「なんだか最近、椅子に座ると太ももがかゆい……」
その原因はダニかもしれません。
ダニはカーペットやベッド、ぬいぐるみだけではなく、椅子にもわくことがあります。
そもそも、ダニは人肌程度の温度と高湿度の環境を好みます。
クッション性のある椅子は、人が座ることで温められ、汗などによって湿度も保たれます。
つまり、ダニにとっては居心地のいい場所になってしまうのです。
この記事では、「自分の使っている椅子にダニがいるかも!」という人に向けて、ダニの駆除方法や危険性などについてご紹介していきます。
椅子はダニがいっぱい!駆除方法の基本
椅子のダニを駆除しようと思い、たとえば掃除機で吸ったとしても、ダニは死滅させられません。
なぜならダニは、ハサミのような形をした器官を備えていて、椅子の繊維にくっついてしまうためです。
ダニの死骸やフンは吸い取れますが、生きたダニを駆除することは難しいでしょう。
では、どのように駆除すればいいのでしょうか。
椅子のダニは、ダニ用の防虫剤で駆除してから掃除機で吸い取ることで駆除できます。
ダニ用の防虫剤には、スプレーやシートタイプなどさまざまなものがあります。
スプレータイプは防臭・消臭・防菌効果もあるので、ダニを駆除しながら椅子の清潔を保つことも可能です。
シートタイプは、椅子とクッションの間に挟んで使います。
スプレータイプに比べて効果が持続しやすい傾向にあります。
場面にあわせて使い分けてみるといいですね。
掃除する時間帯がカギ!
椅子のダニを掃除する時間帯は、お昼ごろの人が多いのではないでしょうか。
夜に掃除機をかけるとご近所迷惑になりかねませんし、できれば明るい時間に掃除を済ませたいですよね。
しかし、ダニは夜行性のため暗い場所を好みます。
つまり、昼間に掃除機で吸うことができるのは、ほとんどがダニの死骸やフンです。
これらの掃除も大切ですが、生きているダニもまとめて駆除したいものです。
「暗い時間にダニを掃除すると近所迷惑になってしまうけど、どうしたらいいの?」という人は、お部屋を暗くして掃除してみましょう。
お部屋の電気を消すだけでなく、カーテンを閉めて外の光が差し込まないようにしてください。
暗くしてから1~2時間ほど、ダニが活動し始めるのを待ちましょう。
時間がたったら、霧吹きなどで湿らせておいた布の上からスチームアイロンをあてがうことで、ダニを駆除できます。
アイロンの代わりにホットカーペットなどを使うのも効果的です。
掃除機を使う際の注意点はフィルターのサイズと吸引力
掃除機では、生きているダニをすべて吸い取ることは難しいですが、ダニの死骸やフンを吸引することができます。
これらを掃除機で吸引するときには、フィルターのサイズと吸引力が肝心です。
フィルターのサイズが大きすぎると、こまかな死骸やフンは通り抜けてしまいます。
吸引力が弱いと、かえってまき散らしてしまうこともあるでしょう。
掃除機の性能などをあらかじめしっかり確認することが大切です。
車の座席にもダニはたくさんいる!
ダニは車の椅子にもたくさん潜んでいます。
車内で食べたものの食べ残しや人の表皮などが落ちており、ダニにとっては理想的な環境なのです。
椅子の表面にダニがいる場合は、掃除機で吸い取ることができます。
しかし、椅子の奥のほうにダニが潜んでいる場合は一筋縄ではいきません。
こまめに掃除をし、ダニ用防虫剤を使用する必要があります。
洗濯してもダニは死なない
「クッション部分を洗濯してるから、ダニも駆除できているはず」と思っている人はいませんか?
たしかに、お洗濯をするときは洗剤を使用したり、脱水したりするのでダニを撃退できそうですよね。
しかし、アレルギーの原因になるダニの死骸やフンを洗い落とすことはできても、生きているダニを駆除することはできません。
ダニは環境の変化に対応するのが得意で、酸素がなくても生きていけるのです。
その他にも、ダニを撃退しようとしておこなっていることが、じつは意味のないことかもしれません。
この章では、誤ったダニ対策についてご紹介します。
天日干しでもダニは死なない
ダニがつきやすい布製品は、ふだんから天日干しをしている人も多いのではないでしょうか。
ダニは熱と乾燥に弱いため、外の紫外線や気温によって撃退できそうですよね。
しかし、ダニは60℃以上の温度でなければ駆除できません。
椅子のクッション部分のほか、布団などのダニを撃退したいときはコインランドリーの高温乾燥機を使うことをおすすめします。
高温乾燥機は約100℃ほどで乾燥させるため、ダニを徹底的に駆除できます。
たたいて落とすことはできない
布団たたきなどでクッションをたたいてダニを落とそうと考えている場合は、逆効果になるかもしれないのでやめましょう。
クッションをたたいてもダニは落ちないどころか、ダニの死骸やフンがさらに細かくなってしまうのです。
正しいダニ退治の方法は、こちらの記事で解説しています。
※ 対応エリア・加盟店により記載価格や条件では対応できない場合がございます。
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椅子にわくダニの危険性
ダニといっても、たくさんの種類があり、それぞれ特徴が違います。では、椅子にわく種類のダニには、どのような危険性があるのでしょうか。
咬まれるおそれがある
ダニの種類によっては咬まれることがあります。
たとえば、高温多湿な屋内に生息しているツメダニは、太ももやお腹周り、二の腕など隠れている体の柔らかい場所をかんできます。
また、マダニは手足など見えている部分を吸血します。
マダニに刺されると患部が腫れ上がり、かゆみや痛みをともないます。
さらに怖いのは、刺されることで感染症にかかるリスクがあるということです。
生活環境が不衛生になる
家にいるダニの多くはチリダニ(ヒョウヒダニ)といわれています。
チリダニは人が快適にすごせる温度、湿度を好んで繁殖し、ダニアレルギーの一番の原因になります。
細かくなったチリダニの死骸やフンはハウスダストとして空気中に広がり、生活環境を不衛生なものにしてしまうのです。
徹底的に駆除したいときはプロに相談!
椅子にわくダニは自分で撃退することもできますが、業者に駆除を依頼するという手もあります。
こちらの記事ではおすすめの害虫駆除業者や、業者の選び方を解説しているのでぜひご覧ください。
たしかな知識と経験のあるダニ駆除のプロであれば、安心して任せることができます。
- 業者の対応は適切か
- アフターフォローをおこなっているか
- 見積り後に追加料金が発生しないか
椅子に潜むダニの駆除を依頼するときは、上記のようなポイントに注目して業者を選びましょう。
ダニ駆除の作業や費用について、気になることや不安なことがあれば、事前に相談しておくとスムーズです。
まとめ
椅子のダニについてご紹介してきました。
椅子のダニは掃除機で吸い取ったり洗濯したりしても、生きているものを駆除することはできません。
ダニ用防虫剤、コインランドリーの高温乾燥機などもあわせて使い駆除しましょう。
ダニにかまれると、かゆみや痛み、赤く腫れるなどの症状がでます。
また、マダニに刺された場合は感染症にかかるリスクもあります。
ダニの死骸やフンは、ハウスダストとしてアレルギーの原因にもなってしまうので、生活環境を清潔に保つよう心がけましょう。
ダニは一度駆除したと思っても、環境条件がそろうと再発してしまいます。
徹底的に駆除したいという場合は、駆除業者に依頼するのがおすすめです。
お近くの害虫駆除業者をお探しの際には、ぜひ害虫駆除110番にご相談ください。
#ダニ #ダニ退治