朝起きると体がかゆい、鼻水が出ると「もしかしてダニが布団にいるんじゃ?」とゾッとしますよね。
ダニは高温多湿な夏に増え、秋にアレルゲンが増えます。
もし夏~秋にかゆみや鼻炎などの症状が出ている場合、布団でダニが大繁殖している可能性があります。
しかし、ダニは除湿と掃除を心がければ、誰でも駆除と予防ができます。
この記事では布団にダニがいるかの判別方法から、誰でも手軽にできるダニ駆除方法を解説します。
この記事を読めばダニが布団からいなくなるのはもちろん、正しい布団管理をおこなえるようになり気持ちのよい布団でぐっすり眠れます。
布団のダニ駆除でお悩みならこの記事を読んで、ぜひダニを追い払ってください。
ダニが好む布団かチェック
布団にダニがいるか調べる方法として、ダニが好む環境かどうかをみてみましょう。
ダニは以下の環境にある布団を好みます。
- 気温25℃以上湿度60%以上の部屋にある
- 長期間開け閉めのない押入れで保管されていた
- 掃除・寝具の洗濯をしていない
参考:「ダニのはなし―人間との関わり―」島野 智之・高久 元(編)(2016):朝倉書店
参考:高岡正敏.お父さん、お母さんが知っておきたい ダニとアレルギーの話.あさ出版(2021)
上記の環境に必ずダニがいるわけではありませんが、もし上記の条件に当てはまったら危険です。
次の章の被害の特徴とあわせてご確認ください。
気温25℃以上湿度60%以上の部屋にある
ダニは高温多湿の環境を好みます。
具体的には以下のとおりです。
気温:25~30℃
湿度:60%以上
夏の6~8月は上記の条件に当てはまる気候のため要注意です。
また近年ではエアコンなどの空調、高気密住宅で年中快適な気温・湿度に保たれた家庭が増えました。
しかしそれはダニにとっても快適な環境で、もし上記の条件に当てはまるのであれば夏以外の時期も警戒が必要です。
長期間開け閉めのない押入れで保管されていた
ダニは暗く、人が少ない静かな環境を好みます。
そのため長期間放置された布団や押入れで保管されていた布団は要注意です。
ダニは布団に生えたカビを食べています。
閉め切ってジメジメする押入れに布団を入れっぱなしだと、布団にカビが生えてダニが発生する原因になります。
さらに、ダニの産卵場所は暗く静かな場所のため、しまいっぱなしの布団はダニが産卵している可能性があります。
布団を正しく管理してダニの発生を抑えましょう。
掃除・寝具の洗濯をしていない
部屋の掃除をしていない、シーツや毛布の寝具を洗わずに使い続けていると、ダニを呼ぶ原因になります。
ダニのエサは以下のとおりです。
- カビ
- 人間や動物のフケやアカ
- 同じダニの体液(ツメダニがチリダニを食べにくる)
ダニのなかにはカビやフケを食べるチリダニと、チリダニを食べるツメダニがいます。
掃除や洗濯をしていないと、「汚れを食べてチリダニが増え、そのチリダニをツメダニ食べにきて、生活している人間がまた汚れをだしてチリダニが増えて」と悪循環におちいります。
もし数ヵ月間掃除していない、シーツを変えていないのであれば、布団でダニが繁殖している可能性が高いです。
もし今回紹介した条件に当てはまったら、布団でダニが繁殖しているおそれがあります。
次のダニ被害に心当たりがないか確認してください。
ダニ被害の2つの特徴
被害の特徴からダニかどうか判断しましょう。
被害が多い時期や症状などを解説します。
- 8月~秋に多い【咳(せき)・鼻水の呼吸器系の被害】
- 皮膚のやわらかい場所に多い【かゆみ・しっしんの皮膚系の被害】
上記は目安ですが、当てはまる方は要注意です。
次の章でより確実な調査方法を解説しているため、そちらもあわせてご確認ください。
また上記の症状は、ダニ以外が原因で発症する場合もあります。
気になる方は医療機関での受診をおすすめします。
