「バルサンは布団のダニにも効くのだろうか……」このような疑問を抱いている方もいらっしゃるかもしれませんね。
ところがバルサンを使用しても、布団のダニ駆除にあまり効果がありません。
バルサンの霧や煙は布団の繊維の中にいるダニまで浸透していかないからです。
この記事では、バルサンの正しい使い方や布団にひそむダニを徹底的に駆除する方法などを解説しています。
ぜひ参考にして、ダニの駆除や予防にお役立てください。
布団の内部にいるダニまで駆除したい場合は、バルサンを使うのではなく布団を乾燥機にかけることが効果的です。
ダニは50℃以上の熱と乾燥に弱いため、乾燥機にかけることで多くのダニを死滅させられます。
自宅に布団用の乾燥機がない場合は、コインランドリーの乾燥機でも代用可能です。
バルサンは布団にいるダニ駆除には向いていない
バルサンの薬剤に含まれる殺虫成分はダニ駆除に効果があります。
しかし、布団の繊維の中にいるダニまで薬剤が届かないことが多いです。
そのため、バルサンは布団の中にいるダニ駆除には向いていないといえるでしょう。
ただし、露出している部分(布団の表面や壁、床など)や薄い生地のもの(カーペットなど)であれば、バルサンでもダニ駆除の効果を発揮できます。
ここでは、そんなバルサンの特徴・効果的な使い方・使うときの注意点をご紹介します。
布団にひそむダニを徹底的に駆除したい方は、「布団にひそむダニを徹底的に駆除する2ステップ」をご覧ください。
バルサンの特徴を3タイプに分けて解説
バルサンは基本的に3種類あります。
それぞれの特徴は次のとおりです。
効果が強い煙タイプ
煙タイプのバルサンは3種類の中で最も強い効果をもち、煙もたくさん出るという特徴があります。
そのため、確実にダニを駆除したい方におすすめです。
このタイプを使うときは、まずフタについた始動用のスリ板で本体上部の中央部分をこすりましょう。
すると着火し、殺虫成分を含む煙がすぐに出ます。
煙が出たら部屋の外に出てください。
部屋の窓や扉を閉め切った状態で、3時間ほど待つと煙が部屋のすみずみにいき渡りダニを駆除します。
煙とニオイが少ない水タイプ
煙タイプのバルサンよりも煙の量は少なくニオイも控えめなのが、水タイプの特徴です。
ニオイや煙で部屋をできるだけ汚したくない方は、水タイプを使うとよいでしょう。
このタイプを使うときは、まず付属の容器に水を一定量(黒い点線などでいれる量が表示されている)入れます。
その容器に殺虫剤が入った本体を入れフタをして1分ほど経過すると煙が出始めます。
煙が出始めたら、部屋の外に出るようにしましょう。
煙タイプのバルサンと同様に3時間ほど待つと煙が部屋に充満します。
煙が出ない霧タイプ
このタイプは煙ではなく霧が出ます。
殺虫成分を含む霧を部屋中にいき渡らせてダニを駆除するのです。
ニオイは少し残りますが、煙タイプのバルサンほどではありません。
待ち時間は他の2種類よりも短いです。
火災報知器に反応しないため、カバーをかける手間が省けるメリットもあります。
このタイプを使うときは、本体上部についているペダルを「カチッ」という音がするまで、手または足で押します。
押したらすぐに霧が出ますので、すみやかに部屋の外に出て約1時間待ちましょう。
※ 対応エリア・加盟店により記載価格や条件では対応できない場合がございます。
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バルサンの使い方と注意点
ダニを効果的に駆除するためには、バルサンの正しい使い方を知ることが大切です。
またバルサンは正しく使わないと、人体やペットに有害な影響を与えるおそれがあります。
そのため、バルサンの使用前・使用後は以下の点に注意が必要です。
バルサン使用前の注意点
- 薬剤がダニなどの害虫に届くように、ホコリやゴミを掃除機で吸い取る
- 害虫が隠れる戸棚・机の引き出し・押し入れなどを開放しておく
- 窓や扉を閉め切り、煙・霧が部屋の外に漏れないようにする
- 布団などの寝具・衣類・食品・食器・おもちゃなど、直接肌に触れるようなものは薬剤がつかないようにする(新聞紙やビニールシートなどでくるむ、別室に移動させるなど)
- 火災報知器やガス警報器が作動しないようにカバーをする
- ペット、観葉植物など動植物は部屋の外に出す
デジタル機器・生活家電・楽器・美術品・仏壇など、ものによっては故障・変色が起きてしまうおそれがあるので、カバーをかける、電源を切るなどの対処が必要です。
それぞれどのような対処が必要か、取扱説明書やバルサンを販売している会社のホームページなどに細かく記載されていますので、使用前に確認しておくとよいでしょう。
また賃貸マンションなどを借りている方は、バルサンを使用する前に大家さんか管理会社に許可をもらうようにしてください。
火災報知器が作動するとトラブルのもとになるおそれがあります。
バルサン使用後の注意点
- 部屋をしっかり換気する
