「カツオブシムシ」あまり耳にすることのないこの虫、じつは結構厄介な害虫です。
カツオブシムシが発生すると、大切な衣類をかじられ、放置するとクローゼットの中が取り返しのつかないことにもなりかねません。
この記事では、そんなカツオブシムシの駆除方法をお伝えします。
4つの効果的な駆除方法を知って確実に駆除しましょう。
また、駆除のためにはカツオブシムシの生態を知っておくことも大切です。
発生原因や何をエサにするのかなどのカツオブシムシの生態を知り、駆除への心構えをしておきましょう。
カツオブシムシの効果的な4つの駆除方法
まずは大切な駆除方法からご説明します。
おすすめしたい駆除方法は4つ。
高い効果を発揮する方法を確認していきましょう。
- こまめに洗濯する
- 殺虫スプレー・くん煙剤を使う
- 掃除機で吸引する
- スチームアイロンの高温で駆除する
こまめに洗濯する
こまめな洗濯は衣類に付着したカツオブシムシを駆除する手っ取り早い方法です。
外出先から帰ったら、そのとき着ていた服は脱いですぐに洗濯機へ!
こうして洗濯することで、衣類にくっついて住宅へ侵入したカツオブシムシを駆除できます。
外出時に来ていた服はクローゼットやタンスの近くでは脱がないようにしましょう。
衣類から離れたカツオブシムシが家具に逃げ込むのを防ぐためです。
殺虫スプレー・くん煙剤を使う
使用する殺虫剤はエアゾールやくん煙殺虫剤です。
エアゾールとは液体状の薬剤を噴射するもので、殺虫スプレーのこと。
くん煙殺虫剤とは、薬剤を煙として室内全体でいぶして殺虫するためのものです。
これらの薬剤は害虫を駆除するために作られているので、高い効果が期待できます。
くん煙殺虫剤を使用するときは、クローゼットの扉やタンスの引き出しは開けておきましょう。
カツオブシムシはこれらの家具に潜んでいることもあるためです。
掃除機で吸引する
掃除機の吸引する力でカツオブシムシを駆除します。
掃除機の先でカツオブシムシを吸引し、カツオブシムシに大きな圧力をかけて駆除します。
この方法は、まれにカツオブシムシが吸いこんだ掃除機の中で生きながらえていることもあるので、完全に駆除できるわけではありません。
そのため、「とりあえずその場からカツオブシムシを掃除機に閉じ込めたい!」という場合のみ使える方法です。
スチームアイロンの高温で駆除する
スチームアイロンの熱でカツオブシムシを駆除します。
カツオブシムシは65℃以上の高温には耐えられません。
スチームアイロンであれば高温で簡単にカツオブシムシを駆除できます。
いつものように衣類にアイロンをかける要領で衣類についたカツオブシムシを駆除できるので、便利な方法といえるでしょう。
カツオブシムシの厄介な発生原因
カツオブシムシの駆除方法をお伝えしましたが、「駆除する方法はわかったけれど、カツオブシムシっていったいどんな虫なの?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
ここでは発生の原因や、何をエサにしているかなどのカツオブシムシの生態に迫ります。
駆除のためには生態を知っていることも大切です。
カツオブシムシとはどんな虫なのかを知り、駆除に備えましょう。
カツオブシムシは洗濯物や衣類にくっついて侵入する
カツオブシムシがやってくるのは屋外からです。
外に干していた洗濯物や外出したときの衣類にくっついて自宅への侵入を試みます。
また意外な侵入経路として、花に付着して侵入してくる場合があります。
衣服を食す幼虫とは変わって、カツオブシムシの成虫はマーガレットやデイジーなどのキク科の植物を好みます。
このような花を室内に飾ったりベランダで育てたりする場合は、葉や茎にカツオブシムシがついていないかよく確認することが大切です。
日本にいる2種類のカツオブシムシ
日本にいるカツオブシムシは、ヒメマルカツオブシムシとヒメカツオブシムシの2種類です。