咳・鼻水の呼吸器系の被害
咳や鼻水の原因になるダニは、多くがチリダニです。
チリダニによる咳や鼻炎などの症状は8月頃~秋に多くなるため、この時期に症状が出るとチリダニの可能性があります。
ダニアレルギーはダニの死骸やフンを吸い込むと発生します。
チリダニは8月頃に繁殖のピークを迎えて、その後は緩やかに数を減らします。
8月を過ぎて寒くなるにつれて夏に増えたダニの死骸が大量に発生するため、8月~秋は咳や鼻水の被害が増える時期です。
また秋は、肌寒くなるため押入れにしまっていた冬布団や毛布を出す時期でもあります。
押入れにしまいっぱなしの布団はダニが繁殖しやすく、同様にダニの死骸も付着しています。
「毎年夏~秋にかけて咳や鼻水が出る」という方は、要注意です。
かゆみ・しっしんの皮膚系の被害
人を刺すダニの被害で、多いのはツメダニによるものです。
ツメダニは湿気を好むためジメジメする夏に被害が多いです。
しかし夏はツメダニ同様に人を刺す虫が増えるため、ダニかどうかの判断が少し難しくなります。
今回は夏の室内で発生しやすい害虫の被害をまとめました。
- ツメダニ
-
お腹や太もものやわらかい部分に、0.5mmほどの小さな赤い跡を残します。
かゆみは1週間ほど続きます。 - ノミ
-
ひざから下の被害が多く、噛まれると水ぶくれや腫れが発生します。
- 蚊
-
赤く腫れますが、数時間でかゆみは収まります。
- チリダニ
-
チリダニは刺しませんが、体質によってはチリダニに触れるとしっしんが出る場合があります。
アトピー性皮膚炎の場合、しっしんが起きた部分の肌がかさついていることが多いです。
上記の蚊以外の虫の被害は、基本数日間かゆみの症状が続きます。
市販薬では効果がない場合があるため、早めに医療機関に相談しましょう。
関連記事では、ダニやダニに似た虫の被害をより詳細に解説しています。
気になる方はこちらもご確認ください。
今回紹介したダニ被害は、あくまで一例です。
ダニ以外の別の病気による鼻炎やかゆみの場合があるため、気になる方は医療機関にご相談ください。
また次の章で紹介するダニの調査方法は、少し手間はかかりますがより正確にダニがいるかわかります。
次の章の情報も参考にしてください。
自力・プロ依頼のダニ調査方法
ダニはとても小さく、0.2~0.5mmほどです。
黒い紙の上で目を凝らせば小さなホコリのようなものが動く姿が見える方もいますが、肉眼でダニがいるかどうかまず調べることはできません。
ここでは道具を使ったりプロに頼んだりしておこなう、ダニ調査を解説します。
- 自分で調査:市販のダニ調査キットを使う
- プロに依頼:行政や害虫駆除業者などの専門家に相談する
ダニ調査キットは通販で購入し、自分で調査ができます。
また行政によっては、ダニアレルゲン検査などをおこなっているところもあります。
では詳しく解説します。
ダニ調査キットを使う
自分で調査する方法は、ダニ調査キットを使います。
ダニ調査キットはダニを捕らえてルーペで確認するものや、専用薬剤を使い判断するものがあります。
専用ルーペで確認するタイプは千~2千円ほど、薬剤は8千円ほどです。
ご自分でダニを調査したい方は、ダニ調査キットを使いましょう。
メーカー | 日革研究所 |
参考価格 | Amazon:935円 楽天市場:1,485円 Y!ショッピング:1,650円 |
※参考価格は2024年7月16日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
メーカー | アサヒフードアンドヘルスケア |
参考価格 | Amazon:7,700円 楽天市場:7,700円 Y!ショッピング:7,700円 |
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専門家に相談する
