獣害で1番困るのは「住宅への被害」ですよね。
住宅への補償といえば火災保険や地震保険を思い浮かべますが、獣害は火災保険や地震保険の対象外です。
この記事では、害獣と火災保険や地震保険について。
合わせて、害獣に関する病気や事故で医療保険や自動車保険は使えるのか調べました。
ぜひ参考にしてください。
※各種保険は契約している保険会社によって、契約内容が異なります。
詳しくはご契約している保険会社との契約内容をお確かめください。
害獣のせいで家が壊れても火災保険、地震保険は適用外
ネズミが電気コードをかじったために起きた火事でも。
地震が発生、シロアリにより柱が倒れた場合でも火災保険、地震保険は使えません。
たいていの保険の場合「ねずみ食い、虫食い等による、損害および次のいずれかによって生じた損害は対象外」と書かれています。
また、住宅ではなく店舗だった場合も同様に補償されません。
例えばネズミが店舗を破壊、衛生上の問題から営業停止になる可能性もありますが……。
台風や地震、食中毒に対応している休業保険でも「ねずみ食い、虫食い等による被害」は対応していないんです。
参考:損保ジャパン 個人用火災総合保険
参考:損保ジャパン ビジネスマスター・プラス
駆除費用も火災保険・地震保険では、害獣に対する補償はおこなっていません。
もしも害獣を見つけたら、被害が大きくなる前にできるだけ早めに害獣駆除業者に連絡しましょう。
害獣のせいでケガ・病気になった…医療保険で補償される?
保険全般で保険が支払われるポイントは「予測できる事故か?予測できない事故か?」というところ。
例えば、「自宅の庭を掃いていたらクマに襲われた。その地域はクマの目撃例はない」など予測できないときは、治療費が下りる可能性が高いです。
しかし、「襲われる危険を承知でアライグマを捕まえようとしてかまれた、登った木から落ちた」など予測できる場合にはむずかしくなるかもしれません。
また害獣の糞尿、ノミから「動物由来感染症」になるおそれもあります。
動物由来感染症はペストなど危険な病気も多く、中には国が指定する「特定感染症」も含まれ大変危険です。
万が一特定感染症にかかった場合ですが、公費または医療保険が治療費を負担します。
ペストなど危険性の高い感染症の場合は公費が全額負担。
鳥インフルエンザ(H5N1を除く)なら、自己負担もありますが医療保険から治療費が出ます。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
害獣との事故で車を傷つけられた!自動車保険はどうなる?
車の故障ならば、自動車保険ですが残念ながら基本的に補償されません。
「でも、害獣と自動車保険って何か関係あるの?」とちょっと想像がつかないですよね。
よくあるケースとして走行中にアライグマやタヌキなどとぶつかりヘッドライトが壊れた場合、補償されません。
野生動物は法律上「持ち主がいない物」で、野生動物との事故は「物損事故=単独事故(運転手のミスで事故を起こし、他人を事故に巻き込んでいない状態)」になるんです。
そのため自賠責保険(強制保険、物損は対象外)はもちろん、任意加入の保険も対象外になることが多いそうです。
同じく「サルやアライグマなどの害獣が車体に乗りひっかき傷をつけた」「ネズミやイタチなどの動物がエンジンルームに侵入」「車を動かしエンジンが故障した」などの獣害も自動車保険の適用はむずかしいでしょう。
家に害獣がいたらまずは害獣の種類を特定する
害獣は種類によって対応が異なります。
そのため、まずは害獣の種類を特定しましょう。
足音と足跡
屋根裏から「トトトトトッ!」と小さな生き物が走り回る音がした場合、小型のネズミやリス、イタチなどの可能性があります。
屋根裏、庭や外壁にこんな足跡がないかチェックしてみましょう。
ネズミよりも大きな生き物の足音がした場合、民家ならアライグマやハクビシンの可能性があります。
庭先に下のような動物の足跡がないかチェックしてください。
こちらの記事では、よく民家に侵入する動物の足跡についてまとめました。
参考にしてください。
見た目や大きさ
ネズミやコウモリなどの害獣なら、一目見ればすぐにわかります。
しかし「アライグマとハクビシンの違いは?」と聞かれても困ってしまいますよね。
民家によく侵入し、なおかつ違いがわかりにくい「アライグマ、タヌキ、ハクビシン」の違いをまとめました。
動物 | しっぽ | 大きさ(しっぽの長さは含まず) |
---|---|---|
アライグマ | 太く黒と茶褐色のしま模様。長さは25~30㎝ほど | 40~60㎝ほど |
タヌキ | 模様のない20㎝以下の茶色で短い | 50~60㎝ほど |
ハクビシン | 黒色で長く細い | 60㎝ほど |
野生動物はすぐに逃げてしまいます。
無理に近づくと襲いかかってくるおそれもあるため、少し離れた場所から観察しましょう。
逃げるときにしっぽの長さや模様などを覚えておくと、業者や自治体に知らせるときにヒントになります。
顔の模様などより詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
まとめ
害獣と保険について簡単にまとめました。
火災保険、地震保険、自動車保険とさまざまな保険を調べましたが、多くの保険では「動物による事故・ケガは保険で補償されない」とのことでした。
害獣を見つけたら被害が大きくなる前に、取り返しのつかない健康被害にあわないうちに迅速に行動しましょう。
どこに連絡してよいかわからない方は、弊社【害獣駆除110番】にお電話ください。
害獣の調査、追い出し、清掃、侵入予防と害獣に関する困りごとをすべて解決します。