この2種類の特徴をご説明します。
ヒメマルカツオブシムシは黄色い身体で、植物性と動物性両方の繊維をエサにします。
ヒメカツオブシムシは黒褐色の身体で、動物性の繊維のみをエサにします。
- 植物性の繊維:綿など
- 動物性の繊維:ウール、シルク、カシミヤなど
2種類のカツオブシムシには以上のような違いがありますが、厄介な点は同じです。
それは繊維をエサにするため衣類を食い破ってしまうこと。
カツオブシムシが衣類をエサにするのは幼虫の時期ですが、その力は強く、ビニールにも穴を開けるほどといわれています。
カツオブシムシは成虫になると卵を産みます。
産んだ卵からは、何週間かすると数十匹の幼虫が生まれます。
卵から誕生するまでの期間が短いため、カツオブシムシは放っておくとたちまち増えていきます。
そういった悪循環から逃れられなくなってしまうので、厄介な虫というわけです。
カツオブシムシは生命力が強い
さらに厄介なのは、動物性の繊維をエサにするカツオブシムシの強い生命力です。
ヒメマルカツオブシムシの幼虫は6~12ヵ月間にわたり飢餓状態でも生存すると言われています。
さらに、成虫は水もエサもない絶食状態でも産卵できます。
このように生命力の強いカツオブシムシは、殺虫剤で駆除しようとしても場所を移動しては生きながらえるのです。
カツオブシムシを根絶するなら害虫駆除業者に依頼する
カツオブシムシのしぶとさを知ってしまったところで、「駆除はどうしたらよいの?」と不安になってはいませんか。
その不安は、業者へ駆除を依頼すれば簡単に解消できます。
ここでは、カツオブシムシの駆除を業者へ依頼するメリットと、業者を選ぶときのポイントをお伝えします。
業者に依頼するメリットは高い駆除効果
害虫駆除業者へ依頼することの一番のメリットは、プロの技術で高い駆除効果が期待できることです。
カツオブシムシは繫殖力が高く、ちょっとやそっとの駆除では根絶の難しい害虫です。
そんなカツオブシムシも害虫駆除のエキスパートである業者に頼めば、確実な駆除が期待できます。
また害虫駆除で気になるのが、薬剤の健康被害です。
特に小さなお子さまやペットのいるご家庭では、薬剤が身体に悪影響を与えないかは非常に気になるところ。
そんなときも、信頼できる業者であれば安全な薬剤で駆除してくれるので、ご家族も安心に過ごせます。
「でも害虫駆除って、また必要になるんじゃない?」そんな疑問をお持ちの方にも、業者の利用をおすすめします。
それは業者によっては害虫の発生を防ぐ予防策など、アドバイスをもらえる場合があるからです。
自宅で駆除をしてもらえば、実際のお住まいを見たうえでの具体的なアドバイスももらえるかもしれません。
業者選びのポイント
まずは、業者の提示している施工内容をよく確認しましょう。
アフターフォローや保証があるかをチェックすることも、カツオブシムシのような厄介な害虫駆除の場合は大切です。
施工内容を確認したら、施工料金が妥当かどうかも確認しましょう。
こうした施工内容や料金を確認する際には、いくつかの業者で見積りを取ることもおすすめです。
また、業者から派遣される駆除スタッフに駆除技術がどれほどあるのかも大切なチェックポイントです。
駆除にかかわる資格や免許があるかだったり、これまでの実績だったりを業者のホームページで確認しましょう。
こうしたいくつかのポイントで比較することで、信頼できる業者を選ぶことができるはずです。
害虫駆除110番にご要望をお伝えいただければ、ご要望に沿った業者に取り次ぎますのでお気軽にご相談ください。
※ 対応エリア・加盟店により記載価格や条件では対応できない場合がございます。
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カツオブシムシの予防対策4つ
ここまでカツオブシムシの駆除方法についてお伝えしてきましたが、駆除と同じく大切なのが発生を予防することです。
