形態

アライグマの成獣は尻尾まで含めると体長およそ60～100cm。タヌキやアナグマよりも一回り大きく、体全体が灰色っぽいこと、髭が白いこと、耳が大きく白い縁取りがあること、尻尾が長く5～10本の縞模様があることなどが特徴です。長い5本の指があり、足跡は人の子供の手形に似ています。

生態

幼獣の頃は穏やかですが成獣になると凶暴で攻撃的になります。運動能力が高く泳ぎや木登りが得意です。長い5本指を器用に使い、隙間をこじ開けたりフェンスをよじ登ったりすることもできます。雑食で生ゴミや果実、ネズミなど様々な物を餌とします。夜行性であるため夜中に屋根裏や畑などに侵入することが多いです。

被害

主な被害は屋根裏を走り回ることによる騒音、糞尿による悪臭や建物の損傷、害虫の発生です。他にも、攻撃的な性格なため遭遇した際に咬まれて怪我をしたり、病気にかかったりすることも懸念されます。また、畑や果樹園を荒らしたり、飼育しているニワトリや池の魚を食べたりする被害も深刻です。

形態

イタチの成獣は尻尾まで含めると体長およそ40～60cm。胴長・短足の体型をしており、全身が茶褐色です。口元は白く、目の周りは黒色をしています。アライグマやハクビシンよりも小柄であり、フェレットのような見た目です。体の柔軟性が高いため、わずか3cm程の隙間でも潜り込むことができます。

生態

気性が荒く肉食性の強い雑食です。小動物だけでなく、ときには自分よりも大きな動物を襲うこともあります。ただし、キツネやフクロウなど動きの速い生き物は苦手です。夜行性ですが餌を求めて昼間に活動することもあり、屋根裏だけでなく床下に棲みつくこともあります。

被害

イタチは排泄の際にマーキングするため、棲みつくと大変な悪臭被害に遭います。また、糞尿によってハエやダニが大量発生したり、走り回ることによって騒音被害に遭ったりすることも深刻です。肉食性が強いため家畜やペットが襲われたり、遭遇すると鋭い歯で噛まれて怪我をしたりする危険性もあります。

形態

ハクビシンは体長1mほどになるほど大型の害獣です。漢字で「白鼻芯」と書く名前の通り、顔の中心である鼻筋に白い線が入っています。尻尾が長く、胴長・短足です。ジャコウネコ科だけあってネコのようなしなやかさを持っており、垂直にジャンプしたり柱や壁をよじ登り電線を渡ったりなど、高い身体能力が特徴的です。

生態

雑食性で特に甘い果実が好物です。寿命は10年以上と長く、1年に1回出産することがハクビシンの増加につながっているようです。夜行性なため昼間は隠れていますが、夜になると餌を求めて行動し始めます。木登りが得意であり高所にある木の実を食べて生活していますが、近年では都市部での目撃情報も多く、屋根裏に棲みつき被害を与えます。

被害

ハクビシンは住宅の屋根裏に棲みつき、足音による騒音や糞尿による悪臭、建物の損傷、害虫の発生などの悪影響を及ぼします。また、甘い果実が好物であることから庭やハウス栽培の農作物への被害も多発しています。