「ノミってそもそもどんな虫?」
「ノミはどこからやってきて何をする?」
ノミは動物のみならず人にまで危害を加えてくる厄介な虫です。
肉眼で見るのが難しいほど小さな虫なので、発生しても姿が見えず不安になりますよね。
そこでこの記事では、知っておきたいノミの生態の基本をまとめました。
読んでいただければノミの生態の理解が深まりますよ。
- ノミの大きさはわずか1mm程度
- ノミの寿命は1ヵ月程度と短い
- ノミはあちこちに隠れていて吸血の機会を探っている
ノミは体長1mm程度のとても小さな害虫
ネコノミと1円玉の比較
ノミは体長わずか1mmから4mm程度の害虫です。
上は1円玉と比較した写真ですが、直径20mmの1円玉と比較するとその小ささがわかります。
一般的に知られているノミは「ネコノミ」という種類です。
もともと猫の体に寄生していたノミが、やがて猫に限らず犬や人にまで寄生し始めたとされています。
「イヌノミ」や「ヒトノミ」といったノミもいますが個体数は少なく、現在日本国内でもっとも確認されているのはネコノミです。
ノミの寿命はわずか1ヵ月
ノミの一生はわずか1ヵ月と短いです。
その間に卵、幼虫、さなぎ、成虫の4つの段階で成長します。
※環境によっては1年近く生きることもあります
ノミが動物や人に寄生して刺すのは成虫になってからで、それも吸血する間のみです。
寄生対象の周囲に潜んでいる時間のほうが長いのです。
ノミはおよそ13℃あれば卵から孵化し、活動を開始します。
以前は冬期の間は被害件数が少なくなる傾向がありましたが、暖房器具が発達した現代では室内に潜むノミから被害にあう可能性があります。
ノミの成虫は、卵から成虫までのノミの総数の1割にも満たないといわれています。
そのため、目視できる成虫がたくさんいるのであれば、その10倍はノミの幼虫やさなぎ、卵がいると考えていいでしょう。
ノミは野生動物に寄生していることが多い
ノミはおもに野生動物に寄生しています。
日本では全国各地で野良猫を多く見かけますが、その大半がノミに寄生されているといってもよいでしょう。
その寄生された野良猫に人やペットが触れてしまったり、野良猫が庭の敷地内に入ってきてノミを落とすことで寄生されます。
また、ノミは暗くてじめじめしている涼しい居場所を好みます。
そのため、外出しやすい春ごろにお出かけした際に、ノミの潜みやすい場所に踏み込んでしまうと、ノミを拾ってしまうことがあります。
涼しい場所を好むのはノミだけではなく、多くの生き物が近寄ります。
そのため、飼っているペットが付近に立ち寄って体に寄生されてしまう……といったことも多いようです。
また、小さなお子さんがいるご家庭だと、外出した際にノミがいるかもしれない場所に立ち入ったり、野生動物を触ってしまう可能性があります。
そのため、涼しく湿度の高い場所には近寄らないようにしましょう。
ノミから受ける被害は吸血
ノミは成虫になるとエサを求めて人や動物から吸血します。
ノミは基本的に動物の血液を吸う傾向にあり、人も被害にあう可能性があります。
主に刺されやすい場所は首、頭部、腕、脚付近です。
やわらかい皮膚も好みますが、ダニと比べて口器が堅く頑丈なので吸血場所を選ばずとも血を吸えます。
そのため、衣類内部よりも手足などの末端部分を好んで刺します。
ノミの恐ろしいところは、病原菌を媒介する可能性があることです。
そのため、放置はせず素早い対処が望まれます。
- ノミ刺咬症によるかゆみ、水ぶくれ
- 猫ひっかき病によるリンパ節の腫れ、発熱、頭痛
- 大量の吸血による貧血
- 刺された箇所をかきむしったことによる傷と化膿
- 瓜実条虫(サナダムシ)の寄生による下痢・嘔吐
- アレルギー性皮膚炎による激しいかゆみや脱毛
参考:フロントライン プラス|ノミのもたらす病気や被害(最終閲覧日:2024年4月29日)
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ノミを退治する簡単な方法
ノミは小さな害虫であるうえによく跳ねます。
体長の数百倍跳ねるといわれており、被害にあうと数も多いので捕まえることは容易ではありません。
被害にあったら早急な対処が求められますが、具体的にどうすべきなのでしょうか?
