団を除湿する
- 布団に掃除機をかけて、ダニの死骸を除去する
- 使っていない布団は、布団入れなどにいれて正しく保管する
- 古い布団はダニが発生しやすくなるため、買い替えや打ち直しを検討する
畳だけダニ駆除をしても、ダニ被害は収まりません。
布団や押入れなど、家全体のダニ駆除をおこないましょう。
関連記事には布団のダニ駆除方法が記載されています。
布団のダニ駆除を考えている方は、こちらをご確認ください。
ダニは目視できる?
ダニはまず目視できません。
ダニの体長が0.2〜0.5mmと小さいためです。
目を凝らせば肉眼で確認できる方も稀にいますが、よほど注意深く見ない限りまず見つけられません。
※マダニなど一部の大きなダニは目視可能です。
もし畳の上を小さな虫が歩いているなら、畳にわきやすい別の虫でしょう。
畳に発生しやすい虫は以下のとおりです。
- チャタテムシ
- シミ(紙魚)
- シバンムシ
- ノミ
- トコジラミ
上記は高温多湿を好む虫が多いため、畳の除湿と掃除をおこなえばダニ同様に予防ができます。
ただし上記のなかでノミとトコジラミは人を刺すため、ダニとは別に早めの害虫駆除をおすすめします。
関連記事には室内で発生しやすい、小さな虫の情報がまとめられています。
気になる方はこちらをご確認ください。
まとめ
今回は畳のダニの駆除や予防について詳しく解説しました。
この記事でご紹介した畳のダニ駆除方法と予防方法は、以下のとおりです。
- 畳のダニ駆除は、エアゾール剤・スプレーがおすすめ
- ダニ予防は畳を正しく管理すればOK。こまめな除湿と掃除を心がける
- 自力での駆除・予防が難しいときは、畳専門店か害虫駆除業者に相談する
畳のダニは自分でも対処できます。
しかし一度駆除しただけではダニ被害が再発します。
畳の掃除、部屋の除湿のちょっとしたことでダニ予防ができるため、できることから無理せずダニ対策を続けましょう。
参考文献
島野智之・高久元.ダニのはなし‐人間との関わり‐.朝倉書店,2016
高岡正敏.お父さん、お母さんが知っておきたいダニとアレルギーの話.株式会社あさ出版,2021
参考:京都市情報館|ダニについて
参考:公益社団法人東京都ペストコントロール協会|殺虫剤を用いたダニ対策
(最終閲覧日:2024年7月18日)