ダニ調査でもっとも確実な方法は、専門家に相談することです。
依頼先はおもに以下のとおりです。
- 行政・専門の調査機関
- 害虫駆除業者
相談先によって駆除の依頼ができるかが変わってくるため解説します。
行政・専門の調査機関
保健所によっては、ダニアレルゲンの調査を無料でおこなっているところがあります。
また専門の調査機関に依頼すると、有料で調査をおこなってくれます。
ただし保健所では、害虫駆除はおこなっていないことがほとんどです。
また調査機関も害虫駆除関連の団体ならダニ駆除をおこないますが、なかには駆除をおこなっていない団体もあります。
どちらもお住まいの地域の行政や依頼する団体によるため、まずはホームページなどを確認しましょう。
参考:台東区|住まいのダニアレルゲンを検査してみませんか
参考:生活科学センター|ダニ・アレルゲン検査
(最終閲覧日:2024年7月15日)
害虫駆除業者
害虫駆除をおこなっている業者のなかには、ダニの調査をおこなっている業者もあります。
調査とあわせてダニ駆除まで依頼できるため、すべてまとめて依頼したのであれば害虫駆除業者がよいでしょう。
ただしダニ調査をおこなっているかは業者によるため、まずは業者のホームページを確認してください。
将来的にダニ駆除までお考えであれば、害虫駆除業者に一度相談してみましょう。
参考:株式会社三井ピーシーオー(最終閲覧日:2024年7月15日)
もしダニの調査・駆除をおこなう害虫駆除業者をお探しなら、害虫駆除110番にご連絡ください。
ダニ調査から駆除をおこなう業者をご提案いたします。
もしダニでお悩みならぜひ、害虫駆除110番におまかせください。
※ 対応エリア・加盟店により記載価格や条件では対応できない場合がございます。
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布団のダニ駆除方法4選
ここからは、布団に発生したダニを駆除する方法を4つご紹介します。
- 布団用ダニ捕りグッズを使う:お手軽&コスパよくやりたい人向け
- コインランドリーで洗う:布団をスッキリさせたい人向け
- ダニ予防布団・シーツに買い替える:本格的に対策したい人向け
- 布団乾燥機を使う:日頃から予防したい人向け
それぞれの方法は特徴が異なり、ご家庭によって最適な方法が異なります。
詳しく説明するため、ご自分にあったダニ駆除方法を選択してください。
布団用ダニ捕りグッズを使う
もっともお手軽で千円程度と安くすむ方法は、ダニ捕りグッズを使うことです。
ダニ捕りグッズには薬剤でダニを駆除するものもあれば、誘引粘着シートでダニを集めるものもあります。
さまざまですが、お手軽さを考えるならダニ捕りシートがおすすめです。
ダニ捕りシートを布団の下に入れておけばダニが集まり、シートごと捨てれば駆除完了です。
さらに布団を干したり掃除機をかけたりすれば、湿気や死骸も除去できるため手間もあまりかかりません。
注意点は、シートタイプのグッズにはダニ捕りとダニよけの2種類があることです。
ダニよけは匂いでダニを遠ざける予防グッズのため、確認してから購入をしましょう。
メーカー | アース製薬 |
参考価格 | Amazon:808円 楽天市場:840円 Y!ショッピング:1,202円 |
※参考価格は2024年7月15日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
コインランドリーで洗う
ダニは乾燥機の熱で駆除できます。
さらに布団を洗うことでダニの死骸やフンも除去できるため、布団をスッキリさせたいならコインランドリーがおすすめです。
コインランドリーで布団を洗う際は、以下の注意点を確認しておきましょう。
- 布団の素材を確認する