ここではノミの駆除方法をご紹介します。
- 市販の殺虫剤を使う
-
害虫の種類ごとに多くの殺虫剤が販売されています。
代表的なのは、お部屋丸ごと退治できる「くん煙タイプ」と、狙った場所に噴射する「スプレータイプ」です。 - ガムテープで捕獲する
-
ガムテープを適度な長さに伸ばし、ハサミや手でカットしたものでノミを取るだけです。
- ノミの捕獲器を自作する
-
ノミが光に近寄る習性を利用し、ライトの光で引き寄せて洗剤入りの容器に落とすトラップです。
ノミ捕獲器の作り方- 洗面器の中に水を半分ほど入れ、中性洗剤を混ぜる
- よくノミが発生する場所に、点灯させた卓上ライトと一緒に設置する
ノミをつぶしてはいけない!
注意点として、ノミを絶対につぶしてはしてはいけません!
メスのノミは血を吸って栄養を卵に分けます。
あらわれたメスのノミが卵を抱えている可能性もあり、つぶした衝撃で卵があたりに四散するおそれがあります。
とても小さい卵があたりに飛び散ると卵の根絶が非常に難しくなるうえ、孵化すると被害がさらに拡大してしまいます。
そのため、ノミはつぶさないように駆除しなければいけません。
ノミの詳しい駆除方法はこちらの記事をご覧ください。
ノミを寄せつけなくする3つの方法
再度ノミの被害にあわないためにも対策が必要です。
常日頃から気をはらうことで、被害を抑制できるようになります。
ノミ被害にあわないためにも、以下の3つのことを実践してみましょう。
室内の掃除を欠かさずおこなう
ノミにとって居心地のよい場所になると繁殖速度が増してしまうため清掃は重要です。
ノミは暗くてじめじめしていて、涼しい場所を好みます。
そのため、室内環境が当てはまってしまうとノミの住みやすい環境を提供してしまいかねません。
また、清掃とあわせて換気もおこなって湿気を下げましょう。
ノミの温床になりやすい衣類を干す
布団など分厚いものを干す際は、表面だけではなく裏面もしっかり風を通しましょう。
ノミは湿度が高い場所を好みます。
つまり、衣類が積み重なった場所や、寝室のベッド、敷布団など、湿度が高くなりやすい場所を好みます。
衣類を外に干すことで湿度を低下させることができ、ノミが集まりにくくなります。
また、干した布団をたたかないことが重要です。
ノミをつぶしてしまうおそれがあるため、表面を少しはらう程度にとどめましょう。
ノミが嫌うハーブを使用する
ミントの精油を小さなお皿に入れ、室内に置いて置くだけで効果が見られます。
また、オリーブオイルやホホバオイルなど、エッセンシャルオイルに混ぜて身体に塗ると簡単な虫よけにもなります。
ノミはハーブ系のスーッとした清涼感のある香りを嫌います。
そのため、ミントを使って忌避させるのもひとつの方法です。
ミント自体に忌避効果があるため、外に植木鉢で育ててみるのもよいです。
植物栽培が苦でなければ、楽しみながらノミを近寄らせなくできるでしょう。
ミントは繁殖力がとても強いです。
そのため、地面に直に植えると大繁殖してしまいます。
庭先にほかの植物が植わっていると侵食されて枯れてしまうこともあるため、必ず植木鉢やポットで栽培するようにしましょう。
まとめ
- ノミは動物や人から血液を吸血して繁殖する
- 病気や寄生虫を移されるおそれがある
- ノミには市販の殺虫剤や自作のトラップが有効
- ノミをつぶしてはいけない
ノミに刺されると場合によっては重篤化しかねないので、楽観視できない害虫です
ノミは短期間放置しただけで爆発的に個体数を増やします。
気づいたときにはあたりにノミが跳んでいるという事態にもなりかねません。
そのような場合は自力で根絶するのは困難を極めます。
対処が難しいと判断したら業者に相談してみてください。
お近くの優良業者をお探しの際には、害虫駆除110番までお電話ください。
すぐに対応可能な害虫駆除のプロをご紹介いたします。