「ゴキブリを潰すと卵が飛び散る……」そう考えている方は多いかもしれません。
しかし、ゴキブリを潰しても卵が飛び散ることはありません。
ゴキブリの卵は、卵鞘(らんしょう)という固い殻に包まれているためです。
ただし、ゴキブリを潰すと細菌や雑菌が飛び散ってしまうおそれがあるので、目の前にゴキブリがいるときに潰して駆除することはやめましょう。
この記事では、ゴキブリを潰してはいけない理由について詳しく解説します。
目の前にゴキブリが現れたときの正しい駆除方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ゴキブリを潰しても卵は飛び散らない
「卵が飛び散るから、ゴキブリを潰してはいけない」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
ゴキブリを潰してはいけない理由は、卵が飛び散るからではありません。
ゴキブリの卵は、卵鞘(らんしょう)という硬い殻の中に入っています。
そのため、ゴキブリを潰すことで卵が飛び散るわけではないのです。
チャバネゴキブリの卵鞘に注意!
チャバネゴキブリと呼ばれる種類の場合、孵化する直前まで卵鞘をお腹につけたままの状態にしていて、身の危険を感じると卵鞘を落とすことがあります。
落とされた卵鞘はメスから離れることによって孵化する確率が下がるといわれていますが、0%になるわけではありません。
そのため、チャバネゴキブリはどんな駆除方法だったとしても、卵鞘がメスのお腹から落ちて、それが孵化して家の中がゴキブリだらけになってしまうかもしれません。
そうなることを防ぐためにも、ゴキブリ退治の後は、卵鞘が落ちていないかを確認し、処理する必要があるのです。
ゴキブリを潰してはいけない理由は菌が拡散するため
不衛生な場所を好むゴキブリは、体に雑菌を多くつけています。
もしゴキブリを叩いて潰すと、ゴキブリの細菌や雑菌が拡散してしまうかもしれません。
それが食べ物などに付着して体内に入ると、健康被害を受けるおそれがあるのです。
こうした理由から、ゴキブリを叩いて潰してはいけないのです。
ゴキブリがもつ菌の例と、その菌によって現れる症状について、簡単に以下にまとめました。
- サルモネラ菌
-
食中毒を引き起こし、嘔吐や下痢、発熱などの症状があらわれる
- 赤痢菌
-
感染症を引き起こし、下痢や血便、発熱などの症状があらわれる
- チフス菌
-
感染症を引き起こし、高熱や頭痛、発疹、便秘などの症状があらわれる
こうした被害を受けないためにも、ゴキブリは叩く以外の方法で駆除しなければならないのです。
では、ゴキブリはどう退治するのが正しいのか、次の章で見ていきましょう。
ゴキブリを見つけたときの正しい駆除方法
ゴキブリを見つけたときの駆除方法を4つご紹介します。
以下の方法を、ゴキブリが目の前に現れたときの参考になさってください。
殺虫剤を使う
殺虫剤はゴキブリの駆除に使われる代表的なアイテムです。
一般的なピレスロイド系の殺虫剤は即効性が高いため、目の前にいるゴキブリをすぐに駆除することができるでしょう。
しかし、ピレスロイド系の殺虫剤は哺乳類に害は少ないといわれているものの、100%安全だとはいい切れません。
赤ちゃんがいたりペットを飼っていたりして「安全性が気になる……」という方は、冷却殺虫剤を使うとよいでしょう。
冷却殺虫剤は、ゴキブリを凍らせて死滅させるタイプで、ピレスロイド系に比べると殺虫効果は劣るものの安全に駆除できます。
熱湯をかける
熱湯をかけて駆除するのも効果的です。
目安として、60℃以上の熱湯ならゴキブリを死滅させられるでしょう。
リビングなど、熱湯を直接かけられない場所にゴキブリが発生したときには、熱湯に浸したキッチンペーパーや雑巾をゴキブリにかけます。
どちらも熱湯を扱うため、やけどに十分注意しておこないましょう。
洗剤をかける
ゴキブリに液体洗剤をかけることで、窒息死させられる可能性があります。
ゴキブリは体にある「気門」という穴から空気を取り入れています。
ゴキブリに洗剤をかけることで気門がふさがって呼吸ができなくなり、死んでしまうのです。
液体洗剤のほかにも、シャンプーやコンディショナーなども有効だといわれているので試してみるとよいでしょう。
こちらの記事では、効果的なゴキブリ駆除の方法をさらに詳しくご紹介しています。
卵鞘を見つけたときは放置せずに処理しよう!