-
布団のタグに素材や洗濯方法が書かれているため、たらいや乾燥機のマークを確認します。(後述参照)
- 布団が洗える素材か確認する
-
コインランドリーによって洗える素材が異なります。
ポリエステル(合成繊維)100%、羽毛布団はだいたいどこでも洗えますが、木綿は店舗や洗濯機によります。
また羊毛・真綿100%は、たいていのコインランドリーで洗えないため注意しましょう。
(洗えない布団は打ち直しがおすすめ) - 10分乾燥→洗濯→乾燥の順番で洗う
-
ダニは熱に弱いですが、水には強いです。
そのため最初に乾燥でダニを駆除し、洗濯でダニの死骸を除去します。
最後に布団を乾燥させて終わります。
ダニは55~60℃の熱で駆除でき、コインランドリーの乾燥機はだいたい70℃のため駆除できます。
しっかり駆除できるように10分程度回しましょう。
ちょっと確認事項や操作の手間もかかりますが、駆除と駆除後の清掃が一気に終わります。
何より洗いたての布団は気持ちがよいため、布団をスッキリさせたいならコインランドリーがおすすめです。
布団の洗濯表示
以下のようなたらいマークと乾燥機のマーク(タンブル乾燥)があれば、コインランドリーで洗濯・乾燥ができます。
布団によってはタグがなかったり、印刷が消えたりした物があります。
素材がわからない状態で無理に洗えば布団の劣化を招くため、布団乾燥機など別の方法を選択してください。
ダニ予防布団・シーツに買い替える
布団は古くなればなるほどダニが増えやすくなるため、5年を過ぎたら布団の買い替えを検討しましょう。
布団はダニ予防がなされた防ダニ布団とシーツのセットがおすすめです。
防ダニ布団・シーツは、通常の布団やシーツより密度の高い生地で作られた製品です。
繊維同士の密度が高いため、ダニがすり抜けられず布団に寄りつきません。
防ダニ布団には「防ダニ」の表記があるため、確認して購入しましょう。
メーカー | 帝人 |
参考価格 | Amazon:5,999円 楽天市場:6,980円~ Y!ショッピング:5,999円 |
※参考価格は2024年7月15日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
布団乾燥機を使う
「普段からダニ予防したい!」なら布団乾燥機がおすすめです。
多くの布団乾燥機にはダニ駆除モードがあり、コインランドリーでは洗えない羊毛や真綿にも使えます。
また湿気が多い日でも布団乾燥ができるため、ダニ予防に最適です。
※ウレタンマットレス・ビーズクッションなど一部の素材は布団乾燥機が使えない場合があります。詳しくは布団のタグ・布団乾燥機の取扱説明書をご確認ください。
ただし、家庭用の布団乾燥機によるダニ駆除は少し時間がかかります 。
具体例として布団乾燥機の説明書をみてみましょう。
- ホースを伸ばし、ノズルを敷布団の上にセットする
- 布団乾燥機の本体が敷布団の外に出るようにして、かけ布団をかける(できるだけ隙間ができないようにするのがポイント)
- 電源プラグを入れ、ダニモードを選択。100分待つ
- 1㎡20秒の間隔で布団に掃除機をかけ、ダニの死骸を取り除く
参考:アイリスオーヤマ株式会社│[ふとん乾燥機カラリエツインノズルKFK-W1取扱説明書](最終閲覧日:2024年7月15日)
敷布団だけではなくかけ布団にもおこなうため、倍の時間がかかります。
しかし一度セッティングしてしまえばしばらく放っておくだけでよいため、慣れてしまえばそこまで手間に感じないでしょう。
またダニは布団に湿気がこもると出やすいため、日ごろから20~60分ほど使うとダニ予防ができます。
ダニ予防と駆除をおこないたいなら布団乾燥機がよいでしょう。
メーカー | アイリスオーヤマ |