そもそも発生しなければ、カツオブシムシの駆除も必要ないですものね。
それでは最後に、カツオブシムシのおすすめの予防対策を4つお伝えします。
- 室内を清潔に保つ
- 洋服を洗濯して汚れを落としてからしまう
- 洗濯物を取り込む際は衣類についていないか注意する
- 衣類用の防虫剤で寄り付くのを防ぐ
室内を清潔に保つ
まずは室内をなるべくきれいに保ちましょう。
繊維をエサにするカツオブシムシは、衣類だけでなくホコリやペットの毛もエサにするからです。
衣類をしまっている場所以外にも、棚の裏やソファーの下にホコリが溜まっていないかチェックしましょう。
そうした場所がカツオブシムシの住みかになることがあります。
洋服を洗濯して汚れを落としてからしまう
「しまい洗い」とは、衣類を洗ってからしまうことです。
汗が染みついていたり食べカスがついたりしたままの衣類を洗わずにしまうと、それらをエサとしてカツオブシムシが寄ってきます。
このようにカツオブシムシを寄せ付けないための方法が、しまい洗いなのです。
すぐに洗えないコートなども、汚れたら早めにクリーニングに出して清潔な状態を保ちましょう。
お気に入りのコートを虫食いから防ぐためにも、しまい洗いは効果的な方法です。
洗濯物を取り込む際は衣類についていないか注意する
外干ししていた洗濯物を取り込むときは、カツオブシムシの侵入に気をつけましょう。
特にカツオブシムシが好むのは、色の白い衣類です。
また、マーガレットやデイジーなどのキク科の植物をベランダや庭に植えている場合は、そこに潜んでいることもあります。
このような環境の場合、自宅へ侵入する隙を狙っているカツオブシムシには要注意です。
洗濯物にカツオブシムシがついているときは払い落として、衣類と一緒に自宅へ取り込まないようにしましょう。
手で払う以外にも、衣類用のブラシでブラッシングすることでも衣類から取り除くことができます。
衣類用の防虫剤で寄り付くのを防ぐ
衣類はカツオブシムシの大好物です。
そのため、衣類用の防虫剤でカツオブシムシが衣類に寄り付くのを防ぎましょう。
防虫剤を使用するときには、その効果を高めるためのポイントがあります。
1つは、衣類を詰め込みすぎないこと。
衣類の詰まった棚の中では防虫剤の成分が空間に行き渡らない場合があります。
もう1つは、クローゼットで使用するときは戸棚を締めておくこと。
このように効果が薄くならないよう工夫をするのが防虫剤を使用するポイントです。
防虫剤の効果は、衣類からカツオブシムシを遠ざけること。
衣類に寄り付けなくなったカツオブシムシは、新たなすみかを探し始めます。
「カツオブシムシが自宅の中で繁殖しつづけるのを食い止めたい!」そんなときは害虫駆除業者への依頼がおすすめです。
参考価格 | Amazon:633円 楽天市場:1,056円 Y!ショッピング:890円 |
有効期間 | 約1年間 |
適用害虫 | イガ、コイガ、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ、屋内塵性ダニ類 |
標準 使用量 | 2,400L:3個 1,600L:2個 800L:1個 |
※参考価格は2024年7月15日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
まとめ
今回はカツオブシムシの駆除方法を4つお伝えしました。
4つの効果的な駆除方法を知って確実に駆除しましょう!
また、駆除のためにはカツオブシムシの生態を知っておくことも大切です。
発生原因や、何をエサにするのかなどの生態を知り、駆除への心構えをしておきましょう。
もし、ひとりで駆除しきるのが難しいと判断したら業者に駆除の依頼するのが賢明です。
発生を食い止めない限り、カツオブシムシはどんどん衣類を食べてしまい、被害が拡大してしまいます。
カツオブシムシの駆除は早急な対処が大切ですよ。