チャバネゴキブリのメスは、危機が迫るとお腹につけている卵鞘を落としてしまうことがあります。
つまり、周りに卵鞘が落ちている可能性があるのです。
ゴキブリの卵が孵化して大量発生することを防ぐためにも、ゴキブリを駆除した後は卵鞘が落ちていないかを確認しましょう。
卵鞘の大きさは5mm~1cm程度で、茶色や黒っぽい色をしているので、そういったものがないか探してみてください。
もし卵鞘が落ちていたら、割りばしで挟んで袋に入れ、スリッパなどで卵鞘を叩き潰しましょう。
卵鞘には、細菌や雑が付着しているため、素手で触らないように注意してください。また、50℃以上の熱湯をかけても効果的だといわれているので、熱湯をかけるのもよいでしょう。
もしも「ゴキブリの姿は見ていないけれど、卵鞘だけ見つかった」という場合は、どこかにゴキブリがひそんでいるかもしれません。
眼の前のゴキブリの駆除は簡単ですが、隠れているゴキブリを根絶やしにするのは難しいです。
不安な方は、害虫駆除業者の力を借りるのが一番です。
害虫駆除110番はいつでもご相談を受け付け、お近くの業者をすぐに派遣いたします。
まずはお気軽にご相談ください。
※ 対応エリア・加盟店により記載価格や条件では対応できない場合がございます。
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ゴキブリを発生させないためにできる対策
ゴキブリが家の中に出た場合、ご自宅がゴキブリの侵入してきやすい、また住みやすい環境になっているのかもしれません。
そのため、発見したゴキブリを駆除しても再びゴキブリ被害にあってしまうおそれがあります。
そうならないためにも、ゴキブリが侵入したり住みついたりしにくい環境をつくらなければなりません。
ここでは、その具体的な方法についてご説明します。
ゴキブリの侵入口を塞ぐ
ゴキブリの侵入口となりやすい場所や、そこを塞ぐ方法について、以下にまとめました。
- 窓
-
ゴキブリは、窓を開けているときはもちろん、網戸と窓枠にあるわずかな隙間からも侵入します。
そのため窓を開けたままにせず、網戸と窓枠の隙間を隙間テープなどで埋めておきましょう。 - エアコンのホース
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ゴキブリはエアコンの排水ホースを通って侵入してくることがあります。
ホースからの侵入を塞ぐには、排水ホースの先にストッキングを被せておくとよいでしょう。 - 排水管
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排水トラップがない排水管では、内部からゴキブリが侵入してきてしまうおそれがあります。
排水トラップとは、水をためて下水から悪臭や害虫が上がってくるのを防ぐための構造で、排水管のP字やS字の形になっている部分のことです。
ご自宅の排水管を確認し、P字やS字になっていない場合は排水管を取り換えるとよいでしょう。 - 通気口などの小さな穴
-
通気口やエアコンの室外機などの完全に塞ぐことができない穴は、専用のフィルターを被せておくとよいでしょう。
ゴキブリの嫌う環境にする
ゴキブリは、エサのある場所・狭い場所・暖かい場所に好んで生息します。
つまり、こうした環境をつくらないことでゴキブリが嫌う環境となり、寄せ付けない効果が期待できるのです。
ゴキブリのエサとなるものは、食べ物やホコリ、髪の毛、油汚れなどです。
食材は密閉した容器や冷蔵庫に保管し、こまめに掃除をしてホコリや髪の毛、油などを除去しましょう。
段ボールは保温性が高くエサにもなるため、ゴキブリが住みつきやすいといわれています。
さらに、段ボールを重ねたときにできる狭い隙間は、ゴキブリにとって住みやすい環境だといわれています。
そのため、不要な段ボールはなるべく家に置かないようにしましょう。
ゴキブリの侵入対策の詳しい方法についてはこちらの記事をご覧ください。
何度もゴキブリが出てくるなら害虫駆除業者に依頼する
予防をおこなっても何度もゴキブリが発生する場合は、家の中に巣があってゴキブリが大量に隠れている可能性があります。
その場合は、業者に駆除を依頼するのがおすすめです。
毒エサを設置するなどの方法で、自分でも駆除できる可能性もありますが、毒エサを置く場所によっては十分な効果を発揮しない可能性があります。
その点、ゴキブリ駆除に慣れている業者なら、効果的な方法を見極めて、ゴキブリ駆除をおこなってくれるのです。
まとめ
- ゴキブリを潰しても卵は飛び散らない
- ただし雑菌が飛び散るおそれがある
- ゴキブリの卵鞘が落ちていないか確認する
何度もゴキブリが出るという場合には、ゴキブリの巣が家の中にある可能性があります。
そういった場合は、業者に依頼して巣を駆除してもらいましょう。
害虫駆除110番ではゴキブリの駆除をおこなう業者をご紹介していますので、何度も発生するゴキブリにお困りの方は、ぜひご相談ください。
24時間365日受付対応しており、早朝、深夜のご依頼も承っています。
また、無料相談・無料見積り※のみのご利用も可能です。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいたうえで、調査費用等をいただく場合がございます。
ゴキブリの駆除でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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