参考価格 | Amazon:6,600円 楽天市場:10,800円 Y!ショッピング:13,241円 |
※参考価格は2024年7月15日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
布団のダニ駆除方法を解説しました。
しかし、ダニは駆除して終わりではなく予防も大切です。
布団を正しく管理するとダニ予防になるため、次の章でみていきましょう。
ダニ予防できる!正しい布団の管理方法
布団を正しく管理すると、布団を長持ちさせられるのはもちろんダニ予防につながります。
そこで布団の干し方、しまい方の管理方法をみていきましょう。
正しい布団の干し方
ダニは湿気の多い布団に住み着くため、正しく干して除湿できればダニの発生を防げます。
ダニを駆除するには最低でも55℃以上の高温が必要なため、35℃を超える真夏でも布団を干すだけではダニは駆除できません。
しかし、布団を干して除湿すればダニ予防が望めます。
正しい布団の干し方は以下のとおりです。
- 湿気のない日を選ぶ(雨の翌日は湿気が残っているため避ける)
- シーツは剥がさず、そのまま干す
- 午前10時~午後3時の間に2~4時間ほど干す(材質によって時間は異なる)
- 裏表の両面を干す
- 取り込むときは、布団叩きで優しくなでるようにホコリを払う
- ダニの死骸を吸い取るため、1㎡20秒の間隔で取り込んだ布団に掃除機を掛ける
布団に直射日光を当てると布団の生地が傷むため、シーツをかけたまま布団を干しましょう。
また強く布団を叩くと生地が傷むため、叩かず布団たたきで表面をそっとなでるようにホコリを払い落としましょう。
合成繊維、木綿:週1~2回、片面2時間
羊毛:週1回、片面2時間
羽毛:月1~2回、2時間(片面1時間)
真綿:月1~2回、日陰干し
参考:なら山本ふとん│布団の収納と保管(最終閲覧日:2024年7月15日)
長期間しまいっぱなしだった布団は、ダニやカビが発生している可能性があります。
使用前はダニ駆除とあわせて、布団を干しましょう。
布団の掃除機のかけ方
布団にゆっくり掃除機をかけて、ダニの死骸やフンを取り除きましょう。
1㎡あたり20秒の間隔で掃除機をかけてください。
掃除機をかける際は布団用アタッチメントがあると生地を吸わずに済むため楽ですが、ない場合もありますよね。
布団用のアタッチメントがない方は、掃除機のヘッドにビニールヒモを巻きつければ生地を吸わずに楽に掃除機がかけられます。
掃除機のヘッドが汚れていると布団も汚れてしまうため、ヘッドをウェットティッシュで拭いてから使うとよいです。
布団を干したり、ダニ駆除をおこなったあとは忘れずに掃除機を使いましょう。
シーズンオフの布団の管理方法
シーズンオフの布団を正しくしまい、ダニの発生を抑えましょう。
押入れの中は湿気がこもりやすいため、正しく保管しないと布団がダニやカビの温床になります。
以下の方法で布団をしまいましょう。
- 布団をしっかり干しておく
- シーツを外し、通気性のよい布団入れに防虫剤を入れて保管する
- 敷布団を畳んだら上にかけ布団、下に敷布団を畳んで保管する
※布団圧縮袋に入れた場合は、半年に一度は布団を出して干す。布団から出したら、3~4時間干すと布団がふんわりする
参考:一般社団法人日本ふとん協会│ふとんのお手入れ方法(最終閲覧日:2024年7月15日)
布団圧縮袋に入れると布団が潰れやすくなります。
1年以上使わない布団でも、半年に1度干してふんわり感を維持させましょう。
長期間使わないシーズンオフの布団は正しく管理しましょう。
また、布団の管理とは別に部屋や押入れの除湿、清掃もダニ予防には大切です。
次の章で詳しいやり方を解説します。
布団にダニが発生するのを防ぐ方法
布団のダニを根本から減らすために、お部屋全体のダニを駆除・予防します。
解説内容は以下のとおりです。