- アレルギーの原因となるダニの死骸やフンを除去するため、必ず掃除機をかける
- 火災報知器のカバーを外す
- カバーをつけ忘れた食器などは水洗いする
赤ちゃんやペットがいる家庭でバルサンを使うときはとくに注意が必要です。
薬剤に含まれている物質は赤ちゃんやペットに有害です。
触れたり、口の中に入れたりしてしまうとアレルギーなどを発症するおそれがあります。
バルサンの使用後、赤ちゃんやペットが触れるおもちゃ・床などに薬剤が残っていないかチェックしましょう。
残っていたら水洗いするなど、薬剤を除去するようにしてください。
布団にひそむダニを徹底的に駆除する2ステップ
「バルサンが駄目なら、どのような方法で布団の中にいるダニを駆除すればいいの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
そのような方のために、ここでは布団にひそむダニを徹底的に駆除する手順について解説いたします。
ステップ【1】まずはダニを退治する
ダニを退治したいときは、以下の2つの方法が効果的です。
乾燥機の熱と乾燥で退治する
ダニは50℃以上の熱と乾燥に弱いです。
コインランドリーの乾燥機は基本的に55℃以上の熱を布団のすみずみまで与えることができます。
そのため約30分~約1時間乾燥機にかければ、布団にいるダニをほとんど死滅させることができます。
家庭用の布団乾燥機を使って駆除するときは、少しだけ工夫が必要です。
そのまま使っても、50℃以上の熱が布団の隅まで届かないことがあります。
家庭用の布団乾燥機で効果的にダニを駆除するときは、以下の手順でおこないます。
- 布団の上に乾燥機シートを置く(両者が垂直になるようにする)
- 布団を折りたたみ乾燥機シートを包む
- 布団の上に別の布団をかけ熱が逃げないようにする
- 約90分~約120分乾燥機をかける
- 表が終わったら布団を裏返し、1~4をおこなう
1~5までを午前と午後に1回ずつ、3日間続けておこなうと、家庭用の布団乾燥機でも布団のダニをほとんど死滅させることができます。
市販のダニ取りシートを使う
市販のダニ取りシートは一辺が約10cm~約20cmほどの大きさで、ネット通販やホームセンターなどで購入できます。
価格は1枚あたり200円ほどです。
ダニ取りシートは基本的にメッシュカバー・誘引剤・粘着シート・保護シートで構成されています。
布団の下に置くと誘引剤に誘われたダニがシートに集まり、粘着シートにつかまるという仕組みです。
市販のダニ取りシートは値段も安く、作業も簡単である点がメリットです。
ただしコインランドリーの乾燥機や家庭用の布団乾燥機に比べると、退治まで時間がかかるデメリットがあります。
ステップ【2】ダニの死骸を掃除機で吸う
ダニを退治したら、布団に掃除機をかけ死骸の除去を忘れないようにしましょう。
ダニを退治すると、布団の中にアレルゲン(アレルギー疾患を引き起こす原因)であるダニの死骸が残ります。
その死骸を放置すると、寝ているときなどに鼻や口から吸いこみアレルギーなどの病気にかかるおそれがあるのです。
死骸を除去したら、ダニの繁殖を防ぐ対策をすることが大切です。
ふだんから繁殖の予防対策をすることでダニによる被害を防ぐことができます。
ダニの繁殖を防ぐためには、次のような対策をするとよいでしょう。
- 布団を天日干しする
- 窓を開けて換気し、寝室を除湿する
- 定期的に布団乾燥機を使う(夏は1週間に一度くらい、冬は1ヶ月に一度くらい)
- 定期的にクリーニングに出す
ダニ駆除の詳しい方法はこちらの記事をご覧ください。
このような対策をしてもダニが繁殖するようであれば、プロのダニ駆除業者に一度相談してみるとよいでしょう。
業者に依頼すればダニを駆除するだけでなく、再発を防止する対策までおこなってくれるので安心です。
業者選びでお悩みの方は、ぜひ害虫駆除110番にご依頼ください。
弊社に加盟する業者がすぐに駆け付けて対処いたします。
ダニなどの害虫でお悩みの方は、ぜひ一度ご連絡ください。
ダニでお困りの方は害虫駆除110番にご相談ください
害虫駆除110番では、布団やカーペットなどのダニに関するトラブルのご相談を幅広く承っています。
「ダニの繁殖を止めてほしい!」
「できればバルサンなどを使わず、安全にダニを駆除したい!」
害虫駆除110番は、そんなお客様のご希望やご要望を最優先で考えています。
できるだけくん煙剤や殺虫剤を使いたくないという方もお気軽にご相談ください。
無料見積り※にも対応しており、害虫駆除のプロがどのような種類のダニも駆除します。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積り・キャンセルに費用をいただく場合がございます。
害虫駆除110番は24時間365日受付対応中です。
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