- 部屋のダニ駆除をおこなう
- こまめな換気と掃除をおこなう
- (洗えない布団や買い替えをしたくない場合は)布団の打ち直しをおこなう
部屋のダニ駆除をおこなう
部屋にダニが残っていると、いくら布団をきれいにしても意味がありません。
部屋全体のダニの数を減らすため、ダニ駆除をおこないましょう。
ダニ駆除グッズは1章目のダニ捕りシートのほかさまざまな物があり、おすすめの使い分け方法は以下のとおりです。
- 部屋全体はくん煙剤
- 家具や床はダニ駆除スプレー
- 押し入れはダニ捕りシート
ダニはすぐに繁殖するため、押入れだけ、布団だけと一部だけダニ駆除をおこなっても意味がありません。
部屋の隅々、家具の隙間も忘れずにダニ駆除をおこないましょう。
関連記事ではそれぞれのグッズの使い方や注意点を解説しています。
駆除をお考えの方は、こちらをご確認ください。
こまめな換気と掃除をおこなう
ダニは湿気を好み、カビやフケの汚れを食べて増えるため、換気と掃除をおこないましょう。
具体的には以下のとおりです。
- 日々ワイパーなどで水拭きしたあと、掃除機をかける
- 押入れも定期的に掃除する
- よく晴れた日は、押入れや部屋の窓を開けて風を通す
- 室温25℃以下、湿度は60%以下になるようにする
- シーツは週に1度洗う(気になる方は毎日おこなう)
- 起きてすぐ布団を押入れにしまうと湿気の原因になるため、1時間程放置して乾燥させる
- 敷きっぱなしの布団は床のカビの原因になるため、布団の上げ下ろしは毎日おこなう
ダニアレルゲンは舞い上がりやすいため、水拭きをしてから掃除機をかけるとアレルゲンが飛び散るのを抑えられます。
また、人間は寝ている間にコップ1杯ほどの汗をかくため、すぐに布団を畳むと布団や押入れの湿気の原因になります。
布団の放置は必要ですが、万年床だと床が傷む原因になるため、布団は毎日しまいましょう。
布団の打ち直しをおこなう
「布団を洗いたいけど、羊毛だからコインランドリーが使えない……」なら、布団の打ち直しがおすすめです。
布団を購入したお店や地元のふとん店に相談してみましょう。
布団の打ち直しとは、布団の中の綿を出して洗ったり、足したりする布団のお直しのことです。
じつは「ダニアレルギーの人が増えた原因は布団の打ち直しが減ったからではないか?」という説があります。
昔は定期的に布団の打ち直しをしていたため、綿を取り換えダニの発生を抑えていたからです。
かけ布団の寿命は5~10年、敷布団の寿命は3~5年といわれているため、布団を購入して5年以上経っているのであれば一度検討してみましょう。
価格は布団の素材や大きさにもよりますが、羊毛なら1.7~2.5万円ほどです。
布団の打ち直しはひと月以上かかるため、シーズンオフの布団を打ち直しするとよいでしょう。
布団を購入したお店、地元のふとん店に相談してみてください。
参考:コープライフサービス|敷布団】柄おまかせ 羊毛硬わたキルト敷(最終閲覧日:2024年7月16日)
まとめ
布団に発生するダニの確認方法やダニ駆除方法を解説しました。
簡単におさらいすると、以下のとおりです。
- ダニは気温25℃以上湿度60%以上の部屋を好む
- ダニ駆除はダニ捕りシートがお手軽で安く済む
- 布団を正しく管理し、布団のダニ発生を予防する
- 部屋全体のダニ駆除をおこない、清掃や除湿でダニ予防をする
高温多湿になりがちな夏場は、ダニが繁殖しやすい時期です。
ダニは湿った布団を好むため、布団のダニ駆除・予防をおこないましょう。
また布団だけでなく、部屋や押入れの除湿や掃除も重要です。
ダニが布団で繁殖しないように、部屋や押入れのダニ駆除をおこないましょう。
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